勝ち組男の異世界迷宮で奴隷ハーレム   作:Lilyala

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サギニ

 

 

赤城光 男 27歳 探索者 自由民

所有奴隷 グロリア メロー サギニ

 

サギニ ♀ 30歳 戦士 奴隷

所有者 赤城光

 

 意図せぬ経緯で手に入ったサギニは獣戦士では無く戦士だった。Lvは16。容姿に反して値段が三十万ナールだったのは年齢と職業のせいだろう。

 

 原作主人公なら一夜の過ちを犯すなら大歓迎だが、将来の世話までしたくない。そんな事を言いそうな年齢だ。俺にとっては年齢(トシ)の近い奴隷なんだが。

 

 続いてパーティージョブ設定で見た時の所有ジョブだ。

 

 

・サギニ

所持職業

 

村人Lv5 獣戦士Lv1 探索者Lv1 農夫Lv1

薬草採取士Lv1 戦士Lv16 商人Lv1 剣士Lv1

 

 

 見てもらえば分かる通り、サギニは獣戦士を持っている。

 

 戦士になった後に条件を満たした気がするし、やっぱり敵を無傷で倒すとか回避(そっち)系の条件かね?竜騎士と違ってソロ指定は無いから、種族専用ジョブとしては取りやすい部類だと思う。

 

 じゃないと原作の狼人族が軒並み獣戦士に就いていた理由が分からんし。

 

 

(ま、今はそんな事より育成方針を決めるか)

 

 

 パーティーとして違和感の無い様にするなら巫女一択だ。だが迷宮探索を主とするなら暗殺者や獣戦士が良い。

 

 原作で選ばれなかった百獣王ルートは中々ロマンが溢れているんだけどな。実用性や鍛冶師が居る利点を生かそうとすると、暗殺者の方に軍配が上がる。

 

 石化が強すぎるのだ。本来ならデメリットである筈の防御力増大も、デュランダルの前ではMP回復(休憩)時間だし。

 

 

「主様。指示通りサギニさんを洗い終えましたよ。ただ体格に合う服が家に無かったので、明日にでも買いに行った方が良いかも知れません」

 

「了解。オークションが終わった後に帝都の服屋に連れていくわ。忘れてたら教えてくれ」

 

「かしこまりました」

 

 

 代金に関しては問題無い。あの盗賊達はそれなりに悪行を働いていた様で、金貨五枚の臨時収入になってくれたしな。

 

 頭の中で明日の予定を組み立てていると、まず始めにメローがやって来た。そのすぐ後ろにはネグリジェを着たサギニの姿も見える。

 

 

「前へどうぞ」

 

「し、失礼します……」

 

 

 影に居たサギニの背中をメローが軽く押し、前に歩かせる。年齢的にはメローの方が下だが、奴隷生活が長いせいか印象は逆だな。

 

 サギニの印象を簡潔に語るなら、疲れている未亡人という例えがしっくり来る。

 

 髪の色は瞳と同じ蜂蜜色。長さは現実ならボブと呼ばれる程度。グロリアと同じだ。

 

 原作のロクサーヌとは違い、耳は狼に近い尖った獣耳。シベリアンハスキーの様な耳という例えがしっくり来るか。正面からでは見えないが、たぶん尻尾もふさふさだろう。

 

 ちなみに性奴隷を兼ねていただけあって、胸の大きさは俺好みの大きな山だ。現実に居たら、さぞ紙面を賑わせただろう。比較対象のグロリアやメローには流石に劣るが。

 

 

「色々あって理解が追い付いてないだろうが、今日からお前の主となった赤城光だ。職業は探索者。本気で貴族を目指しているから色々迷惑掛けると思うが、これからよろしく頼む」

 

「は、はい。よろしくお願いします」

 

 期待と不安が半分ってところか。まぁ、昨日までの扱いを予想すると、そうなるのも無理は無い。

 

 取り敢えずは──餌付けだな。忠誠心を誓わせる為にも、美味い飯を食わせるのが一番早い。

 

 

「よし、少し早いが飯にするか。メローはうちのルールを教えてやってくれ。グロリアは手伝いを頼む」

 

 

「「かしこまりました」」

 

 

 今日の夕食はシチューでも頑張るかね。火加減が面倒だが。

 

 

 

 

 シチューを作るのは簡単だ。

 

