Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
──爆ぜる翅刃蟲の波。迫る斬撃の雨。
だが凛は、迷いなく跳んだ。
「──衛宮邸まで、一直線ッ!!!」(凛)
──ズガァァァッ!!(ジャンプ音)
凛は、士郎を抱えたまま“ジャンプ”した。
跳躍──いや、もはや“飛翔”だった
──夜の冬木を、一蹴で横断する。
北斗神拳伝承からツッコミの連続により鍛えられた身体能力。
それが、いまこの一跳びに集束されていた。
「──見えてきた……っ!」(凛)
次の瞬間──
──ドガアアアンッ!!(着地音)
衛宮邸・庭の地面が、凛の着地と同時に抉れた。
円形のクレーターに着地する。
「士郎──ッ!!」(凛)
凛はそのまま、素早く膝を落とし──
士郎を丁寧に、だが迅速に地面へと横たえた。
「……はぁっ……やった…… 一瞬で着いた……っ」(凛)
──着地の衝撃がまだ地に響く中。
「な、なにごと!?」(イリヤ)
「い、今の音……!?」(桜)
衛宮邸の縁側が勢いよく開かれ──
イリヤが、爆音を聞きつけて全力で庭へと駆け出してきた。
「ちょっと、なにしてるの!?」(イリヤ)
イリヤの後ろからは、体を引きずるようにして桜が現れた。
さっきまで“ひょんげ〜ぶっ”と絶叫したばかりの身体を支えながら、
それでも──彼女は歩いてきた。
「せんぱい……? どうし……あっ……!」(桜)
──桜の視線が、血まみれの士郎に釘付けになる。
「う……うそ……いや、いや……!!」(桜)
彼女の表情が、一瞬で青ざめた。
だが凛は、すぐに叫ぶ。
「落ち着いて、桜! 死なせないわ、絶対に!!!」(凛)
──そして、凛は迷わず秘孔を突いた。
──ツボッ!!(秘孔音)
士郎の胸に光が灯り、傷口の回復スピードが上がっていく。
「回復が……でも、遅い……!」(凛)
──そのときだった。
「凛──ッ!!!」(セイバー)
風を切って駆け込んでくる金髪の影。
魔力放出を全開にしたセイバーが、庭の土を蹴り、凛と士郎の元へ跳び込むように駆け寄る。
「シロウ──っ!!!」(セイバー)
そして──
彼女の手が、そっと士郎の胸に触れた、その瞬間。
──スウウウウッ!!(回復音)
光が溢れるように士郎の体から広がり、空間すら震える。
傷が、まるで最初からなかったかのように、跡形もなく消えていった。
「な──っ!? 傷が……っ!」(凛)
「一瞬で……前みたいに……!?」(イリヤ)
「せ、せんぱい……!!」(桜)
──恐怖と安堵が交錯する桜の瞳が、微かに潤む。
「シロウの体に埋まる鞘に魔力を補充しました」(セイバー)
「鞘?ってこれが謎の治癒力の正体?」(凛)
セイバーは、静かにうなずく。
「はい。“アヴァロン”──私の宝具です。
これは、“エクスカリバー”の鞘です」(セイバー)
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見つかった奇跡「桜救出」
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「士郎!?」(凛)
「シロウ!!」(セイバー)
「せんぱいっ!!」(桜)
士郎のまぶたが、かすかに震え──ゆっくりと開かれる。
意識が、戻った。
「……ここは……?」(士郎)
「衛宮邸よ。庭!! 今、全部終わったの!」(凛)
「あなたは、もう大丈夫です」(セイバー)
──セイバーは、静かに士郎に向き直った。
「シロウ。あなたの体には、“アヴァロン”──私の宝具、“全て遠き理想郷”が埋め込まれています」(セイバー)
「アヴァロン……?」(士郎)
「はい。“完全なる防護”と“奇跡の治癒力”を持つ鞘です」(セイバー)
「魔力を受けることで、致命傷さえも回復させる……それが、あなたを守っていた回復力の正体です」(セイバー)
──凛とイリヤと桜が、固唾を呑んで聞き入っていた。
「シロウ……この“アヴァロン”、投影できますか?」(セイバー)
「俺が……アヴァロンを……?」(士郎)
士郎は、震える手を見つめた。
その手は、かつて自らを、そして桜を救うために伸ばした手だった。
「──俺は、やる」(士郎)
士郎の瞳に、強い光が戻る。
「それだけではありません」(セイバー)
「投影したアヴァロンを、桜に埋め込むことで、彼女の体内にある“刻印虫”に対抗する力を作れます」(セイバー)
「え……!?」(桜)
「さらに凛が、“秘孔”を応用した外科的手技で摘出すれば──
桜を、完全に救い出すことができるのです」(セイバー)
──静寂が落ちた。
凛は、拳を握りしめ、桜は小さく震え、イリヤは震えていた。
だが、士郎はまっすぐに答えた。
「……やろう。絶対に、桜を救い出す」(士郎)
──その声に、誰も異を唱えなかった。
セイバーは頷き、続ける。
「しかし……この外科的手術には、精密な医療器具が必要です」(セイバー)
「ここでは無理だ……!」(士郎)
「大丈夫よ──“冬木教会”を使えるわ」(凛)
「冬木教会!?」(士郎)
「ええ。カレンに事情を説明すれば、医療器具くらいは貸りられるわ」(凛)
──すべては、ここからだった。
“桜を救うための本当の戦い”が、いま──始まろうとしていた。
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次回──
「手術開始!刻印虫摘出──《桜救出編》」
神経の奥深く、ついに見えた黒き中枢。
桜を蝕んだ元凶──刻印虫本体。
今こそすべてを終わらせる。
この手術が、“桜の未来”の第一歩となる。
──To Be Continued──
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