IS×GARO《牙狼》~闇を照らす者~   作:ジュンチェ

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か、感想が最近減って…てか、少ない……始めた頃はあんなに多かったのに。やはり、更新速度の停滞かもしくはキャラ崩壊した雷牙が原因なのか……。

それとも、話がつまらないのか…最近、寂しいです、はい。正直、原因と思われる相談室おまけコーナーはしばらくお休みします。Fate/G.B.も同じくです。




嫉~Laura~

 

 

「ぐぅぅあぁぁぁァ!!!!!?」

 

ノワールを斬った牙狼は金色に輝きながら、悶え苦しんだ。その頭の中には明滅するイメージが浮かんでくる……

 

「……か、母さん!?いや、違う…誰だ!?」

 

駆け抜けたのは母に似た温もり……されど、よぎったのは金髪の魔戒法師の女性……

 

…聞こえてくるのは静かで神聖な歌………いったい…これ……は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第14話『嫉~Laura~』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「起きろ、道外流牙!」

 

 

スコンッ!!

 

「いって!?」

 

 

机につっぷしていた流牙は千冬の強烈な出席簿による一撃で目を覚ました。なんということだ……居眠りをしてしまうとはらしくない。

 

「この間の今日で、疲れてはいるだろうが…折角の転入生くらいしっかり、迎えてやれ。」

 

「ううん……」

 

頭をグシグシとしたながら、仁王立ちする千冬に視線を向ける流牙。まあ、起きたなら良いと彼女は『入ってこい!』と一言……

 

すると、昨日のシャルル・デュノアとラウラ・ボーデヴィッヒが白いIS学園の制服を纏い、入ってきた。

 

「紹介するぞ。今日から学生生活を共にするシャルル・デュノアと…ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」

 

「はじめまして!フランス代表候補生のシャルル・デュノアです。本日から、皆さんと同じクラスになりました!よろしくお願いします!」

 

「…ラウラ・ボーデヴィッヒだ。以上…」

 

シャルはなんとも愛らしい挨拶をしたのに対し、ラウラはボソッと一言。愛想の欠片もない……

流牙は微笑みながら、眠たい頭で見ていたが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「「「キャアアアアア!!!!!!!2人目の男子ぃぃ!!!!!!」」」」」」」」」

 

 

 

 

「!?」

 

キィィン……と頭の中で反響するような歓声がクラス内で起こり、思わず驚いた流牙の眠気はぶっ飛んでしまった。

 

全く、女子というのは何処からこんなエネルギーがわいてくるのだろう?キャーキャーと騒ぐクラスメイトたちに苦笑いしながら、視線をシャルとラウラに……。すると、シャルは笑顔でささやかに手を振ってくれたがラウラはフンッと顔を背けてしまった。どうやら、今度は昼も夜もさらに大変な生活が待ってそうである。

 

 

 

 

 

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苻礼法師のアジト……

 

 

 

「やぁ~、まさか噂の2人目の男子が魔戒法師だとわね。これで、少しは楽になるんじゃない?」

 

鈴音はソファーに座りながら、う~んと伸びていたが…いつものデスクで苻礼法師は何かの作業をしている。黙々と何かを作っているようだが…鈴音には分からない。

 

「苻礼法師…?」

 

「…いや、そう単純にいくかはわからんぞ。未だにこちらから魔導ホラーに対して有効策は無に等しい…。そして、知らないこともだ。俺たちには攻め手が無い。」

 

…厳しい言葉。だが、真実だ。未だに魔導ホラーは謎だらけだし…ただのホラーのように見破る術もなし。戦力は集まっても防戦ばかりではいずれじり貧である。加え、次いでやってきたリアンも付け加える。

 

「…それに、忘れたの鈴?あの鷲頭だって、デュノア社の人間…そして、その勤める会社の跡取りが魔戒法師なんてまずおかしくない?」

 

「…それも………そうだけど……」

 

