Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
南斗六聖拳のセリフを叫ぶ変態老人。
桜の“断末魔”に喜ぶ変態ジジイ。
臓硯の強さは、仕掛けられた罠?
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戦闘前・会話「蟲蔵にて」
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凛・士郎・セイバー、の3人は、間桐邸の蟲蔵に一気に突入した。
暗闇に沈む、地下の蟲蔵に、3人が足を踏み入れたその場所には、無数の蟲と、錆びた拘束具の山があった。
突如、影がゆっくりと蠢き、老人
いや、蟲で構成された“間桐臓硯”が姿を現す。
「……小娘に、衛宮の小倅に、サーヴァント……」(臓硯)
「桜は……傑作だったろう?」(臓硯)
「”日替わり断末魔”、“あべし”、“ひでぶ”がなければ、生きていけぬ体とは笑えるじゃろう」(臓硯)
「前回は“あ〜あごがごが”、その前は“なにをぱら”、
次は“いってれぼ”──
毎晩違う絶叫を楽しませてもらったわ」(臓硯)
「外道め……!貴様の心は腐っている。
貴様には“いってれぼ”を語る資格も、生きる資格もない」(脳内ケンシロウ)
「臓硯!てめえは殺す!」(士郎)
ここで、臓硯は信じられない言葉を吐き出す。
まるで今夜の、“桜ぐりぐり”と“俺を愛している”を見てきたように話し始める。
「それをなじるか? 他でもない、貴様が?」(臓硯)
「“今夜”の“桜ぐりぐり”──見せてもらったぞ、衛宮の小倅」(臓硯)
「“聞こえんな~”と笑いながら、“桜ぐりぐり”──
そして“とめった、あべし、ひょんげ〜ぶっ”と叫ばせて、気絶させた……」(臓硯)
「──実に見事な拷問じゃった……お互い、女の“あべし”には弱いとみえるな」(臓硯・レイの声)
──空気が凍る。全員の目が、一斉に臓硯を見た。
「……なっ……?」(士郎)
「……どうして“断末魔の内容”まで!?……“ひょんげ〜ぶっ”。まで知ってるの?」(凛)
「まさか……私たちの“桜ぐりぐり”を……監視していたのですか?」(セイバー)
「答えろ臓硯!! どこで、どうやって、“桜ぐりぐり”を、見てた!?」(士郎)
「……答える義理があるかの?……」(臓硯)
──士郎の拳が、震える音を立てる。
凛も、言葉を失って歯を食いしばる。
セイバーは、静かに構えを取った。
「私達は必ず桜を“もぽえ~ぺいっ”から救い出すわ」(凛)
「二度と“聞こえんな~”とは聞かせない」(士郎)
「“桜ぐりぐり”はこれで最期です」(セイバー)
しかし、臓硯は絶望の事実を突きつける。
「桜を救うか? 教えてやろう、それが不可能だということを」(臓硯)
「刻印虫は、既に桜の“神経中枢”と完全に融合しておる。
無理に引き離せば……どうなるかのぉ?」(臓硯)
「……命を落とす……ってこと?」(凛)
「正解じゃ。あやつの体は、もはや蟲と同体……まるで“桜ぐりぐり”のようなものじゃて」(臓硯)
「ふざけないで!!」(凛)
──臓硯の顔が、ぐにゃりと崩れ、別の顔に成形される。
どこか“ユダ”を彷彿とさせる笑い方だった。
「ワシはな……“神がこの世に与えた、最も美しき至上の男”なのじゃ」(臓硯・ユダの声)
「……は?」(凛)
「そう、ワシは“この世で誰よりも強く、美しい”」(臓硯・ユダの声)
「どこが美しいのよっ」(凛・即ツッコミ)
──再び顔がぐにゃりと変わり、“シュウ”のようなセリフを口にする。
「今より輝こうとする“桜の断末魔”を奪い去ることは許さん」(臓硯・シュウの声)
「桜は、誰よりも強く激しく“あべしを叫ぶ”可能性を秘めている」(臓硯・シュウの声)
「お前の目的は断末魔なのか!?」(士郎・怒り)
醜悪な老人は、“シン”のような笑い声とともに、凛に信じられない言葉を吐き出す。
「遠坂の小娘、おぬしにも聞いておこう
“ワシを愛していると言ってみろ”!!」(臓硯・シンの声)
「“何~聞こえんな~”って、アンタには言ってやるわよ」(凛)
「“その程度で俺の心が動くと思ったか!?”が、てめえにふさわしい」(士郎)
「“何本目で死ぬかな~”は、あなたが味わうべきです」(セイバー)
「“愛さぬ、一生どこでも恨みは忘れん”!
