ありふれた世界で死が見える剣士が世界最強に   作:烙印バンザイ

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 雫「刀真て、いま


六十七話

 「気分は、ハードモードのインディさんだな……」

「なんで考古学者の名前ですか?」

「あれ、やってることは探検家なのに職業は考古学教授なんだよね、一回勘違いしたんだよね。職業、冒険家て」

俺たちは、マグマの上を赤銅色の岩石の小舟のようなもので流れていた。こうなったのは注意力がなくなったからだ。静因石を回収していき。予備の物も回収するためにおおくある場所に向かった。静因石はマグマの流れを阻害していたらしい。そして回収したときマグマの流れの阻害がなくなり勢いよく流れてきた。ユエが障壁を張ったり、南雲が小舟を作り一応、助かった。

 「あっ、ハジメさん。またトンネルですよ」

 「そろそろ、標高的には麓辺りじゃ。何かあるかもしれんぞ?」

 マグマは下方に流れていて普通に歩くより流されていた方がショートカットできていた。

 しかし

 「・・・・・・・」

「…あ、刀真君もしかしてだけど」

「はあ〜」

———

 私達がマグマに流されてしばらく経ちました。途中、マグマコウモリなどに襲われたりとあったけどようやくガーディアンがいるところまでついたんだけど…

「…とっと失せろ!!」

ザッシュ!ザッシュ!ザッシュ!

「ああ〜やっぱりこうなった」

 刀真君が水を纏わせた蛇行剣でマグマ蛇を刻んでいた。マグマ蛇は、再生していたが刀真君は攻撃の速度を上げていった。

 「ああ、刀真がまた、狂化してる」

「でも、頭は回転してますね」

「ですけど…」

 大量のマグマ蛇がマグマの海から飛び出してきた。

 「おそらく、バチュラム系の魔物と同じで、マグマを形成するための核、魔石があるんだろう。マグマが邪魔で俺の魔眼でも位置を特定出来ないが……それをぶち壊すしかない」

 「大丈夫なんですか」

「いや、たぶん大丈夫でしょ」

「ちっ」

 ザッシュ!ザッシュ!ザッシュ!ザッシュ!ザッシュ!!

 ズドーーー!!!!

 マグマ蛇と一緒に魔石を吹き飛ばしたがマグマからまたマグマ蛇が二十体でてきた。

 「おいおい、魔石が吹き飛んだ瞬間は確認したぞ? 倒すことがクリア条件じゃないのか?」

 「ハジメさん! 見て下さい! 岩壁が光ってますぅ!」

 「なに?」

 遠目でみてみると鉱石が埋め込まれていた。しかも光っているのは二十個ということは

「なるほど……このマグマ蛇を百体倒すってのがクリア条件ってところか」

 「……この暑さで、あれを百体相手にする……迷宮のコンセプトにも合ってる」

 「確かに百体を相手にするのは精神的にきついですが…約一名にとっては…逆効果ですね」

「スゥーー」

ザッシュ!ザッシュザッシュ!!ザッシュ!!

 「刀真は暑さは苦手ですが戦闘に入るとほぼ関係なくなりますからね」

 「はあ〜、ここの解放者もこうなるとは思わないでしょ」

私達もマグマ蛇を倒していたが私達が倒している間に刀真君はその倍以上を倒していた。今までの迷宮にくらべて迷宮のガーディアンが楽に倒せていそうな気がする。最後の一体になり刀真君が急に止まった。

 「刀真君、どうしたの?」

 「これで、終わりだ」

 南雲が最後の一体にトドメを刺そうとしていた。しかし刀真君は頭上を向いていた。刀真君をみた琥珀も頭上をむいた。

 「南雲!あぶねぇ」

 ズドォオオオオオオオオ!!!!

  ———-

 「ハ、ハジメぇ!!!」

 ユエはすぐさま南雲に神水を使っていたが

 「んっ……治りが遅い!」

 「馬鹿者! 上じゃ!!」

 ユエは二本目の神水を使うのに気をとられて上からの攻撃に気づいていなかった。

 「させんのじゃ! 〝嵐空〟!」

 「〝聖絶〟!」

 ドドドドドドドドドドッ!!!

 ユエが障壁を張ったところ以外が粉微塵になりマグマへ落ちた。おそらく南雲を狙っているようだった。

 「ハジメさん! ハジメさぁん!」

 「落ち着くのじゃ、シア! 今、妾の守りから出てはお主でも死ぬぞ!」

 「でもぉ! ハジメさんが!

