Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
セイバーの実演時は、正気ではなかったので覚えていないのです。
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朝食・フルフェイスヘルメット
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──衛宮邸・朝。ダイニング。
味噌汁の湯気が立ちのぼり、焼き魚と卵焼きの香りが食卓を満たす。
「そろそろ桜、起きてくる頃ね」(凛)
「今日はご飯もふっくら炊けてます。きっと元気が出ますよ」(セイバー)
「うんうん!今日はきっと笑顔で来てくれるよっ!」(イリヤ)
「そうだな、昨日はかなり落ち着いてたし」(士郎)
──その時。
「……ガチャリ」(ドアの開く音)
ダイニングの全員が、その音にゆっくり振り向いた。
そこに立っていたのは──
〝フルフェイスヘルメット〟を装着した桜、だった。
誰もが息を呑んだ。
「……は?……何よそれ?」(凛)
「なんでさ?……なんでヘルメット……?」(士郎)
「……桜……!?……フルフェイスヘルメット……なぜ?」(セイバー)
「サクラ!? な、なにそれぇ!?」(イリヤ)
桜は、ゴォォン……と小さく反響する音と共に、重々しい足取りでテーブルへ近づいた。
「……おはようございます……」(桜)
「「「「お、おはよう……」」」」(全員・戸惑いながら)
「……どうしたの、その……ヘルメット……?」(凛・やさしく尋ねる)
桜は席に座り、うつむきがちに答えた。
「……これは、“防御”です……」(桜)
「防御……って……なにを?」(士郎)
「“秘孔”から……頭を守るためです……」(桜・真剣に)
全員、言葉を失った。
(いや、昨日……私が突いたのは……眼精疲労の秘孔……よね……?)(凛・心の声)
「姉さん……昨日の“秘孔”は、本当にありがたかったです……」(桜・静かに)
「目の奥のズーンとした痛みが消えて、ふわっと視界が軽くなって……」(桜)
「……あんなに優しい“トン”は、たぶん初めてでした……」(桜)
──だが、その感謝の言葉の後に、桜は震える声で続けた。
「でも……万が一、姉さんが“間違えて”しまったら……どうなるんでしょう……?」(桜)
「“爆裂系”や“呼吸停止系”の秘孔だったら……私は即死します」(桜・真顔)
「それでも、姉さんはきっと“思いやり”で突いてくれると思います……」(桜)
「だからこそ……怖いんです……思いやりの“トン”で死ぬかもしれないのが……」(桜・ぎこちなく微笑みながら)
(いや、何言ってるのよ!?)(凛・心の声)
──だが、誰も否定できなかった。
──桜の中で、何かが起きたのは明らかだった。
「ねぇサクラ……もしかして、昨日の“秘孔”で怖くなっちゃった……?」(イリヤ)
「……大丈夫です……。姉さんの秘孔は……“いい秘孔”だって、わかってます……」(桜)
「……でも、“次”が爆発系だったら……困るので……」(桜)
「ば、爆発系!?」(凛)
「はい、うっかり爆発系秘孔の“トン”があったら私は死んでしまいます」(桜)
──誰もツッコミを入れられなかった。
(……これは、全力で受け止めなきゃダメなやつだわ)(凛)
「と、とにかく……食べましょうか。ご飯、冷めちゃうわよ」(凛)
「はい……ありがとうございます」(桜)
──そして。
桜はフルフェイスの下のわずかな“すき間”から、器用に箸を入れ始めた。
「……ぱくっ」(桜)
「もぐ……」(桜)
「……うっ……んぐ……ちょっと入りにくい……」(桜)
全員、声をかけていいか迷っていた。
その中で、イリヤがそっと言った。
「ねぇ、サクラ。やっぱりそれ、食べにくいでしょ……?」(イリヤ)
「……たしかに……ちょっとだけ、食べづらいです……でも……」(桜)
「……顔を見せたら、また“トン”されるかもしれません……」(桜・切実に)
「桜……誰もそんなことしないって……」(士郎)
「でも……可能性はゼロじゃないですから……」(桜・真顔)
──そして。
全員が、静かにうなずいた。
──今は、とにかく桜に安心してもらうこと。
