助けて、ホロメンが俺を離そうとしてこないんだけど…… 作:超気まぐれ星人
知らない常識を前に困惑するも、正式にホロライブ所属スタッフとして復職を果たした修一。
しかし、その様子を何やら眺める人影が……?
「本日より復職いたしました杉内修一と申します。何もわからない状態でのリスタートなので、ぜひいろいろ教えて下さい、よろしくお願いします!」
そう俺が挨拶し礼をすると、どこからともなく拍手が沸き起こった。
どうも、ホロライブ新入社員(復職)の修一です。
復職の挨拶を済ませ顔を上げた時、俺は気づいてしまった。
……あれ、えーちゃんいないの……?
前は新入社員さんが来た時えーちゃんが盛り上げてくれてたのに……。
「あ、あの……」
そう俺が考え黙り込んでいると、横から心配がる声が聞こえてきた。
「!あ、あれ?君って……」
「覚えてて、くれてるんですか……!?」
「え〜っと……あ、のどかちゃんか!」
「はい!新入社員の春先のどかです!覚えてくださって光栄です!!」
「そうだそうだ、俺が休職する直前にスタッフさんとして活動し始めた子か!」
「そうです!私が4月にデビューして、先輩は7月末から休職し始めて……」
「そっかそっか、のどかちゃんか……って一つ聞きたかったことがあったんだけどさ」
「……えーちゃんさんのこと、ですよね……?」
「……ってことは、おそらく何かあったのか……?」
「……えぇ……先輩の休職中に退職されまして……」
「そんなバカな……じゃあ今はのどかちゃんがえーちゃんのポジションを継いでる、ってこと?」
「そうですそうです!……というか、先輩ってえーちゃんさんのことを『えーちゃん』って呼んでますけど、もしかしてホロライブに就職する以前にも関係があったんですか?」
「あぁ……あいつと俺は幼馴染で、当時からずっと『えーちゃん』って呼んでてさ。でも中学時代恥ずかしくて呼び方を変えたら、えーちゃんに強く言われちゃってさ、呼び方変えないでって」
「そうだったんですね。だからかえーちゃんさん、先輩のことずっと心配してましたよ?」
「え、俺のことを?」
「はい、先輩が休職してからずっと『修一、大丈夫かな……』って言ってましたね……」
「……そっか……あいつも、俺のことを心配してくれてたのか……」
「はい!……あ、そろそろ時間なので私はここで失礼しますね!」
そう言ってのどかちゃんは去っていった。
「えーちゃんが退職したか……」
俺はそう呟きながら自分のデスクに座った。
(すいちゃんが武道館でライブ、えーちゃんが退職……やっぱり追いつくのが大変だなぁ……)
そう思いつつ、休職以前から愛用していたパソコンを立ち上げる。
かつて仕事をしていた自分の記憶が蘇ってきて、感無量のあまり泣きそうになってしまった。
なんとか涙を押し留め、ロックを解除すると一件のメールが届いていた。
(メール……?去年の6月30日付だ……)
差出人は一体誰なのか、疑問になりながらメールの内容を確認してみる。
するとそのメールには、こう書かれていた。
『修一へ。元気にしてる?
このメールを見たってことは、
きっと私はもう退職してるんだろうね。
修一と私とそらの3人四脚で始まったホロライブは、今では修一を想う後輩たちでいっぱい。
修一が休職してからは、より修一を想うみんなの気持ちが強くなったように感じたよ。
私も、修一の復職を心から待ってたけど、残念ながらそれは叶わなかったみたい。
小学校から常に一緒にいたから、修一がいない世界は想像以上に苦しかった。
すぐ帰ってくるだなんて3年も待たせるなんて、みんなをたぶらかす修一はさいっこうに嫌い。
でも常にみんな想いで、優しくって、底無し沼みたいな暖かさをくれた修一は大好き。
……これだけ言っても修一が罪悪感を感じちゃうだろうから、私から伝えたいのはただ一つ。
私がいなくなっても、のどかちゃんをはじめみんなが修一を支えてくれる。
みんながみんなの想いで修一を支えていくから、安心してね。
じゃあ、最後に一言だけ。
修一、大好きでした。
友人Aより』
「……なんだよこれ……」
メールを読み終えた俺はそう呟き涙を流した。
「なんで……なんで過去形で言うんだよ……俺だって今もえーちゃんのこと大好きだっての……」
そしてそれからは、懐かしさと共に溢れ出した涙を止めるのに苦労した。
「……えーちゃん、ありがとう。……俺も大好きだったよ」
俺はそう呟き涙を拭った後、メールの最後に書かれていた一言をもう一度読み返すのだった。
『修一、大好きだよ』と……。
「ふふっ、ふふふっ……♡」
いけないいけない……ついつい笑みが溢れてしまった……。
私たちの事務所に入っていく2人の男性。
1人は私たちの事務所の社長、そうしてもう1人は……♡
「修一……♡」
私が愛して愛してやまない、みんなの……ううん、私だけのスタッフさん……♡♡
「早く、早く私のものになってよ修一……♡♡♡修一のためだけに歌うからさ……♡♡♡」
私はそう呟いて、事務所へと入るのだった……。
ごめんなさい、また修一がメインになっちゃいました……!!
最後の呟きはとあるホロメンのものなので、ぜひ考察してみて下さい(する人いるのかな……)