Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編   作:GMKゴジラ

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5話 最強はどっちだ? VSバーサーカー

─冬木市・深夜の遭遇─

───最強の敵─────

 

冬木教会を出て、しばらく夜の街を歩いていた。

 

「はぁ……結局、北斗神拳のことばっかりだったじゃないの……」(凛)

 

「だが、(こぶし)がすべてを解決することを理解したな?」(脳内ケンシロウ)

 

「してないから!!」(凛)

 

衛宮くんはため息をつきながら、私の隣を歩いていた。

 

「にしても、綺礼の話じゃ、俺たちは早く他のマスターと戦わなきゃいけないってことだろ? そろそろ敵が襲ってくるんじゃ──」

 

 

「ふふっ、その通りよ」(???)

 

──突然、静かな夜の闇に、不気味な声が響いた。

 

私はすぐに身構えた。

 

そして、街灯の下に現れたのは──

 

純白のドレスを纏った、幼い少女。

 

「……こんばんは、こうして会うのは2度目だね」(???)

 

 

衛宮くんが息を呑む。

 

「自己紹介するわね……私は、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」(イリヤ)

 

私はすぐに警戒した。

 

銀髪に、雪のように白い肌。

見た目こそ可愛らしいが、彼女はアインツベルンの魔術師。

 

そして、その背後には──

 

「■■■■■■■!!」(バーサーカー)

 

漆黒の巨人、バーサーカー。

 

このサーヴァントの存在感は圧倒的だった。

いや、言葉で表せるようなものではない。

 

もはや"怪物"としか言いようがなかった。

 

(北斗のモヒカンではよく見かけるサイズなのは内緒だ)

 

 

イリヤはゆっくりと一歩踏み出し、私たちを見下ろすように微笑む。

 

「あなたたちと会えるのを楽しみにしていたの。だって、せっかくの聖杯戦争だもの。退屈しない方がいいでしょ?」(イリヤ)

 

「……わざわざ私たちを狙ってきたってこと?」(凛)

 

「そうだよ。お兄ちゃんに会いに来たんだ」(イリヤ)

 

彼女はあっさりとした口調で、さらりと物騒なことを言う。

 

「でも、私は優しいから、最初に挨拶くらいはしておこうと思ってね」(イリヤ)

 

「その挨拶が、狩りの前の儀式ってわけ?」(凛)

 

「ふふっ、そうよ?」(イリヤ)

 

イリヤは無邪気に笑う。

 

「でもね、ただ殺すだけじゃ面白くないでしょ? だから、少しだけ時間をあげるわ。セイバーとバーサーカー、どっちが強いか遊んで見せてもらおうかな?」(イリヤ)

 

「はぁ……本当なら魔術戦をするつもりだったのに、また拳で解決することになりそうね……」(凛)

 

セイバーがすっと前に出る。

 

「受けて立とう。アインツベルンのサーヴァントよ、貴方の力を見せてみろ!」(セイバー)

 

「ふふっ、いいわね。その意気よ」(イリヤ)

 

 

「やっちゃえ!バーサーカー!」(イリヤ)

 

イリヤはバーサーカーに軽く視線を送った。

 

「暴れなさい、バーサーカー」(イリヤ)

 

 

「■■■■■■■!!」(バーサーカー)

 

──轟く咆哮とともに、バーサーカーが一気に距離を詰める。

 

ガキィィィン!!

 

見えない剣と斧剣がぶつかり合い、火花が散る。

 

「これは……!!」(セイバー)

 

セイバーの足が地面を滑る。バーサーカーの一撃は、その一振りだけで尋常ではない重量を持っていた。

 

しかし、セイバーはすぐに踏み込み、反撃の刃を放つ。

 

「はぁぁぁぁぁっ!!」(セイバー)

 

閃光のような剣戟がバーサーカーの巨体を切り裂こうとするが──

 

ズズン……!!

