ありふれた世界で死が見える剣士が世界最強に 作:烙印バンザイ
春奈「そうなんだ」
刀真「魔術ならあのろくでなしキャラでも良かったのでは?」
作者「そいつは、後々だすよ、春奈の強化は二段階でやろうかと思います」
フューレンの町に着くと俺達は冒険者ギルドにある応接室に通されていた。
出された如何にも高級そうなお茶と茶菓子をバリボリ、ゴクゴクと遠慮なく貪りながら待つこと五分。部屋の扉を蹴破らん勢いで開け放ち飛び込んできたのは、ハジメ達にウィル救出の依頼をしたイルワ・チャングだ。
出された如何にも高級そうなお茶と茶菓子をバリボリ、ゴクゴクと遠慮なく貪りながら待つこと五分。部屋の扉を蹴破らん勢いで開け放ち飛び込んできたのは、ハジメ達にウィル救出の依頼をしたイルワ・チャングだ。
「ウィル! 無事かい!? 怪我はないかい!?」
「イルワさん……すみません。私が無理を言ったせいで、色々迷惑を……」
「……何を言うんだ……私の方こそ、危険な依頼を紹介してしまった……本当によく無事で……ウィルに何かあったらグレイルやサリアに合わせる顔がなくなるところだよ……二人も随分心配していた。早く顔を見せて安心させてあげるといい。君の無事は既に連絡してある。数日前からフューレンに来ているんだ」
「父上とママが……わかりました。直ぐに会いに行きます」
(…父親は、父上なんだな)
母親をママと呼ぶなら父親のことをパパと呼んでいると思っていた。偏見は、ダメだった。
「ハジメ君、今回は本当にありがとう。まさか、本当にウィルを生きて連れ戻してくれるとは思わなかった。感謝してもしきれないよ」
「まぁ、生き残っていたのはウィルの運が良かったからだろ」
「ふふ、そうかな? 確かに、それもあるだろうが……何万もの魔物の群れから守りきってくれたのは事実だろう? 女神の剣様?」
「……随分情報が早いな」
「ギルドの幹部専用だけどね。長距離連絡用のアーティファクトがあるんだ。私の部下が君達に付いていたんだよ。といっても、あのとんでもない移動型アーティファクトのせいで常に後手に回っていたようだけど……彼の泣き言なんて初めて聞いたよ。諜報では随一の腕を持っているのだけどね」
「それにしても、大変だったね。まさか、北の山脈地帯の異変が大惨事の予兆だったとは……二重の意味で君達に依頼して本当によかった。数万の大群を殲滅した力にも興味はあるのだけど……聞かせてくれるかい? 一体、何があったのか」
「ああ、構わねぇよ。だが、その前にユエとシアのステータスプレートを頼むよ……ティオは『うむ、二人が貰うなら妾の分も頼めるかの』……ということだ」
「ふむ、確かに、プレートを見たほうが信憑性も高まるか……わかったよ」
イルワは、職員に3人分の新しいステータスプレートをもってこさせた。
ユエ 323歳 女 レベル:80
天職:神子
筋力:170
体力:350
耐性:110
敏捷:170
魔力:8050
魔耐:8010
技能:自動再生[+痛覚操作]・全属性適性・複合魔法・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作][+効率上昇][+魔素吸収]・想像構成[+イメージ補強力上昇][+複数同時構成][+遅延発動]・血力変換[+身体強化][+魔力変換][+体力変換][+魔力強化][+血盟契約]・高速魔力回復・生成魔法・重力魔法
シア・ハウリア 16歳 女 レベル:45
天職:占術師
筋力:80 [+最大6100]
体力:90 [+最大6120]
耐性:65 [+最大6100]
敏捷:90 [+最大6125]
魔力:3040
魔耐:3200
技能:未来視[+自動発動][+仮定未来]・魔力操作[+身体強化][+部分強化][+変換効率上昇Ⅱ] [+集中強化]・重力魔法
ティオ・クラルス 563歳 女 レベル:89
天職:守護者
筋力:770 [+竜化状態4620]
体力:1100 [+竜化状態6600]
