IS×GARO《牙狼》~闇を照らす者~   作:ジュンチェ

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己~Laura~

 

数日後……アリーナ。日の高い中、流牙とラウラは共にISを展開して共に空を舞う。ラウラの愛機はコアは無事だったので予備パーツで組み上げている。対するはリアンと鈴音…2組のISダック。

舞台はクラス対抗ダックマッチ。観客席には各国の来賓……モニタールームからは千冬と真揶が見守る。

 

「ラウラ……大丈夫だね?」

 

「む…支障は無い。」

 

流牙はラウラの調子を確認すると、心配を心の片隅に置きながら追憶をする……。

 

 

 

 

 

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「俺と……ダックマッチを?」

 

ふらりと自室を訪れたラウラからの願いに驚いた流牙。なんせ、この間は殺しあい紛いや本人のおそらくは意志によらぬところであろうと、殺しあいなりした仲。それが、急にしんなりとしてダッグマッチでダッグを組みたいなど驚かないなど、無理な話。まずは、真意を知らねば……

 

「理由を…訊いてもいい?」

 

「……お前は、私の命を救ってくれた。お前にいわれのないエゴを押しつけていた私を命の危険を冒してまで…。だから、上手くは言えないのだが…………ちゃんと、お前を知りたいのだ。刃を交えるのではなく、共に戦って…」

 

「…」

 

流牙は考える…。そして、ラウラの顔を見て一言。

 

「良いよ。先生に話をしにいこうか…。」

 

OKサイン。ベッドに隠れていたタケルはおいおいマジかよ…と心の中で思っていたが、流牙はラウラを連れて千冬の所に向かおうと玄関へ。今度はラウラが驚き、また流牙に問う。

 

「…い、良いのか?本当に……」

 

「敵意が無いなら、断る理由は無い。それに、仲直りもしたいし。」

 

屈託ない笑顔だったが、ラウラにはこれが胸の内に痛みを与える。自分はこんな顔をする彼を傷つける…あまつさえ、殺そうとしたのだと……

 

「あと、流牙で良いよ。よろしくね、ラウラ。」

 

「ああ、こちらこそよろしく頼む……道がぃ……流牙。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「「はあああッ!」」

 

試合開始と共に、意外にも組み合ったのは流牙とリアンであった。月呀が百華の腕に止められ、百華の銃は白狼の手により銃口を反らされる。

 

「何気に、初めてじゃない?こうやってリアンと手合わせするの?」

 

「言われてみれば、そうっね!」

 

 

ーーガッ!!

 

弾ける火花、間合いを開ける両者。リアンは美しく、カーブを描いて回転して銃口を向ける。直後、放たれた弾丸を月呀で素早く斬り払うと再び距離を詰めようとブースターを噴かす流牙!

 

「…流牙!」

 

「余所見してんじゃないわよ!」

 

「!」

 

思わず意識をとられてしまうラウラ…だが、この戦いはダッグマッチ。無論、鈴音が黙ってているわけなく強靭な音を建てる刃が襲いかかり、ラウラは咄嗟にプラズマ手刀でガードする。

 

「ぐぬぬぬぬぬぬ…!!!!」

 

「…はああっ!」

 

普段の軍人である調子のラウラなら、遅れはとらなかっただろう。ただ、今は迷いを抱える彼女には魔戒法師としても修行する鈴音の動きは防戦でついていくのがやっと。

密着して流れるように繰り出される一撃一撃が、ラウラのISのシールドエネルギーを削る……離れようにも、執拗な攻撃に体勢をとることすら出来ない。

 

「ラウラ!」

 

その彼女に気がついた流牙は一度、リアンから離れて唯一の武装である月呀を投げつける!これは不意を突かれた鈴音に当たり、この隙にとラウラはプラズマ手刀で腹部を一撃して鈴音からなんとか離れることが出来た。

 

「へぇ……やってくれるじゃない?」

 

「鈴、いける…?」

 

甲龍にはかなりのダメージが入ったが主たる少女はリアンの問いに不敵に笑う。ようやく面白くなってきた…といったところか……

一方の流牙とラウラといえば逆そのものだった。

 

「…ラウラ、大丈夫?」

 

「私は良い。道外……武器を取りにいけ。少しくらい時間を稼ぐ。」

 

流牙の月呀は彼方の地面に突き刺さり、つまりは流牙は丸腰でラウラに至っては不調気味。それでも、戦いから退くわけにはいかないとラウラは愛機の武装に火を噴かせ、同時に流牙は月呀を取りに一直線に飛んでいく…!

