IS×GARO《牙狼》~闇を照らす者~   作:ジュンチェ

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お久しぶりであります!

簪編折り返しです。本来ならクリスマス特別編とかやりたかったけどヒロイン揃わないうちにこれは如何にと………やはり、時間がかかるなあ執筆は(汗)
ちょくちょく、冒頭を手直しとかもしてます。まだブルーフレームとか残っててビビったww




簪~Sister~ 中編

……それから、流牙は制服姿となって学園の廊下をリアンと共に歩いていた。さて、楯無にバレてしまった正体…これを盾に彼等は彼女の思惑通り動かざらえない状況であった。

 

【まーず、流牙くんには私の可愛い妹の手伝いをしてほしいの☆】

 

楯無の妹……と聞くだけで戦慄が走る。流牙とは別の組に彼女の妹である人物がいるらしいのだが、姉が姉なので嫌な予感しかしない。そんな彼女の手伝いとは一体なんなのか………

 

【可愛い可愛い妹だから、手を出したらお姉さん怒るわよ~?】

 

「誰がだすかよ。」

 

「いくら節操無しの流牙でも流石にそれは無いでしょ?」

「え……」

 

節操無し…本人は言われのない言い掛かりと思うのだが、未だにリアンの機嫌が悪いため迂闊に反論はできない。軽はずみな発言は眉間に風穴を空けられそうなまでピリピリしている。

流牙は冷や汗をかきながらも、『1ー4』と表札がある教室の前へ……さて、どんな魑魅魍魎が飛び出すのかと思っていると…

 

「あれ?」

 

それらしき人物が見当たらない。談笑する生徒たちは幾人か見当たるが、目的の人影の影も形もない……席を外しているのだろうか?取り敢えず、通りすがりの生徒に訊ねてみると……

 

「ああ、簪さんならアリーナじゃないかな。あの娘、自分で組み上げたISの試運転をするとか言ってたから。」

 

「わかった。ありがとう!」

 

アリーナ……また随分と離れた所に。まあ、放置する時間も惜しいので早速とリアンと共に向かう。善は急げだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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その頃、アジトでは未だに楯無が居座っていた。苻礼法師は気にしないらしい調子でデスクで作業に戻っており、彼女はそんな彼の様子を興味津々な幼子のように覗きこんでいた…。そんな様子を落ち着かないとアグリと箒は見つめている。

 

「全く、苻礼法師はどうするつもりなんだ…。それに流牙も流牙だ。やはり、彼は黄金騎士には相応しく無かった。くそっ……」

 

「…」

 

アグリはクールな調子は何処へやら、抑えながらも荒んでいる様子で弓の弦を弄んでいる。一方の箒は不安は確かに感じつつも、静かに佇むのみ。だからといって、この場の打開策を練っているわけではないのだが……

 

(…まさか、むざむざ流牙と牙狼をくれてやるとは思えない。思えないが………)

 

流牙のことが浮かぶと嫌でも、あの悪夢がよぎる。想い人を金色の剣で切り裂き、鎧を継承した血濡れの彼の姿が………

彼は初めて会った時には知らないと言った。また、根拠の無い夢だと自分でも解っている。だが、嫌な胸騒ぎがあの漆黒の黄金騎士に対して疑問を投げかけるのだ…。不意に現れた父との関係……入学と同時に姿をみせはじめた魔導ホラー………それを斬ると輝く牙狼の鎧。唯一のISを扱える男にして、黄金騎士……

 

(……一夏、私はどうしたら良い?流牙、苻礼…お前たちはいったい何を考えているんだ?)

