ベイラム・インダストリー所属パイロット『G7 レイヴン』   作:チームマッチUNRANKED

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お待たせ致しました。本当に…。
音沙汰ゼロ状態になってしまうのが怖いので、定期的に生存報告を兼ねた設定公開を活動報告の方で書いています。
興味があれば是非ご一読ください。













旧宇宙港防衛(ALT) ①

『ベイラムインダストリー レッドガン部隊各位 これは当社系列企業 シュナイダーからの協力要請です

ヴェスパー第3隊長と独立傭兵ノーザークの活躍により陥落し 当社拠点となったバートラム旧宇宙港について

先日の惑星封鎖機構の残存艦隊の攻撃により ヴェスパー第6隊長率いる配備部隊が敗走

旧宇宙港は現在 再び戦闘状態におかれました

 

作戦内容は 当該拠点の奪還

我々としては予定されている同時襲撃作戦に向け 封鎖機構の戦力を少しでも削ぎたいと考えております

そのためならば 布石とするこの作戦が成功した場合には 当社は当該エリアを貴社に明け渡すことも厭いません

 

当社からは支援戦力として こちらで雇用した独立傭兵とシュナイダーのMT部隊を派遣致します

 

ブリーフィングは以上です よろしくお願いします』

 

 

 

IA-02、アイスワームを前にしたベイラムとアーキバス、そしてRaD…というよりオーバーシアーの一時休戦協定が締結された。

それでだ。本来だったら『レイヴン』が全てを滅茶苦茶にしていた旧宇宙港を取り巻く状況が今までと少し変わっている。

つまり、アーキバスグループが旧宇宙港を失いかけ、シュナイダーからの支援依頼が来たというわけだ。

「貴方がたと違い、ヴェスパーは奪還できる戦力を出せるほど暇ではないのです。むしろ我が社のおこぼれにあずかれることを光栄に思いなさい。」などと抜かす木っ端役人の声が聞こえてくるようだ。

 

僚機として独立傭兵が付くらしい。

「奴らを叩くと金になる」、シュナイダーの広報を兼ねた作戦により、独立傭兵達のモチベーションは最高に高まっている。今、ランク外でも封鎖機構相手に尻込みしない傭兵は多い。

ちなみにうちも最近は独立傭兵に世話になってるらしい。ナイルとレッドはよくやっている。ランク外傭兵を要領よく使い、うまく「壁」に侵攻する封鎖機構をいなし続けているのだ。

 

理気の流れはベイラムにあります。ヴェスパー部隊の損耗がまだほとんどないのが気掛かりではあるが、勝ちも十分見えてくる戦況だ。

 

「以上がシュナイダーからの通達だ!!!!!!!!!!」

ミシガンが息を吸ったのを見てギリギリで聴覚機能を調整。セーフ!

突撃型重ショットガン重二(PBT)の腕上げを見てIGしてきた経験が、こんなところで活きてきている。

 

「旧宇宙港は戦略的に重要な位置にある!!!!!成功すれば我らの中央氷原完全制圧に、ひいては集積コーラルに大きく近づくだろう!!!!!!!!準備を始めろ、役立たず共!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

今回の作戦での出撃ACは俺だけだ。過去のシュナイダーの依頼での旧宇宙港防衛でも、ランカー独立傭兵を一人起用するだけだった。それだけ味方MT部隊が大規模だったのだろう。

それを封鎖機構とまとめて潰せる「レイヴン」が低ランクだったのが謎だ。アリーナなんぞに興味はない、ということだろうか?

 

「G7!!!!!何をやっている!?!?!?!?早く行け!!!!!!!!!!」

キーン。

「ヒャ、はい!」

ミシガンの声量の圧はAQB連打で猛烈に追ってくるPBTのそれを遥かに凌駕してくる。こわい。

 

 

 

 

 

アセンブルはもう完成している。この前の待機中に組んだグレネード四脚、「エリミネート」だ。

安直なネーミングと思うだろう?

だがこのネーミングにはなんと秘密が隠されているのだ!

ELIMINATEを並び替えると…MELINITE…あ、「A」が余った。

 

…機体構成は何と言ってもイヤーショット(大グレネード)を2本肩に搭載!雑魚殲滅に大型相手、AC等の機動兵器戦までこなせる汎用性の高い武装だ。…取り回しを考えなければ。一度外せば次弾装填にはかなりの時間がかかる。慎重な使用タイミングの判断が求められる、案外繊細な武装なのだ。

大振りのイヤショをカバーする武装として、スカダー(火力型アサルトライフル)ダケット(長ハンドガン)を採用。

本当はアサルトライフルより四脚でチャージの構えを踏み倒せるリニアを使いたかったが、セミオート武器2本の連射管理するよりイヤーショットに集中したほうが結果的に戦える。

それにエツジンや軽マシンガン(LUDLOW)じゃ弾数に不安があるしな。

反対の腕のダケットも総弾数が多いわけじゃない。AC用アサルトライフルは傭兵間での評判は悪いが、継戦能力をカバーできるこの場合はかなりありな選択肢だろう。相手は相当大規模だろうし、頭の悪い上層部が補給物資をここに回すのを許可するとも思えない。

…イヤーショットの継戦能力のことを考えてなかった。実力でカバーしよう。

 

同じ理由で、フレームも固めだ。ベリル(ベイラム換装フレーム)天槍(大豊基本フレーム)天牢(大豊改良フレーム)でガッチガチに固めてある。早い話が離陸支援の時に使ったエアストリップの互換みたいな機体だ。

 

