Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
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──深夜・妹の告白──
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桜はみんなに囲まれて温かな夕食をとり、安心しきった笑顔で「おやすみなさい」と眠りについた。
その寝顔はまるで、ようやく救われた少女のようだった。
だがその静かな夜、桜の知らぬところで──ある“真実”が語られようとしていた。
──衛宮邸・深夜。
障子の向こうには、穏やかな寝息が聞こえていた。
桜は静かに眠っている。
その隣の部屋──
凛、士郎、セイバー、イリヤ、そして脳内ケンシロウが、明かりの下に集まっていた。
凛は、深く息をついたあと、口を開いた。
「……みんなに、どうしても伝えておかなきゃならないことがあるの」(凛)
空気が静まり返る。
凛は、顔を少し伏せてから、まっすぐみんなを見た。
「桜は……私の妹よ」(凛)
「……そうなのね……?」(イリヤ)
「……桜が姉さんと呼んでたのは……?」(セイバー)
「妹だから……遠坂を、姉さんって呼んでたのか……」(士郎)
凛は小さくうなずいた。
「小さい頃、桜は間桐の家に“養子”として出されたの。だから、名字は“遠坂”じゃないけど……でも、血のつながった妹なの」(凛)
「……ああ……だから、遠坂は桜にあんなに優しかったのか……」(士郎・静かに)
「でも私は……魔術師として、“他の家の事情”を探ってはいけないっていうルールがあった。
だから……学校では、ずっと他人行儀に接してきた」(凛)
「でも、私は桜を“大切な後輩”として、本気で守ってきたつもりよ」(凛)
「……凛……」(セイバー・そっと目を伏せ)
「サクラのこと、ずっと気にしてたんだね……」(イリヤ)
凛はうなずくと、話を続けた。
「でも……それだけじゃない。実は、もうひとつ、重大なことがあるの」(凛)
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── 邪悪な気配の告白 ──
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「桜の中には……“邪悪な気配”が住み着き桜を蝕んでいる」(凛)
場が一瞬で張りつめた。
全員の顔が、緊張の色を帯びる。
「……俺たちで、一度だけ“診察”をしたんだ。遠坂と、俺と──ケンシロウ、の3人で」(士郎)
「初めて秘孔を突いたとき、桜の中から……“邪悪な気配”が反応したの」(凛)
「“邪悪な気配は、ただの魔力や経絡の乱れじゃない。……明確な、“悪意を持った生物”だった」(士郎)
「……“邪悪な気配”は……虫のような……ウジ虫のような生物で、桜の中に確実に棲みついていたの」(凛)
「俺の感覚でも、“邪悪な気配”は明確な悪意を持っている。
だが、今は、何らかの要因で“潜伏”し、桜の中で動きを止めている」(脳内ケンシロウ)
「二回目の秘孔を突いたとき、“邪悪な気配”は反応せず、完全に“沈黙”したの」(凛)
「……今も、“邪悪な気配”の正体はわからない。だから俺たちは……日常の中で、再び気配が現れるのを待つしかないんだ」(士郎)
凛は、顔を伏せ、静かに言葉を紡いだ。
「でも──一つだけ確かなことがある」(凛)
「“邪悪な気配”は、桜の胸にある“七つの傷”から、体内に入り込んだのよ」(凛)
「七つの傷……?」(イリヤ)
「……はい。桜は、“胸に七つの傷”があるの。私たちが診察で確認した」(凛)
「ただし……桜自身は、その傷のことを“誰にも知られていない”と思ってる」(士郎)
「だから──絶対に、桜にそのことを口にしてはいけないの」(凛)
「“七つの傷”というワードだけでも、桜の心に取り返しのつかない影響を与える可能性があるかもしれない」(士郎)
「……桜の正体を探るには、“日常を続けるしかない”というのが、今の私たちの結論よ」(凛)
「俺たちは、“日常のふり”を続けながら……“邪悪な気配”の正体を暴く。そのために──全員の協力が必要なんだ」(士郎)
「……わかりました。私も協力します」(セイバー・静かに頷く)
「もちろん私もっ。サクラの力になるために、ね!」(イリヤ・真剣な目で)
「俺もだ!あの中にいる“邪悪な気配”の正体を、見つけ出すために。
そして桜を救い出すために!北斗神拳伝承者の名にかけて!」(脳内ケンシロウ)
凛は、静かにうなずいた。
「ありがとう。……これから先、何が起きても──桜の味方でいてあげて」(凛)
──その夜。
桜の隣の部屋で、仲間たちは決意を一つにしていた。
彼女が知らぬところで、優しさに包まれた“戦い”の始まり意味していた。
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─ 桜、突然の起床! ─
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──衛宮邸・深夜
凛や士郎の静かな声が、桜は凛の妹であり、胸の七つの傷から邪悪な気配が潜んでいる──という真実を語り終わった……
──その直後!
──カラリ。
「……あの、起きてしまって……」(桜)
凛たちは一瞬だけ動きを止め、桜に気づかれぬよう静かに空気を整えた。
だがその空気は、明らかに“何かを取り繕う”ように整っていた。
凛たちは一瞬動きを止め、静かに表情を整えた。
「どうしたの、桜。寒くなかった?」(凛)
「いえ……ちょっと眠れなくて……その……」(桜・もじもじ)
「ふふ、まあ、今日は色々あったからね」(凛・微笑んで)
「……姉さん。もう一度……“いい秘孔”お願いしてもいいですか?」(桜・小さな声で)
「もちろん。行きましょう」(凛)
──凛は桜の背に手を添え、再びふたりで寝室へと向かう。
──二人は並んで廊下を歩き、
障子の向こうに、ふんわりとした灯りに包まれた寝室が現れる。
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─ 寝室・眠れるいい秘孔 ─
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「目を閉じて。すぐに楽になるから」(凛)
「……はい」(桜・すとんと座る)
「これは眼精疲労回復の秘孔。突いたら、一気に楽になるわよ」(凛)
──トンッ(秘孔音)
凛は桜の〝ひたい〟を正確に突いた。
「すごい……視界が……すごくクリアで……!」(桜)
「うん、いい反応ね」(凛・優しく微笑み)
「視界が広がっただけじゃなくて……
頭の中の重みとか、ぎゅーってしてた感じが……全部溶けていくみたいで……」(桜)
「ふふっ、それなら成功ね」(凛)
「頭全体が……すごく軽くて……羽根が生えたみたいです……」(桜・呆けたように笑う)
「今日はたくさん泣いたし、怖いこともたくさんあったでしょう?」(凛)
「でももう大丈夫。明日もまた、疲れたら突いてあげるわ」(凛)
「……ありがとうございます、姉さん……」(桜・小さな声で)
「……おやすみ、桜。いい夢を」(凛)
「はい……おやすみなさい……姉さん……」(桜)
そして桜は、もう一度、声を漏らした。
「……いってれぼ……」(桜・入眠断末魔)
──桜は穏やかな、“いってれぼ”、とともに、
まるで宙に浮くような軽さで、深い眠りへと落ちていった。
桜が何故「あべし、いってれぼ」と叫びながら眠るのか、まだ誰も気づいていなかった。
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──続く──
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次回──
「悪党の悪夢、と勘違い」
悪党の悪夢を越えたあと、
少女は“額タッチ=即死”という謎理論を完成させた。
──夢が残した傷跡は、現実よりも深く。
──誰にも触れさせない覚悟が暴走する。
──To Be Continued──
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