ありふれた世界で死が見える剣士が世界最強に   作:烙印バンザイ

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作者「……」
刀真「なあ、作者……書いてて大丈夫なのか?」
作者「やばいけど現実逃避してないとやっていけない・」


九十一話

「これが……大樹……」

「でけぇ……」

「すごく……大きいね……」

 前方には以前来た時と同様に巨大な木がそびえ立っていた。

「カム、何が起こるかわからないからハウリア族は離れておけ」

「了解です、ボス。ご武運を」

 大樹近辺から南方はハウリア族の土地になったので付いてきたハウリア達も南雲の言葉で散会していった。

 南雲は窪みにオルクス大迷宮の攻略の証をはめ込み、前回と同様に石版が淡く輝き出し文字が浮き出始める。

〝四つの証〟

〝再生の力〟

〝紡がれた絆の道標〟

〝全てを有する者に新たな試練の道は開かれるだろう〟

「これも前と同じだな。使う証は……【神山】以外のでいいか」

 南雲が一つずつ証を石版にはめ込んでいった。そして最後のコインをはめ込むと石版が強く輝きだしその光が大樹に向かっていった。

「む? 大樹にも紋様が出たのじゃ」

「……次は、再生の力?」

 大樹の幹に七角形の紋様が浮き出ていた。そこにユエが近づき手を触れながら再生魔法を行使する。

 直後、今までではない光が大樹を包み込み、ユエの手が触れているところから波紋のように光の波が天辺に向かっていた。

「あ、葉が……」

 大樹は一気に生い茂り、鮮やかな緑を取り戻し突如正面の幹が裂けるように左右に分かれ大樹に洞が出来上がった。

 俺達は顔を見合わせ頷き洞の中へ入っていった。洞の中は特に何もないようだった。ただ大きな空間がドーム状に広がっているだけである。

「行き止まりなのか?」 

 天之河が呟いていたが、その直後に洞の入り口の穴が閉じ始めた。

 入口が完全に閉じ暗闇に包まれた洞の中で、咄嗟にユエが光源を確保しようしたがその必要は無かった。

 足元に大きな魔法陣が出現し強烈な光を発したからだ。

「うわっ、なんだこりゃ!」

「なになに! なんなのっ!」

「騒ぐな! 転移系の魔法陣だ! 転移先で呆けるなよ!」

 南雲が坂上と谷口を注意した直後、俺達の視界は暗転した。

———

 目を開けるとそこは木々が生い茂った樹海だった。周囲を確認するとそこには南雲達の姿は無くどうやら別の場所に飛ばされたようだった。

「みんなとは逸れたね…刀真君早く探しに行こう」

 目の前の春奈が話しかけてきた。

「……」

「どうしました刀真…」

 俺は無言で剣を持って二人に近づき剣を振った。

 ザッシュ!!ザッシュ!!

「え…?」

「……!?」

 二人の頭は簡単に地面に落ちた。しかし二人の身体からは出血は無く頭を失った二人の身体は赤錆色のスライムになり地面のシミになった。

「偽物だと分かっても少し胸糞悪いな……まあ、他のメンバーでも探すか」

 俺は人を探しながら樹海を歩き始めた。

————

「ここは……私はあれ?何してたんだけ…?」

 目が覚めるとそこは知らない場所だった。

「私の名前は確か……○○○○○」

 私は名前以外は覚えていなかった。

「とりあえず…?」

 誰かが来たようだった。

「こんにちは。倒れていたけど大丈夫でしたか。」

女の子が中に入ってきたが女の子には羽が生えていた。

「あ——あ、あの、驚かせてしまって、ごめんなさい……その……みんながあなたを呼んでこいって。ほら、もうすぐ夜になるから……その前に、ね?」

 少女からは敵意は感じなかった。それでも私は驚いていた。それは少女はまるで物語にでってくる妖精だった。

「……あ。あ、あ、あの。……もも、もしかして、動けません、か?ならお話は後に……うう、でもそれだと、わたしがみんなに……また役に立たないって、叱られちゃう……」

「大丈夫だよ。」

ここにいてまた状況が悪くなるようだったので私は外に出る事にした。

 外に出てみるとそこには様々な妖精が集まっていた。

「コイツかぁ!?森で死にかけてたってのは!ひでぇな、人型なのに翅がねえときた!『風の氏族』のなれの果てかよ、ヒーーヒッヒッヒ!」

「一緒にしないでください。根本から無いじゃないですか、コイツら。これは刑罰で翅をちぎられた刑徒ですよ。ダーリントンから逃げてきたんじゃないですか?」

「なまっちろい。枯れ木みたいな手足だ。どうしようもねえな。薪にしかならねえ。」

「んじゃあバラすかぁ!薪になるなら今夜は明るくなるしなァ!」

見た感じは童話のようだったが聞こえてくる話は物騒だった。

「その前に話は聞きましょう。それが私たちの『掟』ですから。アナタたち、氏族と名前は?どこの街の出身ですか?どんな理由で、このコーンウォールまで逃げてきたのです?」

 わたしは妖精達に事情を話した。名前以外覚えていない事を、どこから来たのか、どうしちあたここに来たのか、何が目的だったのかもなにも思い出せないことを。

「——はあ?どこの街の出身かわからない、ですって……?」

「……チッ。目的までねえのかよ。」

「……はあ。ひっでぇ。ひどすぎる。なんだそのシケた話は。うまくいけば身代金?とかいうヤツで騒げると思ったのによぅ!なあみんな、コイツは———」

「はい、こうなっては——」

「ああ、コイツは——」

私はどうなるのか覚悟して聞いていると

「オレたちで世話してやんねえとなぁ!やったぜ、新しいお仲間だーーー!」

「えっ!?」

「「「「イェーーーーイ!!」」」」

「「「「ハイホーーーーーー!」」」」

「祭りだ、祭りだ、仲間が増えた!」

「「「住む場所もない価値もない、名前しかない落ちこぼれ!とりあげられて石投げられて、気がつきゃ島の端の端!女王も逃げる『名なしの森』で、明日には消えてる嫌われもの!おしまいの村、コーンウォールにようこそ、ご同輩!

 ここまで散々運命だっただろう?もう充分に苦しんだろう?オレたちゃどうせ燃えカスさ、ここでのんびり暮らそうぜ!」

「はい?」

その後、私は妖精達に歓迎された。

 どうやらここは妖精國ブリテンといいう妖精の国らしい。なにか大切な事を忘れているようだったが何も思い出せなかった。

 ただ○○○○○はまだしらなかった。

 本当に目が覚めた時、どんなことをしていたのか…その旅の物語が壮絶な物だったとしても覚えていないだろう。

 ○○○○○いや春奈の運命は旅でおきたことと似たような事になることも

 




作者「あ、ちなみに春奈の旅の物語はこれ以上は書きません。長くなるしこの物語の結末は元になったゲームのストーリーを見てみて下さい。もし書く事になるとあまりにも長いのと完全に同じというわけではないからです。」
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