 

「させるかぁ……!」

 

無論、相手とて馬鹿ではない。鈴音がすかさず甲龍の砲で妨害にかかるが、繰り出された見えざる砲を身体をよじらせて紙一重で回避して、月呀を引き抜くと回転をかけ一気に鈴音にブースターを噴かせて迫る!

 

「はああっ!」

 

(よし、この調子なら……)

 

 

……勝てる。

ラウラは持ち直しつつある戦況に、勝機を感じた……しかし……

 

 

 

 

 

 

 

【【【【警告~CAUTION~】】】】

 

 

「「「「!」」」」

 

 

突如、モニターされた不吉な赤い警告表示が戦いの流れを止めた。

 

 

 

 

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「山田先生、これは!?」

 

「…わかりません!?セキュリティシステムに異常が!?」

 

モニタールームにて、状況を見守っていた千冬と真揶の場所にも異常は現れていた。次々と、画面に浮き上がる制御不能と異常発生のホログラム……真揶が必死にキーボードを打って対策をとろうとするが、赤い警告表示が増えるばかり。

 

「…あ!?アリーナのシャッターが全て降りて…!?」

 

「何!?」

 

さらに、アリーナの観客席や通路…IS出撃用のハッチまで全て閉まっていき、観客はアリーナの観客や生徒はアリーナの中を見ることも、脱出することも叶わなくなった。完全に幽閉されてしまったのである。これはまずい……その時……

 

 

 

……カラン、コロン…

 

 

「…なっ!?」

 

突然、何処からか転がってきたグレネード。いくら、千冬や真揶が教師職とはいえこの謀られたタイミングで投げ入れられたコレに対処することは出来なかった…。

次の瞬間、炸裂する光と煙に教師たちは視界もろとも指揮能力を失ったののだ…。

 

 

 

 

 

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場所は再びアリーナ……

 

 

 

「な、なんだ!?何が起きている……!?」

 

流牙たちは戦闘を止めて、異様な事態に警戒の態勢をとっていた。外部との通信はノイズが酷く無理に等しい……おまけに、出ようにもハッチが閉まっており退却も出来ない。助けも今はあまり期待できない……その時……

 

「うぅ!?」

 

「ぅあ!?」

 

 

「鈴、リアン!?どうした!?」

 

突然に鈴音とリアンの機体にプラズマが走り、その機能の殆どを停止し……無能な重すぎる鎧となった。流牙はあわてて駆け寄るが彼女たちは苦しげで動けそうにない。

 

「わからない……なにこれ、バグ!?」

 

「…何なのよ、こんな時に!?」

 

悪態をつく中、確実に迫る嫌な予感……この場で動けるのは流牙とラウラだけ。流牙は戦慄する…このタイミングで彼女たちの動作不良は偶然とは思えない。まるで、計算されていたかのように起こり続けるイレギュラー……なら、狙いは…

 

「流牙、後ろだ!?」

 

「…!」

 

 

『…ハハハハハハハ!』

 

 

その時、流牙の背後から異形が現れた。勢いよく駆け、流牙を蹴飛ばすと踏みつけてケラケラと笑う。

女のマネキンのように華奢だが、後頭部の蛇のような顔に紫と白の毒々しいボディ……ホラーにしては異質なソレ。鷲頭のディアーボに近い意匠…

 

「…魔導ホラー!?ぐっ!」

 

『ハハハハハハハ…!!』

 

太陽光の下、活動できるのは…やはり、魔導ホラー。しかし、察しても魔導ホラーは後頭部の蛇の口から長い舌を出して流牙の首に巻きつけて締め上げる!

 

「ぐ……うぉぉ!?がァ!」

 

苦しむ流牙はなんとか、この異形を振り落とそうと白狼に火を噴かせて空に舞い上がるが、魔導ホラーも離さずさらに、舌の締め上げる力を強める…!