お前など凛や士郎、セイバーの敵ではない!!」(脳内ケンシロウ)
「愉快や愉快、ワシがその言葉を言われるとはな!!」(臓硯)
「お主らは、ワシの“南斗蟲拳(なんとちゅうけん)”には、及ばぬわ」(臓硯)
「南斗蟲拳(なんとちゅうけん)?」(士郎)
「南斗聖拳、を元にワシが作り上げた、最も優雅で華麗な技じゃ」(臓硯)
──闘気が、地を這う。
老人の身体から、“南斗”の気配が放たれた。
「奴が……南斗の使い手……?」(凛)
「ちがう……これは……南斗の“模倣”です……!」(セイバー)
「“ワシへの愛”を否定するなら、“痛み”を知らねばならん。」(臓硯)
「“南斗蟲拳”で死にゆくがよい!」(臓硯・構えながら)
臓硯が笑い、蟲蔵のあちこちから大量の蟲がはみ出てくる。
これが開戦の合図だった。
「お前を殺す!それが俺の正義の南斗だ!」(士郎)
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開戦・蟲の人型 翅刃蟲の包囲
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「“正義の拳”は“どこから来ても守れる拳”──
“恐れぬ心”にこそ、力が宿る」(脳内ケンシロウ)
──冬木・蟲蔵。
闇と悪臭が支配する、息苦しいほどに閉ざされた空間。
そこは、戦う者にとって圧倒的に不利な“構造そのものが敵”だった。
「一気に叩くわよッ!!」(凛)
「行くぞ!!」(士郎)
「了解です!!」(セイバー)
──三人の攻撃が、同時に炸裂する。
凛の拳から放たれる衝撃波、セイバーの拳撃、士郎の連続投影射出。
三方から一斉に畳みかける連携は、臓硯の“人型の体”を即座に粉砕した。
──ドガガガガガガガガガガッ(衝撃音)
──グチャグチャグチャグチャ(蟲が潰れる音)
だが──臓硯の肉体は、骨を持たぬ蟲の集合体だった。
潰せば崩れる、崩せば散る。だが、“本体”はそこにはなかった。
「ワシの肉体は、“無数の蟲”でできておる……潰したところで意味はない」(臓硯)
「お前など、ワシの敵ではないわ~~!!」(臓硯・シンの声)
崩れた肉体の奥から、次の群体が湧き出し──
再び“老人の姿”を作り上げる。
「再生じゃない……これ、“次の肉体”を作ってるだけ……!!」(凛)
「倒した分、奥から新しい蟲が湧いてる……無限だこれ!」(士郎)
「これは……“不死”とは違います……“供給”です……!」(セイバー)
──この“再構築”こそが、臓硯の本質だった。
彼自身の戦闘力は、凛・士郎・セイバーの誰にも及ばない。
力も、闘気も、速度も、劣る。
だが、“この蟲蔵”において彼は
──環境すべてを使って襲いかかる存在だった。
閉塞空間。
視界と音を奪う暗さと反響。
足元の床すら信頼できず、背後の壁から敵が現れる。
次の瞬間──
臓硯が両腕を広げた瞬間、空気が斬れた。
「“翅刃蟲(しじんちゅう)”……舞うがよい、“美しき暴力”の花よ」(臓硯)
──ギュギュギュギュギュギュギュギュッ(羽音)
