勝ち組男の異世界迷宮で奴隷ハーレム   作:Lilyala

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得た物

 

「おう、おかえり──その首の傷はどうした?」

 

「油断したつもりは無かったんだが、ちょっとヘマしてな。そんなに目立つか?」

 

「まぁ、目を引くな。でも男なら勲章みたいなもんだろ」

 

「違いねぇ」

 

 

 丁度、夕食時だったらしく、そのまま食堂へ向かう。今日の気分は二番だ。ヤギ肉が出てきた。

 

 確かパーンのドロップだったか。ここは二層で取れるし、安価で出回ってるんだろう。

 

 部屋に戻る前にお湯を貰い、何時も通り身体を拭く。ついでに洗濯と装備の手入れも済ます。

 

 その後は──楽しいキャラクター再設定の時間だ。

 

 

「探索者、英雄、魔法使いは必須。基本セット(テンプレ)にまた一つ追加か」

 

 

 追加するのはサードジョブ。コストは3だ。

 

 

「いや、育成枠も必要か。ついでにいずれ組むパーティー用のスキルも取っておくと──」

 

 

 フォースジョブ、パーティー項目解除、パーティージョブ設定を基本セットに追加。合計で10P増える事になるのか。

 

 内訳はフォースジョブが1+2+4で合計7。パーティー項目解除が1でパーティージョブ設定が2だ。

 

 見易く纏めるとこうなる。

 

 

キャラクター再設定

探索者 Lv16

 

基礎BP114使用中BP17使用可能BP97

 

パラメーター設定

消費BP-

 

ボーナス装備設定

消費BP-

 

ボーナス呪文

消費BP1

 

ワープ 1

 

ボーナススキル設定

消費BP16

セカンドジョブ 1 サードジョブ 2 

フォースジョブ 4 :鑑定1

パーティー項目解除 1 ジョブ設定 1 

パーティージョブ設定 2 詠唱短縮 1

詠唱省略 2 キャラクター再設定 1

 

 

 10レベル分のBPが消える計算だ。これに『必要経験値十分の一』と『獲得経験値二十倍』を付けると、使うBPは31+63の94で余り2……いや、知らぬ間に探索者のレベルが上がってるな。だから余りは3だ。『結晶化促進四倍』でも付けておくか。

 

 

「遊び人を取得する為に現状でも取れそうなジョブは農夫と錬金術師の二つ。錬金術師は酒と銅貨と綿でも買って炎色反応*1でも引き起こせば良いとして……農夫はギルドの依頼かね?」

 

 

 春の季節だし、農作業ぐらい転がっているだろう。

 

 原作主人公と同じく文字は読めないが、読み上げる人間ぐらい居るだろうし。最悪、受付で聞けば良い。

 

 

「奴隷を買うための資金集めは……やっぱり盗賊狩りが安定か」

 

 

 最初は冒険者ギルドで金を払って、ワープで行ける場所を増やさないとな。原作の舞台にもなっているベイルには手を出さないつもりだし、ハインツ一味をこれ以上削るのも不味い。

 

 必然的に原作に登場しない場所で狩る事になる。主人公が余り出歩くタイプの人間じゃなくて良かった。

 

 

「安全に狩る為にもレベルを上げなきゃいけなくて……くそ、やる事一杯で楽しいな」

 

 

 前世の過ちを再び引き起こさない為にも、俺の持つ科学技術は墓まで持っていくつもりだ。代わりに貰った再設定の力と、この世界の仕組みを上手く生かし、人生を楽しむ為に全力を尽くす。

 

 

 魔法使いを取得した事でハッキリと分かった。

 

 

 俺はあの時代に生まれては駄目な人間だったのだろう。少し動くだけで、与える影響が大きすぎた。

 

 この場所ならそんな事は起こらない。起こせない。どれだけ強くなろうと俺は個人であり、貴族になったとしても迷宮の対処に追われる生活だ。

 

 国同士は友好的。人間同士の戦争が起きる可能性は限り無く低い。食料も迷宮から産出するし、迷宮を討伐すれば貴族にもなれる。わざわざ戦争を引き起こす意味が無いのだ。この世界には。

 

 

「好きな様に生きて、戦争が起きないのは良いな」

 

 

 今日は良い夢が見れそうだ。明日からも頑張ろう。

 

 

 

──春の季節 三日、四日目

 

 

 三日目は午前から農作業の依頼を受けに行き、無事、農夫のジョブをゲット。ついでに昼食の手伝いで料理人の条件も満たしておいた。

 

 寝る前に市場で適当に買った物で炎色反応を引き起こし、錬金術師もゲット。着々と遊び人への道は整っている。

 

 ちなみに実験は迷宮で行ったので後片付けは全自動だ。やはりワープは神魔法だと思う。

 

 四日目は溜め込んだ貨幣を派手に散財した。帝都を含む様々な場所を登録してきたのだが、その移動代金が予想以上に嵩んでしまったのだ。

 

 

 その数、驚きの30以上。

 

 

 紙と羽根ペン片手に飛び回ったお陰で被りは無かったが、そろそろ稼がないと本格的に不味い。一応、散財した対価はしっかりと得ているが。

 

 後は原作にも登場した『ハーフェン』にも行けたので、ワープを駆使して神官のジョブも取ってきた。カボチャパンツにデュランダル姿で滝に打たれる姿は、端から見たら滑稽だったろう。

 

 薬草採取士はまだ取ってない。登録してきた迷宮の中には一層からニードルウッドが現れる迷宮もあったが、四日目は登録を優先した。ダルの四層で会えるという物臭な理由もあるが。

 

 

「明日から暫くレベル上げだな」

 

 

 宿の滞在滞在期間が過ぎたら〝目的〟の為に行動開始。その方向性で行こう。

 

*1
揮発してできた金属原子が励起され、元素固有の可視光線を出す現象のこと。理科の実験でやった事のある人も多いと思う。石鹸より難易度が低く、たぶんこっちが正規の錬金術師取得方法だと作者は勝手に思ってる。ワインあるし。

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