Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
シリアスは今回で最後になり、ギャグ爆発の大団円へと続きます。
大空洞が崩れ、岩が激しく降り注ぐ中、凛たちは必死に脱出を開始する。
セイバーが道を開け、士郎が凛を優しくおぶり無事に一行は崩壊した大空洞から脱出し、衛宮邸へと向かうのだった。
大聖杯は地下に埋まり、次の聖杯戦争は起こることはない。
────衛宮邸離れ────
─────到着────────
勝利の余韻──
衛宮邸に帰還した一行は、戦いの余韻に浸りながらも、体と心を休める時間を迎えていた。
凛は言峰カイオウとの壮絶な戦いを繰り広げたため、特にダメージが残っている。
士郎はすぐに凛をベッドに寝かせる。
「セイバーは凛の秘孔治療を再開しろ!」(脳内ケンシロウ)
「分かりました。次代伝承者に任せてください」(セイバー)
「次代伝承者っていつ決まったんだよ?」(士郎)
「いいんじゃない。似合ってるわ」(イリヤ)
セイバーが治療を続ける中、凛は静かに眠りにつく。士郎とイリヤは穏やかな表情で見守り、その夜が静かに過ぎていった。
◆
翌朝⸻
夜が明け、凛はゆっくりと目を開ける。
最初に目に入ったのは、静かに座って治療を続けるセイバーの姿だった。
「目を覚ましたのですね」(セイバー)
「凛、お前はもう助かっている!」(脳内ケンシロウ)
「リン、起きてる?っていうか、顔すごいぐしゃぐしゃだよ…」(イリヤ)
「寝顔チェック禁止ぃぃぃ……」(凛)
士郎とイリヤが駆け寄り、凛の手を握る。
「みんな……」(凛)
「セイバー、あなたがいなかったら、私は今も立ち上がれなかった」(凛)
「あなたが笑顔を取り戻せるよう、私はずっと手伝いを続けます」(セイバー)
「俺たちがいる限り、無理しなくても大丈夫だよ」(士郎)
「助かったのは、みんなのおかげよ」(凛)
その瞬間、凛は自分の体調が元気を取り戻していることを実感する。
「心配だったぞ。寝ながら眉間にしわ寄せてたから」(士郎)
「夢の中でもツッコミしてたのよ……」(凛)
凛は再び目を閉じ、深呼吸をしながら、安堵の表情を浮かべる。
「もう何も怖くない。私たちの力はこれからが本番だもの」(凛)
士郎とイリヤも頷き、穏やかな笑顔を浮かべる。
「もちろん。これからもずっと支え合っていこう」(士郎)
「私達は仲間です」(セイバー)
凛は目を閉じ、しばらく静かな時間を過ごす。
「こんなに助けてもらえて、本当に感謝してる」(凛)
「仲間を頼れるのが真の強さだ。凛、お前はもう分かっている」(脳内ケンシロウ)
「ケンシロウはいつも通りね……」(イリヤ)
「みんなが支えてくれるからこそ、私は安心よ」(凛)
その言葉に皆が笑顔を交わし、仲間たちの絆がさらに深まったことを感じる。
その日の午後、みんなが一息ついてくつろいでいると、イリヤが急に真剣な表情になり、話し始めた。
「実は、私には伝えなければならないことがあるの。」(イリヤ)
「どうしたの、イリヤ?」(凛)
イリヤは静かに目を瞑り、弱々しく続けた。
「私はホムンクルスとして、聖杯戦争のためだけに作られた存在……」(イリヤ)
「残りの寿命は…半年、持っても一年未満……」(イリヤ)
「イリヤ、嘘だろ…」(士郎)
「嘘でしょ、イリヤ…」(凛)
「そんな…そんな…」(セイバー)
「本当に…本当にごめんなさい」(イリヤ)
イリヤは笑う。しかし、その声は震え、笑顔を無理に作っていることが明らかだった。
士郎と凛はその笑顔に耐えきれず、イリヤを強く抱きしめる。
「私たちが、ずっと支えていくから。」(凛)
イリヤはその言葉を聞き、少しだけ笑顔を見せるが、その目には涙が浮かんでいた。
「ありがとう…本当に、ありがとう。私、みんなのこと…大好き。」(イリヤ)
イリヤはその後、しばらく沈黙を続け、みんなに向かって静かに笑いかける。
「でも…私も、少しだけ普通の女の子として過ごしたいから。」(イリヤ)
突如、脳内ケンシロウが凛に声をかけた。
「凛、あの娘の命を繋げる方法は一つだ。秘孔を使って寿命を延ばすのだ。」(脳内ケンシロウ)
「えっ?」(凛)
「本当に?」(イリヤ)
「うむ。秘孔を使えば、ただの女の子として、普通の寿命を維持できる」(脳内ケンシロウ)
凛はその言葉に一瞬驚いたが、すぐに決意を固めた。
「分かった…私がやるよわよ」(凛)
イリヤは少し驚いた表情を見せるが、すぐに微笑んだ。
「私は普通の女の子に戻れるの?」(イリヤ)
「大丈夫よ。最強伝承者に任せなさい」(凛)
脳内ケンシロウの声が再び響く。
「ただし、一度の治療ではダメだ」(脳内ケンシロウ)
「定期的に、継続して秘孔を突き続けなければならない。」(脳内ケンシロウ)
凛はその言葉をしっかりと受け止め、頷いた。
「分かったわ。これからも、イリヤのために続けていくわ。」(凛)
「じゃあ最初の治療、始めるわよ」(凛)
ツボッ、ツボッ──
と音が響くたびに、イリヤは楽になり、顔に笑顔が広がる。
「ありがとう、リン…こんなに早く元気になるなんて…」(イリヤ)
凛は穏やかな表情で頷き、さらに秘孔を突き続ける。
「これで、あなたの寿命は普通の女の子と同じくらいになる。少しでも長く元気に過ごせるようにね。」(凛)
イリヤはその言葉に涙をこらえきれず、目を潤ませながら言う。
「私、もっとみんなと一緒に過ごしたい。」(イリヤ)
「大丈夫だよ、イリヤ。私たちがいるから。」(凛)
「リン。私ね、きっと──」(イリヤ)
──ピョンッ
イリヤは嬉しくて庭に飛び出す。
そして、イリヤは青空を見上げる。
今度は心の底からの笑顔を浮かべた。
「──これからもずっと、笑っていられる気がする」(イリヤ)
──その笑顔は、まさしく“普通の女の子”そのものだった。
イリヤの体調は改善し、普通の寿命を持つことができるようになった。
仲間たちの支えで、イリヤは再び元気を取り戻し、みんなで過ごす時間がこれからも続くことを信じていた。