翌日になり2人は
「いきなり殺気が出ているね。もしかして私にもう一度死んでもらいたいのかな」
雪梛は冗談を言いながらも潜在解放とミカエルを発動せずに見切りをつかいでかたを観るようだ。
一方
極限向上は魔法で水の弾丸を何発か作り出してその全てにシールドを張ってから発射した。
雪梛は相殺不可を理解して立体的視認を発動して軌道を理解してその隙間を縫うように同じ弾丸を作って発射した。
極限向上は動かずにいたが代わりに幼姫が簡易呪文で氷の壁を生成して防いだ。
(2対2は面倒じゃない?描写的にもね。ここは幼姫たちから戦ってもらおうよ)
極限向上が出した案は誰も反対せずに決まった。
「じゃあ私たちは離れてるから思いっきりやっていいよ」
雪梛と極限向上は20mほど離れた場所に行ったようだ。
「さてと、こんな戦いは初めてだけどやけに強すぎじゃないかな?絶対鍛錬の加護が悪さしてるでしょこれ」
初雪は前にいる幼姫を見ながらそんなことを口にした。
(まあ悪態ついている場合でも無いでしょ。最初から全開できな。瞬殺だよ)
初雪は幼姫からの言葉にすこし威圧感を覚えたが気にせずに詠唱を開始した。
「この地に眠る精霊よ。私に力を貸してはくれないか。強大な試練を乗り越えるための一助となってはくれないだろうか。私の名前は初雪。様々な加護を受けし勇者となった存在だ!今ここに顕現せよ!アイスミクロ」
初雪が詠唱を終えると辺りが真っ白にひかりその光がやむと同時に一人の青い髪の少女が現れた。
「さあ共に戦いましょう。前衛は私が行きますので援護を頼みますね」
精霊はそういうと氷の刀を作成して幼姫のほうを向いた。
(ようやく準備完了だね。私はソロだけど気にせずきな)
幼姫はそういうとアイシクルブレードを無詠唱で生成して簡易呪文を発動し始めた。
つららのような鋭い氷を精霊に向けて発射し始めた。
精霊は大気の流れを読み取って起動把握をして華麗に避けた。
(予想通りだね。さすがは氷の粒子を司る精霊だね)
「さあ、今度はこちらから行きますよ。初雪、出遅れないように」
精霊にそう言われて初雪は集中力を高めた。
精霊は初雪の状態を見て満足したのか幼姫に向けて再度簡易呪文を発動させ始めた。
初雪は脳をフル回転させて意図を読み取り簡易呪文の中でも最も弱い氷を対象周囲に霧散させるものを発動した。
「いまだ!」
初雪はそう言って自身に注意を向けて鋭いつららを一個投げた。
幼姫はこの攻撃が囮ということをわかっていたので炎系統で相殺して周囲の警戒を向けた。
「少々甘いですね初雪」
幼姫は急に自身付近に現れた精霊に少し驚きながらも攻撃を確実に回避した。
(なるほどね。短い時間でよく考えたものだね)
幼姫はカラクリを理解したため即座に炎系統で辺りを少し暑いぐらいまで調整した。
ここで少しだけ説明を。
今回の技のカラクリは氷の粒子を司るってとこだね。
この世界の精霊は粒子の集合体となっているんだけど同程度の粒子があれば再形成することができるんだ。
最初に初雪が氷を霧散させて条件を整える。
そこから不意打ちをするっていうのが今回の技だね。
以上解説は雪梛が担当しました。
「まだいけそう?」
粒子が減ってきてしまったため初雪は精霊に聞いた。
「まだ大丈夫ですよ。ですが長くは持ちませんので短期決戦です。初雪も愛剣を抜き詠唱しながらの全開戦闘です。今の貴方ならギリギリいけるはずです」
そう言われるだろうと思っていたのか初雪は脳内詠唱を終えてちょうどアイシクルブレードをとった。
(最終決戦ね。超えることの難しい壁をどう突破するのか。あるいは届かなくなるのかをぜひ見させてね)
幼姫はそういうと今までとは違うしまった空気を発し始めた。
雪梛たちは何やら変なことを話しているようだ。
幼姫が動き出し戦いは始まった。
幼姫は簡易呪文を同時発動させて足裏に炎氷の融合爆発をさせて一気に距離を詰めた。
精霊は壁を生成しながら氷粒子をばら撒きそれを利用して位置関係を把握して再形成を行い斬り合いを開始した。
初雪は脳内でフリーラルストレードを詠唱しながら隙を見て攻撃を仕掛けて斬り合いに混ざった。
カンカンカンカンカンカン…
氷と氷の透き通った音を響かせながら三人は無言で攻防をしている。
どうやら全員詠唱をしているようだ。
一定時間が経ち全員が不意に離れて技名を叫んだ。
「(フリーラルストレェェェドォォォォ!!!)」
「フルフリーズ!」
その瞬間に氷粒子の押し合いが発生した。
しかし決着は一瞬で着いてしまったようだ。
(まさかここまで追い詰めるとは。正直予想外だったよ)
どうやら僅差で幼姫の勝利だったようだ。
(気にせずとも時期に復活するんでしょ?お次どうぞ)
幼姫に言われて雪梛と極限向上は間合いをとって構えた。
(潜在は使わなくていいの?)
