Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編   作:GMKゴジラ

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この物語はついに最終回!

ぜひ1番最後の〝月下の誓い〟まで読んでください!



★ (50話) 最終話〝月下の誓い〟★

────衛宮邸・離れの夜────

────終わらなかった目覚め────

 

修行を終え、夕飯も済ませた離れの一室。

落ち着いた灯りの中、全員が座布団の上でひと息ついていた。

 

しかし──

 

「……結局、最後まで服着せられたままだったな……」(士郎)

 

「……ええ、私も……全裸で拳を交わせなかったのは、非常に残念です……」(セイバー)

 

「もう“手遅れ”ね。本気で“残念”がってるんだもの」(イリヤ)

 

「何が残念なのよ。全裸で修行するのはおかしいの」(凛)

 

「だって遠坂、修行といえば当然、裸一貫!」(士郎)

 

「武の道において、衣はただの“拘束”です」(セイバー)

 

「いや服は着ろおおおおお!!!」(凛)

 

「師匠、全裸は私たちにとって“自然”なんです」(セイバー)

 

「この体に纏うのは、闘気と信念だけでいいんだ」(士郎)

 

「あんたたちの信念、肌色100%なの!?!?」(凛)

 

「正直、全裸の時より技のキレが悪かったと思う」(士郎)

 

「わかります。肩の可動域が制限されて……特に、肩甲骨周りが……」(セイバー)

 

「真面目に筋肉語るなああああ!!!」(凛)

 

そんな中、イリヤが冷静に紅茶をすする。

 

「もうこの二人は完全に末期なの」(イリヤ)

 

「末期ってあんた……!」(凛)

 

「リン、目覚めってね、ある時点を超えると“戻れない”のよ」(イリヤ)

 

「怖っ!?なにその破滅型目覚め理論!?」(凛)

 

「二人の中ではもう“全裸でない修行=修行ではない”って公式が成立してるのよ。

“服を着る=敗北”なのよ」(イリヤ)

 

「その理論こそ敗北よおおおお!!!」(凛)

 

「でも私は諦めたの。だって、彼らもう裸でしか輝けないから……」(イリヤ)

 

「輝くな服着て!!!」(凛)

 

「俺たちが本当に鍛えられたのは……肉体だけじゃなかった」(士郎)

 

「服と羞恥心を捨てたことで、魂が研ぎ澄まされたのを感じました」(セイバー)

 

「もうやだこの人たち!!裸で魂磨くなあああ!!」(凛)

 

「私達に必要なのは“全裸修行の極地”です」(セイバー)

 

「違う!そんな論理ないわよ!!」(凛)

 

「闘気が直接風とぶつかり、全裸の時こそ、最大の共鳴が……」(士郎)

 

「共鳴すんなあああああ!!!」(凛)

 

「これが“目覚め”の重症末期よ」(イリヤ)

 

「医者連れてこい誰か!!」(凛)

 

「シロウ、あなたとなら、再び裸になれる気がします」(セイバー)

 

「セイバー、俺もお前となら…か…もう一度、何も纏わず修行ができる」(士郎)

 

「止まれえええええええええ!!!」(凛)

 

「手遅れよ。諦めましょう」(イリヤ)

 

 

「セイバーは服を着ていない限り次の伝承者としては認めないわ」(凛)

 

「そんなっ……それでは私は……(ガーン)」(セイバー)

 

セイバーが本気でガーンとショックを受けた顔をする。

しかし、しばらくして晴れ晴れとした表情で顔を上げた。

 

「問題ありません。私は北斗神拳で凛師匠を越え、師匠の秘孔を突いて認めてもらいます」(セイバー)

 

「諦めましょう。2人はもう戻ってこれないわ」(イリヤ)

 

「そうね……って諦めてたまるかー」(凛)

 

 

────衛宮邸・離れの夜────

────団らんと笑いのひととき────

───────────────────

 

静かな夜。

離れのテーブルにはフルーツたっぷりのプリンが並び、士郎が腕によりをかけたデザートをみんなで囲んでいた。

 

「シロウ、これはとても美味しいですね」(セイバー)

 

「プリンの柔らかさと果物の酸味が絶妙!」(イリヤ)

 

「遠坂、どう?味は?」(士郎)

 

「文句なしよ。フルーツの配置まで完璧って、何者よあんた」(凛)

 

「料理人衛宮士郎、拳を持たずとも胃袋を制す!」(脳内ケンシロウ)

 

「胃袋の話してる場合じゃないわよ!!」(凛)

 

「うふふ……でもこの味なら、シロウの拳より強いかもね♪」(イリヤ)

