ありふれた世界で死が見える剣士が世界最強に   作:烙印バンザイ

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作者「最近、ブルアカのほうと同時に書いているんですけどなんか考えていた主人公の能力と似たりしてるな感じました。」
「まあ、ブルアカの方は能力はだいぶ後で直死の魔眼とはすこし違うものですが」
 そして思ったのが私が書こうとするとまずオリ主に対して大体家族が死んでいたり訳ありにしようと考えるのが多いです。


八十七話

 あれから時間が経ち俺も南雲達と合流していた。南雲達からほとんど丸投げしていたため少なからず文句を言われたが残りを手伝った。

――HQ、こちらアルファ。H4ポイント制圧完了

――HQ、こちらブラボー。全Jポイント制圧完了

――HQ、こちらチャーリー。全兵舎への睡眠薬散布完了

――HQ、こちらエコー。皇子、皇太孫並びに皇女二名確保

 パーティー会場で帝国貴族と会話している間にもハウリア達の報告を聞いていた。

 パーティーに参加している者は主に帝国のお偉いさん方だ。文官と武官は雰囲気から分かり、どうやら武官の方が立場は上のようだ。

 そんな武官は積極的に話しかけていた。何せ、〝神の使徒〟にして〝勇者一行〟だ。世間一般では【オルクス大迷宮】の攻略階層を破竹の勢いで更新した強者と思われており、〝強さ〟が基準の彼等からすれば何とも興味をそそる存在なのだろう。もちろん、あわよくば個人的な繋がりを持ちたいという下心もたっぷりある。

 それだけではなく、女性陣にも強い興味があるらしい。

 春奈は白をメインカラーに、青いリボン金色の装飾が配置されたロングドレスを着ていた。

 部屋で着替え終わった後、合流した時に俺に感想を聞いてきたのだが白はダメだったようなといったら何故か不機嫌な顔をして琥珀に絞め技を決められた。

 琥珀はメイド服のままだったが春奈と一緒にいると様になっていた。

 ユエも純白のドレスを着ていたので部屋に入ってくるときに春奈と同じことをいったのだが南雲の理性が飛んで抱きしめてキスをしていて男性陣、女性陣、関係なく固まっていた。俺は仲が良いなと呟いたら止めろよシアや白崎にツッコミをいれられた。

 ちなみに俺は性別が女になっているが普通にスーツを着ていた。琥珀にドレスを用意されたが抵抗してなんとかスーツを着ることを許可してもらえた。

――HQ、こちらデルタ。全ポイント爆破準備完了

――HQ、こちらインディア。Mポイント制圧完了

 どうやらハウリア達の方は順調のようだ。会場の入り口が騒がしくなった。どうやらこのパーティーの主役である。リリアーナ姫とバイアス殿下のご登場らしい。

 入り口から現れたリリアーナ姫は黒いウェディングドレスを着ていた。その様子は義務としてここにいるという様子だった。

――HQ、こちらロメオ。Pポイント制圧完了

――HQ、こちらタンゴ。Rポイント制圧完了

「何て言うか、リリィらしくないね。いつもなら、内心を悟らせるような態度は取らないのに……」

「……まぁ、あんなことがありゃあなぁ。姫さんも色々思うところがあったんだろ」

「……あんなこと?」

「なんかあったのか?」

「南雲君、リリィに何かしたの?」

「おい、八重樫。それはどういう意味だ、こら」

 雫は南雲に対して疑いの目を向けていた。

「だって、リリィが公の場であんな態度を取るなんて……何か非常識な事が起これば、大体南雲君のせいじゃない? 今までの経験則からいって。実際、何か知っているみたいだし」

「チッ、言い返しづらいことを……だが、今回は本当に何もしていないぞ。ただ、皇太子にレイプされそうになってた姫さんを通りすがりに助けただけだし」

「そう、リリィがレイ……ナンデスッテ?」

「ちょっと、ハジメくん!? 今、なんて!?」

 驚愕の眼差しを南雲に向ける一同。俺は何なとなくだがなっとくしていた。南雲の扱いはともかくリリアーナ姫に対して何かをする理由が思いつかなかった。まあ、白崎の友人だから助けたてところだと思うが