「……わかったわ。じゃあ、そのままでいい。無理しないで、ね?」(凛)
「……ありがとうございます、姉さん……」(桜)
──こうして。
桜の“フルフェイス防御モード”朝食編が、静かに幕を開けた。
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“いい秘孔”、実演第2弾
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──ゴォォン……
フルフェイスの中で反響する桜の声と、器用すぎる箸さばき。
「桜、今日は“いい秘孔”の実演第2弾よ」(凛)
「……ま、また……!?」(桜)
「“跳ぶ”だけだから! 安全、安全っ!」(イリヤ)
「……跳ぶ……?」(桜・ヘルメットの奥で不信)
──衛宮邸のリビング
セイバーとイリヤ、そして士郎が集まる中、ヘルメット装着のまま桜も同行させられた。
「まずは、秘孔を突く“前”のジャンプを見せます」(セイバー)
イリヤが軽く膝を曲げ──
「よいしょっ!」(イリヤ)
──ピョン。
高さ30cm。ちょっと元気な幼児でも出せそうなレベル。
「ふう……これが通常ね」(イリヤ)
「……低いです」(桜)
「では、“足の秘孔”を突きます」(セイバー)
──トンッ。
「うわっ、足が軽いっ!」(イリヤ)
「さあ、行くよーっ!」(イリヤ・勢いよく)
──バシュッ!!
──イリヤ、上へ!
──天井すれすれまで舞い、完璧に着地!
「な、ななな……なんですか今の!?!?」(桜)
「これが“いい秘孔”の力よ」(凛・誇らしげ)
「すごいでしょー? 私は突かれ慣れてるからねっ!」(イリヤ)
「い、いや、跳びすぎじゃ……?あんなに跳ぶ必要あります……!?」(桜)
「桜、秘孔は身体を調整し、助けるためのものなんです」(セイバー)
「……でも、足に秘孔があるってことは……」(桜)
──その瞬間、桜は硬直した。
「ま、まってくださいっ!!!」(桜・突然絶叫)
──ガンッ!!
フルフェイスが鳴るほど、桜は立ち上がる!
「秘孔って……頭だけじゃなかったんですか!?」(桜)
全員が凍りつく。
「脚にも!? ってことは、背中にも!? 腕にも!? 肩にも!?!?」(桜・限界)
「私、全身に“死のスイッチ”を搭載してるってことですかぁぁぁぁっ!!!」(桜)
──凛、無言で立ち上がる。
「お、落ち着いて、桜──」(士郎)
「落ち着けませんよォォォォ!?」(桜・ヘルメットごと発狂)
「桜、肩を出して」(凛・静かに)
「む、無理です姉さん、肩は未知のゾーンです!!」(桜)
凛が肩の秘孔をつく!
──トンッ(秘孔音)
「ふぁ……っ」(桜)
──スゥゥ……(眠気)
一気に肩から力が抜け、フルフェイスの中で桜が小さく息を吐いた。
「……な、なんですかこれ……羽が……羽が生えそうです……」(桜)
「“肩こり回復秘孔”よ。ね、大丈夫だったでしょ?」(凛)
「……すごい……今だけ、肩が……別の世界にいます……」(桜・ぼんやり)
「大丈夫よ、桜。爆裂なんてしないから」(凛)
「……あ、安心しました……姉さん……」(桜)
──そのまま、桜の体がフルフェイスのままカクンと沈む。
「わっ、寝ちゃう!?寝ちゃうの!?」(イリヤ)
「桜、寝るなら布団で寝なさい。立てる?」(凛)
「はい……羽が生えたので……飛べます……」(桜・寝言)
「はいはい、歩いていきましょ」(凛)
──凛はそっと桜の背を支え、廊下をゆっくりと歩いていく。
「姉さん……大丈夫です……もう、ヘルメットは……いりません……」(桜)
──桜は「カコン」と音を立てて、安心してフルフェイスを脱いだ。
──その姿は、姉の優しさで安心しきっていた。
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次回──
「アミバの悪夢・肩に触れれば爆発」
肩に触れるだけで、心臓が破裂する。
優しかったあの“肩のトン”さえ、もう怖い。
──触れることは、
──即ち、命を失うこと。
──To Be Continued──
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