ありふれた世界で死が見える剣士が世界最強に   作:烙印バンザイ

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 南雲「なんだここ」

ユエ「ハジメ、ここどこ」

作者「ようこそ前書きというなの茶番場に、グハァ」ドン

南雲「なんだったんだ」

刀真「おい、作者聞きたいことが、え・・・・・死んでる」


十四話

 「そうすると、ユエって少なくとも三百歳以上なわけか?」

  

  補充品を補充しながら俺たちは五人で話していた。

 

  「ちょっと南雲くん、流石にデリカシーなさすぎ」

 

  「……マナー違反」

 

 「女性に対してのマナーがなってないですね」

 

三人に南雲はボロクソに言われた。俺は300歳で吸血鬼なんだとは思ったがある理由で驚いていなかった。

 

「吸血鬼って、皆そんなに長生きするのか?」

「……私が特別。再生で歳もとらない……」

 

   普通の吸血鬼族も血を吸うことで他の種族より長く生きるらしいが、それでも二百年くらいが限度なのだそうだ。

 

 「それで……肝心の話だが、ユエはここがどの辺りか分かるか? 他に地上への脱出の道とか」

 「……わからない。でも……」

 

 

 「……この迷宮は反逆者の一人が作ったと言われてる」

 「反逆者?」

  

 「反逆者ねえ……」

 

 「反逆者……神代に神に挑んだ神の眷属のこと。……世界を滅ぼそうとしたと伝わってる」

 

俺はある一つの可能性があったがそれは可能性でしかなかったので今は言わない事にした。

 

  ユエ曰く、神代に、神に反逆し世界を滅ぼそうと画策した七人の眷属がいたそうだ。しかし、その目論見は破られ、彼等は世界の果てに逃走した。

 

 その果てというのが、現在の七大迷宮といわれているらしい。この【オルクス大迷宮】もその一つで、奈落の底の最深部には反逆者の住まう場所があると言われているのだとか。

 

 「……そこなら、地上への道があるかも……」

 

 「まあたぶん、あるよな」

 

 「……ハジメたち、どうしてここにいる?」

 

 「・・・・・・・」

 

俺たちはいままでの経緯を語った。

 

 「……ぐす……ハジメたち……つらい……私もつらい……」

 

 「気にするなよ。もうクラスメイトのことは割りかしどうでもいいんだ。そんな些事にこだわっても仕方無いしな。ここから出て復讐しに行って、それでどうすんだって話だよ。そんなことより、生き残る術を磨くこと、故郷に帰る方法を探すこと、それに全力を注がねぇとな」

 

 「なあ、南雲」

 

「なんだ、刀真」

 

「あの時はすまなかった、あの時は立ち止まらずにやっていればそれに」

 

 「別に気にしてない。先も言ったように生き残る術と帰る方法を探さないとな」

 

 「そうだな」

 

 「……帰るの?」

 「うん? 元の世界にか? そりゃあ帰るさ。帰りたいよ。……色々変わっちまったけど……故郷に……家に帰りたい……」

 

 「まあ帰りたいな」

 

「帰って家で落ち着きたいな」

 

 「私はお嬢様に付き従うだけです」

 

 「……そう」

 

 「……私にはもう、帰る場所……ない……」

 

 「「「「……」」」」

 

 

 「あ~、なんならユエも来るか?」

 「え?」

 

 「いや、だからさ、俺の故郷にだよ。まぁ、普通の人間しかいない世界だし、戸籍やらなんやら人外には色々窮屈な世界かもしれないけど……今や俺も似たようなもんだしな。どうとでもなると思うし……あくまでユエが望むなら、だけど?」

 

 「南雲ナイス」

 

「いいね案ですね」

 

 「いいの?」

 

「それはユエが決めることだと思うぜ」

 

 キラキラと輝くユエの瞳に、苦笑いしながらハジメは頷く。すると、今までの無表情が嘘のように、ユエはふわりと花が咲いたように微笑んだ。思わず、見蕩れてしまうハジメ。あ、これはあれだな。遠野や琥珀も気づいた。

