Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編   作:GMKゴジラ

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士郎とセイバーの“目覚め”から始まり、最凶神父の告白に続きます。

メインは言峰綺礼の〝本当に見たかったもの〟です。
ぜひ彼の真の望みをお楽しみください。

そして、ついに発動される!
『北斗神拳・根源到達直行便!』

最終決着、そして言峰綺礼の告白にご注目ください!



46話『根源ツッコミ直行便!』(最凶神父の告白!)

──決戦の果てに

 

───凛と仲間たちの“目覚め”───

────全てを救う仲間の絆!───

 

 

──勝負は決した!

ついに言峰カイオウを打ち倒した、遠坂凛。

 

 

「フゥ…なんとか勝てたわ……」(凛)

 

 

凛はふらふらの身体を引きずりながら勝利を宣言した。

しかし、全身は血だらけ、ボロボロになりながらも立っている。

 

 

凛はバラバラの士郎に向けて歩き出す。

しかし、凛はフラフラになりながら体を引きずり、動きは非常に遅い

 

 

一方、セイバーはすぐに士郎にたどり着く。セイバーは士郎を抱き起こす。

 

 

突如!

セイバーが士郎に触れると同時に士郎の回復速度が速くなり、士郎は意識を取り戻した。

 

「ガハッ」(士郎・全裸戦士)

 

「シロウ、あなたが私の鞘だったのですね」(セイバー・全裸戦士)

 

「鞘?」(士郎・全裸戦士)

 

「はい。鞘に魔力を補充しました」(セイバー・全裸戦士)

 

セイバーが魔力を注ぎ込むと同時に、一気に回復速度は上がり、両手両足も復元されていく。

 

 

セイバーが“聖剣の鞘”に“気づいた”は“手遅れ”だった。

2人とも“全裸に目覚め"ていた。

 

 

凛は体を引きずりながら士郎のもとにたどり着く。

そして、士郎の無事に安堵の声をもらす。

 

 

「士郎……よかった……」(凛)

 

 

しかし、凛のダメージは凄まじく、全身から血を流し、今にも倒れそうだった。

 

 

3人は凛の異変に気付き、すぐさま凛に声をかける。

凛を助けなければ!

 

「遠坂…」(士郎・全裸戦士)

「凛…」(セイバー・全裸戦士)

「リン…」(イリヤ)

 

そして、強がっている凛を助けようとする。

3人は凛を手当てしようと手を伸ばす。

 

 

「だい…じょう…ぶよ……」(凛)

 

 

次の瞬間、視界が暗転する。意識を手放し、膝が折れ、重力に逆らえず、そのまま地面へと崩れ落ちた。

 

 

──パタリ(転倒)

 

 

今回のダメージはラオウ戦を遥かに上回り、流れる血を止めることすら出来なかった。

意識を保ち続けること、士郎とセイバーの全裸に気づくことすらできなかった。

 

 

「衛宮士郎、すぐに凛を止血しろ!凛の体は限界だ」(脳内ケンシロウ)

 

「分かった…」(士郎・全裸戦士)

 

「凛、必ず助けます」(セイバー・全裸戦士)

 

仲間たちは止血し、包帯を巻き、手当てする。

2人の全裸戦士にとって服を着ている暇など無い。

今は凛を助けなければいけない。

 

包帯を巻くために、凛の服を一度脱がせる。

そして、丁寧に止血する。

イリヤ以外全員が全裸戦士になる。

 

士郎、セイバーは凛を手当する。イリヤも2人と一緒に止血する。

 

 

──しかし、凛は気を失い続けた。

 

 

──ふと…

 

セイバーは以前、凛から教わった秘孔を思い出す。

ほんの少しだがセイバーは回復を促す秘孔を知っていた。

セイバーは慎重に凛の秘孔を探る。

 

 

「凛、必ず助けます」(セイバー・全裸戦士)

 

 

──ツボッ(秘孔音)

 

──「ビクッ……」(凛・全裸戦士)

 