耐性:1100 [+竜化状態6600]
敏捷:580 [+竜化状態3480]
魔力:4590
魔耐:4220
技能:竜化[+竜鱗硬化][+魔力効率上昇][+身体能力上昇][+咆哮][+風纏][+痛覚変換]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮]・火属性適性[+魔力消費減少][+効果上昇][+持続時間上昇]・風属性適性[+魔力消費減少][+効果上昇][+持続時間上昇]・複合魔法
「いやはや……なにかあるとは思っていましたが、これほどとは……」
「……道理でキャサリン先生の目に留まるわけだ。ハジメ君と刀真君、琥珀君、春奈君が異世界人の一人だということは予想していたが……実際は、遥か斜め上をいったね……」
「……それで、支部長さんよ。あんたはどうするんだ? 危険分子だと教会にでも突き出すか?」
「冗談がキツいよ。出来るわけないだろう? 君達を敵に回すようなこと、個人的にもギルド幹部としても有り得ない選択肢だよ……大体、見くびらないで欲しい。君達は私の恩人なんだ。そのことを私が忘れることは生涯ないよ」
「……そうか。そいつは良かった」
「確かに良かったよ」
もし敵に回わられたら切る可能性もあったからな…
「私としては、約束通り可能な限り君達の後ろ盾になろうと思う。ギルド幹部としても、個人としてもね。まぁ、あれだけの力を見せたんだ。当分は、上の方も議論が紛糾して君達に下手なことはしないと思うよ。一応、後ろ盾になりやすいように、君達の冒険者ランクを全員〝金〟にしておく。普通は、〝金〟を付けるには色々面倒な手続きがいるのだけど……事後承諾でも何とかなるよ。キャサリン先生と僕の推薦、それに〝女神の剣〟という名声があるからね」
やっぱり女神の剣の名声もデカいらしい。イルワの大盤振る舞いにより、他にもフューレンにいる間はギルド直営の宿のVIPルームを使わせてくれるらしい。
イルワと別れた後、ウィルの両親が挨拶に来た。王宮にいた奴ら…いや一部を除く奴らより筋が通っていた。ウィルの人間性は、両親のおかげかもしれない。現在、部屋で一息つきながら今後の話をしていた。
「取り敢えず今日はもう休もう。明日は消費した食料とかの買い出しとかしなきゃな」
「あのぉ~、ハジメさん。約束……」
「……そうだったな。観光区に連れて行くんだったか……」
「……買い物は私とティオがしておく。シアを連れて行ってあげて?」
「あ、私もついていってよろしいでしょうか?」
「……ん、そういえば春奈は?」
「お嬢様は、何故か知りませんが急速に眠くなったそうなので寝ています」
春奈はどうやら寝てしまったようだ
————
「…ここは?」
静かな草原だった。中心には杖が置かれていた。
「なんだろう?この杖」
ここは何処だろうか?
本当に帰りたいの…
「え…」
君は、二人に助けられている、錬成は白髪の男がやれば良い、君は本当に必要なの?
「ッ…私は」
君だって思っているんじゃないの、本当に役に立っているのか?また、昔みたいになりたくないよね?
「っ……」
何も言えなかった…最近は、錬成も上手くいかなくなり自分には何があるのか考えるようになった。昔から私は、二人に頼ったままだった。誰かの言いつけに言いなりになったことがあった。本当は、あの世界に来て私は役に立ってると思ってしまっていた。実際は何もも…
「あー・・・・ああああ!気持ち悪い!気持ち悪いなぁ」
「杖が喋った!」
「違うな俺は選定の杖じゃない」
「ただのお節介さ」
「まあ、これから君の師匠になるものだ」
杖から声がしたと思えばどうやら私に魔術を教えてくれるらしい。こうして私は、夢の中だけど魔術を教えてもらった。現実の時間がどのくらい過ぎているかは分からなかった。
作者「…琥珀の強化がなかなか決まらない」
刀真「何故?」
作者「なんか強化しようとするとかぶるんだよな」
刀真「別に良いのでは?」