極限向上に指摘されて雪梛は答えた。
「やっぱり現状の素の力を強化していきたいからね」
雪梛は待ち時間の間に何か考えついたのだろうか。
ミカエルすら使わずに極限向上を見ている。
(せっかくだから準備完了まで待つよ。こっちは全開で行くからね)
雪梛は準備が終わったのか手のひらを極限向上に向けてから何かを放った。
極限向上は瞬時に雪梛の行動を理解して少しだけ笑った。
(随分とまた変なことを思いつくものだね。まあ実際にやれるのはほとんどいないけどね)
「だからこそ面白いんじゃん」
雪梛は立体的視認を発動して受けの準備を終えた。
雪梛の準備が終わると極限向上は潜在能力を解放してショートマイゾーンを使い距離を詰めて右ストレートをはなった。
雪梛は先程放ったもので立体的視認の線を普段の何倍も絞り込み見切りよりも少し劣った程度の精度で回避をした。
極限向上はこの速度を見切った雪梛に面白がったのか一旦距離をとり久しぶりのサブマシンガンを取り出して雪梛にキーが到達するまでの時間を長くしてムーブコースターを発動した。
雪梛は立体的視認のみを使い線を絞ってから手刀を構えた。
(流石にわかるよね)
極限向上はサブマシンガンをしまい重心を低く構えた。
雪梛はキーと極限向上の位置関係を把握して面倒に思いながらもキーの位置にシールドを張って手刀の構えを解除して抜刀し技を一つ選択した。
シールドが張られてもはや雪梛の周りを銃弾が飛び交うだけとなってしまったが極限向上は終了間際に最速剣を発動した。
(マイゾーン:一閃)
ピカ
あたり一体が真っ白に一瞬染まりそして元の景色に戻った。
(やっぱり回避も不可なんだ…え?)
極限向上は驚愕のあまり声をもらした。
極限向上の桜吹雪が亀裂がはいって砕けた。
とりあえず極限向上は二人のもとに行った。
「何が起きたの?雪梛が死んだと思ったら刀が砕けたんだけど」
(私にもさっぱりだよ。幼姫はわかる?)
(私にも見えなかったよ。そもそも一閃の中は見えないから)
「今のについては私が解説するね」
三人が後ろを向くともう復活した雪梛がいた。
「解説すると言っても今回のはイチバチの賭けで負けたんだけどね。今回使った技は地球割り。いつぞやに世無離の隕石みたいな氷を割った技だね。今回はミカエルと潜在能力解放を制限していたからそもそもあの状態になった時点で負けだったんだけど避けられなくても本当に少しだけ軌道を読むことだけできるんだよ。良くも悪くも直線上の技だからね。そこで今回は刀が到達するまえに刀を破壊しようと思ったわけだね。まあ仮にも私の大切な大切な桜吹雪を破壊したくはなかったんだけどね。まあ結果はこの通り失敗さ。今回は技が分かれば全て解けてしまうものだからこのぐらいにしておくね」
雪梛からの解説を聞いて極限向上は一つ質問をした。
(まだ足りないでしょ?どうやってあの速度を少しだけでも見切れたの?)
「そういえばその解説がまだだったね。まあと言っても簡単な話だよ。相手が極限向上だから合わせられたというだけだよ。この亜空間の性質上一時間先の自分が居るでしょ?つまり差異はあれど同一人物がいると言っても過言ではない程度なんだよ。つまり私はこのタイミングで決めるというところで使っただけだよ。まあ結果コンマ00何程度のズレができたわけだよ。普通の技であれば問題ない許容範囲なんだけれども流石に今回は刀一点を正確にそして緻密に突かねばならなかったからアウトだね。あと0が二つあればいけそうだったかな。ちなみに避ければよかったとかは無しだよ。銃弾に包囲網だって炎熱系統魔法で破壊してもよかったけどせっかく私のために撃ってくれた技を無下にするなんてサイテーだからね」
今回の戦いは雪梛の性格が大きくでてきたが本人たちは納得して満足しているので良いのだろうか。
ちなみに雪梛は最後に撃ってくれた技は受けるとか言っていたけど亜空間外だったら確実に包囲網を破壊して流体無焦点で真上に飛ぶぐらいのことはしてもでそうだ。
「あらお帰りなさい。にしても随分と強化されているじゃない。私の闇魔法も割れるんじゃないかしら?」
初雪と共に帰ってくるとすでに香澄がいた。
「流石に実態がないものは斬れないんじゃないかな?ところで調子はどんな感じ?あと1日ぐらいってところかな」
「その通りよ。よくわかっているじゃない。明日が終わったらとりあえず原初に寄ってから帰る予定よ」
どうやら原初に用があるみたいだ。
「そういえば大事なことを忘れていたね。じゃあその予定で計画しておくね」
香澄の考えを一瞬で読み取り雪梛は同意した。
「初雪も随分と強くなってきたじゃない。もう少し頑張れば世無離に届きそうってところかしらね。私だけ亜空間を解放されていないのは気のせいかしら?」
どうやら描写外でも入れなかったらしい。
「流石に香澄に解放しちゃうと一生はいってそうだからね。まあ時間は私たちには無限にあるからいいんだけどね」
何やら意味深なことを言ってとりあえず雑談をしてこの日は終了した。