ありふれた世界で死が見える剣士が世界最強に   作:烙印バンザイ

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刀真「・・・・・・・」
作者「刀真てよく昼寝をするけど不意打ちされても大丈夫なのか?」
琥珀「大丈夫ですよ…見ててください」
 琥珀が刀真に向かい石を投げると
刀真「・・・・・・・」カチッ!
 ザッシュ!!
作者「うわっ…」
琥珀「このように敵意や危害をあたえるものは体な反応するようです」
刀真「う、うん?なんかあったか」
二人「いいえなにも」


帝国とハルツィナ樹海編
八十一話


「これ……すごいな」

「そうね。……もう、いちいち驚くのも疲れたわ」

 私と光輝は南雲くんが作った飛行艇フェルニルに呆れていた。

「みんなは?」

「龍太郎と近衛の人達はシアさんが作った料理食べてる。鈴はリリィと話してる。……南雲は……イチャついてるよ。ブリッジでふんぞり返りながら……そして両儀は……」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・ムニャムニャ」

「・・・・・・・」

刀真はフォウくんと煉獄と一緒に寝ていた。

「相変わらず…マイペースね」

「南雲や両儀は……滅茶苦茶強いくせに……なんであんな風に平然としていられるんだ。……なんで簡単に見捨てられるんだよ……」

「……選んでいるのでしょうね」

「選ぶ?」

「刀真はよく分からないけど南雲くんは……きっと見た目ほど余裕があるわけじゃないんじゃないかしら? たぶん、平然としているように見えても、いつも〝必死〟なのだと思うわ。〝必死〟に大切な人達と生き抜こうとしている」

「……」

「彼も言っていたでしょ? 力があるから何かを為すんじゃなくて何かを為したいから力を得て振るうみたいなこと。光輝が今、感じている〝差〟は、彼が最初から持っていたものじゃないわ。〝無能〟、〝役立たず〟、そんな風に言われながら、どん底から這い上がって得たものよ。……文字通り、決意と覚悟の果てに手に入れたもの。神を倒すためでも、世界を救うためでもない。もっと具体的で、身近なもののため……私達のように〝出来るからしている〟のとは訳が違う。だから、今更、〝出来るんだからやれ〟と言われても、簡単には頷かないわよ。だって、そんな事のために得た力ではないのだし、余所見してホントに大事なものを失ったら元も子もないのだし……」

「……よくわからない」

「う~ん。ちょっと違うかもしれないけど、ほら、ボクシングで世界王者になりたくて頑張ったのに、強いんだから街の不良を退治しろ! って言われるようなものって言えばしっくりこない?」

「む……そう言われると……でも、かかっているのはこの世界の人達の人生なんだぞ?…それに両儀は元の世界から力があったらしいぞ…しかも元の世界で人を殺して…更にその殺した相手が春奈の妹だぞ」

「それは…」

 私もあの時はじめて聞いて驚いた。刀真が倒れた後、春奈や琥珀に聞いても話してくれなかった。

「私は気にしなくていいと思っているんだけどね」

春奈が会話に入ってきた。

「確かに刀真君は春乃を斬った…けどあのままだと春乃は…私や琥珀…お母さん達を殺してた…春乃には人を殺してほしくなかった…でもそのままにしていたら自分達が死んでいた…刀真君にも春乃を斬ってほしくなかった…刀真君は春乃を殺したくないから斬るのを最後まで迷ってた」

「それなら…どうして両儀は殺したんだ…」

「それは、春乃の意思が少し戻って…刀真君に自分を殺してって頼んだからだよ…姿を変えられても春乃は意思があるまま自分自身のまま生きたかったみたい」

「…しかし」

「刀真の事ばかり言っていますが私も人を殺してますよ」

「な、それはどう言う」

「はあ、私は捨て子で拾ってくれた人がそういう仕事の人だったのとそれに……私も大切な人を自分自身の手で殺めてしまったことはありますよ」

「…え」

「…琥珀」

「琥珀それはどういう」

「詳しく話すつもりはありません…しかし」

琥珀は光輝の問いを無視して話を続けた。

「なにかを選択する時にはなにかを代償にしなければなりません…刀真や私はそれが…大切な物が代償にしなければいけなかった…それだけです」

「しかし…」

「……ちょっといい加減にしてくれませんか」

光輝が反論しようにも琥珀の表情は変えなかったが少し怒っているようだった。

「人間にはそれぞれ正しいと思ったことがあります…貴方が思っていることが全部正しい訳ではありません。というか人に自分の正義を押し付けないでください」

「…な、だが人を殺すことは」

「確かに人間としては悪い事でしょう。あの時の事は私にとっても一生背負うべき過ちです…刀真も殺した事は事実なので背負わなけでばなりません…それでも何も知らない貴方に言われたり否定する筋合いはないです」