 

……心の中で少女の迷走は続く………

 

 

 

 

 

 

 

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「あ、流牙、リアン…!こっち!こっち!」

 

アリーナのカタファルトと繋がる格納エリアにはすでにシャルが先回りしており、手招きするとそのまま流牙たちと合流した。

 

「…彼女は?」

 

「いるけど…ちょっと、今は面倒なことになってる……」

 

「「?」」

 

どうやら、先にお目当ての妹君を捜しだしてはいたようだが…彼女の言葉の含みが気になる。流牙とリアンがカタファルト近くに目を向けると打鉄のフォルムが残る見慣れないISの付近に生徒が数人……それと、鉄仮面が2人。SG-1の隊員だ。どうやら、両者の嫌悪な様子と怒号からなにか言い争っているようである。

 

「…わからないのかしら?不必要だと言ってるの。」

 

「……っつ!!黙って言わせておけば!」

 

よく見ると生徒は恐らくは2年の先輩らしく、不遜に構える姿と金髪ギャル風でごちゃごちゃと着飾っている。おまけに腰巾着まで2人……両サイドに。絵に描いたようなガキ大将がそのまま高校生になったような少女。彼女が隊員を挑発してるらしく、左側の隊員がカッカと怒り…猛る猪のような彼を右側の隊員がなんとか抑えている。 IS整備を担当していたであろう他の生徒たちが、あわわとしているが……手をこまねいているばかり。

 

「……まさかとは思うけど、あの言い争ってる娘じゃないわよね?」

 

「違う違う。彼女は『ミズチ・オルテガ』…大財閥の娘でアメリカ代表候補生の補欠。通称・5組のモンスターレディ。生徒会長の妹があんな頭悪そうなわけないでしょ?」

 

さりげなく、酷い紹介をしたな彼女。リアンはあのオルテガという生徒もそうだがシャルの毒にも若干、引いた…。すると、続いて彼女が指先で示したのはISの搭乗者。水色の髪に眼鏡をした紅い眼の少女……

 

「あの娘だよ。『更識 簪』…楯無会長の妹さん。」

 

更識 簪。成る程、確かに面影はあの生徒会長に似ていると納得する…が、姉のような器量は無いのかこの場の状況に狼狽えるばかり……。どうしよう、どうしよう、と口元が動いているのが窺える。

 

 

「…ISを扱えない兵士など猿も同然。ここは猿山じゃないのよ……ましてや、猿が神聖なISに触ることが許されるとでも?」

 

「貴様ァッッ!!!!?」

 

「おい、セラ!頭を冷やせ…この馬鹿!!」

 

「簪さん、貴女も言ってやりなさい。コイツらは貴女の努力の結晶を汚そうとしたのよ?」

 

「え……あの………その………」

 

うわあ、面倒くさそうな状況である。これは酷いの一言に尽きる……

オルテガは確実に争いの火を拡げ、怒る隊員は引火したガソリンのように激昂する始末。この無意味で迷惑極まりない揉め事…

 

ああ、もう見てられない…………シャルの隣で彼はすでに踏み出していた。

 

 

「おい、やめろって。」

 

渦中の真っ只中に割って入る流牙。シャルとリアンも止め損ない、顔を真っ青にするが、もうどうすることも出来ない。

 

「おやおやおやおや?誰かと思えば今の時の人、道外流牙…」

 

「…何があったか知らないけど、皆が困ってる。」

 

「あら?男子の一年生は口の訊き方も知らないの?日本は歳上を重んじるって聴いてたけど?」

 

 

オルテガは流牙に対し、不遜な態度を崩さず…逆に馬鹿にしたような調子すら感じる。普段なら黄色い声があがることには慣れている流牙でも、嫌悪感を覚えた…。恐らく彼女は……

 

 

 

 

女尊男卑思想主義者

 

 

 

 

ISという女性しか扱えない最強の兵器が世に産声をあげたと共に、ジワジワと社会に浸透しはじめた女性を優として男性を劣とする思想。彼女は恐らくはこれに準ずる思想の持ち主だ。

 

「はっ、まず勘違いされちゃ困るわ。私はですね、ISを扱えない男は不要だと言ってるの。道外流牙、あんたもどんなインチキを使ったかは知らないけど…いずれ、この学園から摘まみ出される日は来るわよ。そこの無能鉄仮面さん方と一緒にね。」

 

「…貴様ァ!?」

 

「落ち着けって!」

 