 鶏肉を炒め、その油で他の具材を炒め、水を加え、あくを取りながら弱火で十五分煮込み、沸騰が収まったらルーを叩き込み、とろみが付くまで弱火で五分煮込む。あとは牛乳を入れ、追加で五分煮込めば完成だ。

 

 あくまでも現代社会ならという但し書きが付くが。

 

 

「って訳で、バター作りからだ。グロリアには辛い仕事を任せるが頑張ってくれ」

 

「はい。お任せください」

 

 

 迷宮に現れるボスタウルスのドロップ品である酪を井戸水で冷やしておいたボウルの中で割り、半分ほど別の容器に移し変える。

 

 そして原作同様、わざわざ針金で作っておいた泡立て器と共にグロリアに渡す。

 

 

「ひたすらかき混ぜてくれ。固くなるまでな」

 

「かしこまりました」

 

 

 これでバターの準備完了。その間に他の調理工程に進む。

 

 まずは下拵えから。

 

 一番最初にやるべき事は──火を起こす事。これを忘れてはいけない。

 

 ツマミを捻れば火が使える現代社会は、先祖達が作り上げてきた素晴らしい文明だと思う。現代人は感謝しておけよ。

 

 余談だが、この強火の内に湯を沸かし、食後の洗い物にお湯を使うのが生活の知恵だったりする。俺は魔法でお湯を生み出しちまうが。

 

 火を起こしたら玉葱?らしき物を半分に切り、芯にV字に切り込みを入れ、1cm幅にカット。じゃがいも?は一個八等分に切り分ける。これをもう一回繰り返して水に浸けておけば大丈夫だ。

 

 ニンジン?は小さめの乱切り、ブロッコリーは行方不明、しめじも行方不明、鶏肉の代わりにウサギ肉を食べやすい大きさに切り、塩と胡椒で味付けしておく。

 

 この時点で具材の幾つかは行方不明だが、無い物は無いのだ。流石に食用か不明なキノコを食べる勇気は無いし、ブロッコリーは八百屋らしき店には置いてなかった。

 

 見た目が違うだけでブロッコリーの味がする野菜はありそうだが、下手すりゃ時期じゃない可能性もある。

 

 わざわざ探す気力も無かったので、俺は潔く無しで行く。異世界生活は手持ちの手札(カード)を受け入れる寛容さが大切なのだ。

 

 下拵えしている内に弱火となったので、鍋にオリーブオイルを垂らし、ウサギの肉を焼いていく。

 

 ポイントは確か焼き色を付けすぎない事だ。目安は弱火で三分から五分ほど。中心部が生焼けでも煮込むので問題無い。

 

 適度に焼き色を付けたら一旦、肉を鍋から取り出し、下拵えをしておいた野菜を投入。一分から二分ぐらい炒め、肉の油が馴染んだら水を大さじ三杯ほど全体に掛けて蓋をする。弱火で三分、蒸らすイメージだ。

 

 三分経ったら蓋を外し、追加で二分ほど置いておく。

 

 この間に火加減を調整する事が大事だ。油断すると煮込む時に火力が足りなくなる恐れがあるからな。

 

 野菜に少し火が通り、鍋底の水分が少なくなったタイミングで火から鍋を離す。

 

 

「グロリア。どうだ?」

 

「こんな感じです」

 

 

 グロリアのボウルを覗き込むと、それなりの出来のお手製バターが出来ていた。大さじ三杯に届かないぐらいが10gだった筈だから──これくらいか。

 

 ここでバターを投入──する奴は異世界初心者だ。まずは火加減の確認。美食の為にはこれが大事。

 

 織火(弱火)である事を確認してからバターを投入。さらに小麦粉を全体に満遍なく振り掛けで混ぜる。

 

 掛ける小麦粉の量は大さじ四杯ほどで良い。振り掛けた小麦の色が消えるまで加熱したら、最初に分けておいた酪にバター作りの際に出た汁を足し、さらに酪をもう一個割る。

 

 量としては500mlの牛乳パック一本分あればOKだ。無ければ知らん。

 

 後は五分の一ほど(牛乳)を流し込み、とろみが付いたら再び五分の一を流し込む。この繰り返しになる。

 

 最後の酪を流し込む際にバターの残りと水100mlを追加。この時にウサギ肉も投入する。

 

 後は焦げ付かない様に適度に混ぜながら織火で十五分ほど煮込めば、ウサギのシチューの完成だ。

 

 

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