 

セイバーが秘孔を突くとともに、少しずつ凛の体に体温と血色が戻ってくる。

 

「セイバー、次はその秘孔を突け!」(脳内ケンシロウ)

 

「はい、凛、どうか…どうか…」(セイバー・全裸戦士)

 

セイバーが脳内ケンシロウの指導のもと、わずかな知識を頼りに必死で秘孔を探り、慎重に突き続ける。

 

少しずつ回復速度が上がっていく。

呼吸も徐々に安定し、凛は目に見えて回復していった。

しかし、セイバーと士郎の"目覚め"は戻らない。

 

 

セイバーは必死に秘孔治療を続ける。

 

「凛…必ず…必ず助けます…」(セイバー・全裸戦士)

 

セイバーはひと時も休まず、服も着ることもなく凛の秘孔治療を続けた。

 

 

そして、数時間後…

 

「うう…ん……」(凛・全裸戦士)

 

治療の効果が現れ、ついに凛は目を覚ました。

 

「遠坂…」(士郎・全裸戦士)

 

「よかった」(セイバー・全裸戦士)

 

「リン…よかった…」(イリヤ)

 

あまりの嬉しさに涙が出る。

凛は、涙のせいでイリヤ以外全員全裸なのに気が付かない。

 

仲間たちは目を覚ました凛に駆け寄って全裸のまま抱擁をかわす。

 

凛(全裸)、士郎(全裸)、セイバー(全裸)、イリヤ(着衣)

“3人の全裸”と“1人の着衣”が包容をかわす“異様な光景”だった。

 

 

「みんなのおかげでまた助かっちゃった」(凛・全裸戦士)

 

「ありがとうね。みんなのおかげよ」(凛・全裸戦士)

 

 

凛は心からの感謝を伝え、仲間たちは笑顔で凛に応える。

誰一人仲間を失わなかった。

完全勝利と言っていい結果だった。

 

 

「ありがとう…ありがとう…」(凛・全裸戦士)

 

「仲間の力は何より強い。凛、お前はもう仲間に助けられている」(脳内ケンシロウ)

 

 

全員が戦いのダメージからほぼ回復し、動けるようになっていた。

 

そして、仲間たちは笑い合い、慰め合い、励ましあい、感謝しあった。

イリヤ以外全員全裸戦士のまま。

 

 

凛の回復とともに視界が戻って来る。

 

そして、

 

「きゃああああ!なんで私は裸なの!?」(凛・全裸戦士)

 

「それは、包帯を巻くために仕方なくだ」(脳内ケンシロウ)

 

「服をちょうだい!そして目を閉じろ!士郎ォォォォォ!!」(凛・全裸戦士)

 

「目、なんで?」(士郎・全裸戦士)

 

「凛、目が痛むのですか?」(セイバー・全裸戦士)

 

「士郎とセイバーはもう"手遅れ"よ。"全裸戦士"に"目覚めた"の」(イリヤ)

 

既に"目覚めた"セイバーと士郎は純粋に凛の回復に涙を流し喜ぶ。

そこに疑問も羞恥心もなく、純粋に仲間を想う思いやりだけが存在した。

 

「遠坂…」(士郎・全裸戦士)

 

「凛、本当によかった」(セイバー・全裸戦士)

 

イリヤは凛を手当する2人の必死さに今までツッコめなかった。

その結果、"感動の目覚め"は"全裸戦士へ"の"目覚め"に塗り替えられそうだった。

 

「シロウ、セイバー、"目覚めた"のは分かるけど服を着たほうがいいわよ」(イリヤ)

 

士郎とセイバーは純粋に凛が助かったことへの安堵だけを感じ続ける。

そして、2人は見つめ合う。

 

「“普通”だよな、“全裸”」(士郎・全裸戦士)

 

「はい、これが“戦士の正装”です」(セイバー・全裸戦士)

 

凛のツッコミが炸裂する!