 

バーサーカーはわずかに上体を逸らし避けた。

 

「……!!」(セイバー)

 

セイバーはすぐに追撃をかけるが、バーサーカーは驚異的な速さで斧剣を再び繰り出す。

 

ゴォォォォッ!!

 

「くっ……!!」(セイバー)

 

セイバーは寸前でかわすも、衝撃波で背後の街灯がへし折れた。

 

「セイバーが……押されてる……!?」(士郎)

 

「ならば、貴様の出番だ」(脳内ケンシロウ)

 

「いや、まだ早いわよ!!」(凛)

 

──だが、決定的な瞬間は突然訪れた。

 

「■■■■■!!」(バーサーカー)

 

バーサーカーの斧剣が、セイバーを弾き飛ばした。

 

「ぐっ……!!」(セイバー)

 

セイバーが地面を転がり、立ち上がろうとする。

 

「バーサーカー! そいつ再生するから首をはねてから犯しなさい!」(イリヤ)

 

 

「っ……!!?」(士郎)

 

イリヤの冷酷な声がこだまする。

士郎は背筋が凍るのを感じた。

 

(こいつ……本気で言ってる……!?)

 

 

しかし、バーサーカーの斧剣が炸裂し、セイバーは受け止めるも、身体ごと吹き飛ぶ。

 

「セイバー!!」(士郎)

 

ドシャァァァッ!!

 

壁に叩きつけられたセイバーは、倒れ伏したまま動かない。

 

「……セイバーが……やられた……!?」(凛)

 

「ならば、貴様の出番だ」(脳内ケンシロウ)

 

「……仕方ないわね」(凛)

 

私はゆっくりと前に出る。

 

「あなた、サーヴァントがいないのに戦うつもりなの?」(イリヤ)

 

「そうよ。私は"(こぶし)"で戦うの」(凛)

 

「バーサーカー!! 遊んであげて!」(イリヤ)

 

「■■■■■■■!!」(バーサーカー)

 

バーサーカーが拳を振り下ろす。

 

「まずは……これよ!!」(凛)

 

「北斗剛掌波!!」(凛)

 

私は拳を突き出し、圧縮された闘気をバーサーカーに叩き込む。

 

ゴォォォォォン!!

 

「■■■■■!?」(バーサーカー)

 

バーサーカーの巨体が、一瞬だけ吹き飛ぶ。

 

「いやいやいや!! いくらなんでも効きすぎでしょ!? バーサーカーってもっと硬いはずよね!?」(凛)

 

イリヤの表情が驚愕に変わる。

 

「まだよ……!!」(凛)

 

私はさらに踏み込み、全身の闘気を高める。

 

「この技で終わらせる!!」(凛)

 

「天将奔烈!!」(凛)

 

爆発的な闘気の渦が炸裂し、バーサーカーの巨体に穴が空く。

 

「■■■■■■■!!」(バーサーカー)

 

バーサーカーが大きく吹き飛ばされる。

 

「ちょっと!! こんなの魔術戦じゃなくて人体破壊ショーじゃないの!?」(イリヤ)

 

イリヤの驚きの声を無視し、私は(こぶし)を握りしめてバーサーカーに走り出す。

 

「岩山両斬波!!」(凛)

 

私は全力でバーサーカーの頭部にチョップを振り下ろす。

 

「あべしっ!!」(バーサーカー)

 

バーサーカーの体が真っ二つに裂ける。

 

「■■■■■!!??」(バーサーカー)

 

──そして、動かなくなった。

 

「やった……!?」(凛)

 

しかし──

 

「……ふふっ」(イリヤ)

 

イリヤが笑う。

 

──バーサーカーの体が光を纏い、蘇生する。

 

「……これだから、バーサーカーは楽しいのよね」(イリヤ)

「バーサーカーは12の命を持ってるの、1回や2回殺されたくらいでは死なないのよ」(イリヤ)

 

「はぁ!?!?!?!」(凛)

 

バーサーカーが再び動き出す。

夜の静寂を切り裂くように、バーサーカーの咆哮が轟いた。

 

「■■■■■!!!」(バーサーカー)

 

巨大な斧剣が振り下ろされる――まるで世界そのものを断ち切らんとする一撃。

 

ドガァァァァァン!!!

