「ブラックホールクラスター!発射!」
放たれた凶悪な力が、世界を揺るがした。
空を飛ぶオールフォーワンの群れ。
タルタロスの上空。
「…オールフォーワンより先に、アンタが日本を滅ぼしそうね…」
ブラックホールクラスター。
言葉の通り。
ブラックホールが、タルタロスの上空で炸裂した!!!
無数のオールフォーワン!
数が数え切れない程の魔王の群れ!
タルタロスの崩壊した建物の瓦礫!
その全てを喰らいつくす!
圧倒的な超重力の暴力!
全盛期のオールマイト。
アメリカNO1ヒーロー。
それは、天を裂く圧倒的な力!
それが、今ここに顕現していた!
轟音が、世界を揺るがす!
無数のオールフォーワンと建物の瓦礫を喰らいつくし、ブラックホールが爆発した!!!
「空が…見える…?」
先ほどまで空を埋め尽くしていたオールフォーワンの群れ。
その全てが消滅していた…
勝った…勝ったの…?
そんな僅かな希望
それを否定するかのように、
「まだです!!!」
グランダートが、叫ぶ!
「まだです!タルタロスには地下がある!二倍の個性は、発生源に近いヤツほど強い!!ここからです!ここからが本番だ!」
『!!!!!!!』
その言葉に、全員が目を覚ます。
そうだ!
個性 二倍
地上付近の耐久の衰えたオールフォーワンの群れは倒した。
だが、それだけだ。
今倒したよりも耐久力のあるオールフォーワンが、まだ無数にいるのだ。
全員が、その事実に気づいたと同時に!
地下から!地面に空いた何かの穴から。個性で空けた穴から。
タルタロス敷地内。
その無数の穴から。
オールフォーワンの群れが飛び出す!!
狙いは!
「グランダート!!」
「ワームスマッシャー!!」
それを予期していたであろう、グランダートが迎え撃つ!
無数のビームが宙を走り埋め尽くす!
オールフォーワンを焼き尽くす!
が、倒しきれない個体もいる!!
「ワン・フォー・オール!フルカウル!40%!!!!」
「オラァ!!死ねえ!!!!」
緑谷、爆豪の1年コンビが、撃ち漏らしを倒した!!!
そうだ!
どうした岳山優!!
まだ勝ってなんかいない!!
「……(パン!!!)」
思い切り両の頬を叩く!!
気合い入れて行け!
まだ何も、終わってないのだ!!
「年下の男ばっかりにすがってられるか!!!!」
声をあげて叫ぶ!!
「全員!グランダートのフォロー!!グランダートを攻撃に専念させて!!!守るの!希望を!!皆で勝つわよ!!」
勝つ!
勝つ!
勝つ!
絶望から、ようやく微かな希望が見えたのだ!
紡ぐ!
紡いでみせる。
この希望!
この微かな希望を!!!
グランダート!
タスケの兄!
あれは恋とか愛ではない。
どちらかと言えば家族。
身近な大切な人に向ける、無条件の愛情。
ヒーローになりたての頃。
本当にタスケには助けてもらった。
頑張っても頑張っても物を壊してしまうこの個性。
恨んだ。
辞めてしまおうと何度も思った。
でも、タスケの励ましがあったから頑張れた。
弱い心を支えてもらったんだ。
だから、今度は私がその恩を返す時だ!
タスケの大切な兄。
そしたら私にとっても弟みたいなものだ。
助けるのだ、
助けるのだ私が。
私は先に生まれた。
こんな大きな身体になる個性も貰えたんだ!
「守る!私が守る!アンタも!皆も!私が皆守ってやる!」
NO1ヒーローになると、私は誓ったのだ!
オールフォーワンの集中攻撃を受けるグランダート!
懸命にそれを、迎撃するヒーロー達!
「大きく!大きくなれ私!もっともっと大きくなれ私!」
今までは、私は大きさを調整することばかり考えていた。
でも、今は違う!!
「皆を守る!絶対守る!だから…だから!今よりもっと!誰よりも大きくなれ私!もっと!もっと皆を守る盾になるんだー!!!!」
叫び、前に走り出す!!
心が、体の全てが!!
その全てが!!
私の決意に応えてくれた!!!
今より大きくなりたくなかった私。
…それが、私の成長を止めていたんだ!!!
「プルス ウルトラ!!!!!!!」
「Мt.レディ!!!!!」
今より、更に向こうへ!!!!
私は、今までの限界を超えた。
今までの限界を超え、更に巨大化する!!!
「かかってきなさい!私が皆を守ってやる!!!」
今までの2倍!!
更に巨大化!
私は、最前線に立つ!
「かかってきなさいよ、チビ魔王共」
私が、ここのNO1だ!!!
「かかってきなさい!全部私が受け止めて!全部私がぶちのめしてやる!!!」