このアカデミアでは俺だけに翼がない   作:のりしー

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超重装具

「行きます!」

「来い!」

 

ここは雄英内のとある演習場。

模擬戦開始を告げるブザー音とともに、個性を発動させる。

 

個性 超重装具(ちょうじゅうそうぐ)

 

俺は今弟2人の個性と合わせ、3つの個性を使う事が出来る。

 

…だが、あまり目立ちたくない俺は3つの個性を一つの個性であるかのように個性の変更を申請した。

幸い、元々機械風のバックパックが背中に生えるという個性を申請済みだったため、手に機械風のガントレットが出せるという変更は簡単に受理された。

多段に関しては見えにくく分かりにくいため、重力拳の効果の一つと説明する。

 

急な個性の変化と覚醒は稀にだがある事だ。

重力を自在に操作出来るバックパックとガントレットを任意に出現、消去出来る。

 

故に、個性 超重装具

 

個性を発動させ模擬戦の相手を務めてくれるスナイプ先生に向かって飛ぶ!

 

スナイプ先生の個性はホーミング!

先生が撃った模擬戦用のゴム弾が俺を襲う!!

 

俺はこちらに向く銃口に対し、極力垂直になるような体勢でガントレットを頭の前に構えて飛翔する!

 

こちらに向かって来るゴム弾に対し、射線をなるべく小さくする。

狙いが頭に絞れれば、ガントレットでゴム弾を弾くのはそこまで難しい事では無かった。

ボクシングの師のようにこちらに向かって来た弾丸を狙った相手に弾き返す!というほどの理不尽は出来ないが。

 

「厄介だな!その個性!」

スナイプ先生は左右に小刻みに動き、正面以外の射線を確保しようとする!

 

が、その動きに全て俺は対応出来る!

重力軽減で慣性の力が弱くなっている俺は、正面に飛翔しながら細かな体勢変化が可能!

 

「っちぃ!」

こちらの間合いに、入る!

 

「シッ!!!」

 

重力拳!

 

俺の放った拳が、スナイプ先生の銃を手から弾き飛ばした。

 

 

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

 

「わかっていたが、本当に強力な個性だな。体勢を自在に維持したままあのスピードで空を飛べるとはな」

 

「ありがとうございます」

 

模擬戦が終わり、スナイプ先生のコメントを頂く。

 

「課題としては、今回は俺が使うのがゴム弾だと知っていたが、実戦で本物の銃を向けられた時、恐怖に打ち勝ち今と同じ事が出来るかどうか?銃の様な直線ではなく、炎や氷といった面制圧の個性に対してどうするか?ミッドナイト先生のような状態異常を起こす広範囲型の個性への対応。またイレイザーヘッドなどの個性を消す個性使いと戦った時に、空高くにいる状態で個性を消されたらどう対応するかなどだが…まあ、その辺りはサポート課にでも相談しながら色々考えてみるといい」

 

「…ありがとうございます」

 

スナイプ先生のコメントは最もだった。

まだまだ色々身につけるべき事が多い。

 

「多重、おそらくオマエのヒーロー科への編入希望だが、まず間違いなく通るだろう。問題はオマエが希望する2年の3学期からの編入となるか?3年進級時の編入となるかの違いくらいだ」

 

「はい。ありがとうございます」

 

オールマイトの引退後。

急速に変わりゆく世界。

 

無理を承知だが、出来れば2年の3学期から編入したいところだ。

 

トガヒミコ。

 

彼女の事を思い浮かべた。

できれば、何か彼女が致命的な事をやらかす前に止めたいものだ。

 

「もうすぐ各学年でクラス対抗戦が行われる。そこでの動きなどを見て正式に決まるだろう。それまでは今の2年ヒーロー科の受けたヒーロー科向け授業の内容などがわかる動画や教材渡すからしっかり勉強しておくように。まあ、これはオマエには無縁の心配かもしれんが」

 

「ありがとうございます。頑張ります」

 

日々日々寒さが厳しくなる。

 

いつ何が起こるかわからない世界。

急速に力を身につけなければいけない理由が俺にはあるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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