 

「何言ってんの!?拳より強い料理って何よ!?」(凛)

 

士郎は照れ笑いしながら手を振る。

 

「いや、そんな大げさな……ただ、みんなに食べてもらいたくて頑張っただけだよ」(士郎)

 

「それが一番大事なことです、シロウ」(セイバー)

 

「……というか、さっきからイリヤ、顔にクリームついてるわよ」(凛)

 

「え?どこ!?鼻!?頬!?どこよ!?」(イリヤ)

 

「いや、全部」(凛)

 

「クリームの闘気が私の顔面に…!?(もぐもぐ)」(イリヤ)

 

「何を言ってるのよこの子は!!」(凛)

 

セイバーは口元にそっと手を添えて、小さく笑う。

 

「こうして食卓を囲むのは、とても優しく……そして、幸せです」(セイバー)

 

「セイバー、前にも言ったけど、やっぱりあんた真面目よね」(凛)

 

「北斗神拳の修行中、真面目さは命を守るための基礎と心得ています」(セイバー)

 

「……いやそれ関係ある!?今食卓の話してたのよ!?」(凛)

 

「食卓もまた、戦場ですから」(セイバー)

 

「名言っぽく言うなあああああ!!」(凛)

 

「さすがセイバー。次元が違うわ」(イリヤ)

 

「セイバーの名言により、世界はまた一歩混乱へと導かれた」(脳内ケンシロウ)

 

「黙れケンシロウ!!それ混乱しかないから!!」(凛)

 

笑い声が、衛宮邸の離れに柔らかく広がる。

 

「でも、ホントに楽しいわね、こういう時間」(イリヤ)

 

「そうだな……こんな時間がずっと続けばいいのに」(士郎)

 

「続けるためには……闘気の調和が不可欠です」(セイバー)

 

「だから落ち着いて食べなさい!!」(凛)

 

「リン、ツッコミの拳も極まってきたね♪」(イリヤ)

 

「ええ、自分でも感じてる。もう“拳で語る”どころじゃないわ……魂がツッコんでるのよ」(凛)

 

「お前の拳は、もはや概念すら破壊する」(脳内ケンシロウ)

 

「ポエムはいいから黙って!!」(凛)

 

──そして、次第に笑い声が増していく。

 

誰もが腹を抱えて笑いながら、それでも確かに、温かい気持ちで満たされていた。

 

笑いが止んだとき、

――クライマックスが、静かに始まろうとしていた。

 

 

────衛宮邸・離れの夜────

────再び遊ばれる強制告白────

──────────────────

 

笑いが一段落し、空気に少しだけ静けさが戻る。

凛はふと椅子から立ち上がり、月明かりを背に静かに一歩、また一歩と歩き出す。

 

「……さて」(凛)

 

「え、な、なにその“さて”?」(士郎)

 

「なんとなく……凛が動き出すと、ろくなことにならない気が……」(セイバー)

 

「フフ……そうよね。じゃあ“ろくなこと”にしてあげるわ」(凛)

 

──ヒュッ!

 

次の瞬間、凛が士郎の背後へ高速移動。秘孔奥義、発動!!

 

「秘孔解放──強制告白・第二弾!!」(凛)

 

 

──ツボッ!!(秘孔音)

 

 

「うわっ!?またかよおおお!!」(士郎)

 

──ピキーン!!

 

「俺は……セイバーが大好きだ……」(士郎)

 

「いきなりきたー!」(凛)

 

「うぉぉおぉ!?何で言ってんだ俺!!」(士郎)

 

「うふふ、また始まった♪」(イリヤ)

 

「シロウ、嬉しいです。」(セイバー)

 

「口が勝手に動いて──!」

 

──ピキーン!!

 

「今でも、遠坂のことは尊敬してるし、綺麗だし、好きだと思うけど……セイバーが一番なんだ!!」(士郎)

 

「はい、浮気発言入りましたー!!」(凛)

 

「浮気じゃないからあああああ!!!」(士郎)

 

「なーるほど、そういう本音ね♪」(イリヤ)

 

「でもでも、やっぱりセイバーが一番ってことなんでしょ?つまり私は“二番”ってことよね?」(凛)

 

「やめてくれぇぇぇぇ!追い打ちやめろぉぉ!!」(士郎)

 

──ピキーン!!

