ありふれた世界で死が見える剣士が世界最強に 作:烙印バンザイ
宅配業者「宅配です!!」
刀真「はい」
宅配業者「サインをお願いします」
刀真「……どうぞ」
宅配業者「ありがとうございます。」
刀真「誰から……」
祖父「おう、どうした刀真」
刀真「名前が書いてないけど父さん宛てで音がする」
祖父「ああ…まあ、いつものとこに投げとけ」
刀真「分かった……よっと」
ドカーーーーン!!!!
刀真「いつもよりデカいね」
祖父「そうだな……まあ、とりあえず…片付けるか…原因は……まあ、なにもしなくてもあそこのせいになるのか」
迷路に出て、途中坂上が衣服がボロボロになったりしたが羅針盤のおかげで道は分かりトラップなどは俺と琥珀で壊しながら進んでいくも12時間以上も歩き続け大きな両開きの扉にたどり着くも扉はびくとも動かず扉には茨と薔薇のような花の意匠が細やかに彫られており、四つほど大きな円形の穴が空いている。
そして現在、俺達は南雲がだしたコタツにはいり休憩をしていて鍋を食べているのだが……
「意外だ。」
「……うん、意外。」
「意外ですねぇ。」
「…意外じゃ」
「そんなに意外だったか?」
鍋を作ったのは琥珀とシア…そして俺も作ったのだが
「シアと琥珀が美味いことはわかる……だが刀真は意外だわ!!!!」
春奈と琥珀以外は南雲の言葉に首を縦に振った。
「ま、まあ、刀真君て元の世界の昼食は、コンビニのおにぎりとかパンがほとんどだったからね…」
「そうですね、まあ、刀真は家事をやる気がないだけである程度は出来ますし…居候をしていた時に料理も手伝っていましたし。」
「まあ、流石に居座ってる身だったから手伝いはしないと……それに一人暮らしになると割と料理はできるようになるよ」
その言葉に空気が重くなった。そういえば過去を話す時に両親と親戚が死んだことを話したんだった。
俺は気にせず鍋を口に運んでいたのだが
「両儀、何故そんなに平然としているんだ!」
「……死んだ人間は帰ってこない…まあ、春乃に関しては予想外だけど……昔は、だいぶ考えていたけど……過去は変えられないそう考えると今はなんだかな」
当時は新夜に対して怨みや怒りを感じていた。それは前に会った時も同じだが今は……
「刀真?」
「「……」」
「まあ、そんなことはさておきまだ鍋は残っているんだし食べようぜ」
その後、南雲の空間に天之河がイラつきながら見ているのを見ながら鍋を食べていると南雲はゲートを開き飛ばしている一つのクロスビットの空間を繋げるとその向こうには黄色の宝珠なような物が台座に置いてあったが
「グルァアアアアアアアッ!!!」
更にそこには体長五メートルはあるフロストオーガの姿もあった。
「「「ぶふっ!?」」」」
南雲は気にせず黄色の宝珠をとると宝物庫から大きい金属球を取り出し放電させ、ゲートに放り捨てゲートを閉めた。
ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!
遠くで盛大に爆音が鳴り響いた。
「……ハジメ。あ~ん」
「ハジメさん、あ~んですぅ」
そして何事もなかったかのように南雲は食事を再開した。
「「「いやいやいやいや、おかしいだろう(よね)!!」」」
「ん?」
天之河達のツッコミに口に魚介類を詰め込みながら首を傾げていた。
「南雲。さっきのは何だ?」
「さっきのって……見てただろう?」
「見てたけど! そういうことじゃなくて! お前は何をしたんだ!」
「何をって、不思議なことを聞く奴だな。見たまんまだろうに」
「そうですよ。天之河さん。南雲さんはただクロスビットで見つけた黄色の宝珠を回収してそれを守るガーディアンをゲートを閉じると同時に爆弾で爆殺しただけじゃないですか。」
「ああ。全くもってその通りだ。見たまんまだろ」
「だから、それがおかしいだろう! 普通、迷宮の秘宝とか、それを守るガーディアンとか、こう直接相対して、倒して手にするもんじゃないか!」
「いや、楽に集められるならそれでいいじゃねぇか。四つも鍵を集めるのに東奔西走なんて嫌だろう?」
「そ、それはそうだけど。め、迷宮に攻略が認められなかったら……」
「一つ二つは大丈夫だろう。【グリューエン大火山】じゃあ、相当ショートカットしたが問題なく攻略できたしな。残り二つはユエ達と天之河達でガーディアン倒して手にいれればいいさ。ルートは割り出しておくから」
「うっ、こんなんでいいのか? 迷宮攻略ってこういうもんなのか?」
「光輝……南雲のことで深く考えるのは止めとけ。高校生で胃痛に悩みたくはねぇだろう?」
「まあ、ゲームとかだと天之河の言う通りだが現実ではそう言う事もあるだろ。」
