また投稿期間が空いてしまいました。
どんどんキャラが分からない方向にぃぃ。
「あそこか?」
馬に跨って、少し進んだところに城が見えた。
「えぇ、そうよ」
紅玉が答えた。俺が目にしたのは、まさに城と呼ぶのに相応しい城だった。城は以前にチーシャンの町でも見たがあれは小さい部類のものだったのか。
「ということは君はここの娘なのか?」
「一応そういうことになってるわ」
「デカイな……」
素直に感想を言う。近くまで来てみて改めて実感したが俺の家よりもデカイんじゃないだろうか。
「夏黄文、馬頼めるかしら?」
「はい」
そういうと夏黄文は2頭の馬を引き連れ、去っていった。
「じゃ、じゃあ私の部屋でいいかしら?」
「あぁ」
城の中に入って分かったことがある。
この城は外見だけではなく中も広かった。
所々に使用人らしき人物がいることから、結構な権力を持ってることも分かった。
「着いたわ」
「あ、あぁ。もう着いたのか」
周りを見ながら歩いていたら、もう部屋に着いたらしい。
「ど、どうぞ」
紅玉はドアを開け、部屋へと入っていった。俺も続いて入る。
「お邪魔します」
実は知らない人の家に入るなんて初めてだった。
故郷では頻繁にあったが、故郷を出てからはそういうこともなかった。
「私、飲み物持ってくるわ」
「あぁ、頼むよ」
喉も渇いてきたので紅玉の提案に乗る。
「部屋の中の物は弄らないでくださいね?」
「分かったよ」
その言葉に頷き、回りを見渡してみる。
部屋の中は私物らしいものがいくつか置かれている。
さっきの言葉を聞くに、ここは紅玉の部屋だろうか。
紅玉が帰ってくるまで大人しく座って待ってよう。
『……慣れないことはするものじゃないわね』
『遠慮なさらずに私たちに言ってくれれば良かったんですよ』
しばらくするとドアの向こう側から話し声が聞こえてきた。
片方の声は紅玉だろう。もう片方の声には聞き覚えはない。
コンコン
ノックの音が聞こえてきた。
「どうぞ」
「失礼します」
とりあえず返事をすると紅玉ではないほうの声と同時にドアが開いた。
「お、お待たせしました……」
そして紅玉が入ってきた。後ろにはこの部屋に来るまでにちらほらと見かけた服を着てる女性がいる。
「それでは私はこれで」
「えぇ、ありがとう」
そういうと女性は手に持っていたお盆を置き去っていった。
「はぁ、一人でやろうとしてみたんだけど、見つかっちゃったから手伝ってもらったの」
紅玉はため息をつく。
「手伝ってくれたって事はそれだけ可愛がられてるって事じゃないか?」
「それは嬉しいんだけど……」
紅玉はどこか不満げに言った。
「まぁ、その話は置いといて。あなたこれからどうするの?」
「あぁ、目的の『迷宮』も攻略したしとりあえず家に帰ろうと思ってる」
「家の場所は分かるの?」
「大体は分かるからなんとかなるだろ」
「ここがどこか分からないのに?」
「あぁ」
なんとなくだが分かってしまう、自分の家の場所が。……いや、あの人がいる場所が。
「そうなんだ……」
「爺さんも心配してるだろうしさ」
「爺さん?」
「俺の育ての親みたいなもんだ」
「そうなんだ。じゃあ心配かけられないよね」
「最後に少しお話しない?あなたのこと聞かせて欲しいな」
こうして会ったのも何かの縁だと感じ、俺は紅玉の言葉に頷いた。
「特に面白い話って訳じゃないんだが、俺が爺さんとであった時の話でもするか」
俺は当たり障りのない程度に昔の事を語った。
読んで頂き有難うございます。
次話はなるべく早めに投稿しようと思っているのでよろしくお願いします。