ありふれた世界で死が見える剣士が世界最強に 作:烙印バンザイ
春奈「刀真くんと琥珀は、強化されたのに、なんで強化されてないの」
作者「それは」
春奈「それは?」
作者「いいのが思いつかない!ていうか刀真と琥珀があれなだけで春奈さん南雲より強いよ。あまり戦ってないからわかりにくいだけで」
春奈「え、そうなの」
周囲にも数十人の亜人が殺気を滾らせながら包囲網を敷いているようだ。
「あ、あの私達は……」
カムが何とか誤魔化そうと額に冷汗を流しながら弁明を試みるが、その前に虎の亜人の視線がシアを捉え、その眼が大きく見開かれる。
「白い髪の兎人族…だと? ……貴様ら……報告のあったハウリア族か……亜人族の面汚し共め! 長年、同胞を騙し続け、忌み子を匿うだけでなく、今度は人間族を招き入れるとは! 反逆罪だ! もはや弁明など聞く必要もない! 全員この場で処刑する! 総員かッ!?」
ドパンッ!!、ズドーン!!
虎の亜人が攻撃命令を下そうとしたその瞬間、ハジメの腕が跳ね上がり、銃声と共に一条の閃光が彼の頬を掠めて背後の樹を抉り飛ばし樹海に消えていき、俺は、剣圧で一人の亜人を何十メートルか吹き飛ばした。南雲は、威圧をしていた。
「今の攻撃は、刹那の間に数十発単位で連射出来る。周囲を囲んでいるヤツらも全て把握している。お前等がいる場所は、既に俺のキルゾーンだ」
「俺の攻撃も1秒に数十発は撃てるからな」
「な、なっ……詠唱がっ……」
「殺るというのなら容赦はしない。約束が果たされるまで、こいつらの命は俺が保障しているからな……ただの一人でも生き残れるなどと思うなよ。だが、この場を引くというのなら追いもしない。敵でないなら殺す理由もないからな。さぁ、選べ。敵対して無意味に全滅するか、大人しく家に帰るか」
「……その前に、一つ聞きたい……何が目的だ?」
(こいつら返答しだいには、ここを死地にする覚悟をしているな)
俺は、そんなことをかんがえていた。
「樹海の深部、大樹の下へ行きたい」
「大樹の下へ……だと? 何のために?」
「そこに、本当の大迷宮への入口があるかもしれないからだ。俺達は七大迷宮の攻略を目指して旅をしている。ハウリアは案内のために雇ったんだ」
「本当の迷宮? 何を言っている? 七大迷宮とは、この樹海そのものだ。一度踏み込んだが最後、亜人以外には決して進むことも帰る事も叶わない天然の迷宮だ」
「いや、それはおかしい」
「なんだと?」
「大迷宮というには、ここの魔物は弱すぎる」
「弱い?」
「そうだ。大迷宮の魔物ってのは、どいつもこいつも化物揃いだ。少なくとも【オルクス大迷宮】の奈落はそうだった。それに……」
「なんだ?」
「大迷宮というのは、〝解放者〟達が残した試練なんだ。亜人族は簡単に深部へ行けるんだろ? それじゃあ、試練になってない。だから、樹海自体が大迷宮ってのはおかしいんだよ」
「……」
「……お前達が、国や同胞に危害を加えないというなら、大樹の下へ行くくらいは構わないと、俺は判断する。部下の命を無意味に散らすわけには行かないからな」
人間を見逃すのが異例だからだろうか他の亜人族が動揺していた。
「だが、一警備隊長の私ごときが独断で下していい判断ではない。本国に指示を仰ぐ。お前の話も、長老方なら知っている方もおられるかもしれない。お前に、本当に含むところがないというのなら、伝令を見逃し、私達とこの場で待機しろ」
俺は、今話していた亜人族に感心していた。劣勢の中ここまで交渉ができるのは、相当な覚悟を持っていると思ったからだ。
「……いいだろう。さっきの言葉、曲解せずにちゃんと伝えろよ?」
「無論だ。ザム! 聞こえていたな! 長老方に余さず伝えろ!」
「了解!」
虎の亜人の言葉と共に、気配が一つ遠ざかっていった。南雲は、それを確認するとスっと構えていたドンナー・シュラークを太もものホルスターに納めて、〝威圧〟を解いた。空気が一気に弛緩する。それに、ホッとすると共に、あっさり警戒を解いたハジメに訝しそうな眼差しを向ける虎の亜人。中には、〝今なら!〟と臨戦態勢に入っている亜人もいるようだ。
(南雲も気づいているだろうけど)カチッ ズドーン!!
