Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編   作:GMKゴジラ

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12話・桜救出編 ─ 朝の挨拶が“遺書”ってなに?

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 私、爆発するんでしょうか?

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──衛宮邸・深夜

 

桜は筆箱からボールペンを取り出した。

 

 

「遠坂先輩……あの“トンッ”って……」(桜)

 

「お昼に一回、兄さんの時一回……」(桜)

 

「“トンッ”、あれは間違いなく秘孔です……」(桜)

 

呼吸ができない。

 

息を吸おうとしても、空気が入ってこない。

喉がふさがれて、体が痙攣して、意識が遠のいて──

 

 

「……死んじゃいます……息が吸えなくなって……そのまま……っ」(桜・涙声)

 

「ねえ…さん…私……死にたくないです」(桜・号泣)

 

 

桜は机に手をつき、その場に座り込む。

しばらく動けなかったが、やがて、寝室の机に一人で座る。

 

ノートの1ページを破って、文字を書き始める。

 

震える手で、彼女は書き綴る。

 

 

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 遺書  間桐桜

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“私が爆発した場合、この遺書を遠坂先輩に渡してください”

 

“遺体は速やかに火葬してください。間違っても回復秘孔などで蘇生を試みないよう……お願いします……”

 

“私の死は事故です。遠坂先輩や衛宮先輩に責任はありません。むしろ、最後までやさしくしていただき感謝しています”

 

“葬儀の際は、親族には『自然死』と伝えてください。間違っても『秘孔死』と言わないようお願い申し上げます”

 

“……もしかしたら、息が吸えないだけじゃないかもしれません”

 

“頭が破裂する、全身が爆発する、骨ごと粉々になる……そんな死に方をするかもしれないという不安が、今も消えません”

 

“もし、私が人としての原型を留めていた場合は、少しだけ泣いてもらえると嬉しいです”

 

“私は、死にたくないです……”

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桜はそっとペンを置き、深くうつ伏せた。

一筋の涙が、机に滲んだ。

 

 

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 朝の挨拶が遺書ってなに?

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──衛宮邸・朝。

 

朝日が差し込むダイニング。

湯気の立つ味噌汁の香りが、今日の静けさをそっと包み込んでいた。

 

「おっはよー!桜っ」(凛・元気MAX)

 

「桜、おはよっ!ようこそ食卓へ!」(士郎・明るさMAX)

 

「……おはようございます……」(桜・しんみり)

 

 

リビングの入口に立つ桜。

その表情はどこか決意を秘め、静かに二人の前に立った。

 

「ご飯盛るぞ~、いつもの量でいいか?」(士郎・ごはんを含みながら)

 

「桜、もう座りなさいってば〜」(凛・味噌汁を飲みながら)

 

 

──そして桜は、深く一礼した。

 

「いままで、本当にありがとうございました」(桜・神妙)

 

「…は…?」(士郎・ご飯が止まる)

 

「……えっ…?」(凛・味噌汁が止まる)

 

 

桜は真っ青な顔で感謝の言葉を紡ぎ出す。

 

「お世話になりました……この数日間、ずっと……優しくしてくれて……」(桜)

 

「……さくら……?」(士郎・ポカン)

 

「私……たぶん、もう……長くはありません……」(桜・神妙)

 

「ええ?? 今なんて言ったの!?」(凛・ポカン)

 

 

桜は微笑を浮かべて二人に告げる。

 

「昨日……“トンッ”って、2回もやられて……もう、ダメだと思うんです……」(桜・涙目)

 

「トンッ?」(凛)

 

 

「“秘孔”です……間違いなく……私は……死ぬんです……」(桜・震え声)

 

「え? え? 俺、聞き間違いじゃないよな……?」(士郎・動揺MAX)

 

 

「もう、最期だと思って……いろいろ書きました」(桜・震える声)

 

「……何を?」(凛)

 

 

──桜は、そっと胸元から封筒を取り出した。

 

「私の〝遺書〟です。いままで……本当にありがとうございました」(桜・神妙)

 

「「遺書ーーーーーーーーっ!?!?」」(凛&士郎・ハモり絶叫)

 

 