南斗の斬撃をまとう、攻撃用肉食蟲・翅刃蟲。
斬波を帯び、あらゆる方向から、殺到する。
「“翅刃蟲”は、空すらも断ち切る。
“愛”とは美しき暴力。“正義”などというお子様の遊びでは届かぬのじゃ!!」(臓硯)
「全周囲から来ます……!!」(セイバー)
「360度! 斬撃が……空間そのものに!!」(士郎)
「これが──“南斗蟲拳”……ッ!!」(凛)
──ギュギュギュギュギュ(羽音)
──キンキンキンキンッ(跳ね返し)
しかし、凛に殺到した翅刃蟲は、凛に触れた瞬間、粉砕された。
凛の肉体強度は触れた翅刃蟲のほうが砕け散るほどの強さだった。
「無駄よ!怒りは肉体を鋼鉄の鎧と化すのよ!」(凛)
「お主にワシの一撃は全く通らぬ、だがお主の仲間はどうじゃろうな?」(臓硯)
「遠坂!俺達に構うな!やつの言葉に耳をかすな!」(士郎)
「私達は勝ちます!桜のために!」(セイバー)
──士郎は構わず剣を連射し、セイバーが拳を振り、凛が拳圧で迎撃し続ける。
「南斗投影拳!」(士郎)
「北斗百裂拳!」(セイバー)
──ドガガガガガガガガガガッ(衝撃音)
──グチャグチャグチャグチャ(蟲が潰れる音)
だが、それでも“360度”は守れない。
壁を這い、天井から落ち、床を突き破って出現する翅刃蟲。
この空間すべてが、“臓硯の掌の上”にあった。
「潰しても潰しても、次が来る……本体も再構成され続けてる……」(士郎)
「ここは……“拳”で戦うには、不利すぎます……!」(セイバー)
「ワシはのぉ、貴様らよりも“弱い”わ。
だが──“この空間”では、ワシが“勝つ”」(臓硯)
──その言葉通りだった。
三人は何度も、“蟲”を吹き飛ばす。
“人型の体”を破壊する。
だが──破壊しても、“倒せた”感覚が一切ない。
潰せば次が湧く。削っても、終わりが見えない。
──ギュギュギュギュギュギュッ(羽音)
──グチャグチャグチャグチャ(蟲が潰れる音)
「私たちの攻撃……“何も届いてない”じゃない……!」(凛)
「死ね!虫ケラのように!!」(臓硯・ユダの声)
「虫ケラはお前だっ」(士郎)
壁を這い、天井から落ち、床を突き破って出現する翅刃蟲。
この空間すべてが、“臓硯の掌の上”にあった。
壁を這い、天井を割り、床からも這い出してくる。
もはや“空間”そのものが切断の領域と化す。
「くっ……避けきれ──ッ!!」(士郎)
「シロウッ!!下にっ!!」(セイバー)
──グチャグチャ(蟲を潰す)
──セイバーが飛び込み、拳で翅刃蟲を弾き飛ばす。
凛に通らない攻撃でも、セイバーや士郎には通ってしまう。
「このままじゃ持たない……っ!!」(凛)
「潰しても潰しても、次が来る……本体も、再構成され続けてる……」(士郎)
──グチャグチャグチャグチャ(蟲を潰す)
──それでも、諦めない。誰一人として。
三人の陣形が崩れかけ、再び組み直される。
──グチャグチャグチャグチャ(蟲を潰す)
「おぬしら、どこを見とる? ワシの体か?
それとも──“桜”かのぉ?」(臓硯)
「黙っていろ!貴様の汚れた口に!