この様子を見ていたラウラは右往左往していた。

 

「あ……ぁあ…道外……。何故、教官たちは応えないのだ…!?」

 

目の前に現れた異形、動けない仲間、流牙の危機……応答が無い管制塔。もうパニックに半ば陥っていたラウラ…だが、その時……リアンが声をあげる!

 

「…ラウラ!お願い、流牙を助けて!!」

 

「!」

 

流牙を助ける……今、動ける自分にしか出来ないこと。さあ、どうする…?自分はかつて、半ば本気で彼を殺しにかかった身なのだ…嫉妬と興味という傲慢な理由で。そうであるのに助けろと…?

 

 

……いや、だからこそ助けなくてはならない。

 

 

「…くっ!」

 

 

右肩のレールガンを起動し、地面をしっかりと踏みしめると固定砲台の形をとるラウラ。狙い撃ちをするなら、この態勢しかない……

眼前のモニターに映し出される標準が流牙と異形を追いかけ、射手の額には極度の集中と嫌な汗が流れる……

 

「…ぐ。がァ!!」

 

 

……駄目だ、まだだ…

 

 

 

「……く、ぬぅ!」

 

 

……焦るな、狙え…狙い続けろ…

 

 

 

「…ぁああ!!ぐぅ!」

 

 

……あと、少し…もう少し……

 

 

「離せぇ…!」

 

 

 

……今だ!

 

 

 

 

 

「流牙!!!!」

 

 

「!」

 

 

瞬間、彼女は引き金を引いた!レールガンから蒼い閃光が走り、身をよじった流牙の背にいた魔導ホラーへと直撃。その衝撃で舌が千切れ、異形は激痛による悲鳴をあげながら地面へと落下した。

 

『ギィヤァァァァ!?!?オノォレェェェェ!!!!!』

 

すると、魔導ホラーの矛先はラウラへと変える!身を裂かれた怒りと増悪にたぎらせて狂暴な蛇の後頭部を前にして一気に襲いかかる!

 

……無論、流牙が許しはしない。

 

 

「ラウラ!」

 

 

ーーグルルルッ!!!!

 

周りの目は無に等しい、この時を逃さず流牙はISを解除して牙狼の鎧を召喚。空中から勢いをつけたショルダータックルを魔導ホラーにお見舞いし、その上に跨がると牙狼剣を突き立てると……

 

 

ーーキュオオォォォォォンン!!!!!!

 

「ぐわあぁぁ!?!?」

 

やはり、謎の波動が傷口から漏れだして牙狼を弾きとばし……漆黒を金色に染める。

 

『…ぐ、ぐうううううう!!!!!!』

 

この予定外の反撃が入ったために、この隙にと魔導ホラーは飛び上がり…IS出撃用のハッチを破壊してその奥へと消えた…。

 

「逃がすか!?」

 

【待て、リアン!その魔導ホラーの舌を回収しろ!】

 

「苻礼法師?」

 

リアンはなんとか、魔導ホラーを追おうとしたが不意に苻礼法師から通信が入り、意図は解らずも愛機を脱ぎ捨てる形で脱出し…魔導筆で未だに主から離れても気色悪く動く舌を法力の光で包み、黒札を張って回収した。

 

「…あ…………」

 

一方で、狙撃を成功させたラウラは……気が抜けたのか…糸が切れた人形のように地面に伏した。これに、鎧を解除した流牙が駆け寄り安否を確認する。

 

「…ラウラ、大丈夫?」

「道外……私は…私は………」

 

 

彼女は………泣いていた…。胸に込み上げる言葉にし難い感情に押し潰されそうになっていたのである…。そんな彼女を流牙は優しく抱き締める。

 

「…大丈夫、もう大丈夫だから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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その頃、学園のとある通路……

 

「やれやれ、どうやらしくじったようですね。」

 

 

フヨフヨと浮いていた目玉を右目の収まるべき穴にしまう黒づくめの青年。赤ラインが入ったグラサンのために顔の全容は把握出来ないが、その面影は『千冬に似ていた』…。

パネルを外した壁に手を突っ込んでいたが、自分たちの作戦が徒労に終わったと溜め息をついて手を離す。すると、辺りのシャッターが開いてその内の1つからあの舌を斬られた魔導ホラーが現れた。

 

『グルルルッ……キャァ!』

 

