ありふれた世界で死が見える剣士が世界最強に   作:烙印バンザイ

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作者「あばばばば」
刀真「どうしたんだ作者は?」
琥珀「またすり抜けたらしいです。」
作者「わっぴ~!」
琥珀「それは別作品のクロスオーバーのゲームでは?」


九十五話

 家に帰る前に少しだけ用ができたので寄り道をする事にした。

「……着いた。」

 山奥の道場に来ていた。

「うん?刀真か」

「どうしたんだ刀真?」

 奥には爺ちゃんと父さんがいた。

「少し手合わせをしたくなって。」

「珍しいな」

「……」

 俺は木刀を持って二人に挑んだ。

————-

「はぁはぁ……」

現在、爺ちゃんにはなんとか一本取る事ができ。父さんと手合わせをしていた。

「どうした刀真もうバテたのか?」

 自称普通の剣術家と本人は言っているが絶対普通ではなかった。

「……ッ!」

倒れ込んでいたがすぐに立ち上がり父さんには向かっていき再び剣の打ち合いになった。

「……」

やはり父さんは強い。隙と言える隙もなく反応速度も異常だった。俺が知ってる通り父さんは強い。……だからこそ

「……はあ、一本か…強くなったな刀真」

「……」

 だからこそ一本を取る事ができた。父さんとの手合わせで初めて一本を取る事ができたが俺は拳を握り締め黙っていた。

その後、父さんと一緒に家に帰り疲れた俺はそのまま寝てしまった。

———

ピピピッ…

「朝か…」

「刀真、今日は出かけるんでしょ」

「……」

俺は立ち上がり出かける準備をして玄関に向かい靴を履き振り返るとそこには父さんと母さんがいた。

「行ってらっしゃい」

「行ってらっしゃい、楽しんでね。」

「……」

刀真行ってらっしゃい。

行ってらっしゃい。

あの日もこんな感じだった…

ただいつも通りに行ってきます、行ってらっしゃいというありふれた会話をして出かけた…そして帰ってきた時にはおかえりと言う言葉はどこにもなかった。

「……」

俺は玄関のドアの前で立ち止まっていった。

「どうしたの?」

「どうしたんだ?」

 俺の様子がおかしいと思ったのか二人は尋ねてきた。

「…ううん、なんでもないよ」

振り向く事が出来なかった。

もし振り向いてしまったら……

ずっとここに居たいと思ってしまう。

「それじゃあ、行ってきます。」

 俺は外に出て待ち合わせの場所まで走り出した。

———

「……待ったか?」

待ち合わせの場所に着くと春乃がベンチで座っていた。

「ううん。待ってないよ」

「それじゃあ行くか」

「うん。そうだね。」

「ところで……」

俺は春乃に気になっていた事を聞く事にした。

「どうしたの?」

「遊園地って……何をして楽しむんだ?」

「えっ……ごめん、分からない」

「「……」」

二人の間になんとも言えない空気になった。

「とりあえず、行くか」

「……うん」

 お互いに行った事がなかったため遊園地に着いてから考える事にした。

———

 遊園地につき、最初に入った場所はお化け屋敷だったが

「ぐあぁあぁぁ!」

「………あ、どうも」

「……」

「……」

 気まずい空気になった。おそらく前にいる白装束の人はスタッフで驚かせようとしただろう。しかし暗闇の中でも気配で人がどこにいるのか分かっていたので挨拶をしてしまった。