そして何より、この機体はデカールにも力を入れている。特徴的なのはこの

「時間です。…その機体は…。いえ、搭乗をG7。」

「おっと。」

アセンの振り返りをしている間に時間が来てしまった。まあいい、ベイラムとアーキバスのドリームタッグの力を封鎖機構に知らしめてやろう。

 

 

 

 

 

『封鎖機構の連中は相応の戦力で仕掛けてくるだろう!!!僚機の役立たず共を役立てろ!!!!!』

通信を聞きつつ、輸送ヘリから降下する…。

 

 

 

『メインシステム 戦闘モード起動』

既に大規模な戦闘が始まっている。血の気の多い人たちです。

さて、シュナイダーが雇った独立傭兵はと言うと…知らない機体だ。

「な、なんなんだこの…うあっ!ザッ」

エリミネートを見て騒ぐ機構のMTを蹴っ飛ばしつつ、通信起動。

「あんたが僚機か。俺はレッドガンのG7、レイヴンだ。よろしく。」

「…っ!?...シクス・エンバーだ。よろしく頼む…。」

男声。聞いたことない識別名だ。ランク外か?それに俺の機体にやけに動揺しているな。そんなに変か?

 

接近し、僚機の機体構成を確認する。

機体名「METAL KINDLE」。全身FIRMEZA(エルカノ基本フレーム)で…いや、コアはナハト(シュナイダー基本フレーム)、頭はKASUAR(シュナイダー拡張フレーム)か。コアだけ周りと比べて小綺麗だ。武装も綺麗なのがあるな。そこだけ新調でもしたのだろうか?

武装はニードルガンとランセツRF(強い方のランセツ)でスタッガーを取り、スライサーを決める、という構成だ。なんとレーザードローンを肩に乗せている。

レーザードローンはあのフロイトレベルじゃないとまともに扱えないはずだが...相当な腕前か、はたまたレーザードローンだけに注力した、努力の方向を誤った変人か...。

 

「積もる話はあるが...まずはこちらからか。」

「コード23!現着した!」

LCが二機。

「LC、執行尉官機と重装型か。厄介な重装型を先に片付ける!」

言うと同時にエンバーがABで飛び出していく。

俺もホバリングでそれに追従。

 

重装型の迎撃グレネードをエンバーが回避したのを皮切りに、戦闘が激化する。

執行尉官機のミサイルが掠るが、気にせず右のイヤショを…ぶっ放す!

機動力に劣る重装型にあえなく直撃したが、スタッガーには至らない。LCの割には馬鹿げた安定性だ。しかし。

「いい砲撃だ!」

エンバーがピッタリと奴に張り付き、弾丸をこれでもかと撃ち込む!

ゼロ距離で飛び回り続ける軽量2脚は、角速度の問題でFCSや腕部射撃武器適性によっては全く捉えられない。戦闘ログ回収(システムログ:一方的な戦闘)を思い出す。

そしてスタッガー!

 

メタルキンドルの肩から大きな光が2つ飛び出し、左手の刃が開く。スライサーの衝撃でACSをダウンさせ続け拘束し、ドローンのチャージ射撃を命中させる作戦だ!

「させるかぁっ!」

LCがすっ飛んでくるが…ここだ。

「焦ったな?」

「…!?」

スライサーを止めるべく突撃してくるLCに、残しておいた左のイヤショを向ける。

「くっ…!」

ギリギリでQBのような機動で避けられた。やはり飛行する的には床撃ちができない分当てづらい。

だがもう奴のカバーは、スライサー斬撃の完走には間に合わない。重装型の装甲がレーザーでぼろぼろになっていく。

「まず一機…!」

「なんなのだ…この…ACは…!」

重装型が弾け飛ぶ!ランク外とは思えない動きだ。ランク外というとあのラミーよりも下のはずだが…。

 

「まだMTの掃討が残っている。早めに終わらせるとしよう…!」

ライフル弾を切り払いながらエンバーが突進していく。時折非スタッガー目標に近接チャージ攻撃の強引な命中(生当て)を狙う動き…どこかで見たような…。

スライサーでLCの物理シールドが弾け飛び、スタッガー!俺はホバリングで背後に回り、ダケットとアサルトライフルを乱射。イヤショはまだリロードできていない。

「倒しきれないか…!」

「いや、ここで終わらせる!」

メタルキンドルの背部が展開し、光が溢れ出す…!アサルトアーマーだ!

「こんなところで…!」

LCは沈黙した。

 

AA…コア拡張まで持っているということは、ランク外ではなく、オールマインドの手のものか何者かの隠れ蓑だろうか。いや、考えても分からない。情報を聞き出すべきか…?

「シクス・エンバー。」

「…」

…反応がない。

「おい。聞いて…」

「…あれは…!」

あれ?

「どうしたって言うんだ?」

様子がおかしい。無線もなにやら騒がしい。

『何の音だ…?』

あたりを見回す。遠方上空に巨大な陰を見つけた。

『上空から…攻撃!?』

無線に叫ぼうとしたがもう遅かった…!味方部隊がレーザーに薙ぎ払われ、ミサイルの雨に晒される!

『ぐああぁぁザッっ!!ザザッ』

「くそっ…!」

レイヴンは落とした強襲艦の上で黄昏ていたじゃないか。なぜこの増援に思い至らなかった…!

 

「ミサイルの撃ち下ろしに警戒しろ!」

叫ぶ。盾を持つMTたちはそれを上に向け、どうにか凌いでいる。

プロテクション展開ドローンは出撃していない。相当な被害が出たかもしれない…。

 

そして俺の予想、というか記憶が正しければ封鎖機構の部隊が降下してくるはずだが…

 

その予想は俺が考えられる限りの、最悪の形で裏切られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はじめまして、企業の皆様…。さあ!踊りましょう!」

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