 

「お前たちは服を着ろぉぉぉ!秘孔で操ってでも着させるわよ!」(凛・全裸戦士)

 

 

イリヤが二人の深刻さを口に出す。

 

「二人は"目覚めた"から“本気で普通”だと思ってるの」(イリヤ)

 

「“人前”で“全裸見せる”のは“恥ずかしい”の!」(凛・全裸戦士)

 

「なんで?」(士郎・セイバー)

 

士郎とセイバーは"目覚め"が“末期”のため“疑問”に思わない。

 

──ファサ(服音)

──ファサ(服音)

──ファサ(服音)

 

イリヤが"全裸対策"に用意していた"予備の服"を渡す。

凛は急いで服を着る。

 

二人の全裸戦士もしぶしぶ服を着て全裸でなくなる。

 

「"着る”のは“寂しい"けど、遠坂が助かってよかったよ」(士郎)

 

「“服を着る”のは“平時”、"戦いの時”は“再び全裸"に」(セイバー)

 

「二人とももう"手遅れ"だぁぁぁぁ!」(凛)

 

「完全に"目覚めてる"からね」(イリヤ)

 

「2人の“目覚め”俺は認めよう」(脳内ケンシロウ)

 

 

士郎とセイバーは完全に"目覚めて"おり、凛の“目覚め”をひたすら喜びあった。

 

「よかった…無事でよかった」(士郎)

 

「凛、あなたはみんなの光です。無事でよかったです」(セイバー)

 

「あんたらは"無事じゃない"わ。もう"手遅れ"よ」(凛)

 

「いいんじゃない。みんな助かったんだから」(イリヤ)

 

凛はもう"目覚め"を気にしないことにした。

そして、仲間たちと無事を喜び合い、勝利の余韻に浸った。

 

仲間たちは凛を気遣い、凛はセイバーの秘孔治療に感謝し、全員が笑いに包まれる。

 

 

────決戦の果てに────

────最凶神父の告白────

 

 

しかし、時間の経過は、

もう一人の人物も“目覚め”させていた。

 

その人物は、凛たちが助かったことを確認しニヤリと笑い語り出す。

 

敗者、言峰綺礼は崩れ落ちたまま語り始めた。

 

「ク……フ……フハハ……! まさか、この私が……!」(言峰)

 

血を吐きながらも、言峰は愉悦の笑みを浮かべる。

全身はボロボロ、魔闘気は既に失われ、立ち上がることすら叶わない。

 

「当然よ! 私のツッコミ北斗神拳に耐えられる者はいないわ!」(凛)

 

凛は拳を掲げて言い放つ。

 

言峰は倒れたまま、大聖杯を仰ぎ見ていた。

 

 

「ようやく、ようやく見届けられる……」(言峰)

 

「何がよ?」(凛)

 

凛の鋭い問いかけに、言峰は静かに微笑む。

 

 

「私はお前たちを羨んでいた。“他人の幸福”で幸せを感じられるお前たちを」(言峰)

 

「私は……自分が"悪"である事実にずっと苦しんでいたのだ」(言峰)

 

「私は己の悪に抗おうとした。修練を積み、善を学んだ……しかし、私が感じた"幸福"とは、やはり"人の不幸"そのものだった………だからこそ、苦しんだのだ………」(言峰)

 

「いくら抗っても、私は万人が美しいと感じるものよりも、醜いものに幸福を感じた。善よりも悪を好み、人の不幸だけが私を満たし、その事実に私は苦しみ続けた」(言峰)

 

「私は何をすれば"満たされる"のか……何が、私の存在の意味となるのか……私は自らの歪みにずっと苦しんでいたのだ」(言峰)

 

 

「…言峰……お前は………」(士郎)

 

 

言峰は他人の不幸なしでは存在できない先天的異常者。

士郎は他人の幸福なしでは存在できない後天的異常者。

 

 

言峰と士郎はまるで合わせ鏡、

そのため士郎には言峰の苦しみが痛いほど感じられてしまう。

 

 

「言峰……アンタは」(凛)

 

