ありふれた世界で死が見える剣士が世界最強に   作:烙印バンザイ

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 現実が大変で現実逃避をしていないとつらい。


九十三話

 周囲の樹々と異なる巨木が鎮座している場所に辿り着いたがそこには巨大なトレントがいた。

 そして今まで成果がなかった天之河達が飛び出し俺達は見物することになった。

 補助として雫と煉獄と回復役として白崎にも参加してもらっているがあまりいい状況とは言えなかった。

 勇者の切り札である神威も防がれ固有魔法で防がれ谷口の障壁は白崎の魔法で保てていた。

 天之河は振り返りながら複雑そうな表情でこちらを見ていた。

 トレントモドキが固有魔法で樹々を生み出して攻撃を南雲はクロスビットで障壁を作って防ぎ、俺は剣で迎撃していた。

 見た限り色々な意味で限界のようだった。

「う~ん、あの勇者さんが〝限界突破〟を使えば、いけるんじゃありませんか?」

「どうかな。まぁ、限界突破の更に上のやつでも発動すればあるいはいけそうだが……でも、そのあと弱体化するだろう? 回復しても、そのあとは疲労がかなり溜まった状態になるだろうし、〝限界突破〟の疲労は通常の回復魔法だと中々癒えないからな」

『……再生魔法なら治せるかもだけど』

「消費が大きいから余り使いたくないよね。まだ序盤なんだし」

『ふむ。では、勇者の坊やが使ってしまう前に片付けてしまうのがいいかのぅ』

『そうですね。状況がこれですとね』

今は姿が変わって約1名以外まともに戦えなかった。(坂上は戦いに参加したが)

 南雲はなにかを考えていた。おそらく大迷宮が天之河達を攻略者として認めてもらえるのかと考えているようだった。

『南雲殿、何を悩んでいるのか大体わかるがの、戦闘での成果は余り意識せんでも良いのではないかと思うのじゃ』

「うん? どういう事だ? 大迷宮のコンセプトのことか?」

『うむ。おそらくじゃが、ハルツィナは〝絆〟を試しておるんじゃろう』

「絆……そう言えば、入口の石版にもその言葉はあったな」

『そうじゃ。あれは単に亜人族による大樹までの案内だけでなく、攻略において絆を試すという意味でもあったのではなかろうか。仲間の偽物を見抜くこと、変わり果てた仲間を受け入れること、まさに〝紡がれた絆〟が試されているように思うがの』

「なるほどな。……その試練を乗り越えた先にゴールがあるなら、確かに〝道標〟と言えるかもな。だとすれば、確かに戦闘では俺が片付けても問題ないかもしれない。この先に待っている〝絆を試す何か〟を天之河達が乗り切ればいいんだし」

『そういう事じゃ。まぁ、あくまで推測じゃがの』

 考えていた南雲にティオは推測を言っていた。信憑性が高いものだったが普段の発言のせいで驚いてしまった。

 なぜこれがここまで残念にしてしまったのだろうか俺はそんなことを思いながらティオを見ると

『む? なにやらご主人様から哀れみに満ちた眼差しを感じるのじゃ。……はぁはぁ、これはこれで……既に妾はご主人様なら何でも良いのかもしれん!』

 どうやらこっちの方も手遅れらしい。

 その後、南雲がタールを撒き散らしトレントモドキを燃やした。トレントモドキどもが暴れまくるから周りの樹々にも火がついたが俺が雨を降らして鎮火しておいた。

天之河が南雲に視線を移すとその様子にはどこか焦っているようだった。

 背後で何かが再生しているような音がしていた。

 後ろを見るとさっきのトレントモドキ似た木が成長していた。

「中ボスっぽいなとは思っていたが、次のステージに行く扉でもあったんだな」

 しばらく見てみると入り口のように洞を作り始めた。

 洞の中に全員が入ると入り口が勝手に閉じ足元が光出し視界は真っ白くなった。

 

 




 作者「最近、ことごとくピックアップ対象ではないキャラやカードがすり抜けたりしていますがなんだろう確率とは」
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