確かに……デュノアの人間である両者に関連性を疑うのは確か。おまけにノワールもデュノア社を標的にした。でも、一介の社員と跡とり…怪盗を魔導ホラーという一本の線で繋ぐにはまだ無理がある。

 

「鈴、思うところはあるだろうけど……警戒するに越したことは無いわ。魔導ホラー探知機もまだ完成の目処が立たないんだし……」

 

「…」

 

リアンの言う通りだった。立ち位置は怪しいこの上ない…。足許をすくわれてからでは襲いのだから。だが、苻礼の心配はまた別の所にもあった…。

 

「…今は憶測ばかりではどうしようもない。それより、セシリアはどうした?」

 

「セシリア?特に変わったことは……わかる、鈴?」

 

「…さあ?私達、クラス違うし……流牙のほうが詳しいんじゃない?」

 

 

 

「……そうか。」

 

ノワール戦以降、奴に操られて以来…嫌な胸騒ぎを覚える。何事も無ければ良いが……

 

 

 

 

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ズドオォォォォォォン!!!!!!

 

 

 

「セシリア!」

 

演習場にて巻き上がる煙に白狼を展開した流牙が舞い降りる。

 

周りの生徒たちが心配する中、煙が晴れたクレーターの中にいたのは案の定…苻礼の懸念していたセシリアであった。

 

「いったたたた……うっ、私としたことが…」

 

「大丈夫か、セシリア!?」

 

「へ、平気ですわ、流牙さん…」

今回、空中での飛行演習を流牙としていたのだが突如として、姿勢を崩して落下してしまったのである。これには周囲の生徒たちも騒然となり、同行していた千冬も駆け寄って様子を確かめる。

 

「大丈夫か、オルコット?顔色が優れないようだが……」

 

「心配しすぎですわ……ちょっと、目眩がしただけですよ。」

 

「…ふむ。なら、下がれ。コンディションが万全で無い者に空を飛ばせるわけにはいかん。」

 

「だ、大丈夫です…私は!」

 

「教師として、お前の無理を認めるわけにはいかないからな。保健室で休んでいろ。良いな?」

 

「はい……」

 

セシリアの様子は健全とはまず、判別は難しかった。ただでさえ白い肌の血の気の無さから、千冬は本人が意志がどうであろうと休ませるために保健室に押し込むことにした…。本当にらしくない光景で、流牙はおろか他の生徒たちも心配せざら得ない。

 

「セシリア、らしくないよ本当に。どうしたんだろ?」

 

「…最近、顔色も良くないし……」

 

「知らないの?流牙くんに負けてから、かなりハードな練習してるらしいよ?きっと、無理がたたったんだよ……」

 

ちらほらと聞こえる声…それは流牙の胸の隅を微かに痛める。心当たりならある…それは先日のノワール戦。操られた彼女は自らの意志に反してリアンを襲った…。あの時、鈴音が駆けつけなくては更なる大惨事になっていただろう。

 

だから、彼女は……

 

 

 

(私は……こんなところで止まっていられない。早く…1秒でも早く貴方たちの背中に……)

 

 

 

…そんな様子を遠目からラウラは自身の黒い砲台のようなISを展開して眺めていた。白狼を展開する彼と交互に……

 

 

 

 

 

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『浮かない顔をしているな、小僧?』

 

「…うるさい、ザルバ。」

 

あれから、授業をサボって屋上に寝そべる流牙。指の相棒は小うるさいがさして気にも留めない。むしろ、それよりも気にしなければならないことがある。晴れ渡る青空と正反対に彼の心を曇らせるもの……

 

「なあ、俺が……セシリアや鈴たちをこっちに引き込んだのは正しかったのか?」

 

今まで、自分が選んだ選択は良かったのか?最良なのか?学園内で情報を得るにも動くにもリアンも箒も…今ではシャルもいる。なのに、これ以上…巻き込んで傷つけさせても良いのだろうか?

