やっと10話まで来ました。9話を投稿してから大体3週間経ちましたがお気に入りの数や閲覧数が増えていてうれしい限りです。
「盗み聞きか?あまり褒められたことじゃないな」
俺は夏黄文に向かいそう言うと、夏黄文は遺憾そうな声音で言い返してきた。
「盗み聞きなんて人聞きの悪い、私は姫様に何かあったらいけないと思い見張っていただけです」
夏黄文は続けて言った。
「ですが予想外の収穫がありました。まさかあなたがエルフだったとは、しかも本来なら結ばれてはいけない人間との子供『ハーフエルフ』でしたか」
「ずいぶんとエルフの事情に詳しそうだな」
「えぇ、書物で読んだ程度ですが」
「それで、俺がハーフエルフって知ってお前は何をしたいんだ?」
そう言うと夏黄文は悪党面になり、こう告げた。
「あなたの力を貸して欲しいんです」
「断る」
「一応理由を聞いておきましょうか」
「お前が怪しすぎるからだ」
夏黄文はまたも遺憾そうに言った。
「怪しいなんてとんでもない、私のこの純粋な目をご覧ください!」
「夏黄文は良い子よ?」
すると今まで成り行きを見守ってた紅玉が口を開いた。
「いや………何か裏があるだろう」
「あなたをスカウトし、あなたが戦果を出せばあなたをスカウトした私の株が上がると思いまして」
夏黄文は急に態度を変え、言ってきた。
「私もあなたが仲間になってくれたらうれしいな………」
夏黄文に続いて紅玉が言ってきた。
「紅玉もか………参ったな」
俺が悩んだ素振りを見せると夏黄文は若干、笑みを浮かべていた。
「姫様もこう言ってますし、試しに少しの間だけでもここに滞在するというのはどうでしょうか」
夏黄文はここぞとばかりに提案を持ちかけてきた。
「わかった、そうするよ。だけど、そんなことお前たちが勝手に決めていいのか?」
「それは私に任せて、お兄様に言っておくから!」
紅玉が自身をもってそう言う。
「紅玉の兄がこの城の持ち主なのか?」
「城の持ち主なんてとんでもない!姫様の兄君『練紅炎《レンコウエン》』様は、この国『煌帝国』の次期皇帝候補なんです」
「だから夏黄文は紅玉のことを姫様って呼んでたのか。そうなると俺も姫様って呼んだほうがいいのか?」
すると紅玉が否定に入った。
「ディーノさえ良ければ名前で呼んで欲しいな、名前で呼ばれることあまりないし………」
「わかった、紅玉これからよろしくな。ついでに、夏黄文もよろしく」
「えぇ、よろしく!」
「はい」
今年の投稿はおそらくこれで終わりだと思います。
10月終盤から投稿を開始し、やっと10話になりました。このページを開いてくれた皆様にやる気を貰い書き続けることができました。ありがとうございます。
次話は来年、できる限る早く投稿したいと思ってます。
では良いお年を!