俺は剣圧を撃った。
「!!」
「何をするんだ」
「いや、そんなにせめようとするんなら戦闘体制をとるなよ。まだ続けるか」
「……いや。だが、下手な動きはするなよ。我らも動かざるを得ない」
「わかってるさ」
「わかってるよ」
1時間くらいたったか南雲とユエがイチャつきシアが関節をやられていた。さっきまでの緊張感は、あまり感じられていなかったが、再び場に緊張が走った。霧の奥からは、数人の新たな亜人達が現れた。中央にいるのが長老だろうと思った。
「ふむ、お前さん達が問題の人間族かね? 名は何という?」
「ハジメだ。南雲ハジメ。あんたは?」
「…両儀刀真だ」
「遠野春奈」
「佐々目琥珀です」
他の亜人は、俺達の態度に気に食わなかったようだったが長老がそれを制し名乗り出した。
「私は、アルフレリック・ハイピスト。フェアベルゲンの長老の座を一つ預からせてもらっている。さて、お前さんの要求は聞いているのだが……その前に聞かせてもらいたい。〝解放者〟とは何処で知った?」
「うん? オルクス大迷宮の奈落の底、解放者の一人、オスカー・オルクスの隠れ家だ」
「ふむ、奈落の底か……聞いたことがないがな……証明できるか?」
「……ハジメ、魔石とかオルクスの遺品は?」
「ああ! そうだな、それなら……」
「こ、これは……こんな純度の魔石、見たことがないぞ……」
「後は、これ。一応、オルクスが付けていた指輪なんだが……」
「なるほど……確かに、お前さんはオスカー・オルクスの隠れ家にたどり着いたようだ。他にも色々気になるところはあるが……よかろう。取り敢えずフェアベルゲンに来るがいい。私の名で滞在を許そう。ああ、もちろんハウリアも一緒にな」
他の亜人族は、驚愕していた。人間が招かれるとは思ってもいなかったのだろう。
「彼等は、客人として扱わねばならん。その資格を持っているのでな。それが、長老の座に就いた者にのみ伝えられる掟の一つなのだ」
うん?なんで大樹に行きたいのに客人として扱われるんだ。それには、南雲も抗議をした。
「待て。何勝手に俺の予定を決めてるんだ? 俺は大樹に用があるのであって、フェアベルゲンに興味はない。問題ないなら、このまま大樹に向かわせてもらう」
「いや、お前さん。それは無理だ」
「なんだと?」
南雲の問いにアルフレリックは、困惑していた。
「大樹の周囲は特に霧が濃くてな、亜人族でも方角を見失う。一定周期で、霧が弱まるから、大樹の下へ行くにはその時でなければならん。次に行けるようになるのは十日後だ。……亜人族なら誰でも知っているはずだが……」
「はっ?」
俺は、つい声がでた
アルフレリックは、「今すぐ行ってどうする気だ?」と南雲を見たあと、案内役のカムを見た。俺達は、聞かされた事実にポカンとした後、アルフレリックと同じようにカムを見た。そのカムはと言えば……
「あっ」
(こいつ、今思い出したな)
俺は、軽くイラついた。他の四人もカムをジト目で見ていた。
「カム?」
「あっ、いや、その何といいますか……ほら、色々ありましたから、つい忘れていたといいますか……私も小さい時に行ったことがあるだけで、周期のことは意識してなかったといいますか……」
しどろもどろになって必死に言い訳するカムだったが、ハジメとユエのジト目に耐えられなくなったのか逆ギレしだした。
「ええい、シア、それにお前達も! なぜ、途中で教えてくれなかったのだ! お前達も周期のことは知っているだろ!」
「なっ、父様、逆ギレですかっ! 私は、父様が自信たっぷりに請け負うから、てっきりちょうど周期だったのかと思って……つまり、父様が悪いですぅ!」
「そうですよ、僕たちも、あれ? おかしいな? とは思ったけど、族長があまりに自信たっぷりだったから、僕たちの勘違いかなって……」
「族長、何かやたら張り切ってたから……」
「お、お前達! それでも家族か! これは、あれだ、そう! 連帯責任だ! 連帯責任! ハジメ殿、罰するなら私だけでなく一族皆にお願いします!」
「あっ、汚い! お父様汚いですよぉ! 一人でお仕置きされるのが怖いからって、道連れなんてぇ!」
「族長! 私達まで巻き込まないで下さい!」
「バカモン! 道中の、ハジメ殿の容赦のなさを見ていただろう! 一人でバツを受けるなんて絶対に嫌だ!」
「あんた、それでも族長ですか!」
シアだけではなく、ハウリア族が残念な存在だったことが分かった瞬間だった。
青筋を浮かべたハジメが、一言、ポツリと呟く。
「……ユエ」
「ん」
「悪いが俺もやっていいか?」
「私もいいですか?」
「…ああ」
「まっ、待ってください、ユエさん!刀真さん!琥珀さん! やるなら父様だけを!」
「はっはっは、何時までも皆一緒だ!」
「何が一緒だぁ!」
「ユエ殿、刀真殿、琥珀殿、族長だけにして下さい!」
「僕は悪くない、僕は悪くない、悪いのは族長なんだ!」
「〝嵐帝〟」
「カチッ」ズドーン!!
「ガチャ」ズドーン!!
―――― アッーーーー!!!
ハウリア族の悲鳴が樹海中に木霊した。本当に残念な連中だと思った。
すみません。ペルソナ4gにハマりすぎて書くのを忘れそうです。
ギャグ回か過去回みたいなの作るときにどういうネタにするか
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幼児化
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性別転換
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王様ゲーム
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先生との過去
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刀真のトラウマ