 

凛はこの時、言峰の苦しみに初めて気づく。

言峰の愉悦は苦痛の裏返しであったように凛は感じられた。

 

言峰は他人の善に喜びを感じられる士郎や凛を羨んでいた事実が凛やイリヤに深い悲しみを感じさせる。

 

 

言峰は続けて自身の本心を語り続ける。

苦しみから解放されたい悲鳴にも似た呟きだった。

 

 

「だから私は"この世全ての悪"の誕生を見届けたかった……見届けることで、私の全ての答えが得られると…………」(言峰)

 

 

しかし、言峰の計画が実現すれば世界は滅ぶ。

凛はその願いを認めるわけにはいかない。

 

 

「あんたの願いなんて、ここで終わりよ!」(凛)

 

「フフ……そう、終わる……」(言峰)

 

ゆっくりと視線を空へと向け、静かに口を開いた。

 

「フハハハハ……見たかったものだな……"この世全ての悪"の誕生……の代わりに……」(言峰)

 

「だから、それは無理だって言ってるでしょ!」(凛)

 

 

そこで、言峰の顔が歪み、まるで神の福音を語るかのような笑みを浮かべた。

 

「"この世全ての悪"が……叶わぬならば……見届けるのは……"北斗神拳・根源ツッコミ直行便"でもよかった……」(言峰)

 

 

──瞬間、世界が止まった。

 

「…………はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」(凛&士郎&セイバー&イリヤ)

 

全員の驚きが地下大空洞に響き渡る。

 

 

「ちょっと待って!? なんでこの世全ての悪の次点がそれなのよ!!」(凛)

 

「フ……フフフ……なぜなら……私は……〝ツッコミ〟……にも……興味があったからだ……!」(言峰)

 

「興味だけで〝ツッコミ〟を第二候補にするなぁぁぁぁぁ!!!」(凛)

 

凛のツッコミが炸裂するが、言峰は愉悦の笑みを崩さずに続ける。

 

 

「…私には興味があった…」(言峰)

 

「お前が……"北斗神拳・根源ツッコミ直行便"を実行した時……私は何を見るのか……!」(言峰)

 

「いや、"この世全ての悪"の代わりが“ツッコミ”って、どういう思考回路してんのよ!!」(凛)

 

「つまり言峰、あなたは"この世全ての悪"がダメでも、"ツッコミ"なら満足だったのですか!?」(セイバー)

 

「そうだ……ツッコミとは……極めれば全てを見通す真理……」(言峰)

 

「どういう理屈でそうなるのよ!?」(凛)

 

 

言峰は倒れ伏しながらも「愉悦」の笑みを浮かべる。

 

「今になって気づくとは……私は“この世全ての悪”よりも……」(言峰)

 

「人生をかけて〝ツッコミ〟とは何なのか、究極の解を求め続けていたのかもしれん……」(言峰)

 

 

「あんたの人生、ツッコミの探求でいいの!? 本当にそれでいいの!?!」(凛)

 

その時、士郎、セイバー、イリヤが静かにうなずいた。

 

 

「まさか……この世全ての悪の正体って……"ツッコミ"だったの……?」(イリヤ)

 

「なるほどな……俺たちの戦いは、聖杯戦争なんかじゃなく……」(士郎)

 

「………"ツッコミ戦争"だったってことですね……」(セイバー)

 

「違う! 断じて違うわよ!! 何 歴史を捏造してんのよ!!」(凛)

 

 

「でも、ツッコミが最強だったのは事実だよね……?」(イリヤ)

 

「ツッコミが最強てのは本当だけど」(凛)

 

 

「……そうだ、私は……"この世全ての悪"ではなく……〝ツッコミの到達点〟を真に見たかっただけなのだ……」(言峰)

 

「意味不明よ!!何その新たな目的!?」(凛)

 

しかし、言峰は苦しみながらも笑う。

 

 

言峰の瞳には、まるで悟りを開いたかのような光が宿っていた。

 

