Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
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姉の優しさ・安眠する桜
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「姉さん……大丈夫です……もう、ヘルメットは……いりません……」(桜)
──カコン(ヘルメット音)
──桜は「カコン」と音を立てて、安心してフルフェイスを脱いだ。
──その姿は、どこか嬉し気で幸せだった。
──凛は、桜の肩をそっと支えながら、寝室の扉を開ける。
「さ、橫になって。ちょっとだけでも、休んだほうがいいわ」(凜)
──布団の上に、ゆっくりと橫たわる桜。
枕に頬をうずめるようにして、布団にくるまりながら──
「……あの秘孔……気持ちよかったです……」(桜・うとうと)
「肩が……まだふわふわしてて……眠りに落ちそうです……」(桜・まどろみながら)
──凜がそっと毛布をかける。
「少し寝ても大丈夫よ。みんな、ここにいるから」(凜)
「……はい……姉さんの……“いい秘孔”……信じます……」(桜・かすれ声)
──その寝顔には、ほんのわずかな安心と、脱力の笑みが浮かんでいた。
「……うわらば……」(桜・入眠断末魔)
「やっと……ほんの少しだけ、緊張が解けたわね」(凜)
──凜は靜かに立ち上がり、そっと襖を閉じた。
──廊下に戻った凜の耳に、イリヤの小さな声が屆いた。
「サクラ、ちょっとずつ元気になってるね……」(イリヤ・小声)
「ああ。……このまま、少しでも休めればいい」(士郎)
──靜かな時間が、衛宮邸に流れていた。
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─ 悪夢2 アミバの悪夢 ─
─ 激振孔(げきしんこう)
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桜は再び世紀末で目を覚ました。
──そこは
どこかの、古びた病室のような部屋だった。
桜は、その部屋の中央で、寝台の上に仰向けに寝かされていた。
手足を拘束され、起き上がることすらできなかった。
(……ここ、どこ……?)(桜・心の声)
──そのとき。
「間桐桜……あれは、いい木人形(デク)になる」(秘孔研究者・アミバ)
「えっ……デクって……?」(桜)
男の声が響いた。
そこには──はっきりとした顔の男。
長い髪、目の下にくまを作った邪悪な笑み。
「紹介しよう。俺はアミバだ」(秘孔研究者・アミバ)
「桜、お前には俺の秘孔の研究を手伝ってもらおうか」(秘孔研究者・アミバ)
「な、なにを……!?」(桜・震えながら)
「この場で、死んで見せてくれ」(秘孔研究者・アミバ)
──ゆっくりと歩み寄ってくる。
不気味な笑みを浮かべ、指先をカチカチと鳴らしながら。
「間桐桜、きさまは、最高の木人形(デク)のようだ」(アミバ)
「えっ……デクって……私、人間ですよ!?」(桜・震え声)
「人体にはまだまだ隠された秘孔がある……その謎を解くには犠牲が必要なのだ!!」(アミバ)
「や、やめてくださいぃぃぃ!!!」(桜・必死)
「安心しろ! 俺は天才だ!」(アミバ)
アミバは狂気のまま言い放った。
「“さくらの肩”で、究極の秘孔を試させてもらう!!」(アミバ・宣言)
──その瞬間、アミバが両手を桜の「肩」に當てた。
(え……肩? この前と同じ……“肩の位置”……)(桜・心の声)
(でも……指の当て方が……違う……?)
その指先から、ゾワリとした違和感が全身を駆け抜ける。
「激振孔(げきしんこう)……」(アミバ)
「フフフ……この秘孔は心臓の運動を急激に増加させる!」(アミバ)
「血管すら破るほどにな……!」(アミバ)
──トン、トンッ!(両肩同時)
──両肩!
まさに、凜が押してくれたあの場所と同じだった。
(……また肩!?……でも……全然違います……!)(桜・混亂)
指が刺さるように押し込まれた瞬間。
──ドクンッ……!!
「ひっ……!!」(桜)
──ドクンッ、ドクドクドクドク……!!!
心臓が、急に速くなる。
恐怖ではない。物理的に、機械のように、暴走している。
「な……なに……これ……! 心臓が……苦しい……!!」(桜・胸を押さえながら)
──ドクドクドクドクドクドクドクッ!!
「この秘孔は、心臓の運動を急激に活性化させる!!
血管すら破るほどになッ!!」(アミバ・高笑い)
「なんで同じ“肩”の場所なのにぃぃぃ!!?」(桜・パニック)
喉が渇く。息が追いつかない。目の前がチカチカする。
指先が冷え、胸が熱い。胸が、張り裂けそうに──
「やめて……っ!!助けて……!!!」(桜)
「ムダだ!激振孔(げきしんこう)を封じる秘孔はない!!!」(アミバ)
──ドクドクドクッッッッッ!!!!!!
──ボゴッ!
「うっ、うああああああああああっっ!!!」(桜)
──ドクッ!
「……ばっうっ……っ!!!」(桜・斷末魔のように)
──ドンッ!!!!
──胸が、破裂した。
心臓が、內部から破裂し、熱と痛みが全身に弾ける。
血のような感触。焼けるような圧力。
──視界が、真っ赤に染まる。
(……同じ肩だったのに……姉さんの“トン”と……違う……)(桜)
(どっちが本物の“秘孔”なのか……わからない……)(桜)
(……でも、もう“肩”まで……信じられない……)(桜・意識の最後で)
──そして。
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──衛宮邸・寝室──
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「いやああああああああああっっっ!!!!」(桜)
桜は、再び絶叫とともに目を覚ました。
汗で髪が張りつき、喉が焼けるほどの息苦しさ。
全身が痛く、胸はまだ破裂しそうな感覚だった。
──夢。
──だが、あまりにも“現実だった”。
桜は、目を見開いたまま、布団の中で凍りついていた。
(……おかしい……)
(だって、突かれたのは……前と同じ、“肩”だったのに……)
(どうして……こんなに違うんですか……!?)
(姉さんの“トン”は、あんなに優しかったのに……)
──身体の芯に残るような、痛みと恐怖の余韻。
──同じ“肩”に秘孔を突かれたのに、
一方は羽が生えるような安らぎで、
もう一方は、心臓が破裂して命が終わった。
(じゃあ……どっちが本物? どっちが正しいの……?)(桜・心の声)
──桜は、怖くて、もう“肩”すら信じられなくなっていた。
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──勘違いはどんどん続く──
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次回──
「剣道着・全身防御の鎧」
指先ひとつの恐怖に怯えて。
桜は、己を守るため、剣道着を纏った。
──これは、戦いじゃない。
──生きるための防衛だ。
──To Be Continued──
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