まずい……隊員の怒りも、もう殴りかからんばかりだ。抑えている隊員も正直なところ、腹の底に何処まで溜め込んでいるか………

早急にこの場をなんとかしなくては、自分たちの話も進まない。

 

……その時だった。

 

 

 

「……羽黒副隊長、セラ隊員、これは何事だ!」

 

 

生徒は明らかに格の違う一言。黒い帽子と纏う規律正しさは流牙も見覚えがある………。SG-1隊長、エンホウその人が騒ぎを聞きつけて駆けつけたのだ。

 

「た、隊長………」

 

「エンホウ……」

 

「流牙、貴様もいたのか?状況の説明を願いたいな。」

 

彼女の登場に急に大人しくなった隊員たち。しかし、相変わらずとオルテガは口を開く。

 

「あらあら、隊長さん。丁度いいわ。そこの男たちを摘まみ出して。IS学園を護るならISを扱える者というのが筋というモノ…即刻、警備体勢の改善を訴えます!」

 

 

ああ、そんなことか……エンホウは心の中で溜め息をつく。薄々、察していたのか歩み寄ると正々堂々と愚かな淑女に向かいあう。

 

「…成る程。つまり、私の部下がなにか不祥事を起こしたわけではないのですね?」

 

「あら、わかりません?ここに男性がいること事態、不祥事だと言ってるの。わからない?」

 

「わかりませんね。どのような道理なのか……論理的に説明してもらいたい。彼等は私の厳格な審査の上でSG-1の制服を纏っている。こちらも、ISは2機しかない以上…男性隊員をまわすしかないのはご理解頂きたい。」

 

隊長というこの看板は伊達ではない。進めど退かず…全く動じない。生意気な子供など熱くなるのではなく、正しさを突きつけて抑えつけていく……

 

「なら、女性隊員だっているでしょ!?なんで、ここに男をまわすの!?女を連れてきなさいよ!」

 

「お言葉だが、貴女方は護衛対象であれど依頼主<オーナー>ではない。我々に直接、口を挟む権限は無い。文句があるなら生徒会を通して抗議しろ。」

 

「…くっ!?」

 

さて………もう噛みつくにも使えない手札をわざわざ使いにいくほどオルテガは愚かではなかった。『覚えておきなさい!』と捨て台詞を吐いて、腰巾着らとその場を逃げ去っていく…。途端に、その場で生徒たちは拍手を彼女に贈るが、当の本人はキリッとした表情のまま隊員を見据える。

 

「…あれほど言ったはずだ。軽率な行動は控えろと………」

 

「申し訳ありません。隊長…」

 

やはり、非がどちらにあれど不祥事は不祥事。きっちりと部下を叱るのは上司としての務めか………。しかし、流牙が割って入って隊員らを庇う。

 

「待ってくれ、エンホウ!悪いのはあっちだろ!?明らかに煽ってたじゃないか!」

 

「道外流牙………ここでの問題はそう簡単に片付けられるものではない。悪いが、口を挟まないでくれ。お前にも下手をすれば飛び火するかもしれん。」

 

しかし、その実は流牙をエンホウは庇っていた。IS、社会、男女差別…それらが渦巻き燻るからこそ、生徒とSG-1との問題であるうちに流牙の意を入れる間もなく消火させたのだ。まあ、流牙はそこまで理解がまわっていないが………

すると、離れていたリアンとシャルも駆け寄ってくる。

 

「助かったよ、エンホウ。本当によかった…」

「いや、こちらこそだデュノア。たまたま近くにいたものの、貴女の一報が無かったら今頃はもっと惨事だったろう。感謝する。」

 

そういえば、シャルとエンホウは旧知の仲だった。ノワールの時には既に親しくしていたのを思い起こすリアンには彼女らが久方ぶりの再開を喜ぶ友人たちに映る。中でも、エンホウの清廉された剣のように凛々しい姿は目を惹きつけた…。

 

(彼女がエンホウ………SG-1の隊長…)

 

「あ、そうだ…。会長の妹………」

 

あ、そうだ。すっかり忘れていた。流牙らの本来の目的はそっちなのである。それと、ほぼ同時であった……

 

 

 

 

「ちょっと、簪さん!?」

 

 

 

 

 

「「「「!」」」」

 

 

カタファルトが起動し、お目当ての少女がふわりとISを纏い浮いていたのは………

一瞥された眼鏡越しの紅い視線は流牙を一瞬、睨み、わがて羽ばたく空に向けられる。皆が驚いている中…少女は飛翔する!

