Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
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悪党の悪夢・世紀末
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──桜の夢は、最初から血に塗れていた。
目の前には、乾いた大地。地割れた土。黒く焦げた空。
まるで核の炎に焼かれた後の世界。……そう、ここは“世紀末”だ。
〝北斗の拳・原作の世界〟だった!
──私は完全に“間桐桜”、ではなかった。
桜は、人々を虐殺する、“悪党のモヒカン”、だった。
「……たすけて……」(少女)
「ヒャハハハハハハハ!!たすけるわけねーだろォォ!!」(モヒカン桜)
火の手が上がり、赤黒い煙が村を覆い尽くす。
その中で私は笑い、叫び、次の獲物を探していた。
「ぎゃあああああ!!」(村人)
「嫌ァァァァァァァァッッ!!!」(少女)
「助けて!!誰か!!子どもだけでも!!」(母親)
無慈悲に、桜はその頭上に斧を振り下ろす。
振り抜くたびに、悲鳴が空へと飛び散る。地面には倒れ伏した死体と、真っ赤に染まった泥。
──モヒカン桜は笑っていた。息も絶え絶えの母子を見て、桜は笑っていた。
「ヒャッハー!水だー!」(モヒカン桜)
「食料もたっぷり持ってやがったぜえぇぇぇぇ!!!」(桜)
桜は斧を振り上げていた。
振り下ろす先には、人。
逃げようとする人、泣き叫ぶ子ども、這いずる老人。
「ヒャッハー!!全部ぶっ殺してやる!!」(モヒカン桜)
血しぶきが飛ぶたびに、桜は笑っていた。
(……これ、夢ですよね……でも、体が……止まらない……)(桜・心の声)
──虐殺を続けるモヒカン桜
──止まらない、夢とは思えない
──次の瞬間!
──桜の眼の前に現れる!
筋骨隆々の男が、が現れる!
不思議なことに、顔は見えない。
この男は、“世紀末救世主”と呼ばれる男だった。
姿かたちも曖昧なのに、姉さん(凛)と全く同じ“謎のプレッシャー(闘気?)”をまとっている。
「あなたは誰? なんで私はこんなことを?」(モヒカン桜)
「今から“秘孔”を突く!」(謎の男)
「“秘孔”が発動すれば、お前の命はあと3秒だ!」(謎の男)
謎の男が私のひたいに手を伸ばす。
姉さんと同じように指を私の額に近づける。
(……なんの指……ですか……?)
──トンッ(秘孔音)
気づけば、“誰か”の指が私の額に当たっていた。
「お前は、もう死んでいる!」(謎の男)
(……“秘孔”を……?)
(……突かれた……!?)
「うっ……ぐぅっ!?……っ……」(モヒカン桜)
直後、腹部が“ボコッ”と膨れ上がった。
「な、なにこれ!? 体が……ッ、体の中が膨らんで……ッ!!」(モヒカン桜)
「痛っ……痛い……!なにこれ……なにこれぇ……!?」(モヒカン桜)
肩、背中、首元、次々に内側から“肉が盛り上がる”。
脚が震える。
内臓が、内側から膨張する。
血管がパンパンに張っていく。
痛みが生々しく、夢とは思えないほどリアルだった。
──“秘孔”。
私がみんなと「いい効果がある」と安心して話していた、“あの秘孔”。
“ボコッ”
みぞおちが“内側”から膨れた。
(え……う……うぐっ……!?)
“ボゴッ”
右の肩が盛り上がる。
“ドッ”
左の胸がひきつれたように硬直し、内部から押し上げられる。
(痛っ……痛い……!なにこれ……なにこれぇ……!?)
──ボゴッ! ボゴボゴボゴッ!!!
──そして。
「……あべし…っ……!!!」(モヒカン桜)
──ドゴォォォォォォォォォンッ!!!(桜爆裂)
モヒカン桜は、破裂した。
皮膚が四方へと弾け飛び、内臓が飛散し、
焼けるような熱が、桜の意識を飲み込んでいった。
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─ ベッド・飛び起きる ─
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「いやあああああああああああああああああああ……っ!!」(桜)
桜は、叫び声をあげて跳ね起きた。
「は……はぁっ……はぁっ……夢……夢……!?」(桜・青ざめて)
ひたいに手を当てる。熱い。
胸が苦しい。肺が焼けるように痛い。
心臓がまるで、秘孔の“カウントダウン”のように激しく跳ねていた。
(……これが“秘孔”……“秘孔”なんですか……!?)
