ありふれた世界で死が見える剣士が世界最強に 作:烙印バンザイ
刀真「え、普通だと思うが」
春奈「確かに刀真君が昔、骨が折れた時も普通は一ヶ月くらいはかかるのに一週間くらいで元の生活に戻ってなかった」
刀真「いや…治りが早いんじゃないのか?」
刀真以外「えぇぇ」
「・・・———」
「・——」
誰かが話し合っていた。その声は懐かしかった。
「本当にやるのか…」
「ええ、やらないと刀真が死んじゃう…」
「ただでさえ特殊な目をもっているのにこれをやると今以上に狙われるぞ…」
(あれは、母さん…それにあの人は、宵月さん?何を話しているんだ?)
宵月さんは、家がお世話になっていた。医者だった…まあ、闇医者ではあるが事故の時の担当でもあった。
「…分かってます、それでも…もう息子を失いたくない」
「そうか…ただこの〇〇には耐えたが力に耐えられなければ本当に死ぬぞ」
「…ダメだとしても成功する確率があるなら…」
「分かった、だが…再生力と直死の魔眼以外は封印して使うないようにするぞ」
「…直死も封印出来ないのかしら?」
「理論上はいけるが…」
「いけるけど…どうしたの?」
「こいつは何かに確実に狙われる。例えば、アンタが縁を切った家とかな…」
「・・・・・・・」
「流石に制限だけなのも危ない…刀真は直死の力や使い方を教えてもらっている…それに・・・・・・・だからな」
「そうですね」
…!…君!
誰かの呼ぶ声が聞こえてきたと思ったら。身体が揺れ視界がぼやけると俺は現実に戻った。
————
「刀真君!」
「んあ?どうした春奈?」
「そろそろ、アンカジにつくよ」
「ああ、悪いな…」
俺はどうやら寝ていたようだった。
(それにしても…)
夢で見た光景。母さんと宵月さんが話していた話。母さんが縁を切った家族。そして…
(再生力…か)
思えば俺はいつからか忘れたが怪我の治りが早くなっていた気がする。
(母さん達は子供だから治るのは早いんだよと言っていたが…今思うと何かありそうだな)
「…刀真どうしたんですか?」
「いや、なんでもない」
何故、今になって昔のことや見覚えのない事を見るようになったのかは分からなかった。
——————
あの後、アンカジに着くと隊商の長蛇ができていたが四輪で分かったのかすぐに案内された。
現在、白崎が再生魔法を行使しようとしていた。
「――〝絶象〟」
次の瞬間、前方に蛍火のようなひかりがオアシスの中央へと落ちた。すると、オアシス全体が輝きだし、淡い光の粒子が湧き上がって天へと登っていく。
南雲は白崎を支えつつオアシスを調べるように促していた。
「……戻っています」
「……もう一度言ってくれ」
「オアシスに異常なし! 元のオアシスです! 完全に浄化されています!」
「あとは、土壌の再生だな……領主、作物は全て廃棄したのか?」
「……いや、一箇所にまとめてあるだけだ。廃棄処理にまわす人手も時間も惜しかったのでな……まさか……それも?」
「ユエとティオも加われば、いけるんじゃないか? どうだ?」
「……ん、問題ない」
「うむ。せっかく丹精込めて作ったのじゃ。全て捨てるのは不憫じゃしの。任せるが良い」
俺達は農地地帯へ移動しようとしたが
「あれは…」
こちらに殺気だった集団が近づいてきた。
(あれは、たしか教会関係者に神殿騎士…まさか)
「ゼンゲン公……こちらへ。彼等は危険だ」
「フォルビン司教、これは一体何事か。彼等が危険? 二度に渡り、我が公国を救った英雄ですぞ? 彼等への無礼は、アンカジの領主として見逃せませんな」
「ふん、英雄? 言葉を慎みたまえ。彼等は、既に異端者認定を受けている。不用意な言葉は、貴公自身の首を絞めることになりますぞ」
「異端者認定……だと? 馬鹿な、私は何も聞いていない」
「当然でしょうな。今朝方、届いたばかりの知らせだ。このタイミングで異端者の方からやって来るとは……クク、何とも絶妙なタイミングだと思わんかね? きっと、神が私に告げておられるのだ。神敵を滅ぼせとな……これで私も中央に……」
最後のセリフは小さかったが口の動きでなんとなく分かった。中央…こいつ左遷でもされたのか?
