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金カムドラマ6話見ましたか?最推しの月島さんと尾形の絡みが眼福でございました。
月島さんは長財布派という情報だけで胸が苦しいです。
欲を言えばおじいちゃんに愛想笑いする月島さんが見たかったなぁ( 'ω' )
『いくらお強い軍人さんでも、生きたまま猛毒の蛇を扱うのは難しいでしょう?』
ねぇ?と相棒の頭を撫でると、気持ち良さそうに赤い舌を動かしている。
「だから君が必要という事か。確かに、我々に蛇を扱うのは不可能だ。・・・しかしその蛇の毒が薬になるという証明は出来るのかね?」
半信半疑といったところだ。
まぁ、そりゃあそうだよね。
まさか自分達が毒を飲まされていた・・・なんてまず信じ難いだろう。
『ならばお見せしましょう。ただ、それ以上近付くとこの子が"つい"噛み付いてしまうかもしれないので、その場から動かず見ていてくださいね』
鶴見は跳ね返ってきた言葉に一瞬顔を顰め、男に合図を送った。
後ろから剃刀と没収されていた荷物が近くに投げられたので、縄を解いて良いという事だろう。
相棒に剃刀を拾ってもらい、縄を解いて一息つく。
・・・男が変な真似をすれば頭を撃ち抜くぞ、と言わんばかりに銃を構えているので気が気ではないが。
無表情が怖い。そんな事しなくても逃げないからやめて欲しい。
少し怯えてしまったのが悔しくて、悟られまいと手早く調合の準備をして鶴見を見やれば、どうぞと見透かされたように笑いかけられた。
声が震えないように『柘榴、お願い』と相棒の名前を呼ぶと、小指を噛まれぷつりと毒牙が食い込む音がする。
滲み出た血と柘榴が出した猛毒が指の上で混ざり合い、瓶に垂れる様子に二人とも目を見開いていた。
すり潰した薬草を入れくるりと瓶を回し『出来上がりました』と声を掛けた。
・・・さぁ、毒と知ってこれが飲めるかな?
といった表情で挑発してみたのに、後ろの男が間髪入れずに銃剣で自身の左腕を切りつけ「私が飲みます」と無表情のまま告げたので、今度はこちらが驚いた。
躊躇いもなく瓶に口をつける様に、そういえば初めて声を聞いたな、と呑気な事を考えながら男の喉仏が動くのを見つめていた。
「どうだ月島軍曹、体に変化はあるか?」
背の低い男は月島と言うらしい。
「痛みが治まりました。圧迫していませんが血が止まりかけています」
「・・・ふむ、どうやら嘘ではないようだ。君の小指に直接毒を垂らしていたね。体に毒が入っても無事ということは耐性があるのかね?」
『はい、私に毒は効きません。この子・・・柘榴の毒に抗体を持った私の血で、毒の必要な効能だけ残しながら少しずつ薄めていくんです。そこに薬草を入れて必要な効能を追加しています』
「にわかには信じ難いが、目の前で起きた事が全てだな・・・面白い!君を第七師団に歓迎しようじゃないか七海さぁん!是非とも我々のために尽くして欲しい!!」
どうやら期待に応える事が出来たらしいけど、良かったのか悪かったのか・・・
『・・・では、こちらの条件も飲んでいただかないと。報酬は弾むんでしょ。鶴見さん?』
一般市民の娘がこんなに恐ろしい思いをしたんだ、少しくらい我儘を言わせて欲しい。
「何をお望みかな?」
『まずはお給金です。そして衣食住の提供。定期的に山へ行って薬草をとったり町に買い出しに行く必要もあります。多少は自由にさせてもらえないと』
「もちろん、必ず見合った報酬を渡そう。外出時は部下を同伴させるが、いいかね?」
『いいでしょう。そして大事なことがもう一つ』
「?」
『毎日お風呂に入りたいです!!!』
七海が食い気味に突拍子もない事を言い出したので、二人は一瞬戸惑った顔をした。
「・・・??あぁ・・・良いだろう。兵舎に大浴場があるから使うといい。むさ苦しい男共と同じ兵舎で生活してもらう事になるのだからね。なるべく不自由させないようにするよ。月島軍曹、部屋に案内してあげなさい。世話係はお前に任せる」と上官から無茶ぶりを受けた月島の眉間にしわが寄る。
「・・・・・・・・・はい」
この人、すっごい面倒くさそうな顔したな?
