Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
─冬木市・深夜の遭遇─
───最強の敵─────
冬木教会を出て、しばらく夜の街を歩いていた。
「はぁ……結局、北斗神拳のことばっかりだったじゃないの……」(凛)
「だが、
「してないから!!」(凛)
衛宮くんはため息をつきながら、私の隣を歩いていた。
「にしても、綺礼の話じゃ、俺たちは早く他のマスターと戦わなきゃいけないってことだろ? そろそろ敵が襲ってくるんじゃ──」
「ふふっ、その通りよ」(???)
──突然、静かな夜の闇に、不気味な声が響いた。
私はすぐに身構えた。
そして、街灯の下に現れたのは──
純白のドレスを纏った、幼い少女。
「……こんばんは、こうして会うのは2度目だね」(???)
衛宮くんが息を呑む。
「自己紹介するわね……私は、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」(イリヤ)
私はすぐに警戒した。
銀髪に、雪のように白い肌。
見た目こそ可愛らしいが、彼女はアインツベルンの魔術師。
そして、その背後には──
「■■■■■■■!!」(バーサーカー)
漆黒の巨人、バーサーカー。
このサーヴァントの存在感は圧倒的だった。
いや、言葉で表せるようなものではない。
もはや"怪物"としか言いようがなかった。
(北斗のモヒカンではよく見かけるサイズなのは内緒だ)
イリヤはゆっくりと一歩踏み出し、私たちを見下ろすように微笑む。
「あなたたちと会えるのを楽しみにしていたの。だって、せっかくの聖杯戦争だもの。退屈しない方がいいでしょ?」(イリヤ)
「……わざわざ私たちを狙ってきたってこと?」(凛)
「そうだよ。お兄ちゃんに会いに来たんだ」(イリヤ)
彼女はあっさりとした口調で、さらりと物騒なことを言う。
「でも、私は優しいから、最初に挨拶くらいはしておこうと思ってね」(イリヤ)
「その挨拶が、狩りの前の儀式ってわけ?」(凛)
「ふふっ、そうよ?」(イリヤ)
イリヤは無邪気に笑う。
「でもね、ただ殺すだけじゃ面白くないでしょ? だから、少しだけ時間をあげるわ。セイバーとバーサーカー、どっちが強いか遊んで見せてもらおうかな?」(イリヤ)
「はぁ……本当なら魔術戦をするつもりだったのに、また拳で解決することになりそうね……」(凛)
セイバーがすっと前に出る。
「受けて立とう。アインツベルンのサーヴァントよ、貴方の力を見せてみろ!」(セイバー)
「ふふっ、いいわね。その意気よ」(イリヤ)
「やっちゃえ!バーサーカー!」(イリヤ)
イリヤはバーサーカーに軽く視線を送った。
「暴れなさい、バーサーカー」(イリヤ)
「■■■■■■■!!」(バーサーカー)
──轟く咆哮とともに、バーサーカーが一気に距離を詰める。
ガキィィィン!!
見えない剣と斧剣がぶつかり合い、火花が散る。
「これは……!!」(セイバー)
セイバーの足が地面を滑る。バーサーカーの一撃は、その一振りだけで尋常ではない重量を持っていた。
しかし、セイバーはすぐに踏み込み、反撃の刃を放つ。
「はぁぁぁぁぁっ!!」(セイバー)
閃光のような剣戟がバーサーカーの巨体を切り裂こうとするが──
ズズン……!!
バーサーカーはわずかに上体を逸らし避けた。
「……!!」(セイバー)
セイバーはすぐに追撃をかけるが、バーサーカーは驚異的な速さで斧剣を再び繰り出す。
ゴォォォォッ!!
「くっ……!!」(セイバー)
セイバーは寸前でかわすも、衝撃波で背後の街灯がへし折れた。
「セイバーが……押されてる……!?」(士郎)
「ならば、貴様の出番だ」(脳内ケンシロウ)
「いや、まだ早いわよ!!」(凛)
──だが、決定的な瞬間は突然訪れた。
「■■■■■!!」(バーサーカー)
バーサーカーの斧剣が、セイバーを弾き飛ばした。
「ぐっ……!!」(セイバー)
セイバーが地面を転がり、立ち上がろうとする。
「バーサーカー! そいつ再生するから首をはねてから犯しなさい!」(イリヤ)
「っ……!!?」(士郎)
イリヤの冷酷な声がこだまする。
士郎は背筋が凍るのを感じた。
(こいつ……本気で言ってる……!?)
しかし、バーサーカーの斧剣が炸裂し、セイバーは受け止めるも、身体ごと吹き飛ぶ。
「セイバー!!」(士郎)
ドシャァァァッ!!
壁に叩きつけられたセイバーは、倒れ伏したまま動かない。
「……セイバーが……やられた……!?」(凛)
「ならば、貴様の出番だ」(脳内ケンシロウ)
「……仕方ないわね」(凛)
私はゆっくりと前に出る。
「あなた、サーヴァントがいないのに戦うつもりなの?」(イリヤ)
「そうよ。私は"
「バーサーカー!! 遊んであげて!」(イリヤ)
「■■■■■■■!!」(バーサーカー)
バーサーカーが拳を振り下ろす。
「まずは……これよ!!」(凛)
「北斗剛掌波!!」(凛)
私は拳を突き出し、圧縮された闘気をバーサーカーに叩き込む。
ゴォォォォォン!!