「刀真…扱いに関してはあなたも人のことはいえないと思いますよ」

「琥珀、俺は関心がないことは関心を持ってないだけだ」

「それはそれでどうなんですか?」

 説明を求められていた南雲はユエとダンスを踊っていて主役より目立っていた。

「刀真君、私と踊らない?」

「…?え、いや俺は…うん?」

 琥珀が物凄い圧を掛けていた。どうやら春奈と踊れと言わんばかりにこちらを見ていた。

「ああ、分かった…少し待っててくれないか?」

「えっ、うん分かった。」

俺は手に取っていた料理を置き今踊っている人達の様子を観察した。しばらくして俺は春奈と踊ることにした。

「刀真君……こういうダンスって初めてだよね?」

「ああ、周りの人達を見て何となくでやってる」

「そ、そうなんだ」

春奈は呆れた様子で俺を見ていた。

「……」

「……」

しばらくお互いに無言になっていた。

「なあ、春奈」

「どうしたの刀真君?」

「部屋に入った時は言い忘れてたんだけどなドレス似合ってるぞ」

「えっ……」

俺は思っていたことを話すと春奈の顔は真っ赤になっていた。ちょうど演奏が終わったところで春奈は琥珀の元に戻って行ってしまった。

「どうしたんだ春奈は?」

 俺はこれ以上踊る気は無かったので元の場所に戻った。戻った後ティオに誘われたが断ったら興奮したので周りに気づかれないように気絶させた。

「春奈の様子がおかしいのだけどなにか言ったの?」

「別に大したことは言ってない。ただ部屋に入ってきた時に聞かれたことを話しただけだ」

「聞かれたこと?それってドレスのこと?」

「ああ、似合ってるて言ったらああなった。」

「ああなったて貴方ねえ」

「別に思った事を言っただけなんだが…」

「雫さん…刀真はこういう人間です。こういうことに関して言えば…あの勇者(笑)の天之河さんよりタチが悪いです。例えば刀真、雫さんのドレスはどう思いますか?」

「え、似合ってると思うぞ」

「ッ!貴方ねえ」

「?どうしたんだ雫」

雫も顔を赤くして行ってしまった。

「お前……もあの勇者のこと言えないぞ」

煉獄が呆れた顔をして話した。

「言い過ぎじゃないか?」

「いえ、これに関しては同情の余地はありません」

「そうか……」

 煉獄は雫の元へ行ってしまった。雫は春奈となにか話しているみたいだった。今は近くには琥珀しかいなかった。

「……」

「……」

お互いに話さずパーティーに出されていた料理を食べていた。

「……他の皆さんは居ませんね……刀真……そろそろ話をしますか」

「…?どうしたんだ琥珀」

「……どこまで思い出しましたか?」

「どこまで?何の事だ?」

「とぼけなくても分かっています。まあお嬢様の何となく気づいているようですがもう一度だけ聞きます…どこまで思い出しましたか?」

琥珀の顔は真剣な様子だった。この場合、正直に話すしかなかったら。

「大体は思い出した。」

「そうですか。」

――HQ、こちらヴィクター。Sポイント制圧完了

――HQ、こちらイクスレイ。Yポイント制圧完了

「そんなことか?琥珀が話したい事は?」

「……そうですね。本題に話しましょう」

「本題か……それで何を話すんだ?」

「あなたは元の世界に戻ったらどうするつもりですか?」

「急にどうした?」

「記憶が戻ったという事はあなたが1人で暮らしている理由を思い出したはずです」

「……そうだな」

「また、私達と暮らしませんか?」

 琥珀はまた春奈達の家で暮らす事を提案してきた。

「……」

 確かに俺は中2の時に春奈の家にお世話になっていた。それでも俺は……

「無理だな」

「無理とはもしかして」

「俺は春奈達の家族を殺した」

「それは……しかしそのことに関してはお嬢様や旦那様に奥様もあなたがそこまで考える必要はないと思っています。それにあの時、あなたは謝罪してましたが旦那様や奥様が言ったことを忘れたのですか?」

 琥珀の言うとおりあの事件の後、俺は春奈達に謝罪をした。それでも春奈や琥珀…春奈の両親は変わらない様子で接してくれて俺にあまり気にしないでと言われていた。

「確かに言われていたが……俺がいると春奈やお前、春奈の両親に迷惑をかける。さすがにこれ以上は迷惑をかけられない。」

 春奈の両親は本当にお人好しだ。娘を殺した相手に対して気にしなくていいと行ったり1人暮らしの家の保証人もしてくれる人達だあれ以上迷惑はかけたくなかった。それにもし俺がいたら変な物が近づくかもしれない。

「それに元の世界に戻る前に確実にあいつは絡んでくる……あいつを連れて元の世界に戻れない最悪の場合は……」

――HQ、こちらズールー。Zポイント制圧完了

――全隊へ通達。こちらHQ、全ての配置が完了した。カウントダウンを開始します。

「ッ!それは…」

「あ、ああ、どうせもう……だからな、それにもう……」

「……」

琥珀は刀真と2人で話して気づいてしまった。ぼけーとしていた刀真が内に秘めた想い。自分との違い。そして自分が思っていた以上に壊れていることに。

「刀真……これだけは覚えてください。あなたを心配する人やあなたが死んで悲しむ人はいます。それだけは……それだけは忘れないで考えてください」

「……」

 2人の空間はさらに重くなっていた。

「それに…そろそろ主役達の出番みたいだぞ」

「……そうですね」

「さて、まずは、リリアーナ姫の我が国訪問と息子との正式な婚約を祝うパーティーに集まってもらったことを感謝させてもらおう。色々とサプライズがあって実に面白い催しとなった」

――全隊へ。こちらアルファワン。これより我等は、数百年に及ぶ迫害に終止符を打ち、この世界の歴史に名を刻む。恐怖の代名詞となる名だ。この場所は運命の交差点。地獄へ落ちるか未来へ進むか、全てはこの一戦にかかっている。遠慮容赦は一切無用。さぁ、最弱の爪牙がどれほどのものか見せてやろう 

――十、九、八……

――ボス。この戦場へ導いて下さったこと、感謝します

「パーティーはまだまだ始まったばかりだ。今宵は、大いに食べ、大いに飲み、大いに踊って心ゆくまで楽しんでくれ。それが、息子と義理の娘の門出に対する何よりの祝福となる。さぁ、杯を掲げろ!」

気づけば二つの種族の長が重なるように演説していた。

――気合を入れろ! ゆくぞ!!!

――「「「「「「「「「「おうっ!!!」」」」」」」」」」

――四、三、二、一……

「この婚姻により人間族の結束はより強固となった! 恐れるものなど何もない! 我等、人間族に栄光あれ!」

「「「「「「「「「「栄光あれ!!」」」」」」」」」」

――ゼロ。ご武運を

 念話から聞こえていたカウントダウンもゼロになりパーティー会場は闇に呑み込まれた。




作者「どうしよう」
刀真「どうしたんだ?」
作者「いや、琥珀の強化案が思いつかない」
琥珀「そういえばありましたね」
作者「とりあえず考えたいと思うけどどうしよう」
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