 

 

 

「…どうしたの、流牙くん?」

 

「シャルル……」

 

そんな時、ふらりと現れたのはシャル。少し疲れた顔が見えるのは他の生徒たちに質問攻めを喰らったからか…まあ、新たなる男子の転入生なのだ。仕方あるまい。彼は『隣良い?』と訊ね、流牙の横に座ると共に空を眺める…。

 

「苻礼法師から大体の事情はきいたよ……。セシリアと鈴は君が仲間に引き込んだ…だよね?」

 

「…」

 

「…君はそれが本当に正しかったのか迷っている?でしょ…?」

 

「…」

 

流牙は答えなかった。別にそれくらい、いずれ知られることだし図星であることが気にくわなかったからだ。それでも、シャルは続ける……

 

「本来、魔戒法師だって幼い日々からずっと、騎士と同じように鍛練してなれるもの。いくら、苻礼法師が優れた法師でも、セシリアや鈴がリアンや箒に短時間で追いつくには無理がある。身も心もね……だから、迷っているんだよね?自分の選んだ選択に……」

 

「…」

 

ああ、図星だ。反論の欠片もでないくらい図星だ。ノワールの戦いはセシリアだけではない、流牙にも影響を与えている。迷いというものを……彼の心に植えつけたのだ。でも、それは…

 

「…優しいんだね、君は。」

 

流牙の優しさだとシャルルはわかっていた。すぐに使えないと切り捨てるわけでもなく、無理にでも戦いという道をとらせるでもなく『迷い』を持つということは相手のことを考えているということだ。

 

「…優しいだけじゃ、セシリアも鈴も傷つけるだけだ。」

 

無論、それだけでは意味すら為さぬと流牙は解る。その答えを待っていたかのようにシャルルは告げた。

 

「なら、僕たちの力で護り抜こう……君は自らの選択と2人の命と意志に『責任』を持つべきだ。『守りし者』として……」

 

「!」

 

その時、流牙はハッとした。そうだ、自分には黄金騎士としての力がある。守りし者としての力が……

なら、答は簡単じゃないか…『守り通せば良い』。剣はホラーを倒し、鎧は己と大切なものを護るためにある。何を迷うことがある?自らを鼻で笑った流牙は勢いよく起き上がり、シャルルを驚かせると何時もの真っ直ぐな瞳を取り戻した。

 

「…わっ!?ご、ごめん…偉そうなこと言って……」

 

「いいや、良いよ。おかげで目が覚めた…ありがとう、シャルル。」

 

「あ……えへへ。ありがとう。まあ、実は苻礼法師の言葉をそのまま受け売りしただけなんだけど……」

 

 

……最後の言葉だけに、顔をしかめたが気にしないことにしよう。その時だった…

 

 

「おい、流牙!!」

 

「タケル…?」

 

タケルが慌てて、走ってきたのは……

何やら、ただ事ではなそうだが………

 

 

 

「大変だ……リアンと中華女が…!ドイツ野郎にっ!」

 

「「!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「あぁぁぁぁう!?」

 

宙を舞う百花繚乱を展開したリアン。アリーナの地面をバウンドして、武器のハンドガンを構えるが、相手のラウラ…IS『シュヴァルツェア・レーゲン』は不遜に立っている。

 

「どうした、もう終わりか?」

 

黒い雨…シュヴァルツェア・レーゲンの意。相応しいとしか、リアンには思えないほどラウラのISは凶悪に見えた。なんせ、『攻撃が通らない』のではいくらリアンが優れた魔戒法師で身体能力を持っていてもジリ貧になるのは目に見えていた。

 

「やぁぁあァ!!!!」

 

「ふん…」

 

鈴音が背後から襲いかかっても、手をかざすだけで『止められる』。そのまま、蹴りを叩きこまれアリーナの壁に埋め込まれてしまう。

 

