Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
昨夜の間桐邸から戻った衛宮くんは、険しい顔で私の前に座った。
「……遠坂、慎二が学校の結界を張ってた」(士郎)
「で、慎二はどうするつもりなの?」(凛)
衛宮くんは奥歯を噛みしめながら言った。
「"あの結界は保険だ"って言ってた」(士郎)
「……保険?」(凛)
私は眉をひそめる。
「つまり、すぐには発動しないけど、"いつでも使える状態"にしておくってこと?」(凛)
「ああ……慎二は、"すぐに使うつもりはない"って言ってたけど、信用できるかは分からない」(士郎)
私は拳を握りしめた。
「……つまり、慎二が本気を出す前に止めなきゃいけないってことね」(凛)
「そういうことだな」(士郎)
衛宮くんは険しい顔をしながら頷く。
「
「いやいや、拳が解決する問題じゃないでしょ!!」(凛)
「拳がすべてを解決する」(脳内ケンシロウ)
「だからお前はもう黙ってなさい!!」(凛)
私は頭を抱えつつ、冷静に考えをまとめる。
「慎二が結界を発動する前に止める……それが最優先ね」(凛)
──午前・学校にて──
授業中、私は真面目にノートを取っていた。
「フッ、頭で考えるよりも
「だから授業中に話しかけるなぁぁぁ!!」(凛)
先生が振り向いた。
「遠坂、どうかしたか?」(先生)
「な、なんでもありません……」(凛)
もう、ツッコミのしすぎで頭がおかしくなりそう。
このままだと、数学の問題すら「
「フッ、数学など拳の前では無意味」(脳内ケンシロウ)
「いい加減にしてぇぇぇぇ!!」(凛)
先生や他の生徒が一斉に振り向き、私は恥ずかしさにうつむいてしまう。
「本当になんでもないです……」(凛)
脳内ケンシロウへのツッコミと慎二の結界のことが気にはなったものの、今のところ何も起こる気配はない。
「結局、昨日は慎二に"保険"って言われただけだったけど信用なんてできない……」(凛)
私はぼんやりと衛宮くんの方を見る。
──彼も昨日のことが気になるのか、何度か窓の外を眺めていた。
「ねぇ、何か感じる?」(凛)
「いや、特に……」(士郎)
衛宮くんは肩をすくめる。
「昨日の話の感じだと、慎二はすぐには結界を発動させないんじゃないか?」(士郎)
「信用できないわ……でも、結界の魔力も安定してるし、今のところは大丈夫そうだわ」(凛)
「その油断が命取りとなる……」(脳内ケンシロウ)
「いや、余計なフラグ立てるな!!」(凛)
私は脳内ケンシロウの無駄な煽りを振り払いつつ、授業に集中することにした。
───────────
─ 午後・鮮血神殿 ─
─VSライダー (前編) ─
───────────
──ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
「……!!?」(凛)
──昼休みが終わり、午後の授業が始まったその時だった。
突然、視界が真っ赤に染まった。
「な、なにこれ!?」(凛)
「な、なんだ……!?」(士郎)
教室の中で生徒たちがバタバタと倒れ始める。
窓の外を見れば、景色全体が血のような赤色に染まっていた。
「これは……まさか……!!」(凛)
私は即座に理解した。
「鮮血神殿(ブラッドフォード・アンドロメダ)が発動した!!」(凛)
「慎二……!!」(士郎)
私は立ち上がり、衛宮くんと目を合わせる。
「まさか……慎二、発動させたのか!?」(士郎)
「ええ……バカね、慎二!!」(凛)
私は拳を握りしめ、天井を見上げる。
──慎二は屋上にいる。
ならば、行くしかない!!
私は拳を天井に向けて突き出し、ラオウのような闘気を放つ。
「我が(私の)生涯に一片の悔い無し!!!」(凛)
ドゴォォォォォォン!!
闘気が天井に向かって放たれ、屋上までの道ができる。
私は天井に空いた穴から一気に飛び上がった。
屋上への最短ルート、それは"
「拳がすべての道を開く」(脳内ケンシロウ)
「今はノっておくわ!!」(凛)
ズシャァァァ!!
