Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
間桐家の人々は、南斗六聖拳のセリフを日常的に叫ぶ変態一家になってます。
変態ジジイが敵、なので安心してお笑いください。
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刻印虫を、沈静化しろ
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──衛宮邸・離れ
──夜
仲間たちは桜の刻印虫を沈静化させるために集まっていた。
沈静化させなければ、刻印虫は桜の体を食い尽くしてしまう。
「士郎、南斗の戦士はあなたしかいない、私もセイバーも北斗の戦士なの」(凛)
「わかった、俺がやる、俺が必ず桜を救う」(士郎)
七つの傷が露わになった傷跡から、桜の奥底から、刻印虫たちが蠢いている。
「……沈静化させなきゃ、ダメよ」(凛)
「このままじゃ……桜の体が、持たないわ……」(イリヤ)
士郎は、“臓硯と同じ行為”をすることに、震えていた。
──そのとき、士郎の胸の内に静かに響く声があった。
「衛宮士郎! お前の拳は、誰も傷つけない。
“守るための拳”だ、必ず桜を救い出せ!」(脳内ケンシロウ)
「……覚悟は……できてる……」(士郎)
──凛は、桜の前に膝をつき、右手の指を軽く構えた。
「醒鋭孔(せいえいこう)を使うわ。感覚を一時的に研ぎ澄ます奥義よ」(凛)
「痛みを敏感にすることで、気絶までの時間を短縮できる」(凛)
「私が……桜の苦痛を最短にする……短い苦痛で沈静化させる」(凛)
「……感覚を敏感にして、時間を短くするのか?……?」(士郎)
「でも、瞬間的な痛みは強くなるかもしれない」(凛)
桜は小さくうなずいた。
「……わかりました……やってください……姉さん」(桜)
──ツボッ(秘孔音)
凛の指が、桜に突き入った。
次の瞬間──桜の瞳が、小さく見開かれる。
「──感覚が……増幅されています……っ」(桜)
凛は、わずかに目を伏せてから、そっと後ろへ下がった。
「士郎。あなたの番よ。──“南斗の拳士”として、やるべきことを」(凛)
士郎は、自分の拳を見つめる。
「……これのどこが……正義なんだよ……」(士郎)
士郎は“臓硯と同じ行為”に罪悪感が拭えないでいる。
「……違うわ。“桜ぐりぐり”は“命を救う”のよ……あなたにしかできない正義の拳よ……」(士郎)
「私は大丈夫です……お願いします……先輩」(桜)
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士郎・桜ぐりぐり・北斗の“シン”
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──士郎は〝北斗のシン〟になる覚悟を決める!
北斗の拳の〝シンの声〟で呟く!
「……桜、“俺を愛していると言ってみろ”」(士郎・シンの声)
──桜は〝ユリア〟の声で返答する。
「……“愛します”……っ」(桜・ユリアの声)
「“何~聞こえんな~!”」(士郎・シンの声)
──“桜ぐりぐりっ”(指でえぐる)
──士郎の指が、七つの傷を、“シンの声”、でえぐる。
「“何本目で死ぬかな〜!!”」(士郎・シンの声)
──桜ぐりぐりぐり──!!(指でえぐり続ける)
「……“愛します”……っ!!……“愛してます”……っ!!」(桜・ユリアの声)
「さくら~、“その程度で俺の心が動くと思ったか!?”」(士郎・シンの声)
「……“愛します……一生、どこへでも……ついていきます”……っ」(桜・ユリアの声)
「“女の心変わりは恐ろしいのぉ〜!!”」(士郎・シンの声)
──“桜ぐりぐりっ”(指でえぐる)
──次の瞬間、
「や、やめっ──やめて─とめて─!!!」(桜・ユリアの声)
「とめった!!あべしっ!!ひょんげ~ぶっ!!」(桜・断末魔・ユリアの声)
──桜の身体が大きくのけぞり、そのまま、意識を断つように崩れた。
「……今よっ!」(凛)
「この拳が、臓硯と同じ所業だったとしても──俺は、お前を救う」(士郎)
──士郎の右手から、闘気が解き放たれる。
「南斗闘気──解放!!」(士郎)
