ありふれた世界で死が見える剣士が世界最強に   作:烙印バンザイ

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作者「チーン…」
刀真「お、おいどうした」
作者「すり抜けした」
刀真「いや爆死よりいいだろう」
作者「最近、すり抜けしかしてないにけど…」
刀真「爆死よりはいいだろ」
作者「石が無くなった」
刀真「貯めろよ」
作者「はあ」
その後作者はふて寝をした。




九十四話

ピピピ……ピピピ…

「……う、うーん」

ピッ!

 目が覚めると俺は布団で寝ていた。

「朝か… 」

「刀真、朝だよ」

 一階から俺を呼ぶ声が聞こえてきた。

 俺は起き上がると身支度をした。

「……あれ?俺いつも眼鏡をかけてたような……それになんで景色を見て違和感を感じるんだろう?」

普通に見ている景色なのに違和感をもっていた。

「刀真!早くしないと遅刻するよ!!」

「今、行くから」

俺は急いでカバンを持ち一階に向かった。

「おはよう…」

「おはよう刀真…ご飯冷めるでしょ」

「ごめん」

「早く食べて学校に行きなさい」

「うん」

母さん…両儀雪は専業主婦だ。たまにイギリスの友人から手紙が届いてきたり教会の人に知り合いがいたりしていたが母さんは普通の専業主婦と言っている。

 母さんは家族と絶縁していて母方の親戚とは会ったことがないしどんな人達かは知らなかったが昔聞いたことがあったが母曰く…ただの人でなしの集団だから気にしないほうがいいよとなぞの圧力をしていた。

 朝飯を食べていると階段の方からだれか降りてくる音がした。

「おはよう、雪、刀真」

「おはよう父さん」

「おはよう刀夜さん」

 父さん…両儀刀夜は剣術家だ。道場は山奥にあり基本的に父さんが指導しているがたまに爺ちゃんも指導している。

 父さんも少し変わった知り合いが多く、人の表情を見て楽しむからくり屋敷の製作者、教会の神父、スーツ服の集団、闇医者などがいる。

 父さんも普通の剣術家といっているが他の人はそれはないだろうと言っている。

「……」

「どうしたの刀真?」

「刀真どうしたんだ?」

 二人を見ていると色々な感情が込み上げてきた。いつも話しているはずなのにどこか懐かしいような…うれしいような……そしてどこか虚しいような気がした。

「いや……なんでもない…いってきます。」

「「いってらっしゃい。」」

 ありふれた言葉だった。それでも何故か嬉しいのに辛かった。

相変わらず教室は賑わっていた。

「南雲、借りてた漫画返すよ」

「うん、ありがとう」

 南雲に借りていた漫画を返すと南雲の場所に三人近づいてきた。

「ハジメ!」

「ハジメさん」

「ハジメくん」

クラスメイトの白崎とユエとシアだった。

 どうやら南雲はナンパしていたユエとシアの二人を助けて好感度が上がったみたいだった。

 白崎は南雲に一目惚れしたらしくストーカーまがいのことをしているらしいが他のやつは知らなかった。

 俺が知っているのはたまたま教室に戻ったら南雲の物の匂いを嗅いでいる場面を見かけたからだ。

 ユエとシアは仲が良かったがユエと白崎はたまに睨み合っていて背後には何かが見える時がよくあった。

そんなことも知らずに女子に囲まれていた南雲は周りの男子は嫉妬で血走った目で見ていた。

 一応、南雲はユエと付き合っていて同居しているらしいけど。

 周りがまた騒がしくなった。どうやら原因は二人みたいだ。

「おはよう」

「おはよう!」

遠野春奈と遠野春乃の双子が登校してきたようだった。

 二人は見た目が良くどこかの良家のお嬢様らしく別クラスではあるがメイドがいるみたいだった。

「……」

まあ、二人ともただの同じクラスメイトだけど。

 そんな事を考えていたら何故か違和感を感じた。

「……」

双子の妹の遠野春乃がこちらをみていた。

「どうしたの…春乃?」

「ううん、なんでもない」

笑いながらかえしていたが視線は何故か俺の方を見ていた。

「……」

少しだけ違和感を感じていた。

 しかしそろそろ授業が始まるようだったので俺は考えるのをやめた。

———

 授業を聞いていても違和感を感じていた。

 社会の教師の畑山先生にはあまり違和感を感じなかった。

 英語の教師で変態のティオ先生…あの人はたまに俺にセクハラまがいの事をしてくる。なのでたまに抜刀術の技術を利用して文房具でツッコミをいれている。一定の人達には気づかれているが特に言われない。

 次は現代国語の時間だった。

「授業を始めます」

 授業を担当するのは赤い長髪の女の先生だった。先生は俺の恩人だった。昔、この人とは会い悩んでいたものを解決してくれた。

 ……そういえばなにを悩んでいたんだろうか?