「……っ」

琥珀の圧に光輝はなにもいうことが出来なかった。

「…あれ?」

「進路が変わりましたね」

 帝国までは真っ直ぐ飛行すればいいはずが急に進路が変わった。

「……何かあったのか?」

「取り敢えず、中に戻りましょうか」

「…ふがっ!うん?」

 寝ていた二人+1匹も起きてブリッジに入った。

 俺達が入った時には他の全員が集まっており中央に置かれている水晶のようなものを囲んでいた。

「何があったの?」

「あっ、雫ちゃん。うん、どうも帝国兵に追われている人がいるみたいなの」

 ディスプレイを覗くと狭い谷間を兎人族の女性が二人、後ろから迫る帝国兵を気にしながら逃げているようだった。ただこの兎人族の二人…どこかでみたことがあるような気がした。

「おい、南雲! まさか、彼女達を見捨てるつもりじゃないだろうな!? お前が助けないなら俺が行く! 早く降ろしてくれ!」

「シア、こいつらって……」

「へ? ……あれっ? この二人って……」

 南雲とシアは何かにきづいたようだ。俺はディスプレイをもう一度よく見てみた。そして俺はある事を思い出した。

「あ、なるほど思い出した」

「まぁ、待て。天之河。大丈夫だ」

「なっ、何を言っているんだ! か弱い女性が今にも襲われそうなんだぞ!」

 が弱い…はたしてアイツらはか弱いと言っていいのだろうか。俺はそんな事を考えていると、南雲が面白げな様子で呟いた。

「か弱い? まさか。あいつらは……〝ハウリア〟だぞ?」

 ハウリア族を知らない人間は目が点になっていた。

 誰かが「あっ」という声が聞こえもう一度覗いていみると帝国兵の死体の山が映っていた。

 その山を他の帝国兵が見つけ動揺したところを兎人族の女性が首を切り落とした。

「いや、紛れもなく特殊なのは私だけですからね? 私みたいなのがそう何人もいるわけないじゃないですか。彼等のあれは訓練の賜物ですよ。……ハジメさんと刀真さんと琥珀さんが施した地獄というのも生温い、魔改造ともいうべき訓練によって、あんな感じになったんです」

「「「「「……」」」」」

 全員の視線が俺達に向けられた。俺や琥珀は訓練メニューを考えてやらせていただけであんな感じにしたのは主に南雲だと、全員の前で言ったがそれがどんな訓練メニューかと聞かれたので言ってみたら更に引かれた。

 そんな事を話しているうちに他の兎人族が帝国兵の首を刈っていた。兎人族は縦横無尽に帝国兵を翻弄していた。

「こ、これが兎人族だというのか……」

「マジかよ……」

「うさぎコワイ……」

「腕は上がっていますが…」

「ああ、腕を上げた…けど」

「ふん、練度が上がっているじゃねぇの。サボってはいなかったようだな。……だが、ちと詰めが甘いな」

 南雲は銃を取り出し風防の一部を開けて銃口を外に出し立射の姿勢をとり引き金を引いた。ちょうど馬車から飛び出てハウリア達を狙い魔法を発動しようとした帝国兵の頭蓋を寸分違わず消滅させた。

 こちら側に気づいたのか兎人族はこちら側に敬礼していた。

「お久しぶりです、ボス! 再びお会いできる日を心待ちにしておりました! まさか、このようなものに乗って登場するとは改めて感服致しましたっ! それと先程のご助力、感謝致しますっ!それに、教官…副教官もお久しぶりです!!」

