ありふれた世界で死が見える剣士が世界最強に   作:烙印バンザイ

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琥珀「作者…」
作者「はい」
琥珀「なにをしていたんですか」
作者「ゲームをやってたら書くの忘れてました」
琥珀「覚悟はいいですか」
作者「待ってください…どうかお慈悲…ああああああああ!!」



八十二話

 あの後、亜人族達を飛行艇を物珍しそうに探検しているとき俺達はブリッジにてパル達ハウリアの話を聞いていた。

「なるほどな……やっぱ魔人族は帝国と樹海にも手を出していたか」

「肯定です。帝国の詳細は分かりませんが、樹海の方は強力な魔物の群れにやられました。あらかじめ作っておいたトラップ地帯に誘導できなければ、俺達もヤバかったです」

 どうやら魔人族が魔物を引き連れきたらしい。フェアベルゲンの戦士が応戦したようだが返り討ちにあったようで一人の亜人族がハウリアに助けを求めたようだった。

 まあ、ハウリア族が助けに応じた理由は俺達がいつか戻ってくるからだと思うが

「あの時のハウリアはホントに怖かった。以前のように狂乱するわけでもないのに、ゆらゆら揺れながら口元が、こうスッと裂けて……笑うのだ。うぅ、あの日からよく眠れない。……夢に口の裂けたウサギが出て来て、首を……はぁはぁ……ダメだ。動悸息切れが止まらない。……薬はどこだ……」

 ハウリア達はフェアベルゲンの外側から各個撃破で魔物達を仕留めていったらしい。

 そこから闇討ち、不意打ち、騙し討ち、卑怯、卑劣に嘘、ハッタリ使えるものは何でも使って確実に情報を集めたようだ。

 その甲斐あって、魔人族の首を落とし、魔物を殲滅したようだが、フェアベルゲンの被害は甚大で警備に人を回せず帝国が人攫いを目的に侵入してきたようだ。

 どうやら帝国も魔人族に襲われたようで復旧のための労働力確保と消費した亜人族の補充の必要性から樹海に踏み込んだのだそうだ。

 カム達は、急いで他の兎人族の集落に駆けつけたが女子供のほとんどを攫われてしまった。

 カム達はこれ以上、同族の悲惨な末路を見過ごせず少数人を引き連れ帝国に侵入したが帰ってこなかったようだった。

 カム達の現状を知るべく、パル達が警備体制などの情報収集をしていたときに亜人族を乗せた輸送馬車が他の町に向けて出発したという情報を掴み情報収集も兼て奪還を試みたようだ。

「しかし、ボス。〝も〟ということは、もしや魔人族は他の場所でも?」

「ああ、あちこちで暗躍してやがるぞ? まぁ、運悪く俺達がいたせいで尽く潰えているけどな」

 行く先で魔人族の暗躍はあり魔人族にとっては疫病神に近いと思うが

「・・・・・・・」

「…?副教官…どうしたんですか?」

「いや…」

 新夜…どうやら俺の兄みたいだが奴は魔人族と手を組んでいるようだった。そして俺は…撃退はしたが…俺はあの時、ほとんど負けていた。

「まぁ、大体の事情はわかった。取り敢えず、お前等は引き続き帝都でカム達の情報を集めるんだな?」

「肯定です。あと、ボスには申し訳ないんですが……」

「わかってる。どうせ道中だ。捕まってた奴等は、樹海までは送り届けてやるよ」

「有難うございます!」

 パル達は一斉に頭を下げていた。シアが何か言いたそうにしていたがなにも話すことはなかった。

 フェアベルゲンに向かっている時、あの警備隊の虎の亜人族に会ったが前の時とは違い敵意はなかった。敵意はなかったので安心して案内をされたが

「ひどい……」

 前に来た時は自然が美しい景色だったのがあちこち破壊された跡が残っておりどんよりした雰囲気を漂わせていた。

「お祖父様!」

「おぉ、おお、アルテナ! よくぞ、無事で……」

 アルフレリックだったかアルテナは勢いよくアルフレリックの胸に抱きついた。家族の再会に周囲は感動していた。

「……とんだ再会になったな、南雲ハジメ。まさか、孫娘を救われるとは思いもしなかった。縁というのはわからないものだ。……ありがとう、心から感謝する」

「俺は送り届けただけだ。感謝するならハウリア族にしてくれ。俺は、ここにハウリア族がいると聞いて来ただけだしな……」

「そのハウリア族をあそこまで変えたのもお前さんだろうに。巡り巡って、お前さんのなした事が孫娘のみならず我等をも救った。それが事実だ。この莫大な恩、どう返すべきか迷うところでな、せめて礼くらいは受け取ってくれ」

 南雲は頬を掻きながら肩を竦めた。天之河が複雑そうな表情をしていた。おそらくこの世界を救うために訓練していた自分より、意図せずに人が救われている様子になにかを感じているのだろう。