 

「そうなんだ。遠坂は二番目なんだ。セイバーが世界で一番好きだ。俺は、セイバーのそばにいたい。どんな未来でも……!」(士郎)

 

「はい、二股発言入りましたー!!」(凛)

 

「愛が溢れて止まらぬ……もはやこれは、愛という名の“拳”である」(脳内ケンシロウ)

 

「いやだから、ポエム挟んでる場合じゃないわよ!!」(凛)

 

「くっ……うぅぅぅ!!顔が……顔が熱いぃぃ!!」(士郎)

 

「その顔、最高だわ……フフフ」(凛)

 

「……リン、ちょっと怖いよぉ……」(イリヤ)

 

凛はにやりと笑うと、次の獲物へと視線を移す。

 

「じゃあ士郎の秘孔は解いてあげるわ。でもまだまだ楽しみは残ってるのよ」(凛)

 

──シュウウウウ!!

 

 

「はぁ、何をする気なんだよ」(士郎)

 

「さぁ、次はあなたよ。セイバー」(凛)

 

「えっ……!?」(セイバー)

 

──ツボッ!!(秘孔音)

 

──ピキーン!!

 

「……シロウ。私は、あなたが私を選んでくれるなら……他の誰かを好いていても……凛が近くにいても構いません」(セイバー)

 

「はい、浮気公認発言入りました♪」(凛)

 

「えええええええええ!?」(士郎)

 

──ピキーン!!

 

「私にとって大事なのは“誰よりも強く、あなたが私を愛してくれる”ということ。それさえあれば、私は満たされます」(セイバー)

 

「うわああああああああ!!やめてえええ!!恥ずかしすぎるううう!!」(士郎)

 

「セイバー……そ、それって……」(凛)

 

──ピキーン!!

 

「……私は、シロウが隣にいてくれるなら……受け入れる覚悟があります」(セイバー)

 

「いやいやいや!!俺が一番恥ずかしいんだからああ!!」(士郎)

 

「わはははは!!シロウ顔真っ赤ー!!」(イリヤ)

 

「見事なまでに、愛に溺れし者たちの祭典である」(脳内ケンシロウ)

 

「祭典て!!やめて、言葉が大げさすぎるんだ!!」(士郎)

 

セイバーは静かに士郎を見つめる。

 

──ピキーン!!

 

「シロウ……私を一番だと言ってくれて……嬉しかったです」(セイバー)

 

「セイバー……」(士郎)

 

──ピキーン!!

 

「凛を二番目と言ってくれて私は安心しました」(セイバー)

 

「えええええええ」(士郎)

 

「はい、浮気公認、二股公認、二度目です」(凛)

 

──ピキーン!!

 

「シロウ、私を一番と言ってくれてありがとうございます」(セイバー)

 

「ぐわああああああああああ!!」(士郎)

 

──ボフッ!!

 

士郎はその場にうずくまり、顔面を床に突っ伏す。

 

「フフ……そろそろ秘孔、解いてあげるわ」(凛)

 

 

──シュウウウウ……

 

 

凛が指先から小さく闘気を放ち、秘孔の縛りを解いた。

 

「俺……俺、何言ってたんだ……」(士郎)

 

「言ってたわよ、“一番はセイバー、二番は私”って。しっかりと、はっきりとね?」(凛)

 

「う、うう……穴があったら入りたい……」(士郎)

 

「でも私……本当に嬉しかったですよ、シロウ」(セイバー)

 

「ううう……」(士郎)

 

「……ちょっと泣きそう」(イリヤ)

 

「衛宮士郎、愛の告白を二度繰り返す者、これを“真のバカップル”と呼ぶ」(脳内ケンシロウ)

 

「それっぽく言ってもダメ!!」(凛)

 

──笑い声が、再び部屋を包み込む。

 

「……でも、みんなありがとう。こんなふうに笑って過ごせるなんて、夢みたいだよ」(士郎)

 

「夢なんかじゃないわ。これは、私たちが掴んだ日常よ」(凛)

 

「全ての戦いを終えたからこそ、今があるのですね」(セイバー)

 

「リンのツッコミがなければ、みんなもっと暴走してたかもね♪」(イリヤ)

 

「私は抑える側だからね!!」(凛)

 

 

────クライマックス────

 

────〝大団円〟───────

───〝月下の誓い〟──────

 

 

──静かな沈黙が流れる。

 

そのとき、凛がふと立ち上がり、窓際に向かう。

月明かりが差し込むふすまを、そっと開く。

 

──夜の風がそっと吹き込んだ。

 

凛の髪が揺れる。

その背に、柔らかな月光が重なっていた。

 

そして──

 

 

「……やっと、終わったんだな」(士郎)

 

「ええ……戦いも、秘孔も……全てが」(セイバー)

 

