【R18個性】も『クソナード』に掛かれば【強個性】   作:『代行さん』

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ー『再会・上』

ペイルシャドウと共に見回りをする緑谷。人が集まれば問題がそれほど起こりやすくなるものと思っていたー『ヒーローの総本山』その袂なれど、その法則が適用、される訳もなく、喧騒とは裏腹に平和そのものだった。

 

緑谷出久

「何も起こりませんね」

 

ペイルシャドウ

「それが1番だよ」

 

とは言いつつもペイルシャドウは『木乃伊』を一体従え緑谷を含めた3人で行動をしていた。辺りでは暇を持て余したヒーローがファンサービスをしており『サイン』『写真撮影』『雑談』をしている。

 

緑谷出久

「見回りはいいんですか?」

 

ペイルシャドウ

「さぁ、気を張りすぎるのも良くないしな?」

 

緑谷出久

「…」

 

緑谷はその光景を見て『不服』と感じつつも"何処かしら"『安堵』を覚える光景に短い沈黙の後「そうですね」と返した。

 

 

 

ペイルシャドウ

「もう少ししたら通行規制の応援に向かうからスタジアムに行って来るといい」

 

緑谷出久

「分かりました」

 

ペイルシャドウはそう言うと懐からスタジアム入場券を緑谷に手渡した。緑谷はそれを受け取り『財布にしまった』。今回の目的は『時代の象徴』その最高峰が『競技に臨む姿』ー緑谷が目指すものを明確にする為だった。

 

ペイルシャドウこと、巻原はイメージの大切さを緑谷によく説いていた。それと言うのも先を見据えることの大切さを『過去』に味わい、その二の舞になって欲しくないとのことだった。しかし、その話をしようとしない巻原ー明確の重要性を説いておきながら大事なところを『曖昧』にする真意を緑谷は掴めずにいた。

 

それでも『イメージ』の大切さは巻原の背中を見て理解していた。

 

それは『遠隔操作』を内包する【個性】においてーそのどれもが『補助』としての運用がされていた。撹乱や誘導と『代替を取るリスクの軽減』、作戦の成功率を上げる、"不安定要素の払拭的"役割なれど『作戦の要』として運用しているヒーローは全くと言っていいほどいなかった。唯一『メイン』として扱っている『とあるヒーロー』を除いては。

 

◆◇◆◇◆

 

『変哲もない映像』にその人は居た。その人がメインではないただの映像記録の中ー僅か数秒以下の出演。舞い落ちる『真紅の羽』とピンボケた鈍い黄色の衣装により辛うじて認められる。目にも止まらぬ速度から織りなされる緻密で迅速な事件解決を行っていた(・・・・・)ヒーロー。

 

迅速にして、神速のウィングヒーロー『ホークス』その人だった。緑谷がそれを見つけたのは本当に偶然だった。『速すぎる男』その名の通り、【個性】自体もそうであり、ヒーロー社会においても事件解決数、ヴィラン捕獲数などは他の追随を許さない右肩上がり、確定数だけでも上位に入る程の実力を持つ21歳。

 

異例のスピードで現場入りからの『ヒーローランキング入り』と人気までぶっちぎりとー名実ともに『速すぎる』為、参考になる映像記録はなく、そのスタイルもまた情報が少ない。

 

『緑谷は感じた』ー『無駄を無くしに無くし至った極端』の『速さ』における"個性【剛翼】の汎用性と『扱いづらさ』を"

 

個性に使われているのではなく『使っている』その"スタイル"を

 

◆◇◆◇◆

 

緑谷出久

「僕は個性を見れてない」

 

華やかさの裏にある努力とその過程、緑谷はそれを見つけるべく歩き出した。『興奮気味の仕業』ー緑谷の背後から『何かが近づいていた』

 

 

 

それはそれとして緑谷は迷った。

 

緑谷出久

「あれ?」

 

緑谷は非常に焦っていた。人通りが多く似たような地形と不慣れな場所ーそんな『迷うにはうってつけの環境』により、当然の如く迷った。森林ばかりで目印となるものが何一つとしてなかった。

 

緑谷出久

「どうしよう」

 

緑谷は慌ててスマホを取り出しマップを確認するも『雄英高校』敷地内と大まかな括りでしか表示されなかった。

 

緑谷出久

「!?」

 

そんな中、周りの茂みがざわつき始めたー葉っぱが擦れる音、枝が折れる音、風のない森林の中でそれが突如として巻き起こり、緑谷は警戒を全面に押し出し身構えた。

 

『ざわめきは緑谷の周囲を旋回しながら徐々にその距離を縮めていった』

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