 

 一方クラスメイト側はちなみに迷宮で俺たちが落ちた5日後の話である

 

 「!? 香織! 聞こえる!? 香織!」

 

 

 「香織!」

「……雫ちゃん?」

 

 「ええ、そうよ。私よ。香織、体はどう? 違和感はない?」

 「う、うん。平気だよ。ちょっと怠いけど……寝てたからだろうし……」

 「そうね、もう五日も眠っていたのだもの……怠くもなるわ」

 

 

 「五日? そんなに……どうして……私、確か迷宮に行って……それで……」

 

 「それで……あ…………………………南雲くん達は?」

 「ッ……それは」

 

 

 「……嘘だよ、ね。そうでしょ? 雫ちゃん。私が気絶した後、南雲くん達も助かったんだよね? ね、ね? そうでしょ? ここ、お城の部屋だよね? 皆で帰ってきたんだよね? 南雲くんは……訓練かな? 訓練所にいるよね? うん……私、ちょっと行ってくるね。南雲くん達にお礼言わなきゃ……だから、離して? 雫ちゃん」

 

 「……香織。わかっているでしょう? ……ここに彼らはいないわ」

 

 「やめて……」

 

 「香織の覚えている通りよ」

 

 「やめてよ……」

 

 「彼らは、南雲君達は……」

 

 「いや、やめてよ……やめてったら!南雲君だけじゃなく刀真君達も落ちたんだよ雫ちゃんは何も思わないの」

 

 「雫ちゃん」

 

 「思わないわけないじゃない昔からの友達が三人落ちたのよ」

 

 「雫ちゃん、私、信じないよ。南雲くん達は生きてる。死んだなんて信じない」

 「香織、それは……」

 

 「わかってる。あそこに落ちて生きていると思う方がおかしいって。……でもね、確認したわけじゃない。可能性は一パーセントより低いけど、確認していないならゼロじゃない。……私、信じたいの」

 

 「香織……」

 

 「私、もっと強くなるよ。それで、あんな状況でも今度は守れるくらい強くなって、自分の目で確かめる。南雲くんのこと。……雫ちゃん」

 「なに?」

 「力を貸してください」

 「……」

 「もちろんいいわよ。納得するまでとことん付き合うわ」

 「雫ちゃん!」

 

 「雫! 香織はめざ……め……」

 「おう、香織はどう……だ……」

 

 

 「あんた達、どうし……」

 「す、すまん!」

 「じゃ、邪魔したな!」

 

 「さっさと戻ってきなさい! この大馬鹿者ども!」

 

 奈落サイド

 

 「そういえば、お前ら三人魔物の肉食ってたんだよな」

 

「ああ」

 

「 「そうだね(ですね)」」

 

「ステータスはどうなったんだ刀真と佐々目は髪の色は変わってないが」

 

「「「あっ」」」

 

「どうする」

 

 「緊急事態だし仲間なら信用は必要だと思います」

 

「そうだな、それに二人には話していていい気がするしな」

 

俺たちは隠蔽を使わないでステータスを見せた。

 「なんだこのステータスバグってるな」

 

 南雲は呆れながら見ていた。

 

 「未来視はなんとなく予想はつくがこの直死の魔眼てなんだそれに二人の天職は」

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

「なあ二人共話して良いと思うかな」

 

二人は目を合わせ頷いてくれた。そうだよな南雲のユエの対応を見て信用できるかどうか分かりきっていた。

 

  「これは本当に信用できる人間にしか言わない事だからあまり言いふらすなよ」

 

「今から二人には俺たちの事を話すよ」

  

  




作者「これ両儀家と遠野家に関して簡単に説明して刀真が春奈や琥珀どう出会ったのかはいつか過去回を作ろうと思います。後、春奈と琥珀との出会いもかけたら書きたいと思っています。」
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