“桜”の名を乗せる資格はない!!」(脳内ケンシロウ)
「この“南斗蟲拳”の真髄は“切断”ではない。“蟲の連撃”じゃ。
貴様らの拳では倒せんのじゃよ──この“数”はな!!!」(臓硯)
──笑い声とともに、次の波が空を覆う。
翅刃蟲は、蟲蔵の闇から絶え間なく飛び立ち続け、闘気の刃となって飛び続ける。
──グチャグチャグチャグチャ(蟲を潰す)
──全員の瞳が燃える。
しかし、臓硯は3人を嘲笑い、蟲の数を増やし続ける。
「全方位が閉じようとも、拳の道は消えはしない。
“貫け。断て。北斗南斗の名を背負う者として──守れ”」(脳内ケンシロウ)
「……ああ。ここで逃げたら──“桜を見殺しにする”ってことになる」(士郎)
「ホホホ……無駄じゃ、小娘ども。
ワシの体は“潰しても潰しても、次が湧く”」(臓硯)
「くっ……このっ!!!」(凛)
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“奇襲”!南斗蟲拳奥義
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「味わってみるがよい!空間を殺すワシの奥義!
南斗蟲拳奥義! “蟲の群れ(むしのむれ)”! 数千匹じゃ!」
──ギュギュギュギュギュギュギュギュッ(羽音)
──ギュギュギュギュギュギュギュギュッ(羽音)
──ギュギュギュギュギュギュギュギュッ(羽音)
──その言葉とともに、一瞬にして数が増えた。
“翅刃蟲”が、数千匹となって飛来する。
「数がっ……さらに増えてる!?」(セイバー)
「──くっ!!きりがない!」(凛)
「投影が、対応しきれない!」(士郎)
──グチャグチャグチャグチャ(蟲を潰す)
──突然増えた“数千匹”は、完全なる奇襲だった。
──数に、対応できないわけではない、奇襲の成功で3人は窮地に立たされる。
「小倅よ──その執念の元をたってやろう!!!」(臓硯・シンの声)
士郎の後方──急激な増加で、誰も守れていなかった一点。
そこに潜り込んだ翅刃蟲のただ一匹が、回転斬撃とともに──
「──うっ……!!」(士郎)
──ズバアアアアアン!!
士郎の心臓を、斬り裂き貫いた。
「ぐわああああ!!!」(士郎)
「士郎っっ!!!」(凛)
「シロウ──!!!」(セイバー)
血が吹き上がる。
臓硯は、ゆったりと笑った。
「“肉体の強さ”など、ワシには要らぬ。
必要なのは、“空間を殺す拳”──“南斗蟲拳”じゃ!!!」(臓硯)
──そのとき。
「さて……“桜でも喰らいにいく”かのぉ……」(臓硯)
凛は即座に判断する。
「撤退よッ!! 士郎も桜も危ないッ!!!」(凛)
「……了解です!!」(セイバー)
「士郎は私が抱えるわ!!」(凛)
──セイバーが殿を務め、凛は士郎を抱えて跳躍。
洪水のような“蟲の群れ(むしのむれ)”を振り切り──
三人は、撤退する。
臓硯は、再構築された老人の姿で、ただ静かに笑っていた。
「桜を喰らうなど嘘じゃよ……力はあっても知恵比べはまだまだよな……」(臓硯)
「ワシが“強さ”を持つのではない。“条件”を作るのじゃ」(臓硯)
──“急激な増加”という奇襲。
──“全方位攻撃”という暴力。
──“潰しても死なない”という不死性。
それこそが、南斗蟲拳・臓硯の“絶対の優位”。
桜の地獄は──この中で、何年も続いていたのだ。
凛達の帰還を見届け、1人になった臓硯は……
「“衛宮邸”──あそこに、罠を張って待つとしよう……地上でもワナを張れば戦える……」(臓硯)
「ワシが勝てるのは、“用意した罠”の上だけじゃ……そのために罠を張るのじゃよ」(臓硯)
最後に不気味なセリフをつぶやく。
まるで将来、不吉な何かが起こることを予言するように。
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次回──
「見つかった奇跡!作戦名──《桜救出》」
守れなかった過去。傷つけた後悔。
でも今度こそ──この手で、救ってみせる。
──“投影された鞘”は、希望か、悲願か。
──それでも、桜を守る手は、もう震えない。
──To Be Continued──
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