「情けない姿ですね……貴女の作戦、手の込んだ割には浅はかでしたので私は反対したのですよ。お陰でドイツからのオーダーは台無しです。」

 

『…ウルサイ!』

 

「全く、尻拭いするのは私だというのに……」

 

『…グググ!!シュゥゥ……』

 

青年は魔導ホラーに臆するどころか、目線すら向けず言葉を吐きつける。魔導ホラーも煮えたぎる怒りが身体を巡るのに、更に火がつきそうな勢いだったが全くをもってその通りなので反論すら出来ないでいた。

 

すると、また別の方向からIS学園の制服を着た者が歩いてくる…。

 

「…主!」

 

青年は『彼女』に膝を折り、忠誠のポーズをとった。彼女は忠実たる青年に次なる命令を下すと、その場をすぐに後にする…。

 

「わかりました。貴女の仰せのままに……」

 

共に、青年も魔導ホラーも闇に姿を消す……

既に、敵は流牙たちが気がつかないうちにその首筋に迫っていたのだ……。また、真実が明らかになる日も近づきつつある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「……道外流牙、お前は私の『嫁』にするッ!」

 

「ッ!?」

 

そんなことなど、知らず後日……流牙はいきなりラウラに叩きつけられた嫁発言に戸惑っていた。いや、『嫁』って!?俺、男だよと否定しようとした流牙だが直後、ラウラがキスを迫ってきたためにすぐに手で受け止めた。

 

「ラウラ、一体どうしたの!?」

 

「決まっているだろう…?極東地域では気に入った相手を『嫁』と呼ぶのだろう?ならば、お前は私の嫁だ!異論は認めん!さあ、誓いのキスだ!!」

 

「落ち着いて!何かそれ、絶対に違うから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「りゅ・う・が~、これはどういうことかしら?」

 

「詳しく、私たちに……」

 

「説明しないさいよ流牙~?」

 

 

「!」

 

更に、面倒なことにいつの間にかISを展開したリアン、セシリア、鈴音と流牙が遭遇を最も恐れていたトリオが君臨。四面楚歌……ああ、もうこれ駄目かもしれない。そう思った時……

 

 

 

 

ーー斬斬斬斬斬斬斬!!!!!!

 

 

「は~い、久し振りの楯無お姉さん登場~!!大切なお話があるから皆、その物騒なモノはしまってね!」

 

 

「「「!」」」

 

何処から沸いてきたのか、ISの武装を日本刀で細切れにし流牙の頭が丁度、股の下にくる形で現れた楯無。もうここで、珍客の到来なんて流牙にとっては悪夢以外、なにものでもないのだが……

 

「楯無さん、そこ退いてもらえます?色々と際どいんで……」

 

「いやん!流牙くんのえっち♪」

 

 

何だろう、この人……多分、魔戒騎士じゃなかったらはっ倒してると思う。時を同じくして千冬と真揶も教室に入ってきた。

 

「ガキども、席につけ。ホームルームをはじめる。淫行を重ねている奴はスルーして構わん。クラスが違う奴はすぐに命が惜しければ戻れ。」

どうやら、千冬は流牙を助ける気はさらさら無いようである。さっさと、ホームルームをはじめにかかった。

 

「ええ、まずは連絡が幾つかある。山田先生が先日のトラブルで舌を噛んだ……多少、呂律が回らんが気にするな。」

 

「な、情けない……れす。」

 

ああ、どんまい。そんなこともあるさと生徒たちは思ったが、次のこと…呂律が回らない真揶から語られたことは予想外だった。

 

「ええっと、次の連絡は…シャルルくんが、お家の事情で転校することがきまりまひた……。」

 

これには、どよめきが起こる…。なんせ、この世に2人しかいないIS操縦者の男性の片割れが居なくなったのだ。当たり前だろう。すると、真揶がまた呂律のまわらない口で付け加える……

 

「それぃと、今日から皆さんと一緒に勉強する仲間が増えますぅ…さ、どうぞぅ。」

 

新たな転入生、どうせ女子だろう。男子を失った学徒たちの心を満たせるものなどあるはすが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…こんにちは!『シャルロット・デュノア』です。改めて、よろしくお願いします!」

 

 

 

 

 

 

……な ん だ と !?