「ぐ……!?」

 

「鈴!」

 

「他人の心配をしている場合か…?」

 

思わず、声をあげたリアンだがこの隙をラウラはワイヤーを飛ばし、両者に巻きつけ動きを奪う。しまった!?と思った時にはもう襲い……勢いよく、力任せに引っ張られたリアンと鈴音は空中でサンドイッチされ地面にクレーターができるほどまで叩きつけられたのだ。

 

「が……ぁ……」

 

「…何なのよ…これ……」

 

「……つまらん。」

 

やれやれ、どうしたものだ…少しは期待したのだがとラウラは溜め息をつく。せっかくの専用機持ちと聴いていたのにこのザマか…。ここまで、一方ゲーになれば最早、愉快なんてものを通り越して落胆だ。もう良い、終わらせようと…彼女は鋭い装甲の爪からプラズマ手刀を展開させてズシリ、ズシリ、と歩いていく。哀れな獲物にトドメを刺すために……

 

「ゲームオーバーだ。」

 

キラリと鋭く光る眼光…まずい、彼女は本気だ。いくらISには能力の制限がかけられて『絶対防御』と呼ばれるものがあっても…ただではすまないとリアンは察した。同時に……

 

 

 

「うおおぉぉぉぉぉおお!!!!!!!!!!」

 

 

「!」

 

 

待っていた『彼』がこの場に駆けつけてくれたことに……

 

「来たか、道外流牙!」

 

「これは何の真似だッ!?ラウラ!?」

 

白狼を展開する彼は怒りを目に走らせていた…。握る月呀も心無しか、震えているような……

だが、ラウラは待っていた宿敵に誰でもわかるくらい身震いした。

 

「決まっているッ…それはお前と、戦うためだ!」

 

…『歓喜』に。

 

「お前が、何故…教官の寵愛に足る存在なのか……!何故…私はその存在になり得ないのか……!それを知りたい!!」

 

半ば、狂気さながらの感情を剥き出しにしたような言葉と共にプラズマ手刀で襲いかかるラウラ。流牙は月呀でなんとか受け止めるが、その攻勢は荒々しく凄まじい…

 

「くっ!?教官とは誰だ!?俺は…そんな奴、知らない!」

 

「知らぬだと?ああ、そうか…ここでは先生と呼ばれているのだったな…。『織斑先生』ッ…とな!!」

 

「何!?」

 

そして、戦う理由は千冬にあるらしい。まさか、ドイツの軍人たる彼女と何の関係が…と思ったが、考えている暇はない。僅かに距離をとられた途端にシュヴァルツェア・レーゲンの最大の特徴である右肩の大型レールカノンの砲口が向けられた。咄嗟に、再び間合いを詰めた流牙だったがすぐに失策だったと知る。

 

「かかったな。」

 

「!」

 

胸あたりを一文字に切り裂こうとした月呀が…何もないはずの空間で『止められた』。まるで、岩にでも剣をめり込ませて抜けなくなった感触だが、逃さぬと両手のプラズマ手刀が牙を剥く!

 

「ぐぅぅ!!!!」

 

 

バチィィィィ!!!!!!

 

反射で両腕でこれを防御し抑えた流牙。月呀が使いものにならない以上、仕方ない判断だがこれと呼応するように異変が起こる。

 

 

 

…ォオッ!!!!!!

 

 

突如、白狼とシュヴァルツェア・レーゲンのボディにフレームにそって走る金のライン…。まるで、呼びあうかのように光るそれは『ナニカ』に似ていた。

 

「あれは……」

 

目を見開くリアンの脳裏に浮かぶのは鷲頭とノワール…

そう、あれは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔導ホラーと同じ波動の光だ…。

 

 

 

 

 

To be continued……

 





☆次回予告

シャル「その強さは光…生きる道。次回『幻~ Brunhild~』…その目に映るのは幻、呑まれれば闇になる。」



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