「フ……愉悦……ツッコミとは、人を導く光であり闇……」(言峰)

 

「意味わかんないわよ!!」(凛)

 

 

「この世全ての悪の代わりに……"北斗神拳・根源ツッコミ直行便"……を見届けたかった……ぬぅぅぅぅぁぁぁぁ!」(言峰)

 

 

「バカすぎるでしょ!!」(凛)

 

 

──こうして

"ツッコミ戦争"の決着はついたのだった

 

 

 

 

──静寂が訪れる。

 

士郎は虚ろな目で呟いた。

 

「なあ遠坂……俺たち、すごい戦争を戦ってたのか?」(士郎)

 

「……私は何か、とても重要なものを聞いてしまった気がします」(セイバー)

 

「ねぇ、これって聖杯戦争だったよね?」(イリヤ)

 

「 "ツッコミ戦争"であれば最強のツッコミを持つ凛が言峰を打倒したのは必然だ」(脳内ケンシロウ)

 

凛は全身の力を抜き、心の底からの本音を叫んだ。

 

「もうやだこの戦争!!!」(凛)

 

 

 

 

── ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

 

 

その時、一際大きな揺れが起こる。

大聖杯の空間が揺れ、黒い泥が渦巻く。

黒い光が大空洞を照らす。

 

言峰を倒しただけでは終わらない。

まだこれの処理が残っている。

 

 

凛は力を振り絞って立ち上がる。

 

巨大な胎動が響き渡る中、凛はその奥底を睨みつけた。

 

「これが……"この世全ての悪"、アヴェンジャー……!」(凛)

 

黒い光が浮かび上がる中で、"それ"は胎動のように蠢いている。

放っておけば、アヴェンジャーが"この世全ての悪"となるべく生まれてしまう。

 

これを止めなければ世界は滅ぶ。

凛は秘孔を持って終わらせる決意を固めた。

 

 

凛の目が鋭く輝く。

すでに凛はアヴェンジャーの秘孔を見抜いていた。

 

「ここで終わらせるわ! 」(凛)

「北斗神拳奥義!天破活殺!!」(凛)

 

闘気の発射がアンリマユの闇を貫いた

 

──はずだった。

 

 

──しかし。

 

 

「……え?」(凛)

 

天破活殺は、まるでそこに何もなかったかのようにすり抜けた。

 

「ちょ、何よこれ!?」(凛)

 

倒れ伏し、荒い息を吐きながらも愉悦の笑みを浮かべる男が呟いた。

言峰は苦しげに笑いながら、ゆっくりと口を開いた。

 

 

「……アンリマユはまだ"この世に生まれていない"……概念に過ぎない……」(言峰)

 

「存在しないものに……通常の拳は当たらん……」(言峰)

 

「そんな!?」(凛)

 

言峰は残り少ない力で、ニヤリと笑う。

 

 

「アンリマユを破壊する方法は一つ……"北斗神拳・根源ツッコミ直行便"……」(言峰)

 

「出たああああああ!!!!!」(凛)

 

「凛……お前が……"北斗神拳・根源ツッコミ直行便"を行えば……"概念"にすら秘孔を突くことができる……」(言峰)

 

「そんな無茶苦茶な理論があるかぁぁぁぁぁぁぁ!!」(凛)

 

 

その時、士郎、セイバー、イリヤが一斉に頷いた。

 

「……遠坂、"根源ツッコミ直行便"実行の時が来たんだ……!」(士郎)

 

「凛……もはや、これしか方法はありません……!」(セイバー)

 

「リンならできるよ!! だってリンのツッコミは……最強だから!!!」(イリヤ)

 

「ツッコミは世を救い、拳を超える!! 凛、お前こそがその極みに至る者!!」(脳内ケンシロウ)

 

「いやいやいや!! 何よその異様な団結力!!」(凛)

 

「お前にしかできぬ。世界を救えるのはお前だけだ!!」(脳内ケンシロウ)

 

「しょうがない。やってやるわよ!!」(凛)

 

 

凛の覚悟が決まった!

