Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編   作:GMKゴジラ

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16話・桜救出編 ─ 悪党の悪夢、トンで死ぬ謎理論の勘違い

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 悪党の悪夢・世紀末

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──桜の夢は、最初から血に塗れていた。

 

目の前には、乾いた大地。地割れた土。黒く焦げた空。

まるで核の炎に焼かれた後の世界。……そう、ここは“世紀末”だ。

 

〝北斗の拳・原作の世界〟だった!

 

 

──私は完全に“間桐桜”、ではなかった。

桜は、人々を虐殺する、“悪党のモヒカン”、だった。

 

「……たすけて……」(少女)

 

「ヒャハハハハハハハ!!たすけるわけねーだろォォ!!」(モヒカン桜)

 

火の手が上がり、赤黒い煙が村を覆い尽くす。

その中で私は笑い、叫び、次の獲物を探していた。

 

「ぎゃあああああ!!」(村人)

 

「嫌ァァァァァァァァッッ!!!」(少女)

 

「助けて!!誰か!!子どもだけでも!!」(母親)

 

無慈悲に、桜はその頭上に斧を振り下ろす。

振り抜くたびに、悲鳴が空へと飛び散る。地面には倒れ伏した死体と、真っ赤に染まった泥。

 

 

──モヒカン桜は笑っていた。息も絶え絶えの母子を見て、桜は笑っていた。

 

「ヒャッハー!水だー!」(モヒカン桜)

 

「食料もたっぷり持ってやがったぜえぇぇぇぇ!!!」(桜)

 

桜は斧を振り上げていた。

振り下ろす先には、人。

逃げようとする人、泣き叫ぶ子ども、這いずる老人。

 

「ヒャッハー!!全部ぶっ殺してやる!!」(モヒカン桜)

 

血しぶきが飛ぶたびに、桜は笑っていた。

 

(……これ、夢ですよね……でも、体が……止まらない……)(桜・心の声)

 

──虐殺を続けるモヒカン桜

──止まらない、夢とは思えない

 

 

──次の瞬間!

──桜の眼の前に現れる!

 

筋骨隆々の男が、が現れる!

不思議なことに、顔は見えない。

この男は、“世紀末救世主”と呼ばれる男だった。

 

 

姿かたちも曖昧なのに、姉さん(凛)と全く同じ“謎のプレッシャー(闘気?)”をまとっている。

 

「あなたは誰? なんで私はこんなことを?」(モヒカン桜)

 

「今から“秘孔”を突く!」(謎の男)

 

「“秘孔”が発動すれば、お前の命はあと3秒だ!」(謎の男)

 

謎の男が私のひたいに手を伸ばす。

姉さんと同じように指を私の額に近づける。

 

(……なんの指……ですか……?)

 

 

──トンッ(秘孔音)

 

 

気づけば、“誰か”の指が私の額に当たっていた。

 

「お前は、もう死んでいる!」(謎の男)

 

(……“秘孔”を……?)

 

(……突かれた……!?)

 

「うっ……ぐぅっ!?……っ……」(モヒカン桜)

 

直後、腹部が“ボコッ”と膨れ上がった。

 

「な、なにこれ!? 体が……ッ、体の中が膨らんで……ッ!!」(モヒカン桜)

 

「痛っ……痛い……!なにこれ……なにこれぇ……!?」(モヒカン桜)

 

肩、背中、首元、次々に内側から“肉が盛り上がる”。

 

脚が震える。

内臓が、内側から膨張する。

血管がパンパンに張っていく。

 

痛みが生々しく、夢とは思えないほどリアルだった。

 

──“秘孔”。

 

私がみんなと「いい効果がある」と安心して話していた、“あの秘孔”。

 

 “ボコッ”

 

みぞおちが“内側”から膨れた。

 

(え……う……うぐっ……!?)

 

“ボゴッ”

右の肩が盛り上がる。

 

“ドッ”

左の胸がひきつれたように硬直し、内部から押し上げられる。

 

(痛っ……痛い……!なにこれ……なにこれぇ……!?)

 

 

──ボゴッ! ボゴボゴボゴッ!!!

 

──そして。

 

「……あべし…っ……!!!」(モヒカン桜)

 

 

──ドゴォォォォォォォォォンッ!!!(桜爆裂)

 

モヒカン桜は、破裂した。

 

皮膚が四方へと弾け飛び、内臓が飛散し、

焼けるような熱が、桜の意識を飲み込んでいった。

 

 

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─ ベッド・飛び起きる ─

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「いやあああああああああああああああああああ……っ!!」(桜)

 

桜は、叫び声をあげて跳ね起きた。

 

「は……はぁっ……はぁっ……夢……夢……!?」(桜・青ざめて)

 

ひたいに手を当てる。熱い。

 

胸が苦しい。肺が焼けるように痛い。

心臓がまるで、秘孔の“カウントダウン”のように激しく跳ねていた。

 

(……これが“秘孔”……“秘孔”なんですか……!?)

