ありふれた世界で死が見える剣士が世界最強に 作:烙印バンザイ
刀真「なに言ってるんだ?」
作者「何って、雫の強化案の煉獄をいつ出すかだよ後、琥珀の強化案も思いついたんだけど」
刀真「なあ…作者…」
作者「どうした?」
刀真「俺って…これ以上、強化されないのか?」
作者「いや強化するけど…今でも十分チートだけどな…まあ、強化案は考えている」
「まず、助けてくれた事に礼を言う。本当にありがとう。あのまま死んでいたらと思うと……アンカジまで終わってしまうところだった。私の名は、ビィズ・フォウワード・ゼンゲン。アンカジ公国の領主ランズィ・フォウワード・ゼンゲン公の息子だ」
アンカジはエリセンより運送される海産物の鮮度を極力落とさないまま運ぶための要所で、その海産物の産出量は北大陸の八割を占めている。北大陸における一分野の食料供給に置いて、ほぼ独占的な権限を持っているに等しいという事らしい。
ビィズの方も、白崎や雫の素性や俺達の冒険者ランクを聞いて驚いていた。ビィズは急に天に祈っていたが南雲が少し威圧をして事情を聞いていた。
四日前、アンカジにおいて原因不明の高熱を発し倒れる人が続出した。それは本当に突然のことで、初日だけで人口二十七万人のうち三千人近くが意識不明に陥り、症状を訴える人が二万人に上ったという。直ぐに医療院は飽和状態となり、公共施設を全開放して医療関係者も総出で治療と原因究明に当たったが、白崎と同じく進行を遅らせることは何とか出来ても完治させる事は出来なかった。
医療関係者の中にも倒れるものが現れ始め進行を遅らせるための魔法の使い手も圧倒的に数が足りず、なんの手立ても打てずに混乱する中で、遂に、処置を受けられなかった人々の中から死者が出始めた。発症してから僅か二日で死亡するという事実に絶望が立ち込めた。
そんな中、一人の薬師が、ひょんなことから飲み水に〝液体鑑定〟をかけた。その結果、その水には魔力の暴走を促す毒素が含まれていることがわかったのだ。直ちに調査チームが組まれ、最悪の事態を想定しながらアンカジのオアシスが調べられたのだが、案の定、オアシスそのものが汚染されていた。
オアシスは生命線であるから、その警備、維持、管理は厳重に厳重を重ねてある。普通に考えれば、アンカジの警備を抜いて、オアシスに毒素を流し込むなど不可能に近いと言っても過言ではないほどに、あらゆる対策が施されている。
一つ、患者達を救える方法が存在している。それは、〝静因石〟と呼ばれる鉱石を必要とする方法だ。この〝静因石〟は、魔力の活性を鎮める効果を持っている特殊な鉱石で、砂漠のずっと北方にある岩石地帯か【グリューエン大火山】で少量採取できる貴重な鉱石だ。魔法の研究に従事する者が、魔力調整や暴走の予防に求めることが多い。この〝静因石〟を粉末状にしたものを服用すれば体内の魔力を鎮めることが出来るだろうというわけだ。
しかし、北方の岩石地帯は遠すぎて往復に少なくとも一ヶ月以上はかかってしまう。また、アンカジの冒険者、特に【グリューエン大火山】の迷宮に入って〝静因石〟を採取し戻ってこられる程の者は既に病に倒れてしまっている。生半可な冒険者では、【グリューエン大火山】を包み込む砂嵐すら突破できないのだ。それに、仮にそれだけの実力者がいても、どちらにしろ安全な水のストックが圧倒的に足りない以上、王国への救援要請は必要だった。
その救援要請にしても、総人口二十七万人を抱えるアンカジ公国を一時的にでも潤すだけの水の運搬や【グリューエン大火山】という大迷宮に行って、戻ってこられる実力者の手配など容易く出来る内容ではない。公国から要請と言われれば無視することは出来ずとも、内容が内容だけに一度アンカジの現状を調査しようとするのが普通だ。しかし、そんな悠長な手続きを経てからでは死人は増えるだろう。
