Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編   作:GMKゴジラ

53 / 95
無事な「衛宮邸・離れ」に到着した桜
“謎の視線”(脳内ケンシロウ)が恐怖となって襲いかかる!!



3話・桜救出編 ─ 謎の視線・瓦礫の先にあるもの

──衛宮邸・本殿の瓦礫

 

──桜は凛に手を引かれながら、視線だけは“足元”に向けていた。

 

「え……こっち、通るんですか!?」(桜)

 

「そうよ、桜。通れるでしょ?」(凛・自然体)

 

「いやいやいや!! “通れる”って言葉の基準どこにあるんですか!? 崩れてますよね!? ここ明らかに戦場跡なんですけど!!」(桜)

 

(瓦礫:グラグラ……ミシミシ……)

 

「……え、えっと。遠坂先輩?今……私たち、どこに向かってるんですか……?」(桜)

 

 

その目の先には──

空を突き刺すように傾いた屋根と、壁のない本殿が堂々と立って(?)いた。

 

「まっすぐ、家の“奥”よ」(凛)

 

「奥って……え?今、壁抜けましたよね!?え、どこが玄関です!?倒壊してますけど!?!」(桜)

 

「気にしないの。通れる道があるだけマシって思いなさい」(凛)

 

──ギシッ……バキィッ……(瓦礫のきしみ)

 

「……さっきから音がヤバいんですけど!?これ、絶対“道”じゃないです!!」(桜)

 

「落ち着いて。ちゃんと“安全な方の瓦礫”を選んでるから」(凛)

 

「“安全な方の瓦礫”って概念初めて聞きました!!!」(桜)

 

「気をつけてな、桜。滑るとこもあるから」(士郎)

 

「“滑る”どころか落ちるんですけど!?地面に“大穴”空いてるんですけど!?!?」(桜)

 

「まあ、遠坂のルート通れば安全だ」(士郎)

 

「その遠坂先輩、さっき崩れた柱を踏み抜きながら進んでましたよね!?安全性ゼロですよね!?!?」(桜)

 

 

──ようやく、本殿の瓦礫を抜けた桜は、息を整えながら振り返った。

 

「…………先輩……」(桜)

 

「ん?」(士郎)

 

「この家……どこから倒壊してないことになってるんですか……?」(桜)

 

「うーん、だいたい“心の持ちよう”かな」(士郎)

 

「いやいやいや!!物理的に見たら、“10割”崩れてるんですけど!!!」(桜)

 

 

──────────────

「訪問、そして恐怖の始まり」

──────────────

 

──衛宮邸離れ

 

「さ、着いたわよ。ここが離れ」(凛)

 

「えっ……無事!?めちゃくちゃ無傷!?なんで!?こっちは!?本殿全壊してるのに!?!?」(桜)

 

「じゃ、入るわよ。桜もどうぞ」(凛)

 

「いやいやいやいや!!“本殿が吹き飛んだ”件を誰か話題にしません!?!?」(桜)

 

 

──離れ内部・リビング。

 

ガラッと扉を開けて入った瞬間──

そこには整えられた座布団、湯気の立つ茶器、きれいに掃除された床。

 

「……異常なほどに整ってます……!!」(桜・震え)

 

「座って座って。お茶でも飲みましょ」(凛)

 

「……このタイミングでお茶!?本殿崩壊からの!?」(桜)

 

士郎も平然と靴を脱ぎ、当たり前のようにくつろぎモードへ。

 

「座布団ふかふかだぞ、桜」(士郎)

 

「その座布団、本殿の屋根より厚そうなんですけど!?なんでこっちだけ文明残ってるんですか!?」(桜)

 

──そんなツッコミの嵐の中、ふと。

 

 

『この娘、心が壊れかかっている!』(脳内ケンシロウ)

 

ゾワッゾワッ!──(ケンシロウの気配)

 

(……なに今のっ……?)(桜・心の声)

 

桜は──“優しい視線”を感じた。

 

 

誰も存在していない。ただ、確かに“視線”のようなものがあった。

その気配は──暖かく、静かで、穏やかで……そして何より、“正体不明”だった。

 

 

(……背後から見られてます……? でも……遠坂先輩(凛) も先輩(士郎) も正面にいます……)(桜・心の声)

 

(……背後に誰もいないのに、あの視線は、何……?)(桜・心の声)

 

 

スウッ!──(ケンシロウの視線)

 

その瞬間、背筋がスッと冷たくなった。

心の奥で、何かが小さく“カタリ”と音を立てる。

 

「ね、桜。落ち着いた?」(凛)

 

「……いえ。落ち着けませんよーーーっ!!」(桜)

 

──狂気は日常の顔をして、じわじわと迫っていた。




───────────────
次回──
“拳”に乗せた“想い”が、桜の心を震わせる。
だが、恐怖はまだ始まったばかり──

──To Be Continued──
───────────────
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。