「愛城君のこと好きなんだけど、なぜか恋愛対象としては反吐がでるの
ごめんなさい!!!」
「確かな手ごたえからの反吐!!!」
「おお~これで通算100回目、トリプルスコアだ」
俺こと都郷 展開(とごう てんかい)は、親友の愛城恋太郎が振られているのをタイミングよく、2階の窓から眺めている。奴のあきらめを知らない根性は好きだ。見ていて飽きないしな。
「さて、相棒を励ましに行くか~」
俺は恋太郎と合流し、ミッフィ-になっている顔を見て笑う。
「そんな気にすんなよ、ミッフィ-太郎。まだ中学卒業しただけだぜ?
高校は同じとこ行くんだし、恋人探し頑張ろうぜ!」
「誰がミッフィ―太郎だ。展開、お前も俺の失恋回数を数えているから知っているだろう?」
「ああ、通算100回、トリプルスコア。ついたあだ名が恋の不死鳥。よかったな。ダンブルドアの使い魔になれるぞ」
「俺は例のあの人と戦いたくはない。ってそうじゃなくて、お前は焦らないのかよ!
お前の親友は100回も振られてんだぞ。」
「そうだよな~。原因が全くわからんな。お前は顔はよし、運動よし、料理はよし、一途だし、人望もあり、人当たりいいし、勉強できるし、貯金もガキの頃から貯めてるのがあるしな。
ここまでの優良物件はなかなかいぞ!うん!」
「おい、ちょっと待て。最後の貯金のことまで何で知ってるんだ。
誰にも言ったことが無いんだぞ。」
「それは・・・」
「それは・・」
「親友だからさ!」
「都合よすぎんだろ!」
「じゃあ、恋太郎。帰り道にある縁結びの神社行って来いよ。
小さいけど、効果あるらしいぞ。高校入学前に行っとけ。ホレ、500円あげるから。」
「いや、なら展開も一緒に・・・」
「俺はいいや。方向逆だし。でも、帰り道にある神社で、お前の幸せをお願いしといてやるよ。」
「し、親友~」
「おお、都合のいい時だけ、親友って言ってくるお前のゲンキンなところ嫌いじゃないぜ」
俺は恋太郎と別れて、帰り道の神社によった。
「ウッシ、たしか縁起のいい金額は・・・4129円、よい福か。
100回記念だ。景気よく行くか!」
ファサ チャリーン
「我が友、恋太郎に幸があらんことを」 パンッ パンッ
『その願いは問題なく叶う』
「はっ?」
周りを見るが声の主はいない
「なんだ、都合よく幻聴なんて聞こえるわけもねぇし・・・」
『ここだ・・・賽銭箱を見ろ』
「あ?賽銭箱ぉおおおおおお!?な、気持ちワル!」
「貴様、神に向かって気持ち悪いとは根性座ってるのう」
「はぁ・・どうも」
そこに現れたのは神というより、邪神に近そうな神だった。
「だれが邪神じゃい!」
「いやだって、アンタの後ろに黒い炎見えるし・・・」
「ああ、これは今日戦っていたサタンに付けられた炎じゃ。そのうち消える。」
「え、神様ってそんな簡単に戦闘はいるの」
「そこら辺の肩がぶつかったヤンキーぐらいには簡単じゃな」
神って暇なんだなと思った。
「ところで、さっきその願いは叶うって、アレどういこと?」
「それはじゃな、貴様の友、愛城恋太郎が持てなかったのは知っておるな」
「ああ、それは俺も数えていたからな」
「そのワケは、わが友である恋愛の神が、金曜ロードショーを見ているときに
恋太郎の運命の人の調整をミスったからなのだ。」
「とりあえず運命の人のほうから聞こうか。」
「うむ、運命の人は本来一人なのだが、わが友のミスで、高校までは絶対に恋人ができず、高校に入ったら運命の人100人と出会うことが決まっておるのじゃ!」
「100人って、まじの酒池肉林じゃん。恋太郎スゲ~」
「うらやましくないのか?」
「いや、100人幸せにできる人ってマジでいないと思うけど、恋太郎はいけそうだしな。
勘だけど。」
「お前、スカした奴かと思ったら、結構いいやつなんだな。」
「戦争したいなら買うよ?」
まったく失礼な神だな。
「金曜ロードショーはいいや。しかし、恋太郎が恋人100人もできるのが決まってたなら、俺がここ寄る必要もなかったじゃん。」
「そうでもない。なぜなら、お前も運命が決まっているからだ。」
「なんの運命?恋人?」
「いや、恋太郎の彼女全員をお前が高校3年間、守り抜かなければ死ぬ運命が決まっておる。」
「ムリゲーすぎんだろ!100人・・いや恋太郎も入れて101人だが、んな多人数どうやって守んだ。こちとら戦闘漫画の主人公じゃねぇんだぞ!!!
残像拳もできなきゃ、ワンパンチヒーローでもねぇんだぞ!」
「落ち着け、そのためにワシが出てきたんじゃ。力をやろう
その名もギャグ体質じゃ!」
「ギャグ体質?どんな力なんだ」
「うむ・・・基本的に爆撃されても無傷じゃ。あと、物理法則を無視できる。壁に垂直に立てるぞ。」
「もう、ジャンプ複合の主人公になりそうだ。まさか、空も飛べるのか?」
「飛べはしないが、跳ねることはできるぞ」
「マジか」
「あとは都合よく、ピンチに出会えるぞ!」
「最後にめちゃくちゃいらない機能が出てきたな。あっでも助けないと死ぬのか?」
「そうじゃ、この力で友を含めた全員を助けるのじゃ。ついでにスマホもやろう。ホレ」
「これは嬉しいが、この運命ってどうやって決まったの?」
「・・・・・バルスじゃ!」
「テメーも金曜ロードショー見てたんじゃねぇーか!!!」
高校での101人を死ぬ気で守る生活はいかに!どうなる展開(あ、主人公の名前ね)