(……怖い……怖い……怖い……)
(でも……これは……)
(……夢、だったんです……)
(そう……夢……夢に決まってます……)
「……夢です……夢だったんです……私は……大丈夫……」(桜・小さくつぶやきながら)
「“いい秘孔”は……優しい秘孔で……怖くなんか、ない……はず……です……」(桜・震える声で)
──自分に言い聞かせるように、桜は枕を抱きしめる。
──だが、胸の奥では、得体の知れない震えがまだ消えていなかった。
──そして彼女の手は、無意識に──額を、そっと押さえていた
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─ 勘違いの始まり ─
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(……起き上がって……顔洗って……リセット……)(桜・心の声)
──桜はベッドから立ち上がる。
──しかし、混乱のあまり、足元がふらついていた。
その瞬間──
──ズルッ(転倒)
身体が傾き、そのまま前のめりに倒れる。
顔面から──ベッドの角へ。
しかも、凛に「トン」とされた、あの額の秘孔の位置に
──どんぴしゃで。
──ゴツンッ!!(ひたいをベッドの角に!)
それは、どう見ても「額を思いきりぶつけた」だけの事故だった。
──だが
(……い、今の衝撃……頭が……割れそう……!!)(桜)
桜の中では、「転んだ」という現実は完全に消去されていた。
代わりに残ったのは、強烈な割れるような頭痛と、
“トン”の位置に集中する、ギリギリと軋むような激痛。
(痛い……頭が……割れる……これ……昨晩の秘孔が……時間差で……!?)(桜・混乱)
「だ、大丈夫です……たいしたことじゃ……」(桜・ひきつる)
ふらふらと、指を額へ。
──その指先に、湿った、ぬるりとした感触。
(……まさか……)
見下ろす指先。
そこにあったのは、赤い、ねっとりとした血。
「……血……!? 血です!?」(桜・パニック)
──その瞬間、痛みの強さが3倍になって襲いかかる。
いや、痛みは全く変わっていない。
だが、“血を見た”ことで桜の脳内では痛みが爆発的に強化された。
「なんで血が流れてるんですかあああ!?」(桜・震えながら)
(“眼精疲労”って言ってたけど……“似た場所にある爆発系の秘孔”と、うっかり間違えた可能性……)
「うぅ……姉さん……私に“爆裂する秘孔”を……うっかり突いちゃったんじゃ……」(桜・震えながら)
「姉さん…間違えたんです…間違えたら死ぬんですよ……!」(桜・泣き声)
──今、感じているこの痛みは、単にベッドにぶつけた衝撃に過ぎない。
──しかし、桜は「姉の優しさ秘孔」が“うっかり爆発系だったかもしれない”という〝盛大な勘違い〟を起こしていた。
(……やっぱり……安心しきるなんて、油断だったんです……)
「姉さんの秘孔は……いい秘孔だったはずなのに……」(桜・自己暗示)
「でも、“間違ってたら”……“いい意味で死ぬ秘孔”だったのかもしれません……」(桜・震える声で)
──そして、〝勘違い〟はどんどん〝暴走〟する。
(……今回はたまたま発動がズレたか、弱かった……だから私は助かった……)
(……でも、“次”の“トン”が“昨日の夢”みたいに、3秒後に爆裂する秘孔だったら……!?)
(……そうです……! 昨夜の夢……)
(……夢では、秘孔を突かれた3秒後に体が破裂しました……)
──夢の中で桜は、額に秘孔を突かれ──
──「3秒後に爆裂する」と宣告され──
──体が内側からボコボコと膨らみ、叫びながら──
「あべしっ!!」(夢の中の桜)
──と叫んで爆裂した。
「爆発する秘孔はあるんです……姉さんが“間違えて”突いてしまってたら……私は……っ!!」(桜・絶叫寸前)
(……夢も、姉さんも……“ひたい”を突いていました……)
(……秘孔は、“頭だけ”にあるんです……“その位置”を間違えたら……それは、死のスイッチなんです……!!)
(……“トン”を防ぐには……もう、誰にも、頭を触らせてはいけない……!)
──こうして桜は、「姉さんはうっかり間違えて秘孔を突いた」という強烈な誤解に加えて、
「秘孔の場所=あたまだけ」という〝盛大な勘違い〟を完成させた。
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次回──
「フルフェイスヘルメット、暴走する勘違い」
誰にも頭を触らせない。
指先ひとつで爆裂する恐怖と共に。
──額に迫る脅威を、
──厚い仮面で跳ね返すために。
──To Be Continued──
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