 

大聖杯の闇を見据え、深く息を吸い込む。

 

「……やるしかないのね」(凛)

 

「その意気だ凛!! 今こそツッコミを超えたツッコミを見せる時!! その拳は概念すら貫く!! "ツッコミ"とは"運命"だ!!」(脳内ケンシロウ)

 

「分かってるわ!!最強伝承者の力見せてあげる!!」(凛)

 

 

 

──"北斗神拳・根源ツッコミ直行便"──

───"この世全てのツッコミ”─────

 

 

大聖杯の闇が震え、無限の黒き胎動が鼓動を刻む。

それはまるで、世界そのものを滅ぼそうとする悪意に満ちた震動だった。

 

しかし、凛はその恐るべき胎動を睨みつけ、静かに拳を握る。

彼女は、ここで終わらせると決めた。

 

 

「今こそ決めろ!! 北斗最強伝承者の名に懸けて!!」(脳内ケンシロウ)

 

「分かってるわよ!!私は最強なんだから!!」(凛)

 

 

──そして。

 

 

「くらえええええええええ!!!」(凛)

 

「“北斗究極奥義・根源ツッコミ直行便”!!」(凛)

 

凛の拳が、全てのツッコミを乗せて振り下ろされる──!!

 

 

第一段階──無想転生・極限解放!

 

「ハァ…もう無理!ツッコミ無理想転生!」(凛)

 

“百年の恋も冷める寝起きの顔”

 

──無想転生、いや〝ツッコミ無理想転生〟発動。

凛の体がまるで霞のように透き通り、無数の分身が生まれる。

 

彼女の身体が急激に薄れ、光の残像となりながら変化する。

一瞬前にいた場所と、一瞬後にいた場所が混ざり合い、、

まるで存在そのものが曖昧になったかのように揺らぐ。

 

あらゆる攻撃を受け流して回避し、瞬時に無想の反撃を叩き込める技。

 

 

だが、今回の発動は回避ではない。

無想転生の持つ本質的な"あらゆる攻撃を見切り最適な動きを導く"力を利用し、凛は自身の限界速度をさらに超えていく。

 

──しかし、

 

無想転生はあくまでも下準備。

ここからさらに……

 

 

 

第二段階・北斗百裂拳の後方撃ち!──さらなる加速!

 

「北斗百裂拳!──後方打ち!!

 あたたたたたたたたたたたた!!」(凛)

 

凛の拳が、音速を超えて振るわれる。

しかし、それは目の前の敵を殴るためのものではない。

後方へと放たれた百裂拳の衝撃が、凛自身をさらなる速度へと押し上げる。

 

── ドドドドドドドドドドドドドッッ!!

 

空間すら揺るがす衝撃。

百裂拳の反動により、凛の身体がまるで弾丸のように加速していく。

 

無想転生で極限まで高めた速度に、

北斗百裂拳の後方撃ちによる反動加速が加わることで、

もはや凛は"光"としか表現できない次元の速さへと到達した。

 

 

 

第三段階・アヴェンジャーへの突撃──最終攻撃準備

 

闇を切り裂く閃光。

凛の拳はさらに加速する。

 

凛は加速を保ったまま大聖杯に“背中を向ける”!!

〝根源ツッコミ直行便〟で一気に大聖杯に突撃する!!

 

 

── ズオオオオオオッッ!!

 

 

空間が裂けるような衝撃が響き渡る。

凛の姿はもはや人の目では捉えられず、ただの"光"となっていた。

 

黒き胎動の中、アヴェンジャーが蠢く。

この世全ての悪として生まれようとする"それ"に向かい、凛は七つの秘孔を打ち込むべく、拳を振り下ろした。

 

「今こそ決めろ!! それがお前の運命!! ツッコミの極地!! 北斗最強伝承者の名に懸けて!!」(脳内ケンシロウ)

 

「これで終わりよ!!」(凛)

 

 

「〝北斗究極奥義・根源ツッコミ直行便!!!〟」(凛)

 

「あたっ!あたっ!あたっ!

