【R18個性】も『クソナード』に掛かれば【強個性】 作:『代行さん』
緑谷出久
「僕一生の内の運を使い果たしてる気がする」
天喰環
「運があっただけ、いいと思う」
『アイ・エキスポへ向かう飛行機の中』ー特別なことがなかった幼稚園、いじめ紛いの小学校、幼馴染を筆頭に弄られる中学生の帳尻合わせの如く立て続けに起こるイベント事に緑谷は疲労を露わにしていた。近くに座ることになった天喰はそれを気遣うような言葉を掛けながら窓の外を眺めていた。
緑谷出久
「行く先々で問題が起こってる気がするんです。まるで疫病神に憑かれてるみたいに周りからも自分からも運がなくなっているんじゃないかってくらい」
波動ねじれ
「でも皆んなでアイ・エキスポ見て回れるのっていいことだよ?運のいいことだよ?」
通形ミリオ
「笑顔だよ緑谷君!今は楽しまなくちゃ!」
甲矢有弓
「そうだよ緑谷君、通形らは個性が凄くても体育祭じゃ結果がダメだったもんね」
波動ねじれ
「むぅ、有弓が意地悪言う」
緑谷出久の隣、天喰環ー後ろに通形ミリオ、波動ねじれ、甲矢有弓の並びで座った席、話しかける時は席から《ひょっこり》顔を出すようにして喋る5人は現在アイ・アイランドに向けて向かう飛行機の中に居た。
『付き添い』ーIDカードは4つ、緑谷を含め5人であるにも関わらず数の少ないIDカードはどうしたのか、単純で難解なーそれは緑谷引子を誘った時のことだった。
◆◇◆◇◆
緑谷引子
「出久これ…え!?」
緑谷出久
「え!?」
緑谷引子の元にIDカードと封筒を山と抱えた状態で向かい、その光景に驚いた。引子もまた『IDカード』を持っていたのだった。
緑谷出久
「どうして母さんが」
緑谷引子
「お母さんもエキスポに行こうと思ってたんだけど、用事ができちゃってどうしようかって迷ってたん、だけど」
緑谷出久
「あ、あはは」
『IDカードが増えた』ー余分になってしまった3つのIDカードのひとつを母親に渡そうとリビングに向かった先で『まさか』数が増えるとは思ってもいなかった出久は『笑うしかなかった』
それなら『巻原先生』にと考え、連絡をしようと電話を掛けたモノの繋がらなかった。送り返すことも考えた出久だったが、その数を前に『日頃お世話』になっている先輩方が思い浮かび
◆◇◆◇◆
『今日に至る』ーIDカードの内部情報を『アイ・アイランド、セキュリティサイト』でフィードバックを受けつつ、それぞれが『IDカード』を受け取り『緑谷出久の付き添い』として、アイ・アイランドに向かうのだった。
通形ミリオ
「見えてきた見えてきた」
波動ねじれ
「有弓見せて見せて」
甲矢有弓
「ちょ、あんたらはしゃぎ過ぎ」
天喰環
「酔いそう…」
緑谷出久
「…」
『緑谷出久は訝しんだ』ープレオープンの当選時に届いた『装飾が施された封筒』は『関係者各位』を招集もしくは『内部の者が外部のものに対して送る』招待状。しかし緑谷引子から受け取った『IDカード』が入っていたであろう封筒は『黒地に金色の縁取りのある封筒』だったこと。
緑谷出久
「…何か引っ掛かる」
飛行機の中、緑谷がそんなことを考えている隣で"グロッキー"状態の天喰環が乗り物酔いに陥り居住施設に最初に向かうことになりー男女のグループに分かれ、それぞれが荷物を下ろした。