 

「ぐっ……!!」(凛)

 

凛は反射的に(こぶし)を固め、迎え撃とうとした。だが――

 

重い。速い。凄まじい。

 

圧倒的な力が腕を砕かんばかりにのしかかる。

彼女の体は宙を舞い、数メートル先の地面へと叩きつけられた。

 

ズシャアッ!!

 

「くっ……」(凛)

 

私はガードに成功したものの隙を作ってしまう。

 

「バーサーカー、命令よ! 次はセイバーを潰しなさい!!」(イリヤ)

 

イリヤの冷徹な声が響く。

 

バーサーカーが私への興味を失ったように視線を逸らし、別の獲物を捉える。

 

それは、セイバーだった。

 

バーサーカーは地面を揺るがしながら突進する。セイバーは即座に剣を構え直す――だが、間に合わない。

 

バーサーカーの斧剣が、隕石のように振り下ろされる――

 

「セイバーッ!!」(士郎)

 

士郎は咄嗟に駆け出す。

バーサーカーの動きは時間感覚が狂ったように、全てがスローモーションに見えた。

 

──ザシュゥゥゥゥ!!

 

士郎がセイバーの前に立ち塞がり、全身でその一撃を受け止めた。

 

「が……はっ……!!」(士郎)

 

ザシュウゥゥン!!!

 

バーサーカーの斧剣が、士郎の体を深々と貫いた。

士郎が、血を噴きながら倒れ込む。

 

「シロウ!!!」(セイバー)

 

セイバーの悲痛な叫びが夜に響く。

 

凛の脳内で、何かが弾ける音がした。

 

「……嘘、でしょ……?」(凛)

 

士郎の体が、無防備に地面へと崩れ落ちた。

 

ドサッ……

 

赤黒い血が地面を濡らし、冷たい夜風がそれを撫でるように吹き抜ける。

 

だが、その時だった。

 

衛宮士郎の身体が、まるで聖なる光を宿すように、ゆっくりと輝き始めた。

 

「え……嘘でしょ?」(凛)

 

──私は知っている。

この傷は、普通の人間なら助からない。

 

「……はぁ……はぁ……」(士郎)

 

衛宮くんが、かすれた声を漏らす。

 

──その時、私は"それ"を感じた。

 

「……何、これ?」(凛)

 

衛宮くんの体が治り始めていた。

 

衛宮くんの体は、まるで"異常な"ほどの生命力を持っていた。

 

それが、彼の体を修復しようとしている。

 

──ただし、それは未完成。

 

「……なら、仕方ないわね」(凛)

 

私は士郎の元に駆け寄り、ゆっくりと指を突き出す。

 

ツボッ!!(秘孔音)

 

「……なによそれ……?」(イリヤ)

 

衛宮くんの体が、ビクリと跳ねた。

 

私は秘孔を使う。"謎の治癒力"を後押しするだけだった。

 

──その瞬間、衛宮くんの体から光が溢れた。

 

ズズズズズ……!!

 

傷が、みるみるうちに塞がっていく。

 

──それを見ていたイリヤが、ため息をついた。

 

「……もういい、こんなのつまんない」(イリヤ)

 

「え?」(凛)

 

イリヤは、ひらりと踵を返す。

 

バーサーカーはイリヤの言葉に従い、静かに後退していく。

 

「待ちなさい!!」(イリヤ)

 

私は一歩踏み出すが、イリヤはただ微笑むだけだった。

 

「またね、お兄ちゃん」(イリヤ)

 

──そして、闇の中へ消えた。




次回、「謎の治癒力! 衛宮邸での奇跡!」

今回はバーサーカーに苦戦した凛ですが、死者であるサーヴァントと違って凛は生者であるため、成長できます。
次回のバーサーカー戦では凛の成長が明確に描写されます。

お楽しみに!!
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