「秘孔はまだ終わってないわよ。今後もバシバシ突くから」(凛)

 

「なんでだよ!!平和になったんだからもう封印しようよ!?」(士郎)

 

「だって私、根源を目指す拳士 兼 魔術師だもの」(凛)

 

「最初に突く目標が俺の秘孔ってどういうことだよ!?」(士郎)

 

「シロウ……それはもう運命です」(セイバー)

 

「運命で納得させるのやめてくれよ!!」(士郎)

 

「私には“寿命延長パンチ”お願いね」(イリヤ)

 

「パンチじゃない、秘孔を突くわ、全力で」(凛)

 

「フフフ……まぁ、なんだかんだ言って、今が一番幸せかもね」(イリヤ)

 

「イリヤ……そうね。きっと私たち全員、ようやくここに辿り着けたのね」(凛)

 

「ここが、私たちの聖杯戦争の終わり。誰も血を流さない、静かな夜」(セイバー)

 

「そりゃ……セイバーの浮気公認は静かじゃなかったけど」(イリヤ)

 

「イリヤ、それは忘れましょう」(セイバー)

 

「いやいやいや!!あれ忘れられないからね!?何回でも思い出すからね!?」(イリヤ)

 

「静かな夜とは、静かに語られる愛と、突如暴発する笑いによって完成するもの……」(脳内ケンシロウ)

 

「ケンシロウ、ポエムをまとめに使わない!!」(凛)

 

四人の笑いが、また一つ空に昇る。

 

 

そして──

 

 

凛は縁の下に座り月を見上げた。

まるで士郎と切嗣のように…

 

その瞳には、静かな光と、揺るがぬ決意が宿っていた。

 

その横顔は、かつて見た誰よりも、強く、美しく、凛々しかった。

 

 

──そして、凛がふと手を止めて、真剣な顔になる。

 

「……みんな、本当にありがとう」(凛)

 

「え?」(士郎)

 

「私、改めて決めたの。北斗神拳を極める。そして魔術師として、根源へ到達してみせるわ」(凛)

 

「拳と魔術の融合……それが私の“道”よ」(凛)

 

 

「本当にいい月ね…」(凛)

 

 

──月を見上げたまま、凛は拳を握った。

──それは凛の"月下の誓い"…

 

 

(……この光景……)(士郎・心の声)

 

──"月下の誓い"。

 

士郎の脳裏に、幼い自分と、父・衛宮切嗣が並んで座った夜のことがよみがえる。

あの夜、月を見上げながら、士郎は“正義の味方”になると誓った。

 

(……これは……あの誓いと同じだ)(士郎・心の声)

 

(遠坂は知らない。けれど、俺にはわかる。

 これは、俺と切嗣が交わした“月下の誓い”だ)(士郎・心の声)

 

 

空気が変わる。

セイバーが姿勢を正し、イリヤも真剣なまなざしを向ける。

 

「凛……それは、険しく、厳しい道です」(セイバー)

 

「でも、お前ならできるよ。どんな壁も拳でぶち壊して進むって、遠坂らしい」(士郎)

 

「リン、拳で根源殴ってもいいよ♪私は応援する!」(イリヤ)

 

「私、行くわ。拳と魔術を携えて……必ず、根源の渦の前に立つ。

 拳を握って、突き進んで……それが、私の選んだ道だから」(凛)

 

誰もが立ち上がる。

そして──彼女を囲むように、静かに頷いた。

 

「遠坂。お前の背中は、俺が守る」(士郎)

 

「私も。あなたの道がどれほど険しくても……一緒に歩きます」(セイバー)

 

「リンが泣いたら、私がツッコむ係になるからね」(イリヤ)

 

「お前はすでに……未来を掴んでいる」(脳内ケンシロウ)

 

「……もう、泣かない。だから私を信じて。私は、私を信じる」(凛)

 

それは──

 

未来への始まりだった。

 

"月下の誓い"は、凛の言葉で全てが結ばれた。

 

かつて戦いに身を投じた者たち。

かつて愛に迷った者たち。

かつて泣いた者たち。

 

その全員が、今はただ一つ──

 

笑って、生きていた。

 

凛の拳が示したのは、破壊でも、戦いでもない。

愛と、絆と、希望を貫く拳だった。

 

──────────────────────

────Fin────

────“そして、また歩き出す”────

──────────────────────

 




ついに最終話を迎えることができました。
ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございます。

次回!
長編である〝桜救出編〟をお楽しみに!
ギャグだけで構成された、桜救出編!
この作品はギャグのため、ヒロイン全員が救われるのです。
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