屋上に着地すると、そこには慎二とライダーがいた。
「……やっぱり、ここにいたわね」(凛)
「ふっ、派手な登場だな、遠坂!」(慎二)
慎二は不敵な笑みを浮かべていた。
「お前たち、発動に気づくのが遅かったな!」(慎二)
「慎二……!! ふざけるのもいい加減にしなさい!!」(凛)
私は拳を握る。
「結界を"保険"なんて言ってたくせに、即発動してるじゃないのよ!!」(凛)
「いやぁ、考えが変わってね!」(慎二)
慎二は余裕の笑みを浮かべながら、肩をすくめる。
「今の僕なら、学校中の生徒を生贄にできる! そして僕のライダーは最強になる!!」(慎二)
「慎二……お前、最低だな」(士郎)
いつの間にか、衛宮くんも屋上に到着していた。
慎二はニヤリと笑う。
「さぁ、どうする? お前たちがここで僕を止めない限り、この結界は発動し続ける!!」(慎二)
「なら、答えは一つね」(凛)
私は拳を握る。
「拳で止める!!」(凛)
「さぁ、ライダー! こいつらを蹴散らせ!!」(慎二)
慎二が意気揚々と指を差す。
ライダーは静かに前に出た。
「ご命令とあらば……」
「優しく殺してあげましょう」(ライダー)
私は拳を握りしめ、ライダーと対峙する。
衛宮くんは戦闘に入る前から一歩後退している。
「え、遠坂……お前、これ本気でやる気なのか?」(士郎)
「当たり前でしょ!!」(凛)
「サーヴァント相手に
「拳はすべてを解決する!!」(脳内ケンシロウ)
「拳が導く」(脳内ケンシロウ)
「いや、お前が言うな!!」(凛)
ライダーが杭を構える。
「では……始めましょう」(ライダー)
「来なさい!!」(凛)
ズバァァァァァァン!!
四方八方から、鎖のついた杭が向かってくる!
「!!」(凛)
私はすぐに飛び退く。鎖は地面を破壊しながら迫るが、私は超高速のフットワークで回避する!!
「ふふ……この鎖から逃れられるかしら?」(ライダー)
「なら、
ライダーが杭を操り、何本もの鎖が襲いかかる。
私は杭を空中でキャッチ!!
「えっ?」(ライダー)
「この鎖……引きちぎれるわね」(凛)
「は?」(ライダー)
私は腕に力を込める。
「北斗鋼裂把!!」(凛)
バギィィィィィン!!
「ええええええ!?!?」(慎二)
鎖が根元からバッキバキに引きちぎられる。
「なっ……!?」(ライダー)
私の手には、ライダーの杭のただの棒だけが残った。
「……これ、もう武器じゃないわね?」(凛)
─ポイッ(投げ捨て)
「…………」(ライダー)
「……ライダー、僕のサーヴァントの武器が……」(慎二)
「……慎二」(ライダー)
「どうするんだよライダー?」(慎二)
「撤退します」(ライダー)
「即決ぅぅぅぅ!?!?!?」(慎二)
ライダーはすぐに慎二の前に立ち、静かに手をかざした。
「騎英の手綱(ベルレフォーン)」(ライダー)
ライダーは首を刺し、血の魔法陣を出現させる!
魔法陣から光が溢れる!
ピシャァァァァァァン!!
光輝くペガサスが出願する!!
「えええ!? お前、もう逃げるの!?!?」(慎二)
「仕方ありません。鎖を引きちぎられた時点で、勝ち目はありません」(ライダー)
「……いや、そんな簡単に諦めるの!?!?」(慎二)
ライダーは淡々と慎二を抱え、ペガサスの背に乗る。
「……ちょっと待ちなさい!!」(凛)
私は追撃しようとしたが、ペガサスは素早く舞い上がって逃げ出してしまう!!
ブォォォォォォン!!
「ハハハ!! これが僕のライダーの力だ!!」(慎二)
慎二はポーズを決めながら、空へと消えていった。
「いや、負けてるの慎二の方だから!!」(凛)
ゴオオオオオオ
「……行っちゃったわね」(凛)
私はため息をついた。
「.....結界が、消えていくわね」(凛)
私は静かに呟いた。
「遠坂......やったのか?」(士郎)
「ええ、慎二を撤退させたことで、結界の維持もできなくなったのよ」(凛)
赤く染まっていた視界が、徐々に元に戻る。
衛宮くんが、呆然とした顔でこちらを見た。
私は一息つきながら、衛宮くんを見た。
「でも、これで終わりじゃないわ」(凛)
「......そうだな」(士郎)
衛宮くんは静かに頷く。
「慎二は撤退したけど、奴はまだ諦めていないはずだ」(士郎)
「そうね......次に会う時が、本当の勝負よ」(凛)
「……遠坂、お前、ライダーの武器を素手で引きちぎったのか……?」(士郎)
「ええ、そうよ!!」(凛)
私は拳を突き上げる。
「これからも、拳で戦っていくわ!!」(凛)
「拳が導く」(脳内ケンシロウ)
「お前が一番黙れぇぇぇぇ!!」(凛)
拳があれば士郎が木刀を強化して戦うことも、
令呪でセイバーを召喚することも不要なのです