「さぁ、私は、これから神敵を討伐せねばならん。相当凶悪な男だという話だが、果たして神殿騎士百人を相手に、どこまで抗えるものか見ものですな。……さぁさぁ、ゼンゲン公よ、そこを退くのだ。よもや我ら教会と事を構える気ではないだろう?」
人数がいたところで瞬殺できるけど面倒なのは変わらなかった。ランズィは考えていた。目を開き司教に答えを言った。
「断る」
「……今、何といった?」
「断ると言った。彼等は救国の英雄。例え、聖教教会であろうと彼等に仇なすことは私が許さん」
「なっ、なっ、き、貴様! 正気か! 教会に逆らう事がどういうことかわからんわけではないだろう! 異端者の烙印を押されたいのか!」
「フォルビン司教。中央は、彼等の偉業を知らないのではないか? 彼は、この猛毒に襲われ滅亡の危機に瀕した公国を救ったのだぞ? 報告によれば、勇者一行も、ウルの町も彼に救われているというではないか……そんな相手に異端者認定? その決定の方が正気とは思えんよ。故に、ランズィ・フォウワード・ゼンゲンは、この異端者認定に異議とアンカジを救ったという新たな事実を加味しての再考を申し立てる」
「だ、黙れ! 決定事項だ! これは神のご意志だ! 逆らうことは許されん! 公よ、これ以上、その異端者を庇うのであれば、貴様も、いやアンカジそのものを異端認定することになるぞ! それでもよいのかっ!」
司教は、狂気じみた目をしながら喚いていた。南雲は意外そうな表情でランズィに尋ねた。
「……おい、いいのか? 王国と教会の両方と事を構えることになるぞ。領主として、その判断はどうなんだ?」
ランズィは部下に視線を送り、部下も目を瞑り考え目が開いてたら覚悟が決まったような目をしていた。
「いいのだな? 公よ、貴様はここで終わることになるぞ。いや、貴様だけではない。貴様の部下も、それに与する者も全員終わる。神罰を受け尽く滅びるのだ」
「このアンカジに、自らを救ってくれた英雄を売るような恥知らずはいない。神罰? 私が信仰する神は、そんな恥知らずをこそ裁くお方だと思っていたのだが? 司教殿の信仰する神とは異なるのかね?」
司教は片手を上げ攻撃の合図を出そうとしたが一人の騎士に何かが当たった。それは小石だった。そして石は次々と騎士に向かい飛来しているといつの間にかアンカジの住民達が大勢集まり、神殿騎士達を包囲していた。
「やめよ! アンカジの民よ! 奴らは異端者認定を受けた神敵である! やつらの討伐は神の意志である!」
「我が愛すべき公国民達よ。聞け! 彼等は、たった今、我らのオアシスを浄化してくれた! 我らのオアシスが彼等の尽力で戻ってきたのだ! そして、汚染された土地も! 作物も! 全て浄化してくれるという! 彼等は、我らのアンカジを取り戻してくれたのだ! この場で多くは語れん。故に、己の心で判断せよ! 救国の英雄を、このまま殺させるか、守るか。……私は、守ることにした!」
司教はそんな言葉で教会の威光に逆らう訳がないと言っていたがアンカジの住民は投石を続けた。
「ふざけるな! 俺達の恩人を殺らせるかよ!」
「教会は何もしてくれなかったじゃない! なのに、助けてくれた使徒様を害そうなんて正気じゃないわ!」
「何が異端者だ! お前らの方がよほど異端者だろうが!」
「きっと、異端者認定なんて何かの間違いよ!」
「香織様を守れ!」
「領主様に続け!」
「香織様、貴女にこの身を捧げますぅ!」
「おい、誰かビィズ会長を呼べ! 〝香織様にご奉仕し隊〟を出してもらうんだ!」
(なんか、変な団体までできてる…)
白崎のファンクラブなのかそんなものができていたようだ。
「司教殿、これがアンカジの意思だ。先程の申し立て……聞いてはもらえませんかな?」
「ぬっ、ぐぅ……ただで済むとは思わないことだっ」
司教達は、大きな足音を立てながら教会の方へと消えていった。
「……本当によかったのか? 今更だが、俺達のことは放っておいても良かったんだぞ?」
「なに、これは〝アンカジの意思〟だ。この公国に住む者で貴殿等に感謝していない者などおらん。そんな相手を、一方的な理由で殺させたとあっては……それこそ、私の方が〝アンカジの意思〟に殺されてしまうだろう。愛すべき国でクーデターなど考えたくもないぞ」
「別に、あの程度の連中に殺されたりはしないが……」
「そうだろうな。つまり君達は、教会よりも怖い存在ということだ。救国の英雄だからというのもあるがね、半分は、君達を敵に回さないためだ。信じられないような魔法をいくつも使い、未知の化け物をいとも簡単に屠り、大迷宮すらたった数日で攻略して戻ってくる。教会の威光をそよ風のように受け流し、百人の神殿騎士を歯牙にもかけない。万群を正面から叩き潰し、勇者すら追い詰めた魔物を瞬殺したという報告も入っている……いや、実に恐ろしい。父から領主を継いで結構な年月が経つが、その中でも一、二を争う英断だったと自負しているよ」
国のためとはいえ、教会と俺達を天秤にかけて俺達をえらんだ教会はこの世界の中でも立場が大きいはずなのにその威光に逆らうのは英断なんだろう。周りをみると自分達の安否を気遣ってアンカジの人々が集まっていた。
あの後アンカジの住民に止められ二日間も滞在した。アンカジ出発して二日後、意外な人物と再会した。
作者「……はぁはぁ」石60個
推しのピックアップ(後二体)
作者「……」ポッチ
金回転でセイバー
作者「…っ」ニコニコ
ジークフリート
作者「・・・・・・・」
もう十連
爆死
作者「ああああ、よしデュエプレやろ」
作者「……あれ?」ネット回線が落ちる
負ける PLATINUM2からPLATINUM3
作者「・・・・・・・」ネット回線が悪くてバイクにやられた。