 

 

(道外流牙…私はッ!)

 

 

「更識簪…出ます!!」

 

 

 

 

 

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「さて………そろそろ、本当のことを話したらどうだ?」

 

「はい?」

 

再びアジトにて…。苻礼法師により切り出された言葉にすっとぼけた声を出す楯無。特になにも無いような素振りを見せるが…苻礼法師はデスクの作業の手を止め、彼女を瞳にとらえる。

 

「わざわざ、こんな強硬手段までして流牙を妹に差し向けた理由…。それは妹を護るためだろう?」

 

「!」

 

微かに、少女の眼に動揺が見えた。しかし、すぐに扇子を『お見事!』と書かれたものを拡げて告げる。

 

「気づかれましたか………その通りですわ、苻礼法師。正直、こんなに早いとは思いませんでしたが………」

 

「ああ。こちらも彼女にはそれなりに気をかけていたからな。恐らく学園の中で一番のホラーの的はあの娘だろう…」

 

 

 

 

ここで、アグリは首を傾げる。そうだとしたら、色々と違和感を感じる。これをぶつけるために彼は前に出た…。

 

「待ってくれ、法師。いくら生徒会長の妹とはいえ、それならわざわざ、こんな無茶なことを彼女がするまでもないのでは?」

 

そう………別に、アジトに単独で乗り込むほどのリスクを犯すよりかは生徒である流牙にいくらでも頼むなり出来るはず。されど、苻礼法師は解っていたのだ。

 

「アグリ、先日まで俺が何を宛にお前たちに学園内で指令を出していたと思う?」

 

「は…?」

 

「…皆、流牙と簪の位置付近だ。その近くに全てホラーが出た。つまり、敵は流牙と簪を執拗に狙っているのは間違いない。」

 

成る程、難攻不落の城を落とすならまず、周りからと楯無の妹である簪から狙い…伝って生徒会長である楯無を手玉にとり、流牙を狙うという算段をつけたのだろう。だが、楯無がいち早くこれを察知して現在に至るというわけである。

 

「IS学園の重要人物は以前からマークしていたが、どれも一筋縄ではいかないのは見ての通りだ。ならば、周りから確実に落とすのが理。敵も馬鹿ではないようだ………むしろ…」

 

「?」

 

最後が妙に歯切れが悪い苻礼法師。アグリは彼の意は解せはしなかったが、楯無が近くにいるため迂闊に口を開くのをやめた。

 

「さぁーて、何にせよ流牙くんなら可愛い簪ちゃんを守ってくれるって信じてるわ!なんたって、黄金騎士ですもの。」

 

明らかに苻礼法師のリアクションに楯無は目を瞑っていたが、踏みいることはしない。彼女が苻礼法師らを完全に信用しているかは謎だが…ただひとつ………

 

 

………黄金騎士・道外流牙はきっと、妹のナイトであると信じていた。

 

 

 

 

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「よし、姿勢制御………共にクリア。今のところ、問題なし。」

 

空を舞う簪は、ホログラムから啓示される愛機のデータを落ち着いて観測している。調子は上々…各部、正常に機能しており問題は無い。ブースターを噴かし、アリーナに弧を描きながら彼女は鳥のように滑空する。

流牙たちはその様子をカタファルトから顔を覗かせて見ていたのだが…そこに、トテトテと足音ある人物が現れた。

 

「がりゅっち、りあちゃん……!ここにいたんだ!!」

 

「の、のほほんさん?」

 

袖の余る制服の小柄な少女………布仏本音はいつものまったりした調子ながら、ちょっぴり息を切らしながら駆けてきたのである。すると、彼女は空にいる簪を少し哀しげに見据えて流牙に問う。