「よぉ、久しぶりだな。まぁ、さっきのは気にするな。お前等なら、多少のダメージを食らう程度でどうにでもできただろうしな。……中々、腕を上げたじゃないか」

「ええ、お久しぶりです、貴方達もあれから精進していたんですね」

「おう、久しぶり、見てたけど練度上がってたな」

「「「「「「恐縮でありますっ、Sir!!」」」」」」

 ハウリア族にあったことがある俺達は平然としていたがシア以外のハウリア族に会ったことがない奴らはドン引きしていた。

「えっと、みんな、久しぶりです! 元気そうでなによりですぅ。ところで、父様達はどこですか? パル君達だけですか? あと、なんでこんなところで、帝国兵なんて相手に……」

「落ち着いてくだせぇ、シアの姉御。一度に聞かれても答えられませんぜ? 取り敢えず、今、ここにいるのは俺達六人だけでさぁ。色々、事情があるんで、詳しい話は落ち着ける場所に行ってからにしやしょう。……それと、パル君ではなく〝必滅のバルトフェルド〟です。お間違いのないようお願いしやすぜ?」

「……え? いま、そこをツッコミます? っていうかまだそんな名前を……ラナさん達も注意して下さいよぉ」

「……シア。ラナじゃないわ……〝疾影のラナインフェリナ〟よ」

「!? ラナさん!? 何を言って……」

「私は、〝空裂のミナステリア〟!」

「!?」

「俺は、〝幻武のヤオゼリアス〟!」

「!?」

「僕は、〝這斬のヨルガンダル〟!」

「!?」

「ふっ、〝霧雨のリキッドブレイク〟だ」

「!?」

 全員ドヤ顔でポーズを取りながら、二つ名を名乗った。

 ちなみに俺と琥珀は戦闘系以外はあまり関わっていないので大体は南雲の影響…だと思いたい。

「ちなみに、ボスは〝紅き閃光の輪舞曲(ロンド)〟と〝白き爪牙の狂飆(きょうひょう)〟ならどちらがいいですか?」

「……なに?」

「ボスの二つ名です。一族会議で丸十日の激論の末、どうにかこの二つまで絞り込みました。しかし、結局、どちらがいいか決着がつかず、一族の間で戦争を行っても引き分ける始末でして……こうなったらボスに再会したときに判断を委ねようということに。ちなみに俺は〝紅き閃光の輪舞曲〟派です」

「まて、なぜ最初から二つ名を持つことが前提になってる?」

「ボス、私は断然〝白き爪牙の狂飆〟です」

「いや、話を聞けよ。俺は……」

「何を言っているの疾影のラナインフェリナ。ボスにはどう考えても〝紅き閃光の輪舞曲〟が似合っているじゃない!」

「おい、こら、いい加減に……」

「そうだ! 紅い魔力とスパークを迸らせて、宙を自在に跳び回りながら様々な武器を使いこなす様は、まさに〝紅き閃光の輪舞曲〟! これ一択だろJK」

「よせっ、それ以上小っ恥ずかしい解説はっ――」

「おいおい、這斬のヨルガンダル。それを言ったら、あのトレードマークの白髪をなびかせて、獣王の爪牙とも言うべき強力な武器を両手に暴風の如き怒涛の攻撃を繰り出す様は、〝白き爪牙の狂飆〟以外に表現のしようがないって、どうしてわからない? いつから、そんなに耄碌しちまったんだ?」

「……」

 南雲は二つ名のサプライズプレゼントで精神的に限界になっていたところを雫と谷口が笑ったため二人は南雲に睨まれていた。

 その後、樹海の長老の一人の孫娘がいて南雲を見て顔が赤くなっていて。

 天之河達は複雑な気持ちになっていて、ユエ達は冷たい視線を送っていた。やはり南雲はモテるよなと他人事のように見ていると何故か俺も冷たい視線で見られた。

 ただ長老の孫娘が捕まっていたりハウリア族の人数が少なかったりとどうやらまた、トラブルに巻き込まれたようだ。




作者「推しのガチャ推しのガチャ…」10連、ポチ!
刀真「怖えよ…」
ガチャ終了後…
作者「・・・・・・・」
星四礼装が4枚
刀真「まあ、ドンマイ」
作者「うわわああああ、近いうちにエクストラガチャきそうでこわい」
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