助けて、ホロメンが俺を離そうとしてこないんだけど…… 作:超気まぐれ星人
激重感情を抱えるのどか、すいせいと再開した修一。
しかしそんな彼に、本当に
どうも、修一です。
突然だが、今俺をとんでもない剣幕で睨み、圧をかけている2人のライバーを紹介しよう。
1人目、ホロライブの始祖でトップアイドル、俺の幼馴染という側面を持つときのそら。
2人目、イノナカに属していた歌唱力は伊達じゃない、どこか大人びたAZKi。
2人とも、かつて俺には表立った好意を見せるタイプではなかったはず。
やはり、俺がいなかった3年間で変わってしまったのだろうか。
「な、なぁ2人とも……一旦落ち着いて話し合わないか……?」
「ん〜?私はあくまで落ち着いてるよ?」
「私もです、原因は修一さんにあると思います」
「あのですね?再会して最初にすることが俺の首に武器をかざすって違うと思うんですよ?」
「逆にね修一くん、どうしてこうなったのか自分のその胸に当てて考えてみて?」
「……お前らに何も言わず3年間も姿をくらましてたことか?」
「大正解。修一くんがいなくなって、私たちがどれほど悲しんだと思ってるの?」
「そ、それは……」
「私たちの怒りと悲しみ、それを気にせず修一くんが仕事してるから今こうなってるんだよ?」
「ご、ごめん……」
「でもその怒りは今はいいの、それより1番気になることがあるから……ね?」
「そらちゃん、私も同じ質問をしようとしてたところなんです」
「「なぜ、3年間も勝手に失踪してたの(ですか)?」」
最も恐れていた質問だった。
どうする、適当に誤魔化すか?
いや、今の2人にごまかしは通用しない、バレたら日本刀で首を刎ねられるだろう……。
逆に本当のことを言ってもマイクブレード(?)で首が飛んでいきそうな気がする。
でも日本刀で首ちょんぱされるよりかはマイクブレード(?)で首が飛ぶほうがマシか……。
ってか実家に帰省するがために休職した俺って結構バカじゃね?
まぁでも当時ずっと働き詰めてたから、いっか……。
「……実家に、顔出しに行ってたって言ったら引いてくれるか?」
「……不自然です、どうして実家に帰省しただけなのに3年の月日が経ったんですか?」
やっぱり突いてくるか……
「……修一くん」
「あ、は、はい?」
そらの口から聞き覚えがないほど冷たく悲しい声が聞こえてきたので、敬語になってしまった。
「……修一くんは、私たちを信用できないの……?正直に言って……?」
ぐっ……俺が涙ぐんだそらの表情と声音に弱いこと知って……
ってかなんでその技術、俺がいなくなってから身につけたんだよ……!
「……悪い、そら。でも本当のことを言うのはさすがに厳しいんだ……」
「やだよ!本当のこと言って!」
「私も嫌です!どうして本当のことを言ってくれないんですか!?」
「だぁーもう!!だから言えないんだよ!(クソデカボイス)」
ついブチギレてしまった。
いやでも、これは仕方ないと思うんだ。
こうしなきゃ終わらんわこんなん……。
「……ひぐっ……」
……やっべ、泣かしてしまった……
「だぁーもう!わかったわかった!全部言うよ、ほんとのこと!(デカボイス)」
「ぐすんっ……ほんとぉ……?嘘つかない……?」
「ほんとだって……だから泣かないでくれ……そらには笑顔が一番似合うんだから……」
「……」
AZKiさんや、俺は今何か不都合なことを言ったかな……?
さっきからすごい剣幕でジトーっと見てくるの怖いんだけど……
「そらちゃんを泣かせた罰として、私にも何か言って欲しいです」
「えっと……いつも綺麗な歌声を届けてくれてありがとう、これからも輝いてほしい……とか?」
「……及第点ですね、少し求めてたのとは違いますが、いいでしょう……」
「及第点とかあんのこれ?」
「えーっとな……どこから話そうか……」
そうして俺は、真実を語り始めた。
元々は働き詰めだったことで休職期間が欲しいと願い出て、了承されたこと。
元々は半年ほどでホロライブに帰ってくるつもりだったこと。
久しぶりに実家に顔を出してみれば、揉め事の真っ只中で巻き込まれたということ。
電話一本かける余裕すらもできないほど振り回され、真実を伝えることができなかったこと。
社長には休職を延ばしたいことを申し出ることができて、無期限休職扱いにしてもらったこと。
そして俺が巻き込まれたのは、相続関係の揉め事だったということ。
2人は俺の話をじっと聞いていてくれたが、社長に休職延長を申し出たと言った辺りから2人の表情は少し硬化したように見えた。
「……なるほど、です。お義父様お義母様には挨拶にお伺いしたかったのですが、残念です……」
「ちょっと待て、親父とお袋に挨拶しにいきたかったってどういう意味?」
「修一くんとの婚約記念のご挨拶だよ?」
「おい待て待て待て、その話知らんぞ俺?ってか俺結婚願望ないからな?」
「「え(はい)?」」ハイライトオフ
「え?」
いや待って待って待って、ちょっと何この空気。
俺なんか悪いことしたか?
