Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編   作:GMKゴジラ

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今回はシリアスです。
シリアスは今回で最後になり、ギャグ爆発の大団円へと続きます。



48話 (帰還) 秘孔に刻む絆─イリヤと拳の奇跡

大空洞が崩れ、岩が激しく降り注ぐ中、凛たちは必死に脱出を開始する。

 

セイバーが道を開け、士郎が凛を優しくおぶり無事に一行は崩壊した大空洞から脱出し、衛宮邸へと向かうのだった。

 

大聖杯は地下に埋まり、次の聖杯戦争は起こることはない。

 

 

────衛宮邸離れ────

─────到着────────

 

勝利の余韻──

 

衛宮邸に帰還した一行は、戦いの余韻に浸りながらも、体と心を休める時間を迎えていた。

 

凛は言峰カイオウとの壮絶な戦いを繰り広げたため、特にダメージが残っている。

士郎はすぐに凛をベッドに寝かせる。

 

 

「セイバーは凛の秘孔治療を再開しろ!」(脳内ケンシロウ)

 

「分かりました。次代伝承者に任せてください」(セイバー)

 

「次代伝承者っていつ決まったんだよ?」(士郎)

 

「いいんじゃない。似合ってるわ」(イリヤ)

 

セイバーが治療を続ける中、凛は静かに眠りにつく。士郎とイリヤは穏やかな表情で見守り、その夜が静かに過ぎていった。

 

 

 

 

翌朝⸻

 

夜が明け、凛はゆっくりと目を開ける。

 

最初に目に入ったのは、静かに座って治療を続けるセイバーの姿だった。

 

「目を覚ましたのですね」(セイバー)

 

「凛、お前はもう助かっている!」(脳内ケンシロウ)

 

「リン、起きてる?っていうか、顔すごいぐしゃぐしゃだよ…」(イリヤ)

 

「寝顔チェック禁止ぃぃぃ……」(凛)

 

士郎とイリヤが駆け寄り、凛の手を握る。

 

「みんな……」(凛)

 

「セイバー、あなたがいなかったら、私は今も立ち上がれなかった」(凛)

 

「あなたが笑顔を取り戻せるよう、私はずっと手伝いを続けます」(セイバー)

 

「俺たちがいる限り、無理しなくても大丈夫だよ」(士郎)

 

「助かったのは、みんなのおかげよ」(凛)

 

その瞬間、凛は自分の体調が元気を取り戻していることを実感する。

 

「心配だったぞ。寝ながら眉間にしわ寄せてたから」(士郎)

 

「夢の中でもツッコミしてたのよ……」(凛)

 

凛は再び目を閉じ、深呼吸をしながら、安堵の表情を浮かべる。

 

「もう何も怖くない。私たちの力はこれからが本番だもの」(凛)

 

士郎とイリヤも頷き、穏やかな笑顔を浮かべる。

 

「もちろん。これからもずっと支え合っていこう」(士郎)

 

「私達は仲間です」(セイバー)

 

凛は目を閉じ、しばらく静かな時間を過ごす。

 

「こんなに助けてもらえて、本当に感謝してる」(凛)

 

「仲間を頼れるのが真の強さだ。凛、お前はもう分かっている」(脳内ケンシロウ)

 

「ケンシロウはいつも通りね……」(イリヤ)

 

「みんなが支えてくれるからこそ、私は安心よ」(凛)

 

その言葉に皆が笑顔を交わし、仲間たちの絆がさらに深まったことを感じる。

 

 

 

その日の午後、みんなが一息ついてくつろいでいると、イリヤが急に真剣な表情になり、話し始めた。

 

「実は、私には伝えなければならないことがあるの。」(イリヤ)

 

「どうしたの、イリヤ?」(凛)

 

イリヤは静かに目を瞑り、弱々しく続けた。

 

「私はホムンクルスとして、聖杯戦争のためだけに作られた存在……」(イリヤ)

 

「残りの寿命は…半年、持っても一年未満……」(イリヤ)

 

「イリヤ、嘘だろ…」(士郎)

 

「嘘でしょ、イリヤ…」(凛)

 

「そんな…そんな…」(セイバー)

 

「本当に…本当にごめんなさい」(イリヤ)

 

イリヤは笑う。しかし、その声は震え、笑顔を無理に作っていることが明らかだった。

 

士郎と凛はその笑顔に耐えきれず、イリヤを強く抱きしめる。

 

「私たちが、ずっと支えていくから。」(凛)

 

イリヤはその言葉を聞き、少しだけ笑顔を見せるが、その目には涙が浮かんでいた。

 

「ありがとう…本当に、ありがとう。私、みんなのこと…大好き。」(イリヤ)

 

イリヤはその後、しばらく沈黙を続け、みんなに向かって静かに笑いかける。

 

「でも…私も、少しだけ普通の女の子として過ごしたいから。」(イリヤ)

 

突如、脳内ケンシロウが凛に声をかけた。

 

「凛、あの娘の命を繋げる方法は一つだ。秘孔を使って寿命を延ばすのだ。」(脳内ケンシロウ)

 

「えっ?」(凛)

 

「本当に?」(イリヤ)

 

「うむ。秘孔を使えば、ただの女の子として、普通の寿命を維持できる」(脳内ケンシロウ)

 

凛はその言葉に一瞬驚いたが、すぐに決意を固めた。

 

「分かった…私がやるよわよ」(凛)

 

イリヤは少し驚いた表情を見せるが、すぐに微笑んだ。

 

「私は普通の女の子に戻れるの?」(イリヤ)

 

「大丈夫よ。最強伝承者に任せなさい」(凛)

 

脳内ケンシロウの声が再び響く。

 

「ただし、一度の治療ではダメだ」(脳内ケンシロウ)

 

「定期的に、継続して秘孔を突き続けなければならない。」(脳内ケンシロウ)

 

凛はその言葉をしっかりと受け止め、頷いた。

 

「分かったわ。これからも、イリヤのために続けていくわ。」(凛)

 

「じゃあ最初の治療、始めるわよ」(凛)

 

 

ツボッ、ツボッ──

 

と音が響くたびに、イリヤは楽になり、顔に笑顔が広がる。

 

「ありがとう、リン…こんなに早く元気になるなんて…」(イリヤ)

 

凛は穏やかな表情で頷き、さらに秘孔を突き続ける。

 

「これで、あなたの寿命は普通の女の子と同じくらいになる。少しでも長く元気に過ごせるようにね。」(凛)

 

イリヤはその言葉に涙をこらえきれず、目を潤ませながら言う。

 

「私、もっとみんなと一緒に過ごしたい。」(イリヤ)

 

「大丈夫だよ、イリヤ。私たちがいるから。」(凛)

 

「リン。私ね、きっと──」(イリヤ)

 

──ピョンッ

 

イリヤは嬉しくて庭に飛び出す。

 

そして、イリヤは青空を見上げる。

今度は心の底からの笑顔を浮かべた。

 

「──これからもずっと、笑っていられる気がする」(イリヤ)

 

 

──その笑顔は、まさしく“普通の女の子”そのものだった。

 

 

イリヤの体調は改善し、普通の寿命を持つことができるようになった。

 

仲間たちの支えで、イリヤは再び元気を取り戻し、みんなで過ごす時間がこれからも続くことを信じていた。

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