 あたっ!あたっ!あたっ!ほうあたぁっ!」(凛)

 

 

〝根源ツッコミ直行便〟により極限まで高められた速度を持って、アヴェンジャーの秘孔を突く!!

 

 

アヴェンジャーの七つの秘孔

──それを、一瞬で突く。

 

──ツボッ──ツボッ──ツボッ──(秘孔音)

ツボッ──ツボッ──ツボッ(秘孔音)

 

 

──ドンッッッ!!(最後の秘孔音)

 

 

──"この世全てのツッコミ"が、"この世全ての悪"を穿つ──!!!

 

 

その瞬間、世界が悲鳴を上げた。

 

アヴェンジャーが激しく痙攣する。

黒い泥が弾け飛び、周囲の空間が軋む。

 

 

──凄まじい衝撃

 

 

まだ生まれていない概念である"それ"が、確かに"痛み"を感じていた。

まだこの世に生まれていない"概念"でありながら、アヴェンジャーは間違いなく内部から破壊されつつあった。

 

凛の拳は概念にすら届いたのだ。

 

 

──その瞬間、アヴェンジャーの黒き胎動が停止した。

 

"それ"は苦悶の叫びを上げながら、黒い光を放ち、内側から弾けるように痙攣すると──

 

 

『……グワアアアアベンシッ!!……』(断末魔)

 

 

──ドゴォォォォォン!!──

 

 

──アベンジャーは爆発四散した!!

 

 

黒い光が四方へと飛び散り、空間が震撼する。

まだこの世に生まれていないものが、確かに砕け、散り、消滅していった。

 

黒い魔力の奔流が一気に解放される。

"60億の人間を呪うサーヴァント"として現界するはずだったアヴェンジャーは、完全に消滅した。

 

 

「フ……ハハ……見事だ……」(言峰)

 

倒れ伏したまま、言峰は愉悦の笑みを浮かべた。

満身創痍のはずなのに、その笑みには確かな満足感があった。

 

「私の認めた通りだ……"この世全ての悪"を打ち砕いたのが……"この世全てのツッコミ"……!」(言峰)

 

 

「だから認めるなぁぁぁぁ!!!!!」(凛)

 

「……これが……"北斗神拳・根源ツッコミ直行便"の力か……。私の信じていた理論が、実現した瞬間だ……」(言峰)

 

「そもそも、信じる方向性が根本的におかしいのよ!!!」(凛)

 

 

士郎、セイバー、イリヤの3人は凛の勝利に安堵する。

そして凛に尊敬の眼差しで呟いた。

 

 

「やった!凄いな遠坂!」(士郎)

 

「あなたが世界を救いました」(セイバー)

 

「第三魔法は、ううん、リンが無事なのが一番嬉しいよ」(イリヤ)

 

 

──ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!──

 

 

「やった……?」(凛)

 

──汚染された魔力は浄化された。

しかし、アヴェンジャー爆発の衝撃で大聖杯が崩壊し始める。

 

 

──ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!──

 

 

アヴェンジャーの爆裂は大聖杯そのものを急速に崩壊させるに十分な衝撃だった。

 

 

大聖杯が崩れ始め、魔力の濁流が流れ出す。

だが、それはもはや汚染された魔力ではなかった。

 

「……無色の魔力になってる……?」(凛)

 

黒き闇が消え、無色の魔力の奔流へと変わる。

汚染された聖杯は、完全浄化されたのだった。

 

 

凛の拳が、すべてを終わらせた。

その決着は──"ツッコミ"が運命を変えた瞬間だった。

 

"この世全ての悪"は生まれず、大聖杯は浄化される。

すべての戦いが終わる瞬間が訪れようとしていた──




最後に全員が救われるエンドを既に用意しています。
凛の願いも大爆発する形で叶います!
“最強の魔術師”とは何なのか?

感動の次回をお楽しみに!
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