 ハウリア族は運悪く外に出ているようですぐに戻ってくるとのことで待っていると

「ボスゥ!! お久しぶりですっ!!」

「お待ちしておりましたっ! ボスゥ!!」

「教官!!副教官お久しぶりです!!!」

「お、お会いできて光栄ですっ! Sir!!」

「うぉい! 新入りぃ! ボス達のご帰還だぁ! 他の野郎共に伝えてこい! 三十秒でな!」

「りょ、了解でありますっ!!」

 天之河達はお茶を吹いていた。ハウリア族は敬礼してた。見覚えがないやつが複数人いたのでどうやら勢力を拡大していたようだ。

「あ~、うん、久しぶりだな。取り敢えず、他の連中がドン引いているから敬礼は止めような」

「「「「「「「Sir,Yes,Sir!!!」」」」」」」

「ここに来るまでにパル達と会って大体の事情は聞いている。中々、活躍したそうだな? 連中を退けるなんて大したもんだ」

「ええ、なかなか腕を上げましたね」

「そうだな、油断はしてたけど…連携は上達したよな」

「「「「「「きょ、恐縮でありまずっ!!」」」」」」」

ハウリア族は感動のあまり涙声になっていた。

「なるほど。……〝必滅のバルドフェルド〟達からの伝言は確かに受け取りました。わざわざ有難うございます、ボス」

「………………なぁ、お前も……二つ名があったりするのか?」

「は? 俺ですか? ……ふっ、もちろんです。落ちる雷の如く、予測不能かつ迅雷の斬撃を繰り出す! 〝雷刃のイオルニクス〟! です!」

「……そうか」

 もう手遅れのようだった。厨二病は感染するものだったのかと考えたがそういうものだと納得することにした。

「ハウリア族以外の奴等も訓練させていたみたいだが、今、どれくらいいるんだ?」

「……確か……ハウリア族と懇意にしていた一族と、バントン族を倒した噂が広まったことで訓練志願しに来た奇特な若者達が加わりましたので……実戦可能なのは総勢百二十二名になります」

 随分、増えたと思った。質問の意図がわからず疑問顔を浮かべるイオルニクスに一つ頷く。

「それくらいなら全員一度に運べるな。……イオ、ルニクス。帝都に行く奴等をさっさと集めろ。俺が全員まとめて送り届けてやる」

「は? はっ! 了解であります! 直ちに!」

 意外だったのだろうイオは急いで他のハウリア族を呼びに行った。意外だと思ったのはイオだけではなく。

「ハ、ハジメさん……大迷宮に行くんじゃ……」

「カム達のこと気になってんだろ?」

「っ……それは……その……でも……」

 図星だったらしくシアは口ごもった。おそらくカム達を行方を探して欲しいとは言えなかっただろう。

「ふぇ?」

「シア、お前に憂い顔は似合わねぇよ。カム達が心配なら心配だって言えばいいだろう?」

「で、でも……」

「でもじゃない。何を今更、遠慮なんてしてるんだ? いつもみたいに、思ったことを思った通りに言えばいいんだよ。初めて会った時の図々しさはどこにいったんだ? 第一、お前が笑ってないと、俺の……俺達の調子が狂うだろうが」

「ハジメさん……」

 南雲はシアを気遣っていた。ぶっきらぼうでもそれはシアを思って話していた。

「あまり実感がないかもしれないが……これでも、その、なんだ。結構、お前の事は大切に想ってるんだ。だから、お前の憂いが晴れるなら……俺は、俺の全力を使うことを躊躇わない」

「ハジメさん、私……」

「ほら、言いたいこと言ってみろ。ちゃんと聞いてやるから」

「……私、父様達が心配ですぅ。……一目でいいから、無事な姿を見たいですぅ……」

「全く、最初からそう言えばいいんだ。今更、遠慮なんてするから何事かと思ったぞ?」

「わ、私、そこまで無遠慮じゃないですよぉ! もうっ、ハジメさんったら、ほんとにもうっですよぉ!」

 前々からシアは気張っていたが南雲の言葉に吹き飛んだのだろう

「……ん。シア、可愛い」

「ふむ、たまには罵り以外もいいかもしれんのぉ~」

「ティオがまともなことを言った…」

「ご主人よ、妾はそこまで悲し…ああ、冷たい目をハァハァ」

「・・・・・・・」

 ティオのセリフで俺の目は無意識に冷たくなった。

「うぅ~、羨ましいよぉ~」

「まぁ、惚れた男にあんな風に言われれば嬉しいでしょうね……」

「な、南雲君……ストレートだよ。そっち方面でも変わってしまったんだね。鈴はびっくりだよ」

「シアよかったですね」

「シア…羨ましい私も刀真くんに…」

「シアさん……妬ましい、私もハジメ様に……」

なんだか俺にも視線があったような気がしたが気にせずにしたがちょうど良いタイミングでハウリア達の準備がすんだようだった。

 俺達はアルフレリック達の見送りを受けながら樹海を抜け、飛行艇で移動した。




 なんか現実が忙しくなってきてるので次に書けるのがわからないので少しずつ書いて暇になったかけたら書くようにしていきたいです
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