ありふれた世界で死が見える剣士が世界最強に   作:烙印バンザイ

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作者「天之河が刀真の地雷を踏みます」
春奈「死なないよね」
琥珀「死にませんよね」
刀真「さあな」


五十八話

 「・・・・・・・」

 俺は魔眼殺しをかけ直して周りの状況を見た。

「シア、メルドの容態はどうだ?」

 「危なかったです。あと少し遅ければ助かりませんでした。……指示通り神水を使っておきましたけど……良かったのですか?」

 どうやらメルドに神水を使っていたらしい。天之河が睨んでいたがが南雲は無視していた。

 「ああ、この人には、それなりに世話になったんだ。それに、メルドが抜ける穴は、色んな意味で大きすぎる。特に、勇者パーティーの教育係に変なのがついても困るしな。まぁ、あの様子を見る限り、メルドもきちんと教育しきれていないようだが……人格者であることに違いはない。死なせるにはいろんな意味で惜しい人だ」

 おそらく南雲が言った変なやつはイシュタルだろう。

 「ああ、確かにあの狂人が教育係になった瞬間色々終わるな」

 「……ハジメ」

 「ユエ。ありがとな、頼み聞いてくれて」

 「んっ」

 「あ、また二人の世界に入っていらっしゃる」

 「そうだね」

「そうですね」

 「フォ〜フォウフォウ!」

「あ、フォウくんいつの間に…」

フォウくんがいつの間にか俺の頭に乗っていた。

 「……お二人共、空気読んで下さいよ……ほら、正気に戻って! ぞろぞろ集まって来ましたよ!」

 シアがパンパンと手を鳴らしながらツッコミを入れて正気に戻す。

 「おい、南雲。なぜ、彼女を……それに両儀、お前もなぜ」

 「ハジメくん……いろいろ聞きたい事はあるんだけど、取り敢えずメルドさんはどうなったの? 見た感じ、傷が塞がっているみたいだし呼吸も安定してる。致命傷だったはずなのに……」

 天之河が俺や南雲に話しかけようとすると白崎が話しかけて天之河を遮っていた。

 「なあ、琥珀…」

「なんですか」

 「白崎がミュウの事を見たらさ、どうなるんだろうな?」

「…間違いなく取り乱しますね」

「…だよな」

「というかあなたは八重樫さんと話さないんですか?こちらの方…刀真を見て話したそうにしていますよ」

「ああ、でも、あれ?琥珀どうした」

「刀真くん」

 「どうした、春奈?」

春奈はなにか言いたそうだったが

 「別に…私は、雫ちゃんと話してくるよ」

「お、おう」

一瞬、春奈に圧をかけられた気がした。

 「はあ、刀真…あなたもあなたでフラグ立て人間ですよね」

「フォウ…」

琥珀やフォウくんに呆れた顔でみられていた。

「フォウくんまで…なんでだ…はあ、分かったよ」

俺は春奈と雫の方に向かったが……

 「……ふぅ、香織は本当に優しいな。クラスメイトが生きていた事を泣いて喜ぶなんて……でも、南雲は無抵抗の人を殺したんだ。話し合う必要がある。もうそれくらいにして、南雲から離れた方がいい」