「そうですよ。それに元の世界でも爆弾を送りつけたりつけられたりする事はたまにありましたし……紛争地にいた時とかに爆撃されてましたし。」
「そうだね。ごくたまにだったけど家に届いてたよね。」
「「「「「「「ちょっと待て!!!!」」」」」」」
元の世界で爆撃されるということに俺、春奈、春乃、琥珀以外の異世界転移組は待ったをかける。
「え?」
「何かありましたか?」
「いや?別になにもないと思うが?」
「今の二人の会話を聞いてなにもないはないだろ。」
「いや俺も…家というか道場の方に頻度は少ないけど爆弾を送りつけられることはあったから…」
「え、ええ」
頻度は少なかったが道場に爆弾を送りつけられたことはあった。まあ、その約二割はあるからくり屋敷の製作者なのだが…
「まあ、春奈や俺は少し特殊として……」
「す、少し…」
「琥珀の場合は、紛争地ならあり得ない話でもないだろ。」
確かに国際人道法などの法があり守られている場合はあるが、守られていない場合もある。まあ、ニュースとかで見られるのは後者の方が多いが。
「実際に戦争になったら巻き込まれないなんてありえないからな」
「いや、家に送りつけられるのはどうなんだよ。」
「まあ、道場では普通に処理したり何もないところに放り投げたりしていたけど……」
「片付けとか大変だよね。」
「まあ、一番大変なのは別の場所だけど…」
「そうだな。」
「そうですね。」
「それなら、何処なのかしら?」
「「「「え、ガス会社(ですが?)(だよ?)」」」」
元の世界で魔術師関係で爆発が起きると隠蔽のためテロまたは原因不明のガス爆発だと表では報道されるのでガス会社は被害を受けることが多い。
「ねえ、刀真…もしかしてごくたまに報道されていた原因不明のガス爆発て……」
「まあ、普通にガス爆発の可能性もあるが……そこはご想像にお任せするよ」
「非常識が服を着て、武装して歩いているのが南雲くんだけれど、刀真達も非常識よね。」
「シズシズ……南雲くんや両儀くん達に引きずられたら、きっとダメになると思う。だから、頑張って常識を大切にしよう?」
「非常識?まあ、雫達や裏側を知らない人達にとっては非常識だと思うけど……知っている常識だけが正しいてわけではないだろ?」
「刀真?」
「両儀くん?」
「常識なんて人それぞれだし人以外にも時代背景、場所によって変わるだろ。そもそも元の世界でも日本にはあまり見られないだけで人種差別なんてあるし戦争だってあるだろう。」
「……」
「ちょっと刀真!」
「別に谷口を責めてるわけではないよ。谷口も自分が知っている常識だけが正しいと思っていないことは知ってる。一応だよ…ただ、これは他の奴らにも言っている事だからな」
そうさっきまでの言葉は一応言ったことだ。……さっきの言葉の意味を理解したほうがいいやつに伝わったかどうかは知らないが。
鍋で腹を満たした頃、迷宮内では二度目の爆音が鳴り響いた。
————
現在、封印された両扉の前にいた。扉のレリーフには既に三つの宝珠がはまり込んでおり、南雲が労せずに手に入れた二つの他、ユエ達がまっとうにガーディアンを倒して宝珠を手に入れた。
「雫ちゃん達、大丈夫かな……」
雫と煉獄は天之河達について行きガーディアンと戦っている。
「問題なさそうだ。少し苦戦したようだが、今、ちょうど倒し終えた。目立った怪我もしてないぞ。多少、坂上が凍傷を負ったようだが、直ぐに治癒したみたいだ」
「よかったぁ~」
南雲がクロスビットから知った情報を伝え白崎はホッとした様子になった。
南雲がゲートキーを使うとクロスビットがある空間と繋がった。そして空間の向こう側に妙にスッキリした表情の光輝達が見えた。
「何だか嬉しそうですね……」
「うむ。おそらく真っ当に迷路を攻略できたことが琴線に触れておるのじゃろう」
「まあ、雫や煉獄がいて変なことは起きないだろ…」
「刀真君て割と雫ちゃんと煉獄を信頼してるよね。」
「……まあ、信頼しているほうではあるのか…たぶん?」
「……少し安心したけど……ちょっと羨ましいかな…」
「うん…春奈どうした?」
「ううん、なんでもないよ」
「それにあのコンビなら……」
「煉獄と雫ちゃんのコンビなら?」
「おい、お前らも行くぞ」
気づけば門が開いており先へ進めるようだった。
「とりあえず先に進むか」
「そうだね」
南雲に呼ばれ俺たちも足を進めることにした。
「ねえ、フォウ君、刀真君が気づくのはいつになると思う?」
「フォウ、フォウ」
「ああ、たぶんそうだよね…」
なにか春乃とフォウ君が俺に呆れたような目を向けながら話していたがそれは気にしないことにした。
作者「僕は型月ネタで爆発の隠蔽と言えばガス会社だと思います。……たいうか型月世界でのガス会社の被害が具体的にどのくらいなのかは個人的に気になります。」