 

「…あー、もしかしてさ…がりゅっちはかんちゃんともうお話したのかな?」

 

「かんちゃん?簪の事か…。話かけようとしたら、出撃しちゃって………だから、今は戻るのを待ってる。」

 

「ふ~ん………」

 

問いの真意を解せない流牙…その隣で首を傾げていた彼に、エンホウは目を見開く。

 

「まさか、知らないのか?道外流牙?」

 

「?」

 

「彼女の専用機はお前のせいで開発凍結されたのだぞ?」

 

「え………」

 

何だって?流牙は耳を疑う。簪の専用機が自分のせいで開発凍結などと、寝耳に水な話だ。どんな理屈でそんな不意に沸いて出たようなことを言われても戸惑うより他無い。そんな彼に真実を告げたのは本音だった…。

 

 

 

「がりゅっちは悪く無いよう。かんちゃんは日本の代表候補生として専用機が用意されるはずだったんだけどね…。がりゅっちがISを動かしたのをキッカケにそっちに殆どの人をとられちゃって………それで…」

 

…彼女の機体の計画は事実上、白紙になったというわけか。流牙と白狼は確かに世界的に見れば一介の代表候補生より遥かに世界のパワーバランスを左右する存在だろう。だが、人材は限られる…となれば、価値の低いものは切り捨てられる。別に特段におかしいことではない。無いのだが………その事実は流牙の良心を抉るには充分だった。

 

「今、かんちゃんはお姉さんの生徒会長と同じように、自力でISを組み上げようとしてる。あの機体がその試作だよ………。きっと、もがいてるんだよね。かんちゃんはかんちゃんなりに…」

 

「………そうか…。知らなかった。」

 

「流牙のせいじゃないわよ。」

 

リアンがフォローするが、浮かぶ心痛な表情。彼は決して、直接関係無いと割りきるような薄情な人間ではない…むしろ、優しい本来の気質からすれば巡りに廻って何の言われもない少女を傷つけて約束された未来を奪ってしまったことは胸に刺さる痛みだった。楯無からの難題な頼みといだけではなくなった………今、流牙の中には彼女のために力になるべきという感情が芽生えつつある。

 

………そんな時であった。

 

 

【エラー~error~】

 

「え?」

 

簪の目の前のホログラムに突如として異常を伝える紅い警告画面が現れる。戸惑う主をお構い無しに次々と制御不能となる機体…ついには推進力であるブースターすら黒煙をあげて機能しなくなり、必死のキーボード操作する簪の健闘虚しく落下していく………

 

…無論、異常はすぐに流牙やエンホウも気がついた。

 

「…!?」

 

「まずい!」

 

咄嗟に反応したのはエンホウ………ラファールを展開して、一気に加速すると彼女を受け止めるべく飛び出すが…

 

(くっ………この機体の加速では………!?)

 

………間に合わない。あと少し、あと一歩………目と鼻の距離なのに手が届かない。このままでは彼女は地面に衝突して………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおおおぉぉぉぉ!!!!」

 

 

「!」

 

 

…寸前、追い抜いていった疾風!白い機影が落ちてくるヒロインを受け止めると地面を穿ちながら、壁に激突していった。それが、流牙と白狼であることはすぐに分かった…。彼が身を呈した故か、少女は気絶したままその胸に愛機と共に抱かれていた。

 

「…いてて、良かった無事かな?」

 

「道外流牙!?なんて、無茶を………」

 

「これくらいどうってことないよ。俺、身体は頑丈だし………」

 

 

 

 

………予想外の形になれど、更識簪と道外流牙の出逢いはここからはじまり…

 

………やがて、姉妹の絆を垣間見ることを黄金騎士はまだ知らない…

 

 

 

 

To be continued

 




戦闘は次回の後編に。そのあとは箒&千冬&リアン編になりますかな。予定として…

感想おまちしてます。


ところで、誰かTwitterの使い方教えてくれないかね?登録したけど使い方が全然わからないぞい。

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