「■■■■■!?」(バーサーカー)
バーサーカーの巨体が、一瞬だけ吹き飛ぶ。
「いやいやいや!! いくらなんでも効きすぎでしょ!? バーサーカーってもっと硬いはずよね!?」(凛)
イリヤの表情が驚愕に変わる。
「まだよ……!!」(凛)
私はさらに踏み込み、全身の闘気を高める。
「この技で終わらせる!!」(凛)
「天将奔烈!!」(凛)
爆発的な闘気の渦が炸裂し、バーサーカーの巨体に穴が空く。
「■■■■■■■!!」(バーサーカー)
バーサーカーが大きく吹き飛ばされる。
「ちょっと!! こんなの魔術戦じゃなくて人体破壊ショーじゃないの!?」(イリヤ)
イリヤの驚きの声を無視し、私は
「岩山両斬波!!」(凛)
私は全力でバーサーカーの頭部にチョップを振り下ろす。
「あべしっ!!」(バーサーカー)
バーサーカーの体が真っ二つに裂ける。
「■■■■■!!??」(バーサーカー)
──そして、動かなくなった。
「やった……!?」(凛)
しかし──
「……ふふっ」(イリヤ)
イリヤが笑う。
──バーサーカーの体が光を纏い、蘇生する。
「……これだから、バーサーカーは楽しいのよね」(イリヤ)
「バーサーカーは12の命を持ってるの、1回や2回殺されたくらいでは死なないのよ」(イリヤ)
「はぁ!?!?!?!」(凛)
バーサーカーが再び動き出す。
夜の静寂を切り裂くように、バーサーカーの咆哮が轟いた。
「■■■■■!!!」(バーサーカー)
巨大な斧剣が振り下ろされる――まるで世界そのものを断ち切らんとする一撃。
ドガァァァァァン!!!
「ぐっ……!!」(凛)
凛は反射的に
重い。速い。凄まじい。
圧倒的な力が腕を砕かんばかりにのしかかる。
彼女の体は宙を舞い、数メートル先の地面へと叩きつけられた。
ズシャアッ!!
「くっ……」(凛)
私はガードに成功したものの隙を作ってしまう。
「バーサーカー、命令よ! 次はセイバーを潰しなさい!!」(イリヤ)
イリヤの冷徹な声が響く。
バーサーカーが私への興味を失ったように視線を逸らし、別の獲物を捉える。
それは、セイバーだった。
バーサーカーは地面を揺るがしながら突進する。セイバーは即座に剣を構え直す――だが、間に合わない。
バーサーカーの斧剣が、隕石のように振り下ろされる――
「セイバーッ!!」(士郎)
士郎は咄嗟に駆け出す。
バーサーカーの動きは時間感覚が狂ったように、全てがスローモーションに見えた。
──ザシュゥゥゥゥ!!
士郎がセイバーの前に立ち塞がり、全身でその一撃を受け止めた。
「が……はっ……!!」(士郎)
ザシュウゥゥン!!!
バーサーカーの斧剣が、士郎の体を深々と貫いた。
士郎が、血を噴きながら倒れ込む。
「シロウ!!!」(セイバー)
セイバーの悲痛な叫びが夜に響く。
凛の脳内で、何かが弾ける音がした。
「……嘘、でしょ……?」(凛)
士郎の体が、無防備に地面へと崩れ落ちた。
ドサッ……
赤黒い血が地面を濡らし、冷たい夜風がそれを撫でるように吹き抜ける。
だが、その時だった。
衛宮士郎の身体が、まるで聖なる光を宿すように、ゆっくりと輝き始めた。
「え……嘘でしょ?」(凛)
──私は知っている。
この傷は、普通の人間なら助からない。
「……はぁ……はぁ……」(士郎)
衛宮くんが、かすれた声を漏らす。
──その時、私は"それ"を感じた。
「……何、これ?」(凛)
衛宮くんの体が治り始めていた。
衛宮くんの体は、まるで"異常な"ほどの生命力を持っていた。
それが、彼の体を修復しようとしている。
──ただし、それは未完成。
「……なら、仕方ないわね」(凛)
私は士郎の元に駆け寄り、ゆっくりと指を突き出す。
ツボッ!!(秘孔音)
「……なによそれ……?」(イリヤ)
衛宮くんの体が、ビクリと跳ねた。
私は秘孔を使う。"謎の治癒力"を後押しするだけだった。
──その瞬間、衛宮くんの体から光が溢れた。
ズズズズズ……!!
傷が、みるみるうちに塞がっていく。
──それを見ていたイリヤが、ため息をついた。
「……もういい、こんなのつまんない」(イリヤ)
「え?」(凛)
イリヤは、ひらりと踵を返す。
バーサーカーはイリヤの言葉に従い、静かに後退していく。
「待ちなさい!!」(イリヤ)
私は一歩踏み出すが、イリヤはただ微笑むだけだった。
「またね、お兄ちゃん」(イリヤ)
──そして、闇の中へ消えた。
次回、「謎の治癒力! 衛宮邸での奇跡!」
今回はバーサーカーに苦戦した凛ですが、死者であるサーヴァントと違って凛は生者であるため、成長できます。
次回のバーサーカー戦では凛の成長が明確に描写されます。
お楽しみに!!