国立魔法大学付属第一高校は東京都八王子市にある。
そして第一高校で生徒会長を務める男の名前は…六塚冷。六塚という苗字から分かるように十師族の『六塚家』。
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第一高校の生徒会室で一人の男が机に突っ伏していた。
そしてその男の側に如何にもお嬢様っぽい女が立っているのだ。
「会長」
「なに…?」
「なんでそんなに憂鬱そうな顔をしてるんですか?」
「だってこれから新入生への挨拶をしないといけないんだもん。僕がそういうの得意じゃないって七草さんは知ってるでしょ?」
「私は会長が恥ずかしがっているところも可愛くて好きですよ!」
「…うわぁ…七草さんってドSだったの?」
「そんなことないですよ。ただ会長が恥ずかしがっているところが可愛いですから!」
「可愛いわけないよ。ただ情けない姿を見せているだけだし」
男がそう言うと女の方がそれを否定する。
「そんなことないです!!!」
男も驚いて視線を女の方へと向けると頬を膨らませて必死に訴えかけているようだった。
「私は六塚先輩のことを尊敬してますし、先輩が通っている全ての生徒のために日々尽力している姿を見て来ました。その先輩が情けないなんて絶対にあり得ません。もし、そんなことを言っている生徒がいたら私の前に連れてきてください。いかに六塚先輩がすごいのかお話するので!」
女性の勢いに男のは押される形だった。
「あ、ありがとう…」
「お礼を言われるようなことではありません。六塚先輩が生徒会長としていかにすごいことをしてきたのかを考えれば、これぐらいは当たり前です」
「そっか…。七草さんにそこまで言われると心配になってくるよ」
「自信を持ってください!私が今まで出会って来た魔法師の中で六塚先輩が一番すごい方です!」
それからも二人は色々な話をしていたが、急に座っている男性が女性に対して質問をする。
「今年の新入生総代って誰だっけ?」
「えっと…中条あずささんだったと思います」
「じゃあ、入学式が終わったら勧誘に行かないと…」
「心配そうな顔をしないでください。私も会長にしっかりとお供するので」
「それは心強い。それなら七草さんだけじゃだめかな…?」
「ダメです。それに六塚先輩が行った方が絶対にいいですよ」
「そうかな……?」
「そうですよ。六塚先輩が誘えば断るような人はほとんどいませんし」
「……そうかなぁ……」
男は最後までいっていないような感じだった。
生徒会室で話してる男女は生徒会長六塚冷と副会長七草真由美。この二人に加えて、十文字克人や渡辺摩利など優秀な人材が揃ったこともあり、この時の第一高校は歴代最強とも呼ばれていた。
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