 「落ち着け!南雲がこれくらいでくたばるか…問題は」

 「ええ騒いでも何もありません、とにかくいまは」

「……看過できない実力だ。やはり、ここで待ち伏せていて正解だった。お前達は危険過ぎる。あの男といいあそこにいる剣士の男もだ」

 天井付近を見るとおびたらしい量の竜がいた。しかもそれらの竜とは比べ物にならないくらいの巨体を誇る純白の竜がおりその上には魔人族が乗っていた。

 「ぐっ、」

 琥珀、春奈の方にも撃たれたが俺が2人を庇いどうにか2人は無傷で済んだ。

 「刀真君!!」

 「まさか、私の白竜が、ブレスを直撃させても殺しきれんとは……おまけに報告にあった強力にして未知の武器……女共もだ。まさか総数五十体の灰竜の掃射を耐えきるなど有り得んことだ。貴様等、一体何者だ? いくつの神代魔法を修得している?」

 「質問する前に、まず名乗ったらどうだ? 魔人族は礼儀ってもんを知らないのか?」

 やはり南雲は無事だった。

 「……これから死にゆく者に名乗りが必要とは思えんな」

 「全く同感だな。テンプレだから聞いてみただけだ。俺も興味ないし気にするな。ところで、お友達の腕の調子はどうだ?」

 魔人族が反応していた。どうやらウルの魔人族から情報が出たのだろう

 「気が変わった。貴様は、私の名を骨身に刻め。私の名はフリード・バグアー。異教徒共に神罰を下す忠実なる神の使徒である」

 「神の使徒……ね。大仰だな。神代魔法を手に入れて、そう名乗ることが許されたってところか? 魔物を使役する魔法じゃねぇよな? ……極光を放てるような魔物が、うじゃうじゃいて堪るかってんだ。おそらく、魔物を作る類の魔法じゃないか? 強力無比な軍隊を作れるなら、そりゃあ神の使徒くらい名乗れるだろうよ」

 「その通りだ。神代の力を手に入れた私に、〝アルヴ様〟は直接語りかけて下さった。〝我が使徒〟と。故に、私は、己の全てを賭けて主の望みを叶える。その障碍と成りうる貴様等の存在を、私は全力で否定する」

 アルヴ様…おそらく魔人族の神なんだろう…というかエヒトと同一のだろう。そして直接語ってきたと言うことは、エヒトもどうやらこちらに干渉してきたのだろう。

 「それは、俺のセリフだ。俺の前に立ちはだかったお前は敵だ。敵は……皆殺す!」

 全員で攻撃を仕掛けた、数頭の灰竜が障壁を展開していた攻撃の威力は絶大だったがなかなか突破出来なかった。よく見ると竜の頭上のあたりに亀のような魔物がいた。あの障壁は亀型の魔物の固有魔法だったんだろう。

 「私の連れている魔物が竜だけだと思ったか? この守りはそう簡単には抜けんよ。さぁ、見せてやろう。私が手にしたもう一つの力を。神代の力を!」

 フリードは、なにやら詠唱を始めた。俺たちは、攻撃を続けたが障壁が壊れるだけで後続の灰竜により障壁を張られるのを繰り返していた。

 「〝界穿〟!」

 「ッ! 後ろです! ハジメさん!」

 ドォゴォオオオオ!!!

 (今、南雲の後ろに急に出てきた?」

「何というしぶとさだ! 紙一重で決定打を打てないとはっ!」

 「ティオ!!」

「なんじゃご主人?」

「頼みがある」

 フリードは再び詠唱をはじめるが

 〝そうはさせんよ!〟

 「黒竜だと!?」

 「悪いな竜化させてでもたのむ」

 〝若いのぉ! 覚えておくのじゃな! これが〝竜〟のブレスよぉ!〟

 ゴォガァアアアア!!

 白竜もブレスを放ち、ティオのブレスと白竜のブレスが激突した。最初は拮抗していたがしだいにティオが押し始めた。

「くっ、まさか、このような場所で竜人族の生き残りに会うとは……仕方あるまい。未だ危険を伴うが、この魔法で空間ごと……」

 「させるかよ」カチッ

 「ッ!?」

  ズドーン!!

 「がぁああ!!」

 フリードを吹き飛ばし追撃を喰らわせようとしたが

 「ぐっ!? ガハッ!!」

 「南雲!ティオ、悪いが南雲を頼む」

どうやら南雲は限界突破のタイムリミットだった。

 「っ!」

最初の攻撃で直死で殺したと思っていたが俺も少し受けていたようだった。

 「はぁはぁはぁ」

「刀真君?だいじょう…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!! ゴバッ!!! ズドォン!!

「え、なに?」

 「これは…」

「ちっ、まさかだが」

 「うおっ!?」

 「んぁ!?」

 「きゃあ!?」

 〝ぬおっ!?

 どうやらフリードが何かをしたらしいフリードは南雲と話していたが…

 「ハジメさん! 水位が!」

 「何をした」

 「要石を破壊しただけだ」

 「要石……だと?」

 「そうだ。このマグマを見て、おかしいとは思わなかったのか? 【グリューエン大火山】は明らかに活火山だ。にもかかわらず、今まで一度も噴火したという記録がない。それはつまり、地下のマグマ溜まりからの噴出をコントロールしている要因があるということ」

 「それが〝要石〟か……まさかっ!?」

 「そうだ。マグマ溜まりを鎮めている巨大な要石を破壊させてもらった。間も無く、この大迷宮は破壊される。神代魔法を同胞にも授けられないのは痛恨だが……貴様等をここで仕留められるなら惜しくない対価だ。大迷宮もろとも果てるがいい」

どうやらただじゃ終わらないようだった

 




 エクストラピックアップ中に月姫は見ると引きたくなりました
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