──白い光が、七つの傷口をなぞるように流れ、身体の奥底へと注ぎ込まれていく。
「……蟲の反応が、沈静化していく……!」(凛)
「止まった……?」(イリヤ)
──士郎は、まだ膝をついたまま、拳を見つめていた。
「……こんなやり方でしか、守れないのが……どこが正義なんだよ……」(士郎)
「士郎……あなたは、桜の命を救ったのよ」(凛)
「──それは、間違いなく“正義の拳”よ……」(凛)
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罪の意識・桜ぐりぐりの後
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──南斗闘気によって刻印蟲の動きが沈静化した直後。
「俺は、臓硯と同じことを、“俺を愛していると言ってみろ”って」(士郎)
「“聞こえんな~”って言って、“桜ぐりぐり”、そんなものが正義だなんて……」(士郎)
「シロウ、あなたは桜を守ったのです……」(セイバー)
「サクラは、シロウがいなければ死んでたのよ……」(イリヤ)
「お前が信じた“拳”が、いま命を救った。
それは、誰が何と言おうと“お前の正義”だ」(脳内ケンシロウ)
士郎は、拳の震えが止まらない、罪の意識が彼を苦しめていた。
「士郎……あなたのおかげで桜を助けられたわ……」(凛)
「……あなたの、“桜ぐりぐり”が命を救ったの、それが正義でなければ何なのよ……」(凛)
「……ああ……分かってる……それでも!」(士郎)
「衛宮士郎! “聞こえんな~”も、“桜ぐりぐり”も──
その救いが、お前の正義を否定したことは一度もない」(脳内ケンシロウ)
凛は七つの傷に手を当てて、小さく頷いた。
──“七つの傷”は、浮き上がるように白く光を放ってる。
「……魔力の出入口にしては……異常すぎるわね」(凛)
「これはもう傷でなく、桜の正常な、“魔術回路”として成長しています……!」(セイバー)
「刻印虫を取り除いても、傷が癒えても、“七つの傷”は消えないでしょう」(セイバー)
──士郎は、拳を一度握りしめてから、そっと桜の額に手を置いた。
「……桜。二度と、“聞こえんな~!”なんて桜に聞かせないで桜を救う」(士郎)
「“愛します一生どこへでもついていきます”って、お前には言わせない」(士郎)
──凛は最後に七つの傷を見渡す。
「このまま放っておけば、また暴走するわ。根本の処理が必要よ」(凛)
──凛はそっと傷の一つに手を添えた。
微かな闘気の反応。皮膚の奥から──わずかに“蟲の痕跡”が感じ取れた。
士郎は、怒りが収まらず、歯を食いしばる。
「……蟲は“摘出”できてない。今は沈んでるだけだ……」(士郎)
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蟲蔵突入へ・桜を救え!
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凛が次の行動の指示を出す、士郎とセイバーは凛の指示を聞き決意を固める。
「摘出するには……情報がいるわ、間桐邸の蟲蔵に突入する」(凛)
「蟲蔵に突入して、臓硯から全てを聞き出す」(凛)
「聞き出した後は、間桐臓硯に用はない、私達で臓硯を倒すのよ」(凛)
「分かった。突入は俺も参加する。俺は必ず桜を救う」(士郎)
「私もです、凛師匠。臓硯を仕留め、情報も聞き出しましょう」(セイバー)
──凛は、突入準備をするため、毛布を桜の身体にかけ直す。
──ただ静かに、桜の安らかな寝息だけが──部屋に残された。
──凛、士郎、セイバーは突入の準備を始めていた。
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次回──
「“南斗蟲拳”・罠の恐怖! VS 間桐臓硯①」
戦ったのは“臓硯”ではない。
“罠と不死性”だった。
環境そのものが南斗の刃──360度切断の刃。
倒せない。減らない。終わらない。
──拳で語れぬ“偽りの南斗”と、
──拳でしか語れぬ“仲間の正義”が、ぶつかる。
──To Be Continued──
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