【R18個性】も『クソナード』に掛かれば【強個性】 作:『代行さん』
季節は秋ー葉っぱが色づき、風に寒さが乗る頃
病院から届いた『個性因子証明書』を持って役所に向かっていた。
それと言うのも『アイ・アイランドでの一件』『脳無襲来』と身の回りで問題が多発し、その度に警察の介入が入った。結果ー立て続けに見舞われた事件、事故の数々においてー現在『無個性』としていた場合『不正登録』を疑われかねないとあり、警察の勧めで『正式な書類』を持って向かっているのである。
とは言え、現在『緑谷の個性』は機能不全に陥っていた。結果として【個性】把握ができていない状況である。しかし、明らかに『無個性』ではないことは現場証拠や本人聴取、医者の見解で明らかとなっているため『暫定』と言う形ながら件の書類が病院から届いたのだった。
【超再生】ーこれが緑谷の個性として登録されることになっている。欠損部位の回復過程、神経系を含む経過がデータとして残っており、証明書の発行は順調に進んだ。
緑谷出久
「…」
正式な書類と『保険証』の更新が終わるまで役所の『謎に柔らか過ぎる』ソファーに埋もれる緑谷は自分とは違う要件できたであろう住民をソファーの中から見ていた。
当然ながら全員が『免許証』を持っている『個性保持者』ではない。個性を持っていても一般社会において行使することを『法律』で規制されている『一般人』なのである。
『緑谷は考え込んだ』ー『異形型』個性により人間の体でありながら個性が常に発動している状態。見た目が明らかに変形していたり、ある種の動植物に寄っていたりする個性保持者のこと。
仮に彼らが「敵意はない」と言っていたとしても【
緑谷出久
「無個性を排する人とベースが変わらない社会か」
建物の中、行ったり来たりする人を眺めながら緑谷は更新が終わるのを待っていた。
その後、順調に更新が終わりー無事に【超再生】として登録が完了したことを『保険証』で認めた緑谷は海岸へと向かった。元々の個性である【エアロダイナミックフィールド】が発動しないため、いつか言われた『筋トレ』として海岸の清掃を継続することにした。変わったことがあるとしたら
巻原包傭
「個性は使うなよぉ」
緑谷出久
「はい」
巻原が海岸の清掃に顔を出す様になったことである。時々現れると【パペット】で海岸のゴミを巻き取り、歩かせるなどをして清掃の手伝いと緑谷を監督する様になっていた。
何故巻原が度々緑谷のもとに訪れているのかーことの発端は雄英高校への進学を本格的に進めると決まったある日、"とある一大イベント"間近に迫る中、教室の中で巻原が緑谷にした話がきっかけだった。
巻原包傭
「もうそろそろあの時期か」
緑谷出久
「あの時期と言えば体育祭ですか」
◇◆◇◆◇
『オリンピックの瓦解』ー『個性黎明期』以降、混沌期となった社会は『オリンピック』を放棄したー【個性】の発現と『個性犯罪の急増』はそれだけに競技の機能を前時代的なものにするのに十分だった。
『混沌期の終わりと体育祭』ー混沌期、その立役者の失踪後。平穏と共に『雄英高校』が『体育祭』を全世界の有力者を招いて開催したのが始まりと言われている。
全世界を牽引する『ヒーローの卵』ー"時代の象徴"が切磋琢磨する姿は多くの人たちを魅了し、『個性社会のオリンピック』と言えるものになった。
◇◆◇◆◇
巻原包傭
「知っていたか」
緑谷出久
「待ち遠しいです」
中学に入ってから緑谷は『録画』だけは欠かすことなく行なっていた。一時期【個性】自体から目を背けて以降見る機会を失っていた緑谷は『これを機に見るのも良いかな』と考えていた。
巻原包傭
「直で見に行くか」
緑谷出久
「え?」
巻原包傭
「これでもヒーローだからな招待状位は貰ってる」
緑谷出久
「良いんですか!!」
とあって、緑谷が普段から通っている場所を説明した結果。海岸での活動に良く顔を出す様になった。【個性】との相性がいいのは言うまでもなかった。