「ちょっと、光輝! 南雲君は、私達を助けてくれたのよ? そんな言い方はないでしょう?」

 「だが、雫。彼女は既に戦意を喪失していたんだ。殺す必要はなかった。南雲がしたことは許されることじゃない」

 「あのね、光輝、いい加減にしなさいよ? 大体……」

 「…空気読みなよ、というか、南雲君や私達が来なかったら死んでたよ」

 天之河が物言いをしていて。さらに南雲が気に食わない檜山達は天之河に加勢していた。

 「…お前ら、くだらない事してるな」

「刀真(君)?」

「両儀!くだらないとなんだ!それにお前も人を…」

「ああ、殺したな…俺の場合は抵抗されたけどな」

 「そういう問題じゃない君も人殺しだ。人がする事じゃない。」

「お前な…それ以前に殺してなかったらお前ら死んでたぞ」

 「それは、捕虜にするなり話し…」

「話し合いでどうにかなっていたら戦争はとっくの昔に終わっているだろう…てこれ前にも話したよな」

 なんだかこの世界の召喚された時に話したことを言った気がする。

 「あの男もいってたじゃないか…何もしなければ殺さないと…たまたま、相手より早く動けたからよかったがもし相手より遅かったら雫は死んでいたんだぞ」

「あそこで何かしなくても雫は死んでいたぞ…それにあの間合いなら間に合うと思ったからやっただけだ」

「君は仲間を危険に晒したんだぞ」

「それ、お前が言える立場じゃないことわかってるのか」

「どういう事だ」

 「お前、魔人族の女を殺すのを躊躇しただろ」

「なっ!なぜそれを…」

「まあ、気配感知をずっとやってたから」

 俺は、オルクス迷宮に入った瞬間から気配感知をしていた。魔人族の男をすぐに見つけられたのもそれのおかげだ。

「…刀真君、相変わらず化け物じみた事してるね…」

「ちなみに琥珀もできるよ」

これを聞いたクラスメイトは更に驚愕した。

 「それでどうしてあの時いなかったのにわかったんだ」

「いや、お前の気配が魔人族の女より強くなっていた時があったんだが…魔人族の女は生きていた。まあそこから予測しただけだがな」

「それが…」

「いやそれがもなにも…お前はその一瞬の判断でトドメを刺さなかった…ここからはもしもの話だ…相手が仲間を殺そうとしている時、相手を殺せば仲間は、生き残る、殺さなければ仲間は死ぬその時お前は、どうする?」

「それは、もしもの話だろ…それに話…」

「だから話し合いで全てが解決するわけないだろ。はあ…これは、召喚の時に話したよな…これは、戦争だ死ぬか生きるかの話なんだよ…だから俺は聞いたよなお前…殺す覚悟と死ぬ覚悟あるのか?て聞いたうえで戦争に参加してるんだよな?」

「それは…」

 ようやくおさまったかとおもいきや

 「そういえば、魔人族の男と戦っている時自分の目のことを…直死の魔眼と言っていたがそれは」

「あの時、説明した通りだ…俺には線と点が見えてそれをなぞったり刺したりするとその対象は死ぬそれだけだ」

「分かったぞ…それは、魔人族から貰ったんだろ」

「はあ?悪いがこれは8歳くらいに死にかけて見えるようになっていたんだそれは、な」

「そんなことはない…なぜなら最初から持っていて隠していたことなるそれに元の世界にそんな事あるわけない」

「それが元の世界にあるから俺みたいな魔眼持ちは」

「それに元の世界にいたとしたらそんな物をもった人君みたいな人殺ししかいないはずだそんなの異常者だ」

  なにやら俺を気に入らない奴らもありえないだのそんなの化け物だといっていた。俺はべつに人殺しや化け物…異常者だと言われてもあまり気にしていない。元の世界でもそんな事を言われたことがあり慣れているからだ。ただな…だけどな

「ちょっと光輝!…え?」

「止めないでくれ雫…な?」

この場の雰囲気が急に変わった。空気は、冷えクラスメイトやメルドや南雲ですら恐怖で動けなくなっていた

「・…なあ、南雲」

「な、なんだ」

「依頼は、確か…勇者の救出だったよな」

「そうだな」

「なあ、回復の魔法があるから治せる範囲まではやってもいいよな…」

「おい…刀真何をする気だ」

「…ッ、刀真、待ってください」

「刀真君…だめぇ!」

俺は殺意を撒き散らしながら天之河に近づいた。そして

 「両儀?なにを…ガフっ!」ドカっ!!

  ズドーン

  天之河を思い切り殴りつけ地面に叩きつけた。

 「両儀…きみはいったいなにを…ガッ」

俺は天之河の首を握った

 「ガッがが」

その様子を見て他のクラスメイトは、なにか喋っていたが俺にはどうでもよかった。俺のことはいい…だがコイツは間接的に…

 (コイツを殺したらたぶん…堕ちるんだろうな…でももう)

「だめぇ!!!」

急に春奈がこちらに近づき俺に抱きついた。

 「ダメだよ…これ以上は、死んじゃうよ…それに私達はいいよ。だから刀真君それ以上堕ちないでお願いだから」

 「はあ、はあ、はあはあ」

俺は天之河の首を離した。そして殺気で溢れていた空間から元に戻り他のクラスメイトやメルドは、息を荒くしていた。南雲達も冷や汗をいまだにかいていた。

「…刀真」

雫は萎縮していたが今まで見たことが無かった友達を見てただ名前を呼ぶことしかできなかった。

  天之河を回復させたが意識は吹き飛んでいたので俺が担いで移動することにした。地上に戻る道中、谷口がユエにセクハラ発言をしていた。が雫達につっこまれていた。雫からなにか聞きたそうな視線を感じていたがこちらが向くと暗い表情をしていた。




 作者「さて、刀真の地雷は何でしょうか?」
刀真「・・・・・・・」カチッ
 作者「……あ」
ズドーン!!ズドーン!!
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