 

(……怖い……怖い……怖い……)

 

(でも……これは……)

 

(……夢、だったんです……)

 

(そう……夢……夢に決まってます……)

 

「……夢です……夢だったんです……私は……大丈夫……」(桜・小さくつぶやきながら)

 

「“いい秘孔”は……優しい秘孔で……怖くなんか、ない……はず……です……」(桜・震える声で)

 

──自分に言い聞かせるように、桜は枕を抱きしめる。

 

──だが、胸の奥では、得体の知れない震えがまだ消えていなかった。

 

──そして彼女の手は、無意識に──額を、そっと押さえていた

 

 

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─ 勘違いの始まり ─

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(……起き上がって……顔洗って……リセット……)(桜・心の声)

 

──桜はベッドから立ち上がる。

──しかし、混乱のあまり、足元がふらついていた。

 

 

その瞬間──

 

──ズルッ(転倒)

 

 

身体が傾き、そのまま前のめりに倒れる。

顔面から──ベッドの角へ。

 

しかも、凛に「トン」とされた、あの額の秘孔の位置に

 

──どんぴしゃで。

 

──ゴツンッ!!(ひたいをベッドの角に!)

 

 

それは、どう見ても「額を思いきりぶつけた」だけの事故だった。

 

──だが

 

(……い、今の衝撃……頭が……割れそう……!!)(桜)

 

桜の中では、「転んだ」という現実は完全に消去されていた。

 

代わりに残ったのは、強烈な割れるような頭痛と、

“トン”の位置に集中する、ギリギリと軋むような激痛。

 

(痛い……頭が……割れる……これ……昨晩の秘孔が……時間差で……!?)(桜・混乱)

 

「だ、大丈夫です……たいしたことじゃ……」(桜・ひきつる)

 

ふらふらと、指を額へ。

 

 

──その指先に、湿った、ぬるりとした感触。

 

(……まさか……)

 

見下ろす指先。

そこにあったのは、赤い、ねっとりとした血。

 

「……血……!? 血です!?」(桜・パニック)

 

 

──その瞬間、痛みの強さが3倍になって襲いかかる。

 

いや、痛みは全く変わっていない。

だが、“血を見た”ことで桜の脳内では痛みが爆発的に強化された。

 

「なんで血が流れてるんですかあああ!?」(桜・震えながら)

 

 

(“眼精疲労”って言ってたけど……“似た場所にある爆発系の秘孔”と、うっかり間違えた可能性……)

 

「うぅ……姉さん……私に“爆裂する秘孔”を……うっかり突いちゃったんじゃ……」(桜・震えながら)

 

「姉さん…間違えたんです…間違えたら死ぬんですよ……!」(桜・泣き声)

 

──今、感じているこの痛みは、単にベッドにぶつけた衝撃に過ぎない。

──しかし、桜は「姉の優しさ秘孔」が“うっかり爆発系だったかもしれない”という〝盛大な勘違い〟を起こしていた。

 

(……やっぱり……安心しきるなんて、油断だったんです……)

 

「姉さんの秘孔は……いい秘孔だったはずなのに……」(桜・自己暗示)

 

「でも、“間違ってたら”……“いい意味で死ぬ秘孔”だったのかもしれません……」(桜・震える声で)

 

──そして、〝勘違い〟はどんどん〝暴走〟する。

 

(……今回はたまたま発動がズレたか、弱かった……だから私は助かった……)

 

(……でも、“次”の“トン”が“昨日の夢”みたいに、3秒後に爆裂する秘孔だったら……!?)

 

(……そうです……! 昨夜の夢……)

 

(……夢では、秘孔を突かれた3秒後に体が破裂しました……)

 

──夢の中で桜は、額に秘孔を突かれ──

──「3秒後に爆裂する」と宣告され──

──体が内側からボコボコと膨らみ、叫びながら──

 

「あべしっ!!」(夢の中の桜)

 

──と叫んで爆裂した。

 

「爆発する秘孔はあるんです……姉さんが“間違えて”突いてしまってたら……私は……っ!!」(桜・絶叫寸前)

 

(……夢も、姉さんも……“ひたい”を突いていました……)

 

(……秘孔は、“頭だけ”にあるんです……“その位置”を間違えたら……それは、死のスイッチなんです……!!)

 

(……“トン”を防ぐには……もう、誰にも、頭を触らせてはいけない……!)

 

──こうして桜は、「姉さんはうっかり間違えて秘孔を突いた」という強烈な誤解に加えて、

「秘孔の場所=あたまだけ」という〝盛大な勘違い〟を完成させた。




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次回──

「フルフェイスヘルメット、暴走する勘違い」

誰にも頭を触らせない。
指先ひとつで爆裂する恐怖と共に。

──額に迫る脅威を、
──厚い仮面で跳ね返すために。

──To Be Continued──
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