 

 

「「「「「「「えぇぇ~!!!!!?」」」」」」」

 

 

「うっ!?」

 

沸き上がる驚愕の声。相変わらず、このクラスのこの一体感は何なのか流牙は思うが、それが女子だ。まあ、男子が女子になって戻ってきたなら仕方ない……真揶がなんとか説明をしようとする中、シャルロットが笑みを流牙に向け…流牙は笑顔でこれを返した。

 

ただ、流牙は忘れていた……。

 

 

 

「流牙、ちょっと話があるんだけど…?」

 

「そうですわ…!シャルロットさんが女性ってどういことですの!?」

 

「説明しなさいよ、流牙!」

 

「嫁よ、これは一体どういうことだ…!」

 

 

自分が四面楚歌であることを…。いつの間にか楯無は離れてるし、このままではいくら魔戒騎士の流牙だろうと命の危機を感じる…。

 

「落ち着けって!なにもないから!やましいことは何も無いから!?」

 

「やれやれ……」

 

この有り様に千冬は溜め息をついた。すると、見計らい、指をパチンと鳴らす……すると……

 

 

オッ!!

 

「きゃ!?」

 

 

ゴオッ!!

 

「きゃあ!?」

 

 

ブン!!

 

「ちょ!?」

 

 

ゴッ!!

 

「ぬっ!?」

 

 

突然、流牙の周りを取り囲んでいた乙女たちが何者かに取り抑えられた。見れば、謎の鉄仮面軍団が数人がかりでそれぞれ彼女たちを取り抑えていた…。流牙には彼等が見覚えがある。ならば……

 

「それくらいにしておけ。」

 

教室に入ってくる一度、見かけた黒帽子。生徒とは違うベージュの動きやすそうな制服に雰囲気。キリッとした声は間違いなく……

 

「エンホウッ!」

 

「…久し振りだな、道外流牙。」

 

SG-1隊長、エンホウ。ノワールの件ではだいぶ世話になった彼女を流牙は覚えていた…。彼女は隊員たちにリアンやセシリアたちを離させると教壇の前に自らと共に整然と整列させた…。

これと、同時に千冬が話しだす。

 

「先のトラブルでの件につき、学園の治安維持のために…存在を知っている者はいるだろうが、スペシャル・ガーディアン1…SG-1を学園内に配備することが正式に決まった。彼等はあくまで我々を護るための存在だ。余計なトラブルをくれぐれも起こすなよ?さて、エンホウ隊長…挨拶を頼む。」

 

確かに、ゴーレムの件からアクシデントなりトラブルなり続いていたIS学園。それらを踏まえれば、この配慮は別におかしくはない…。

やがて、千冬が喋り終わるとエンホウが前に出た。

 

「紹介に預かりました、SG-1隊長…エンホウだ。我々は君達の安全・生活を護るためにこのIS学園に派遣された。この部隊は男性が多いがあくまで、任務の元で動いている。息苦しい節もあると思うが、あくまで任務のためということを理解して欲しい。私からは以上だ!」

 

 

 

 

……次々と揃う物語の役者たち。

IS学園での黄金騎士・道外流牙の物語は転機をむかえようとしていた。

 

 

 

 

 

To be continued……

 

 




お待たせしました!正直、ここで詰まってしまっていたジュンチェです。
GOLD STORM本編もそろそろ、終わりも近づき闇照の流牙と区別がつき辛くなってしんどくなってました。就活も共に思うように進まず、執筆する気になれない日もかなりありました。その中でも、お気に入りしてくれた読者の方、感謝です。


まあ、毎度更新する度に減るという謎現象があるんだけどな!



というわけで、いかがでしたでしょうか今回の話?相変わらず、フラグだけが増えて回収しないという……まあ、まだその時期じゃないんで。一夏尊士みたいなの誰!?箒の夢とかあのクロウさんとか何よ!?はい、これは本当に終盤で明らかになります。特に後者は……

後は未登場ヒロインは簪だけか……はやいとこ、出してあげたいけど…

というわけで……




☆次回予告

リアン「私は貴女の影じゃない……私は貴女の掌の上にいたくはない。抗わなければ消えてしまいそうで、私は怖い。次回『簪~Sister~』。だけど、私は……貴女の想いを知らない。」



……はい、感想お待ちしてます!


雷牙「次回も、お楽しみに!」


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