「はーやっぱボクシングの練習終わりのジュート君は格別ですねー。血の香りでうっとりクラクラしちゃいますー…」
「やかましいあんま引っ付いてくんじゃねーよコラ」
ジェームズ志場ボクシング道場という道場なのかジムなのか、そもそもコレはボクシングなのか…?そんなウルトラボクシング帰り。
…世話になった神父のオッサンの紹介がなきゃ絶対ここには来なかっただろうなあ…
なんて悩むボクシングの練習終わり。今日は予めボクシングの練習と伝えていたので、その終わり際のタイミングでこちらに来たトガヒミコと合流しての事だ。
事情はある程度伝えているため、練習中のスパーリングなどはちゃんとヘッドギアは付けさせてもらえるが、それでも鼻血だったり口の中は切れる。当然血の匂いはするのだろう。
んでこのクソアマはそーいう男が好みらしい。
よくわかんねえ。
俺様は身長186センチ。
コイツは多分150代後半だろう。
顔回りの血の匂いを嗅ぐため、かなり俺様に近寄り寄りかかるような体勢。とゆーかぶっちゃけ胸が当たってる!
「あんまおっぱい当てんじゃねーよそっちはクラクラかもしれねーがこっちはムラムラしちゃうんだよブッ殺すぞこのヤロウ」
「えームラムラしちゃうんですかジュート君はカアイイですねー」
「うっせ」
「へへー♫」
そらおっぱい当たればムラムラすんだろ。
フツーだフツー。
変わったヤツだがコイツは文句無しにルックスは可愛い。
そーゆー対象に見ても不思議じゃねーだろがよ。
このアマはその辺見透かしたのかクスクス笑い。
「なーんかエッチな目で見られてる気がしますー!」
きゃははーっと笑いながら俺様の腕に腕を絡ませる。
まーたおっぱい当てやがって…
「…あんま挑発みたいな事ばかりすんじゃーねーよしまいにゃホテルにでも連れ込んじゃうぞこのヤロウ」
「えージュート君は私とエッチしたいんですかー。別にいーですよー」
「え。まじ?」
思わず真顔でトガヒミコさん様の方を向いてしまう。
まじかーこの辺手頃なラブホあったかなー?
周囲の施設の記憶を思い浮かべる。思わず。
「そっかーんじゃとりあえずスパっといっとくかー」
「はいースパっと行きましょー。ジュート君は私のお腹の中にダイナミックエントリーするわけですねー!」
「そうそう」
「そして、私のナイフもジュート君のお腹にダイナミックエントリー!スパっとー!!!!」
スパっとーとーとーとー…
「…って何でだよ!お腹にナイフなんて刺さったら死んじゃうだろふざけんなブッ殺すぞこのヤロウ!」
「あはー!」
「あはー!じゃねーわ怖いわ!」
「不思議ですねーなんで男の人は女の子の中に気軽にエントリーしたがるのに、自分がエントリーされるのを嫌がるのでしょうか?」
「エントリーはエントリーでもナイフは想定してねーよクソが!」
せめておヘソチョロチョロくらいにしてくれませんかねえ!
「えーでも女の子からするとある意味ナイフ受け入れてるようなもんですよう」
いやそらそーなんだがそ~言われると…
…いや、やっぱちげえよ…
そんな4月の終わりの日だった。
あれ以来、死柄木なんちゃらは顔を見せていない。
この前のヴィランの雄英生徒襲撃にヤツが関わっていたのは間違いないのだろうが。
何かが動き出しているのだろうか?
それはわからない。
でも。
この三兄弟で荒事担当は俺様だ。
振り返る火の粉があるなら、払ってやるさ。