「この部屋を使ってください。後で夕食を持って来ます」
月島さんに案内されたのは、三階の角部屋だった。
窓はあるけど・・・ひょいっと降りられる高さではなさそう。
しかも隣は月島さんの部屋ときた。
分かってはいるけど絶対に逃がさないつもりだな。
私の思っている事が筒抜けなのだろう。
月島さんは「何か用事があれば私の部屋側の壁を三回叩いてください。私が不在の際には別の者に対応させます」と淡々と続けた。
なるべく部屋を出るな、見張っているぞという意味ね。
『これからよろしくお願いしますね、お世話係の月島さん?』と七海は無表情の男に笑いかけた。
なるべく笑顔で接しよう。
どうせ逃げられそうもないし、これから軟禁状態になるならば頻繁に会う相手とは良好な関係を築きたい。
「・・・面倒を起こすなよ。お前の足の腱を切ることくらい容易いからな」
うーん、やっぱり無理かも。
それから月島さんの熱い視線(監視)を受けながら夕食をとり、兵舎の大浴場に連れて行ってもらい湯を浴びた。
旅をしていると路銀が底をつくのを恐れて、毎日銭湯に行くなんて贅沢はまず無理だ。
もしかしてこの生活って快適なのでは?と思ったが、鶴見さんの手のひらで転がされている気がしたので、考えるのをやめた。
・・・もう寝よう。
これからの身の振り方は明日考えよう。
どうか平和に生きられますように、と祈りながら三線を撫でると眠りについた。
◇◇◇
───腕の傷がもう塞がりかけている。
尾形上等兵を助けた人物は、偶然にも鶴見中尉殿が探している女だった。
思わぬ所で網に掛かったと脳汁を垂らしながら歓喜している上官を見て、月島は複雑な気持ちでいた。
・・・まだ年若い娘じゃないか。
薬草の情報を彼女に流し、北海道に誘導した時には何故ここまでするのかと思っていたが、合点がいった。
彼女の作る薬は、これから始まる金塊争奪戦に大いに役立つのだろう。
調合をしている彼女の褐色の細長い首に白蛇がよく映え、不気味な光景であるはずなのに見入ってしまった。
本当に毒蛇かと疑問に思っていたが、牙から滴る透明な液体が全てを物語っていた。
山での軍事演習で、マムシに噛まれて痛みに悶える兵卒の処置をした事があるので、その怖さはよく知っている。
そんな生き物を扱うなんぞ正気では無い。
そう思いながら目の前の彼女・・・七海結月を見やると、出された飯をどんどん小さい口へかき込んで頬張っている。
先程まで怯えていた癖に、よく分からん女だ。
・・・しかし、この状況でよく食うな。
◇◇◇
「月島、蛇が人に噛み付くのはどんな時か知っているか?」
「攻撃された時でしょうか?」
「そうだ。奴らは臆病な生き物だ。刺激すれば追い払うか逃げる隙を作るために威嚇し、最後の手段で噛み付いてくる。・・・ならば逃げないように囲って優しく優しく飼い慣らしてやろうじゃないか」
────あぁ、彼女も鶴見劇場の舞台で踊らねばならないのか。
◆◆◆
七海 結月
し〇かちゃん並にお風呂好き。毎日入れるの嬉しいね。
脅された後でもお腹はすくし、何ならおかわりもした。
鶴見
かわいい蛇娘が手に入ってるんるん。
脳汁ドバドバしちゃうね。
月島
逃げられないようにあえてキツい事を言った。
風呂が好きなのか。ふーん。
尾形
川に落ちた可哀想な猫ちゃん。
そろそろ目が覚めるよ。