「修一くん?今の言葉、取り消してもらえると嬉しいな?」
「……なんで?」
「修一くんは知らないと思うけど、私はあなたのことが好きなの。もちろん恋愛の意味でね?」
「私もです。イノナカ時代からお世話になって、恋愛感情を抱かないわけないです」
……俺のいない3年の間に2人ともどうしてしまったんだ……?
「「修一くん(さん)」」ハイライトオフ
「え、あ、は、はい……?」
「私たちね、修一くんの話を聞いてて一つ気になった点があるの」
「え、な、なんでしょう……?」
「修一くんは休職が延びそうって考えて、谷郷さんに電話したって言ってたよね?」
「あ、う、うん……」
「谷郷さんにはその時電話できて、私たちには何の連絡もなかったの、どうしてかな?」ハイライトオフ
「もしその時連絡できていたら、今こんなことにはなっていなかったはずです」ハイライトオフ
「そ、それは……」
「「それは……?」」ハイライトオフ
「その……お前らとは連絡取らないほうがいいと思ったんだよ……」
「「……」」
「ほ、ほら……!AZKiはあの時イノナカからホロライブに移籍してきてバタバタしてたってのもあるし、そらも色々と忙しそうにしてたじゃん……!だから連絡するの迷惑かなって思って……」
「「……」」
「2人とも忙しくしてたし、俺なんかで仕事の手を止めさせるわけにはいかないって思って……」
「「……」」
「えっと……どうして無言なの?」
「……」
「そら?」
「……」
「AZKi?」
「……」
「あのー……」
「……修一くん」
「……うん」
「……その心遣い自体はとても嬉しいの。そんな心遣いができるからこそ、私たちは修一くんに惚れたってところもあるの」
「……」
「でもね……?今回に関しては修一くんからの連絡が途絶えたことで、修一くんはもう私たちのことがいらないんじゃないかと思ってしまってたんだよ?」
「……」
「確かにあの頃、私たちはとっても忙しかったです。でもそれと同時に、修一さんからの連絡をずっと待ち続けてたんですよ……?修一さんからの連絡が途絶えてから、地に足が付かない感覚に毎日襲われるようになって、ずっと不安定でした……」
「そして何より私が一番大変だったんだよ?修一くんロスで体調を崩したりする子が続出したりしたんだから……」
「……」
「まぁでも、そういう不器用なところも修一さんらしいですけどね」
「そうだね、そういうところも含めて修一くんらしい」
「……ありがとな。気遣ってくれて」
「……許したつもりじゃないからね?」
「え?」
「当たり前です。また私たちの前から何も言わずに消えてしまう可能性もあるじゃないですか」
「い、いや、極力しないようにはするつもりだけど……」
「極力しないって言葉はね、今度またするかもねって意味を含んでるんだよ?」
「だからこそ、修一くんロスに苦しんだ私たちのために、一生そばにいてください」
「……言うつもりはなかったんだけど、ky「「ないよ?/ありません」」だよね……」
「当たり前です、どうしてまだ私たちの前から消えようとするんですか?」
「いや、そういうつもりは無くて……」
「今そんなつもりじゃなくても、将来逃げ道として使うかもでしょ?だからだーめ!」
「わかったよ……それで2人とも、今日の仕事は?」
「……今の雰囲気でよくそんなことが言えますね」
「うん……昔っから変わってないね」
「いや、結構長い間俺と喋ってるからさ……今日は仕事ないのかなって」
「今日は私オフだよ?」
「私もですね」
「くっそ無敵だ……」
「じゃあ、修一くん……お仕事してるところ、見てていいかな……?」
「私も、いいですか?かっこよく、凛々しく仕事してる修一さんの姿が見たいので……」
「見てて面白くはないと思うけど……いいよ」
そうして、そらとAZKiにじーっと見られながら仕事を始める俺なのだった……。
長らくお待たせして大変申し訳ございませんでしたっ……!!
学業であったり趣味であるダンスの本番があったりして、なかなか筆が進みませんでしたっ……
ご感想、コメント等お待ちしております(感想をもらった翌日に書き上げた実績、アンロック)!!