Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編   作:GMKゴジラ

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“衛宮邸の恐怖”に逃げ帰ろうとする桜!
救いの手? が差し伸べられるも?

慎二は“凛に対する恐怖”を、
本編 (10話) “ライダーVS遠坂凛” で植え付けられいます。



4話・桜救出編 ─ 慎二制裁1回目・制裁の拳・救い?の手

──衛宮邸・離れ 玄関前

 

桜は、玄関先で立ち尽くしていた。

 

〝恐怖の衛宮邸〟に残るべきか?

それとも──逃げ帰るべきか?

 

心がざわめいて仕方がなかった。

 

(……衛宮邸、“安心な場所”じゃなくなってます……)(桜・心の声)

 

離れは確かに無傷だった。

士郎も凛も異常なほど優しい。

 

 

だが、その奥に広がる“日常の異常さ”──

 

ツッコミが止まらない生活空間、常識の崩壊、見えない視線。

 

(……落ち着けって言われても無理ですよ、これ……)(桜・心の声)

 

玄関先で何度も振り返る桜。

逃げ帰るべきか? 残るべきか?

けれど一歩も踏み出せず、足元ばかり見ていた──

 

 

──その時!

──突如、玄関のドアが開いた!

 

 

「よう、桜。探したぜ」(慎二)

 

「っ……兄さん?」(桜)

 

 

思わず振り返った瞬間、慎二が歩み寄ってきた。

答える間もなく、ガッとその腕を掴まれる。

 

 

「何でここにいるんだ? お前、うちの家族だろ? 戻ってこいよ」(慎二)

 

「あの……私は……っ」(桜)

 

「汚らわしい『胸に七つの傷を持つ女』なんて、衛宮が相手にするわけないだろ!!」

 

 

(…兄さん!……『七つの傷』は、先輩には知られたくないんです…)

 

(…でも…兄さんに着いて行けば……“恐怖の衛宮邸”から逃げられます……先輩(士郎)の優しさを裏切って…)(桜・心の声)

 

 

しかし、桜が悩みながらうつむいただけで、慎二は「拒絶された」と勝手に決めつけた。

次の瞬間、怒りをぶつけるように手を振り上げる。

 

 

──バチィン!!(桜を殴る)

 

 

無遠慮に振り上げられた慎二の拳が、桜の「ほほ」を打ちぬいた。

 

 

「ああっ……!!」(桜)

 

「桜、僕を愛してるって──言ってみろ!!」(慎二・シンの声)

 

 

その瞬間、勢いよく障子が開く!

怒気をはらんだ士郎が飛び出してきて、桜を庇うように前に立つ。

 

 

「兄貴が、妹を殴る奴がいるか!!」(士郎)

 

「なんでお前が出てるんだ衛宮? 家族の問題だろうが!!」(慎二)

 

「関係あるに決まってんだろ!!お前、今……桜に手を上げたんだぞ……!!」(士郎)

 

「知るかよ! 『胸に七つの傷を持つ女』が、ここにいるのはおかしいんだよ!!」(慎二)

 

 

二人は言い合いを始める。

士郎にとって桜は“家族”、慎二にとって桜は“玩具”、どちらも怒りが止まらない。

 

 

──しかし!

──言い合いは圧倒的なプレッシャーに破られる!

 

 

──ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!(地震音)

 

 

足元が大きく揺れた。地面がうねり、空気が鳴る。

桜は咄嗟に柱に手をついて震えた。

 

 

「……なに……? 地震……!?」(桜)

 

「ま、まさか………と・お・さ・か……!?」(慎二・顔面蒼白)

 

(なんで…遠坂先輩の名前を……?)(桜・心の声)

 

 

──ズゥン……ズゥン……ズゥン……!!(足音)

 

 

振動に混じるように、規則的な足音が響いてくる。

遠くから、いや──すぐそこから近づいてくるような、地鳴り混じりの重い響き。

 

(…怖い…怖い……何かが来る……!)(桜・心の声)

 

ガタガタと震え始める桜、味わったことのない恐怖に震えが止まらない…

 

 

──ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!(地震音)

 

 

地面が、空気が、圧に揺れる。

その中を、鬼神のような気配を背に、遠坂凛が静かに歩いてくる。

 

 

「────よくも、桜に手を出したわね」(凛)

 

「と・と・とおさか……!? おま、お前、なんでここに……!?」(慎二)

 

 

一歩。さらに一歩。

凛が近づくたび、慎二の呼吸が浅くなっていく。

 

 

「ま、待てって……やめろ……! やめてくれ、遠坂ぁぁっ!!」(慎二)

 

 

──そして、至近距離

 

慎二は、ガクガクと震えながら一歩も動けない。

 

 

「ひぃぃぃぃぃぃっ!!」(慎二)

 

 

──ジョワァァ……(しょんべん音)

 

白目を剥いた慎二は、恐怖のあまり漏らしてしまう──

 

 

──次の瞬間!

 

 

──ドガァァァン!!(打撃音)

 

 

凛の拳が一直線に放たれた。

慎二に突き刺さった拳は、彼の全身を一撃で吹き飛ばす。

 

その身体はまっすぐ玄関の外壁へと叩きつけられ──

 

 

──グシャアァン!!!(慎二が壁にめり込む)

 

 

慎二の体は壁の中にめり込んだ。腕も、足も、背中も。まるで板に沈むように、深くめり込んでいた。

 

桜はその一部始終を、声もなく見つめていた。

 

(な……なに……今の……? 壁にめり込んでる……?)(桜・心の声)

 

 

──ゴゴ……パキ……(壁崩壊と落下)

 

慎二の体がゆっくりと、壁からずるりと滑り落ちていく。

崩れた木片と共に、地面に崩れ落ちた彼は、もう起き上がれなかった。

 

 

──ドサァ……(落下音)

 

「っ……が……は……っ……」(慎二)

 

喉から漏れるのは、言葉ですらなかった。

汚れた顔をゆがめ、目を見開いたまま、慎二はその場で痙攣するように動かない。

 

 

──ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!(地震音)

 

圧が、さらに倍。

 

 

「────ねぇ、桜に手を出したこと、反省した?」(凛)

 

「────……うわらば……」(慎二)

 

桜は、顔から血の気が引いていくのを感じていた。

拳一つで人が沈んだ。拳一つで壁が崩れた。

 

 

直後、凛は顔色一つ変えず、桜を振り返った。

 

「……スッキリしたわ。桜、大丈夫よ」(凛)

 

「……あ…あ…あ…ああああああっ……!!」(桜)

 

(私…恐怖でツッコミを入れられなくなってる……)(桜・心の声)

 

 

──崩れたのは、建物だけではなかった。

常識。現実。そして、“桜の心”もまた──

 

音を立てて砕け始めていた。

 

 

(…遠坂先輩……怖い!……これは現実なんですか……?)(桜・心の声)




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次回──
「凛の優しさは、だいたい秘孔」
繋がらない会話、日常の恐怖。
だが、桜の恐怖は始まったばかり──

──To Be Continued──
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