「……」

また目の前に白装束で髪が長い女の人が目の前に現れた。今回は気配を全く感じず急に現れた。

「おお、気配を感じなかったすごいですね」

「え、ええ……」

「それでは」

気づけば出口に着いていて俺たちはそのまま外に出た。

「ありがとうございました。」

「それにしても最後の人はすごかったな」

「そ、そうだね」

「最後の?そんなスタッフは居ませんが?」

「え……?」

 出口にいたスタッフいわく最後の白装束の女の人はスタッフではないらしい。

「刀真君はお化け屋敷にある意味向いてないね…。」

————-

その後、俺と春乃は遊園地のアトラクションで遊んでいき気づけば日が落ちかけて夕焼けの時間になっていた。

「う、うーん!楽しいかったね刀真君!」

「……ああ…そうだな」

「……」

「……」

「なあ?」「ねえ?」

「「……」」

お互いに何かあるようだった。

「刀真君からいいよ」

「最後にあれに乗らないか?」

俺は中央にある大きな観覧車を指をさした。

「……うん、私もそれを言おうと思ってたの」

どうやら春乃も観覧車に乗ることを考えていたようだった。

観覧車はゆっくりと回っていた。

「……」

「……」

俺たちは向かい合うように座り外の景色をみていた。

「綺麗だね」

「そうだな………なあ春乃」

「どうしたの刀真君」

「少しだけ話さないか?」

俺は春乃と話す事にした。

「うん。」

「今日は楽しかったか?」

「うん、楽しかったよ。それで刀真君が話したい事はそんな事じゃないよね。」

どうやら春乃は何について話したいか分かってるようだ。確かに今日は楽しかった……それでも

「さてと…じゃあそろそろこの世界……いや…空間についての話をしようか。」

それでも楽しい時間には終わりはくる。

————

 この空間はおそらく迷宮の試練だ。

 おそらく攻略者に大切な者との偽りの日常や願望を見せ、精神力を試す空間なのだろう。

「まあ、つまりここは俺が無意識に願った日常の空間てことだ。」

「……それを私に言っても何か意味があるの?刀真君の言っている通りなら私も刀真君の想像した偽物て事になるけど?」

「……だけどそれも少し違うようだ」

「少し違う?それはどういうこと?」

「おそらく…この迷宮の試練の製作者も予想出来なかったと思うよ……まさか2人の理想の世界になるなんて」

「……」

「なあ、お前は本物の遠野春乃なんだろ?」

「いつから気がついてたの?」

「まあ、違和感は感じてたよ……それでも決定的だったのはお前と話した事かな」

俺は昔、春乃と遊園地に行く事を約束していた。しかし、その約束を果たす事はできなかった。

 何故かは俺のせいで春乃が死んだからだ。

「……春乃の理想は自分の直死の魔眼がなくなっている世界。俺のりそうは。両親が生きていて、春奈やお前との繋がりを作らなかった世界なんだろうな」

何故か琥珀とは関わり合いがあるのは不思議だが無意識の内に俺は思っていたのだろう。春奈と関わりがなければ春乃と会うことがなく二人は仲良く一緒に暮らせていたはずなのに……。俺が原因で新夜に怪物に変えらて俺に斬られることもなかったのにと。

「ねえ。ここが偽物の空間て分かったならなんで現実にすぐに戻らなかったの?」

「それは……」

「それは?」

「約束したから」

「……」

これも理想の話だ。せめて偽物の世界でも春乃との約束を果たしたいと思ったのだろう。

「ごめんな何も出来なくて…本当にごめん」

この世界に来てから涙が出てくる。現実では心の奥で止められるのにこの世界では簡単に流れてしまう。

「ねえ、刀真君……私は死んでからずっと皆の事を見てたんだよ?」

——

気がつけば自分の部屋にいた。

「私は怪物にされて刀真君に斬られたはず……それなのに」

 自分の姿を見ると怪物にされる前の人間の姿だった。

「あれは夢だったのだ」

 ガチャッ!

扉が開くとお母さんが立っていた。立っているお母さんは泣いていた。

「ううっ…春乃!春乃」

「お、お母さん?私はここにいるよ?なんで?」

そこで私は気がついた。あれは夢ではなく現実だ。私は死んだのだ。




 fgoの11周年はなんこ石がもらえるのか?流石に去年よりは少なくても500個以上は欲しいです。
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