「父上や母上、妹も既に感染していて、アンカジにストックしてあった静因石を服用することで何とか持ち直したが、衰弱も激しく、とても王国や近隣の町まで赴くことなど出来そうもなかった。だから、私が救援を呼ぶため、一日前に護衛隊と共にアンカジを出発したのだ。その時、症状は出ていなかったが……感染していたのだろう。おそらく、発症までには個人差があるのだろう。家族が倒れ、国が混乱し、救援は一刻を争うという状況に……動揺していたようだ。万全を期して静因石を服用しておくべきだった。今、こうしている間にも、アンカジの民は命を落としていっているというのに……情けない!」
ビィズは、どうやら責任感が強く民思いな人物らしい。護衛をしていた者達も、サンドワームに襲われ全滅したというから、そのことも相まって悔しくてならないのだろう
「……君達に、いや、貴殿達にアンカジ公国領主代理として正式に依頼したい。どうか、私に力を貸して欲しい」
全員、南雲に視線が向いていた。ユエやティオ、琥珀以外は皆、その眼差しの中に明らかに助けてあげて欲しいという意思が含まれていた。俺はどっちでもよく。琥珀に関していえばどうするかは、春奈によるから実際はどうでもいいのだろう。そんな中、ミュウは直接的だった。
「パパー。たすけてあげないの?」
ミュウは南雲のことを純粋な目で見ていた。ミュウは、南雲がなんだってできると信じているようだった。南雲は、苦笑い気味に肩をおとしていた。
「ハジメ殿が〝金〟クラスなら、このまま大火山から〝静因石〟を採取してきてもらいたいのだが、水の確保のために王都へ行く必要もある。この移動型のアーティファクトは、ハジメ殿以外にも扱えるのだろうか?」
「まぁ、香織とミュウ以外は扱えるが……わざわざ王都まで行く必要はない。水の確保はどうにか出来るだろうから、一先ずアンカジに向かいたいんだが?」
「どうにか出来る? それはどういうことだ?」
たぶん魔法だと思うが俺も一応、雨を降らせたり、津波を起こしたり出来る…津波起こしたらダメか…。そんなことを考えていると
「……使徒様やハジメ殿にも、活気に満ちた我が国をお見せしたかった。すまないが、今は、時間がない。都の案内は全てが解決した後にでも私自らさせていただこう。一先ずは、父上のもとへ。あの宮殿だ」
どうやらアンカジ公国に着いていたようだった。
「父上!」
「ビィズ! お前、どうしっ……いや、待て、それは何だ!?」
ビィズの顔パスで宮殿内に入った俺達は、そのまま領主ランズィの執務室へと通された。衰弱が激しいと聞いていたのだが…どうやら根性で働いているようだった。
ランズィはビィズの様子に驚いていた。まあここに来るまでの間に宮殿内で働く者達が見せたのと全く同じ様に目を剥いたが無理もない。なにせ、現在ビィズは、宙に浮いているのだから。ビィズは状況を説明してトントン拍子で話が進んだ。
「じゃあ、動くか。香織はシアを連れて医療院と患者が収容されている施設へ。魔晶石も持っていけ。俺達は、水の確保だ。領主、最低でも二百メートル四方の開けた場所はあるか?」
「む? うむ、農業地帯に行けばいくらでもあるが……」
「なら、香織とシア以外は、そっちだな。シアは、魔晶石がたまったらユエに持って来てやってくれ」
「あ、待て俺は、少し調べたい事があるからそこを調べる」
「分かった」
「わたしもいいかな?」
「お嬢様が行くのなら私も」
「刀真、私もついていていいかしら?」
「いいよ」
水は南雲達に任せれば大丈夫だろと俺は考えていたので俺はなんでこうなっているかは大体予想はついているので俺と春奈と琥珀と雫でオアシスを調べる事にした。
直死にサムレムセイバーの要素…あとつけるならはたしてどんな要素をもればいいのか考え中です