 さっきから違和感を感じていたがあまり気にしなくてもいいと思ったが今回は違った。

おかしい…他の先生の名前は分かるのにこの先生名前だけがわからない。

 他の生徒を見渡しても先生と呼ぶだけで○○先生と呼ぶ奴はいなかった。

 この後の授業ではなにも感じなかった。……いや違和感は感じていたが教師には感じなかっただけだった。

「やっぱり、おかしいよな」

 俺は弁当を食べながら呟いた。

 南雲の近くにいる3人の女子…

 似たような道場の娘で友達の雫…

 変態英語教師のティオ先生…

名前が分からない現実国語の先生…

そしてただのクラスメイト双子…

 普通の事のはずなのに違和感を感じていた。

「刀真…どうしたの?」

俺が考えていると雫が話しかけてきた。

「いや…なんでもない。というか雫はどうしたんだ?遠野達と弁当を食べていたのに?」

「いつも少し様子が違うから気になったのよ。」」

「ああ、そうか。なんかすまんな。」

 雫は双子のところに戻っていった。

「……」

 何故か遠野春乃がずっと視線を送っている事が気になった。

————

 放課後

「…うん?」

下駄箱に行くと手紙が入っていた。

「これはなんだ?」

刀真くんへ、屋上に来てください。

「……なんだこれ?」

 差出人は書いていなくて分からなかった。

「……まあ、行くか」

それでも何故か行かなきゃいけない気がした。

「……」

「……」

(なんでいるんだよ。)

屋上の入り口に行くとそこには双子のメイドの琥珀がいた。

 佐々目琥珀、双子のメイドで超人である。昔、道場で知り合った。

 琥珀がいるということは差出人は双子のどちらかと言う事だ。

 しかし分からなかった。ただのクラスメイトの俺をここに呼び出す事が分からなかった。

「妹さまがお呼びです早く行きなさい。」

 差出人は遠野春乃だった。

 琥珀は遠野春奈をお嬢様と呼び。遠野春乃を妹様と呼んでいる双子は容姿が良いので良く男子生徒の視線を浴びているが琥珀がそれを威圧している。なぜか俺には威圧をしてこない事が不思議だが。…というかあまり関わらないのだけど。

「分かったよ。それより姉の方はいいのか?」

「ええ、問題ありません。」

「そ、そうか。」

琥珀は遠野春奈のところに向かい俺は屋上に到着した。

「帰ろうとしてるのに呼んでごめんね。」

笑いながら遠野春乃は話しかけてきた。その様子はどこかうれしそうで……そしてどこか違和感があった。遠野春乃から感じるものは今まで感じている違和感とは違う何かだった。

「いや、それよりも俺に何か用があるのか?」

「うん、明日、学校休みだよね。」

「あ、ああ。そうだな」

「明日、遊園地に遊びに行かない?」

「……は?」

「だから明日、私と遊園地に一緒に遊びに行かない」

「はっ?いやなんで?」

意味が分からなかった。特に仲が良いわけでもない。ただのクラスメイトを遊園地に遊びに行く事に誘っているのか

「なんで?それは……」

遠野春乃の雰囲気が少し変わった。表情は笑っていたが何故だろう。どこか哀しそうだった。

「……したから」

「え?」

「約束したから…かな?」

「……約束…」

「ごめんね。でももし行くなら連絡してね。これ…私連絡先だから…じゃあまたね。」

 そういうと遠野春乃は、笑顔で屋上から去っていった。

「……約束」

 遠野春乃…いや春乃が言っていた言葉が何故か心に残っていた。

 確かに俺は昔、なにか約束をしていた気がした、ら

……ねえ、刀真君

……もし私の目の事がなんとかなったら

……みんなで遊園地に遊びに行こう!

(…ああ、そうかそういう事か)

俺は朝から感じていた違和感の正体がようやく分かってきた。

 俺は目を閉じてある程度時間が経ち目を開けた。

「……ッ!」

 すると何もなかった景色に黒い線と赤い点が広がった。

「はあ、やっぱりな」

ポケットに手をいれるとそこには見慣れた眼鏡が入っていた。眼鏡をかけると黒い線と赤い点は見えなくなりさっきまでの景色が広がった。

「……はあ」

俺はスマホを開き春乃に連絡を入れ屋上を後にした。

「さっきからなんか辛いと感じてたけどやっぱり辛いな……」

 俺はそう呟きながら家に帰った。




 
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