──凛と士郎は顔を見合わせ、封を切る。

読み進めるうちに、ふたりの表情が、次第に強張っていく。

やがて沈黙が落ち、空気が少しだけ重くなった。

 

 

「……死んだら“火葬”にしてください……って…」(凛・深読み)

 

「“回復秘孔”で蘇生しないように、だって……」(士郎・小声)

 

「“秘孔死”ってワード、初めて読んだわ……」(凛・深刻)

 

「冗談とか一切ない。これ、本気で死を覚悟してる内容だ……」(士郎)

 

「まずいわね……完全に“今にも死ぬ前提”で書いてるじゃない……」(凛)

 

「本気で……死ぬつもりなんだな……桜」(士郎・低く)

 

「うん、すぐに……今すぐ桜を安心させなきゃ」(凛・焦り)

 

 

──そう言って、凛と士郎は黙って目を合わせた。

言葉より先に、その目が全てを語っていた。

 

 

「セイバーとイリヤに来てもらうわ。二人とも“秘孔の力”をよく知ってる」

 

「実際に“良い秘孔”を体験してもらおう」(士郎)

 

「全部、見せるわ。怖くないって」(凛)

 

「今日中に全部終わらせよう。桜に、ちゃんと笑ってもらうために」(士郎)

 

 

桜はガタガタと震えながら、首をぶんぶんと横に振る。

 

「……いままで……ありがとうございました……」(桜・別れの挨拶)

 

──衛宮邸の朝に、小さな決意が灯った。

“信じてもらう戦い”が、いま静かに始まろうとしていた。

 

 

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 セイバーイリヤとの出会い

  私は笑って死にます

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──衛宮邸・離れの一番奥。

 

凛はすぐさま、セイバーとイリヤに事情を説明した。

桜は“自分は秘孔で死ぬ”と本気で信じており、しかも「爆裂する」と思い込んでいる。

 

──だから、今すぐ来て安心させてほしいと頼み込んだ。

 

そして今──

 

──ふすまが開き、二人が入ってきた。

 

「……失礼します。私はセイバーと申します」(セイバー・静かに一礼)

 

「おはよー!私は、イリヤスフィール!イリヤって呼んでね!」(イリヤ・超元気)

 

「私は秘孔の修行を続けております。現在は、凛の元で学んでいます」(セイバー・真面目に)

 

「私はね、リンの秘孔で元気になって、普通の女の子になれたんだよっ!」(イリヤ・満面の笑み)

 

 

桜は口元を引きつらせたまま、深くお辞儀した。

 

「……セイバーさん、イリヤさん……はじめまして。

……たぶん、お会いするのはこれが最初で最後になると思います……」(桜・神妙)

 

「……違うのよサクラ、あなたは死なないの……」(イリヤ・焦り)

 

「私は、間桐桜と申します。午前中に爆裂しますが、よろしくお願いします。

短い出会いとなりましたが……ほんの一瞬でも、ご縁が持てて……光栄です」(桜・深々と一礼)

 

「あなたは死にません。私は証明するために来ました」(セイバー・焦り)

 

「人生の最期に、こんな素敵な方々をご紹介いただいて……本当に、感謝しかありません……」(桜)

 

「大丈夫だ、お前は絶対に死なない」(士郎・心配そうに)

 

「これで私は……もう、思い残すことはありません……」(桜・うるっと)

 

「……違うの。桜、あなたは死なないの。信じて」(凛・優しく真剣に)

 

「……最期の最期に、こんな素晴らしいご縁をくださって……私は安心して逝けます……」(桜・再び深々と頭を下げる)

 

「セイバーさん、イリヤさん……話せるのは午前中だけですが、私を忘れないでくれると嬉しいです……」(桜・涙ぐみながら微笑み)

 

「セイバー、イリヤ、お願いだからなんとかしてぇええ!!」(凛・本気で)

 

──朝から始まった“信じてもらう戦い”。

その第一歩は、“死ぬ気満々の少女”を正気に戻すことから始まった。




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次回──

「秘孔は安全です─でも私は死にます」

セイバーの筋力強化、イリヤの命は救われた。
それでも桜の中では“死への恐怖”が消えなかった。

──見た奇跡、信じた死。
──揺れない決意の行方は。

──To Be Continued──
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